太陽光発電、家庭用普及へ補助金 経産省新政策 / クリッピング NIKKEI NET
" 太陽光発電を本格的に普及させるため、家庭向けに補助金制度や優遇税制を検討。今後3―5年で住宅用発電システムの価格を半額にする目標を示した。 "-----NIKKEI NET,22日より
関連
・福田内閣総理大臣スピーチ「低炭素社会・日本」をめざして 日本記者クラブにて-----首相官邸、平成20年6月9日
関連記事
・福田ビジョン:要旨と主な質疑-----毎日jp,2008/06/10
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<既存技術の普及>▽太陽光発電の導入量を20年までに現状の10倍、30年に40倍にするため、導入支援策や新料金体系を検討。
▽12年までに白熱電球を省エネ電球に切り替え、省エネ住宅・ビルの義務化や200年住宅の普及を推進。
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・枝広がるエダヒロの視点(枝廣淳子) 福田ビジョンは「バックキャスティング型政治」への大転換-----日経Ecolomy,08/06/18
・飯田哲也のエネルギー・フロネシスを求めて 「福田ビジョン」をどう読むか――洞爺湖サミットの「舵取り」と日本の針路を見通す-----日経Ecolomy,08/06/19
関連エントリー
・2050年に、温室効果ガス60~80%削減案浮上。ところで、福田さんの低炭素社会ってどんなん?-----しなやかな技術研究会、2008/5/12
・中央環境審議会地球環境部会における「低炭素社会づくりに向けて」のとりまとめについて / プレスリリース 環境省-----しなやかな技術研究会、2008/04/11
-----イメージ(pop up ; ”tiisakimono”)
-----photo by Rina 2008-----
コメント
”福田ビジョン”については、みなさんはどう評価されますか? 今回の表題の記事のような内容で、太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用割合が増えていくのは、もちろん歓迎です。しかし、かつて日本の独壇場だった太陽電池の世界が、これほどまでに世界から投資と期待を集める分野だと政府が考えなかったということを、重大な失策と考えるならば、失地回復政策となり、評価はプラスどころか、現状まだマイナスというのが正直なところです。
さらに、世界が原子力発電を含めた大きなエネルギーの質の転換をもとめて大きくあがいている現状を考えると、化石燃料依存、きわめて甚大な地震の被害が想定されている地震国として原発を推進するという基本政策の転換または、慎重なる再考の姿勢が見られないと考えれば、不十分どこか、いわゆる”未曾有の国難”の回避の方向には動いていないと考えています。
・「迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である」-----STOP浜岡原発より
エネルギー、資源争奪戦どころか、日本は地震という独自の災厄のタネを常に抱える国家であることを忘れてはいけないと思います。
関連記事にあげた環境情報に関する幅広い活動でいつも参考にさせていただいている”エダヒロ”さんは、今回の”福田ビジョン”と洞爺湖サミットまでに向けた、内外向けのさまざまな動きを、パッチを当てる行為ではなく、”「バックキャスティング型政治」への大転換”と評価されています。
本当に、そうであってくれればいいと考えます。後世、洞爺湖サミット前後がこの国が低炭素社会への具体的な一歩を踏み出した重要な時期だったと記されることがあれば、大変結構なことです。
しかし、まだまだ政治家が描く中長期のビジョンには、現実感がありません。パッチをあてて、ほころびがあちこちに現れているシステムをなんとかだましだまし使っていこうとしているとしか思えません。少子高齢化、疲弊する地方経済、若年未熟練労働者の使い捨て労働、福祉や医療の問題など、2020年、2050年の暮らしを少しでも描き、説明する責任が福田さん以下の政治家にはあります。それが十分であって、国民は選択について考えることができるのです。生活をより全体的なビジョンで描くことが政治に求められています。
また、エネルギー、資源の政策に関しては、福田ビジョンではなく、これまでの施策と政府の長期見通しをしっかりと知識として抑えておく必要があります。美辞麗句ではなく、省エネと原子力推進が柱となる、現状のわが国の政策情報にぜひ目を通してください。再生可能エネルギーは、2倍、3倍になるかもしれませんが、もともとの1倍の大きさが小さすぎますし、既得権益を廃し、地方の特色や自然環境を生かした取り組みを成功へと導く施策なしには、画期的な成功例を生み出すこともむずかしいことを知るべきです。
もちろん一業者としては、太陽光発電業界が好景気となれば、それは大変結構なことです。しかし、それと政治を見る目はまた別の次元の話です。もうまもなく洞爺湖サミット、福田さん! 是非、いい意味で驚かせてください。お願いします。(t_t)
関連エントリー
・防災の日を前に、原子力発電と地震についてしっかりと考えよう!-----ソフトエネルギー、2006/08/29
参考エントリー
・仏、脱「石油・石炭」を推進 全建物で太陽光と風力発電 / クリッピング NIKKEI NET-----ソフトエネルギー、2008/06/19
・原油価格...年末までに90ドル越え!? そして、地震。いまこそエネルギーを考えよう。-----しなやかな技術研究会、2007/07/19
MEMO
・資源エネルギー庁 : 新・国家エネルギー戦略について
・資源エネルギー庁 : 「長期エネルギー需給見通し」のとりまとめ
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コメント
追加情報
・住宅用太陽光発電 経産省『半額に』 買い控え拡大 業界困惑-----東京新聞、2008年7月3日
" 経済産業省が地球温暖化対策として、住宅用の太陽光発電システムに補助金を出すなどして価格を今後三-五年で半額に引き下げる方針を打ち出した。この動きを受け、システムを販売する現場では早速買い控えが起きている。このため販売会社やメーカー側からは、政府方針を疑問視する声も出ている。 "
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2008070302000156.html
投稿: 追加情報 住宅用太陽光発電 経産省『半額に』 買い控え拡大 業界困惑 | 2008/07/03 14:56
追加情報
・太陽光や風力発電費用、料金転嫁で…経産省が新制度検討に-----YOMIURI ONLINE,2008年6月29日
" 経済産業省が、太陽光や風力など新エネルギーによる発電でかかったコストを電気料金に転嫁する新料金制度の検討に入ることが28日明らかになった。 "
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20080629-OYT1T00156.htm?from=navr
投稿: 追加情報 太陽光や風力発電費用、料金転嫁で…経産省が新制度検討に | 2008/06/30 15:50