「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」における”革新的太陽光発電”
3月5日に政府、経済産業省が発表した有識者会議の「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」(案)の21項目の中には、
(4) 革新的太陽光発電
(10 )バイオマスからの輸送用代替燃料製造
の二項目が、再生可能エネルギー技術としてリストアップされました。
・「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」の策定について / プレスリリース 経済産業省-----しなやかな技術研究会、2008/03/06
今回は、革新的太陽光発電についてそのタイムテーブルをみてみることにします。リストアップされたのは、”2050年の世界における大幅な二酸化炭素削減に寄与する技術”として可能性があるものということのようです。
" 革新的太陽光発電 <技術の現状> ◯ 実用化されているのは、主に第一世代の太陽電池技術である結晶系シリコン太陽電池。一層の効率向上・低コスト化が課題。 <技術開発ロードマップ> ◯ 第二世代の超薄型結晶シリコン太陽電池、超高効率薄膜太陽電池、有機薄膜、色素増感型等の有機系太陽電池の開発により、2030年における発電コスト7円/kWh、発電効率40%を目指す。 ◯ 第三世代の量子ナノ構造太陽電池や新規概念の原理を活用した太陽電池により2050年に向け、発電効率40%超を目指す。 <技術の効果> ◯ 運用時の二酸化炭素排出量はゼロ。 <効果的な技術開発と普及にむけた取り組み> ◯ 蓄電技術による系統全体の出力の安定化や系統制御技術の開発に併せて取り組むとともに、フィールドテスト、導入促進策を適切に組み合わせ、官民一体となって、優れた技術開発成果の円滑な市場導入に取り組むことが必要。
-----text & image(pop up ; ”発表資料 「Cool Earth -エネルギー革新技術計画」 (概要)P.10”) : 「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」の策定について、経済産業省、2008/3/5 発表より"
太陽光発電の発電コストを、2030年において7円/kWh、発電効率40%を目指すといことです。開発する太陽電池は、超薄型結晶シリコン太陽電池、超高効率薄膜太陽電池、有機薄膜、色素増感型等の有機系太陽電池の開発ということです。コストはともかく、発電効率40%は、理論値の中でも高いほうの値です。なかなか高い目標といえます。是非実現してほしい内容です。
しかし、この「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」の他の分野、全体の投資が正しいロードマップであるのか、実際にこの通りになるのか? さらには、温暖化効果ガスの総量規制という道を選ぶ”際にも適当”な内容なのか? 疑問が多いと思います。道路特定財源にしろ、年金にしろ、国は、一度決めた”ロードマップ”を変更することた困難です。日本の現状のエネルギー政策を考え、改めて、この技術計画の面々を見ると、さらに否定的にならざるを得ないのですが、、、(t_t)
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