世界の風力発電２７％増／昨年、大型原発１５基分 / クリッピング 四国新聞社

" 昨年１年間に世界で新たに設置された風力発電施設の規模は、大型原発１５基分に匹敵する２０００万キロワット超で、総発電容量が１年間で２７％も増えたことが、業界団体でつくる世界風力エネルギー協会（ＧＷＥＣ、本部・ベルギー）の１５日までのまとめで分かった。

　ＧＷＥＣによると、日本では１３万９０００キロワットで、最も増加量が多かった米国のわずか３８分の１だった。 "

-----四国新聞社、2008/02/15

関連
・Continuing boom in wind energy ? 20 GW of new capacity in 2007-----Global Wind Energy Council(GWEC),18 / 01 / 2008

" The global wind energy markets have seen another record year in 2007, with 20 GW of new installations. This figure, which was released today by the Global Wind Energy Council (GWEC), is up by 30% compared to the new installations in 2006, while the sum of the world’s total installations has increased by 27% to reach over 94 GW by the end of 2007. "

参考動画
GWEC, No Fuel Video

参考エントリー
・続伸する世界の風力発電、GWECが２０１０年までを予想-----ソフトエネルギー、2007/06/26

コメント
　まさにGWECが当初から予測していたとおり、世界の風力発電市場は動いています。２００６年のリポートですでに世界１３位だった日本は、たぶんシェアでは、さらに数字を落としていると思われます。
　トータルの設備容量では、ドイツ、アメリカ、スペインまでの上位三位が突出していますが、中国の追い上げが目立ちます。

・US, China & Spain lead world wind power market in 2007-----Global Wind Energy Council(GWEC),06 / 02 / 2008

" The Global Wind Energy Council today confirmed its earlier estimate that over 20,000 MW of wind power was installed in 2007, led by the US, China and Spain, bringing world-wide installed capacity to 94,112 MW. This is an increase of 31% compared with the 2006 market, and represents an overall increase in global installed capacity of about 27%. "

　日本の風車は、これまでもいろいろ報道があったように、突風、落雷、工事の問題による事故、故障や、景観、バードストライクなどの問題もあって立地条件も整わない場合も目立ちます。日本の風力発電で出遅れは、そのまま他の再生可能エネルギーの分野にも及んでいます。あまりにも再生可能エネルギーの利用計画が政策的に乏しいのが本当に残念です。

　しかし、残念、残念といっていても何も変わらないので、原子力に頼らないでも、日本が石油など化石燃料依存を避ける道をさぐらなければなりません。不可能にみえても、それが”未曾有の国難”をもともなう危機でありますから、実現しなければ、この多様な自然環境にめぐまれた豊かな海をもつ国の未来と国土が危ういのです。不可能にみえても積み上げることが大切です。(t_t)

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