急成長する太陽エネルギー産業に潜む環境破壊 / クリッピング CNET Japan
" 太陽エネルギー業界の成長が中国の土壌を汚染しているという。Washington Postが報じている。-----CNET Japan,2008/03/11ソーラーパネルの製造に使用されるポリシリコンが供給不足に陥っている。ポリシリコンの生産コストを抑えるため、中国企業は有毒廃棄物を土壌に垂れ流しにしており、これにより野生生物は命を奪われ、人体を危険にさらされているという。
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関連
・Solar Energy Firms Leave Waste Behind in China-----Washington Post,March 9, 2008
コメント
太陽電池の材料、シリコン系太陽電池におけるポリシリコンの不足を補うべく新たな工場が中国、インド、カナダなどにできています。今回、ワシントンポストが伝えたのは、中国においては、当然払うべき環境へのさまざまな配慮が見られず、工場付近の環境と人々の暮らす場を汚染しているということです。幸い、日本は太陽光発電においては、まだまだ輸出するほど生産しています。そうした問題のある工場で作られた太陽電池、セルを入手することは少ないと考えますが、「中国製」の文字は、日本で利用されているあらゆる製品に浸透しつつあります。厳密なチャイナフリーは、無理ですし、単に輸入しなくても、買わなければいいというほど、環境問題はあまくありません。気候変動問題でもあきらかなように、世界は共存と協調を選択しなければ、さらに全体の被害を拡大してしまうのです。また、何よりも中国人が被害を受けているという事実こそ、強調されていいポイントでもあるのではないでしょうか? ワシントンポスト誌の伝える内容は、なかなか考えさせる点が多々あります。
-----image : Google Earthキャプチャー画像、[Henan,上 : NASAが毎日更新しているレイヤーを2008/3/11 PM18:00ころに収録(Daily TERRA MODIS composite, OnEarth, JPL WMS Server)、下 : 通常の画像、しな研マップ2]-----
物事の品質には始めから終わりまでのトータルな取り組みが求められるという、厳しくも当然な企業への要求が満たされていかないと、問題が拡大するだけです。
太陽光発電の普及にとって、原材料のポリシリコンの確保は、企業により少ない材料で、さらにはセルの再利用などさまざまな取り組みを迫るという意味では、新たな技術の開発にもつながってきました。しかしながら、電力エネルギーの確保という文脈の中では、産業を維持できるほどの電力の供給能力をそもそももっているのだろうか? という当然の疑問がささやかれています。ドイツを筆頭とするEUの太陽光発電所の大規模化という流れと、アフリカやアジアの未電化地域における数十ワットの太陽電池が家族にもたらした恩恵を比べると、太陽光発電、太陽電池の重大な役目が見えてくると思います。
とはいえ、電力の供給手段としての太陽光電池の未来にも当然のこと、期待していく必要があります。太陽光発電は、現在、いくつかの技術革新により、現段階の問題点を打ち破ることが期待されている分野です。全体の流れにもできるだけ気を配りなあら、”期待する”必要がありそうです。(t_t)
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コメント
これはサンテックを持っている身としては
看過できない問題ですね
投稿: meseyan | 2008/03/12 14:05