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1/2のセル使用量でも90%の発電量を維持する魔法の太陽電池登場

 Solariaという会社が開発した通常の結晶系太陽電池の1/2のセルしかつかわずに、その通常の太陽電池の90%の発電量を確保することが可能となる技術とは? そう、そんな不思議な技術で製作された太陽電池の商業的な出荷が開始されたそうです。そう報じたのは、Technology Review。

Slicing Up Silicon for Cheaper Solar-----Technology Review,March 14, 2008
" A California startup is cutting by half the amount of costly silicon used in solar panels.
Solaria, a startup based in Fremont, CA, intends to cut the cost of solar panels by decreasing the amount of expensive material required. It has recently started shipping .......... "

 報じられた会社は、

Solaria / WHAT WE OFFER

 記事と同社のサイトから判明したこの新基軸の太陽電池の仕組みは、
-通常の結晶系の太陽電池セルを製造し
-短冊形に切り配線する。ちょうど、通常の太陽電池を細長く40分割し、一つ飛びに太陽電池の短冊をとりのぞき、配線した状態を想像してください。
-そして、その上に集光用のレンズを取り付ける。基盤、太陽電池、集光レンズの三位一体となったコンポを、普通の太陽電池と同じように配置しモジュールをつくる。

 仕組みは解説されれば簡単だし、これまであった同種の製品よりもはるかに薄くスマートに収まっている点が、早期に製品化し出荷にこぎつけた理由と考えられます。このアイディアのすぐれている点は、太陽電池のセルの量をまさに半分にし、レンズを使って通常の太陽電池に匹敵するまで発電量を高めることに成功したことです。いたってシンプル、そしてこの技術は今後現れる太陽電池にも応用が可能であること、、、、つまり、同社は使用するセルの種類にかかわらず競争相手よりも常に半分のセル材料で済む点です。

 この記事でも紹介されている他社のものは、1/8のセルしか使わないものでも、分厚いしレンズのおさまりが悪いように見えたのですが、Solaria社のものはきれいに収まっているように見えます。
 アイディアですね! Q-Cells向けなどに今後出荷されるようです。(t_t)

関連記事
Guntherportfolio : Solaria

参考エントリー
使用するシリコンの量は、8分の一以下、価格は半分のSoliant Energyの太陽電池とは-----ソフトエネルギー、2007/05/17

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-----photo by Rina 2008-----

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コメント

daiさん
 コメントありがとうございます。
 集光型といっていいか、レンズ箱みたいなタイプ、フレーネルプラスチックレンズを搭載したものなどいろいろあります。おっしゃるとおり自動追尾と組み合わせたものも多いです。今回のSolariaについては、早期に有力スポンサーが並んだことに注目しました。その理由を考えて、おさまりがいい。つまり、デザインと構造がシンプルな点を一番評価できると思いました。
 さらに、他のセルにも応用できる点、熱の問題をそれほど起こさないで太陽電池のモジュールを作れる点など、評価できる点が多いと思いました。
 なかなかgood ideaだと思います。
 しな研(t_t)

投稿: t_t | 2008/03/19 17:45

短冊型セル+かまぼこ型レンズだから追尾は必要ない、ってことかな

投稿: dai | 2008/03/19 12:23

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