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次世代電力用キャパシタに向けた要素技術を開発 / プレスリリース 三菱電機

" 太陽光発電の出力変動吸収や大型モーターの電力回生などへの大型キャパシタの実用化を容易に  三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、電力貯蔵デバイスとして期待されている大型の電力用キャパシタ※1の実用化に有用な要素技術を開発しました。今回開発した技術は、より短時間での充放電を可能にする技術やキャパシタの耐電圧を高めて蓄電エネルギーを高める技術などです。これにより、太陽光発電や大型モーターの回生※2といった大電力分野に対応できる次世代電力用キャパシタの開発が容易になります。  ※1: キャパシタ 化学反応を伴わずに充放電できるサイクル寿命に優れた電力貯蔵デバイス ※2: 回生 モーターが回ることにより発電すること .......... 主な開発成果 1. モーターの瞬時電力回生に有効な急速充放電特性で業界最速(1秒)を実現 【瞬発力開発】 キャパシタは、アルミ電解コンデンサに比べて時定数(ΩF値)※3が大きいため、1秒を下回る急速な充電が困難でした(従来の標準的なキャパシタは10秒程度)。超薄膜電極塗工技術や内部抵抗の低減によって0.1ΩFというΩF値を実現しました。1秒を下回る急速充電が可能になると、ピーク電流を無駄なく電力に回収でき、大型モーターについて、より大きな省エネ効果を得ることができます。 ※3: ΩF値 正規化内部抵抗と呼ばれ、充放電できる時間の目安となる。例えば、0.1ΩFだと、1秒周期での充放電で80%の充放電効率(3/4電圧まで)が可能。従来の標準的な2ΩF品だと20秒周期が限界。 2. 業界トップレベルの高電圧(3.0V)を生産性に優れた塗布型電極で実現 【低コスト開発】 キャパシタの蓄電エネルギーは電圧の2乗に比例して増大するため、高電圧化が望まれています。 また、高電圧化すれば同じ蓄電エネルギーで比較して低コスト化が望めます。活性炭電極への添加剤や電解液の改良などによって耐電圧の向上を図り、純粋なキャパシタ(正極/負極とも活性炭を使用するキャパシタ)において、従来2.7Vであった耐電圧を3.0V(国内トップレベル)まで拡大することに成功し、従来に比べ蓄電エネルギーを2割以上増大させました。あわせて、従来の圧延電極よりも量産化に適し、低コスト化につながる塗布型電極を開発しました。 "
-----三菱電機、2008年2月7日 Mitsubishi_capacitor -----image(pop up ) : リリース全文(PDFファイル:444KB)より

関連記事
1秒で充電するキャパシタ技術、三菱電機が開発-----IT media News,2008年02月07日

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U.S. Department of Energy to Invest up to $33.8 Million to Further Development of Commercially Viable Renewable Fuels / プレスリリース DOE(米、セルロース系のバイオ燃料など次世代にも傾注)

" U.S. Department of Energy (DOE) Assistant Secretary for Energy Efficiency and Renewable Energy Andy Karsner today announced that DOE will invest up to $33.8 million, over four years, (Fiscal Years 2008-2011) for four projects that will focus on developing improved enzyme systems to convert cellulosic material into sugars suitable for production of biofuels. Building on President Bush’s goal of making cellulosic ethanol cost-competitive by 2012, these projects aim to address key technical hurdles associated with mass production of clean, renewable fuels, such as cellulosic ethanol. Combined with industry cost share, up to $70 million will be invested in these projects, with a minimum 50 percent cost share from industry. Assistant Secretary Karsner made today’s announcement while delivering keynote remarks at the Renewable Fuels Association National Ethanol Conference in Orlando, Florida. .......... Cellulosic ethanol is a renewable fuel made from a wide variety of non-food materials, including agricultural wastes such as corn stover and cereal straws, industrial plant waste like saw dust and paper pulp, and energy crops such as switchgrass, specifically for fuel production. By relying on a variety of feedstocks, cellulosic ethanol can be produced in nearly every region of the country, using material grown locally. Though it requires a more complex refining process, cellulosic ethanol contains more net energy and results in lower greenhouse emissions than traditional corn-based ethanol. .......... ”Biofuels: Myths vs. Facts”Fact Sheet Biofuels & Greenhouse Gas Emissions: Myths versus Facts .......... MYTH: In terms of emissions, biofuels emit the same amount as gasoline or more. FACT: Biofuels burn cleaner than gasoline, resulting in fewer greenhouse gas emissions, and are fully biodegradable, unlike some fuel additives. Cellulosic ethanol has the potential to cut greenhouse gas emissions by up to 86%. . Ethanol readily biodegrades without harm to the environment, and is a safe, high-performance replacement for fuel additives such as MTBE. . Use of ethanol can increase emissions of some air pollutants because fossil energy is used during the farming of biomass crops and during biofuel production. These emissions can be reduced by using renewable power and improved farming methods. .......... MYTH: Ethanol cannot be produced from corn in large enough quantities to make a real difference without disrupting food and feed supplies. .......... MYTH: Ethanol gasoline blends can lower fuel economy and may harm your engine. .......... MYTH: More energy goes into producing ethanol than it delivers as a fuel. .......... "
-----U.S. Department of Energy,February 26, 2008-----Energy Efficinecy and Renewable Energy(EERE),February 26, 2008 Factsheet_doe -----image(pop up) & text : リリース添付書類”Biofuels: Myths vs. Facts”Fact Sheetより

関連
DOE's Biomass Program

コメント
 アメリカが特にセルロース系も含めたバイオ燃料の開発に新たに資金を投入することを発表しました。今回の発表では、これまでばらばらの評価だったものを、作物、セルロース系それぞれわかりやすい添付書類()をつけて整理しようとしているのがわかりやすかったです。ただし、農業団体の動きもあり、すぐに作物由来のとうもろこしをやめるというわけではありません。あくまでも位置づけをはっきりさせ、バイオ燃料の最近の研究や指摘に対応するための動きのようです。
 この添付書類の「図」が文章よりも雄弁に語ってくれるという資料です。昨日、知人との話の時にあればよかったという資料だったので、メモがわり、参考になるのでとりあげてみました。(t_t)

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大面積・高性能プラスチック太陽電池素子開発に成功 / プレスリリース 昭和電工

" 試作ラインを新設、2009年度中に薄型フレキシブル太陽電池のサンプル供給を開始 ペクセル・テクノロジーズ株式会社(桐蔭横浜大学ベンチャー企業、本社:横浜市青葉区、代表取締役社長:宮坂 力 桐蔭横浜大学教授、以下 ぺクセル社)は、藤森工業株式会社(本社:東京都中央区、社長:藤森明彦、以下 藤森工業)、昭和電工株式会社(本社:東京都港区、社長:高橋 恭平、以下 昭和電工)と共同で次世代の薄型フレキシブル太陽電池の開発を進めており、今般、高速・低コストの印刷方式で製造が可能なプラスチック色素増感型太陽電池モジュールの大面積化に成功しました。 このプラスチック色素増感型太陽電池素子には約15ミクロンメートルの厚さの、ナノ結晶構造酸化チタン半導体層を発電層としてフィルム上に成膜します。これまで酸化チタン半導体層の成膜には、真空条件や高温焼成などのため大型設備が必要でしたが、今回、ぺクセル社が昭和電工と共同で開発した特殊ペーストを使用することにより、大型設備を使用せず低コストの常温付近での印刷塗工による半導体層の成膜が可能となりました。なお、昭和電工はこのペーストの主原料である酸化チタン高結晶性ナノ粒子をぺクセル社に供給いたします。

 今回試作した太陽電池の特長は、高い性能を維持しながら、光透過性(シースルー性)をもち、薄いフィルム状のために、窓やパネルなどへの応用、曲面部への設置において、発電するフィルムとして、高い利用性を発揮することです。また、カラーデザイン加工が容易で、白色を含めて、フィルムを多様な色にデザインをすることが可能です。
..........
ペクセル社は、これらの特殊塗布用ペーストや透明導電プラスチックフィルム基板等の技術を用いた集積型太陽電池モジュールを開発し、あわせて、精密な封止技術によってモジュールの開口率(発電可能な面積が全体の面積に占める割合)を従来の約80%から90%以上に飛躍的に改善することで、発電性能の高性能化にも成功しました。また、薄膜構造によって、電解液等の材料使用量を従来より低減することで、製造の低コスト化が可能となりました。今回開発した軽量フレキシブルの色素増感型プラスチック太陽電池は、モジュールユニットとして幅0.8m、長さ2.1mという世界最大のサイズであり、厚さは0.5mm、重量は1平方mあたり800gと太陽電池としては最も軽く、屋内に設置しても高い電圧(100V以上)を出力します。なお、本製品は2月27日から29日、東京ビッグサイトで開催される第1回国際太陽電池展(PV EXPO2008)の会場に設置して、一般に公開いたします。

 プラスチック太陽電池は、軽量で割れない特長と安全性によって、携帯機器やパソコン、ゲーム機器など市場が急拡大する分野でのユビキタス電源としてニーズが高まっています。従来のシリコンやCIGSなどの固体素子では製造ラインが高コストであるために、これらのコンシューマー分野で求められる太陽電池の低価格化には限界がありました。ペクセル社は藤森工業と協力し、このフィルムを用いた太陽電池試作ラインを設置し、2009年度中に量産を開始し、サンプルの供給を開始する予定です。 "

-----ペクセル・テクノロジーズ、藤森工業、昭和電工、2008年2月26日

関連
ペクセル・テクノロジーズ(桐蔭横浜大学ベンチャー企業)

藤森工業

宮坂研究室

色素増感太陽電池

コメント
 色素増感太陽電池の真打登場。”2009年度中に量産を開始し、サンプルの供給を開始”という具体的なタイムテーブルが発表になったことが、何よりも注目です。(t_t)

-----イメージ(pop up ; ”sakuraryouran”)


Sakuraryouran

-----photo by Rina 2007-----

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「おから」もバイオ燃料 温暖化防止へプロジェクト 静岡 / クリッピング MSN産経ニュース

" 豆腐を作るときに出る「おから」。産業廃棄物になっていたが、これを原料にバイオエタノールを作るプロジェクトが静岡市で進んでいる。二酸化炭素(CO2)排出を抑制するエネルギーとして車のガソリンに混ぜて使う予定で、“おから製”は珍しいという。 .......... ■21年度に1000給油所

 ガソリンの代替燃料として注目されるバイオエタノール。政府は平成22年度までに、1年間で50万キロリットル(原油換算)分のバイオ燃料を導入するという目標を掲げており、増産、普及に力を入れている。 "

-----MSN産経ニュース、2008.2.9

関連
静岡油化工業

コメント
 そのほとんどが廃棄されてきた”おから”からバイオ燃料を作るという工程が確立されるかもしれませんね。

-----イメージ(pop up ; ”polipoli”)
Polipoli
-----photo by Rina 2008-----

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社名は東京エレクトロンPV,シャープの「トリプル型」薄膜Si太陽電池の生産性を高める / クリッピング Tech-On!

" 東京エレクトロンは,シャープと共同で設立した太陽電池製造装置の開発会社の詳細を発表した(Tech-On!関連記事)。社名は東京エレクトロンPVで,薄膜Si型太陽電池向けのプラズマCVD装置の開発のみを手掛ける。開発した装置は,東京エレクトロンが製造して販売する。初号機の出荷は2009年を予定する。 "
-----Tech-On!,2008/02/18

プレスリリース / 東京エレクトロン、2008/2/18
東京エレクトロン株式会社の太陽電池用製造装置事業についてのお知らせ

"..........
 今回、薄膜シリコン太陽電池用プラズマCVD装置を製品化するにあたり、シャープ株式会社(大阪府大阪市、社長: 幹雄 以下、シャープ)と、その開発を目的とした合弁会社の設立に合意しましたことをお知らせします。今回の合意は、薄膜シリコン太陽電池用プラズマCVD装置に関してのみであり、FPD製造装置他の事業を含めた包括的提携ではありません。

 薄膜シリコン太陽電池は、近年注目を浴びている太陽電池の種類の一つで、ガラス基板上に薄膜のシリコン層を形成するタイプの太陽電池です。東京エレクトロンが半導体およびFPD製造装置で培ってきた真空プラズマを用いた量産装置技術と、太陽電池のリーディングカンパニーのシャープがかねてより培ってきた薄膜シリコン太陽電池製造技術を融合させることで、より生産性の高い薄膜シリコン太陽電池用プラズマCVD装置を開発することが期待できます。

 装置開発は東京エレクトロンおよびシャープが出資する合弁会社が行い、装置の製造および販売については、東京エレクトロンが行います。初号機出荷は、2009年を予定しております。

 合弁会社の概要は下記のとおりです。

会社名 : 東京エレクトロンPV株式会社
本社所在地 : 山梨県韮崎市
資本金 : 5千万円
出資比率 : 東京エレクトロン 51%、シャープ 49%
設立日 : 2008年2月6日 "

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 世界No.1の太陽電池メーカーの地位(2007年の生産ベース)を明け渡したシャープ。

太陽光発電2007年実績で、Q-Cellsがシャープを抜き世界一に-----ソフトエネルギー、2008/02/20

 シャープの”逆襲”。大いに期待したいです。

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イベント 2/27-29 PV EXPO 2008 第一回国際太陽電池展

Pv08_jp
-----イベント案内のサイトより-----

" 会 期 2008年2月27日(水)~29日(金) 10:00~17:00
会 場 東京ビッグサイト
併催企画 PV EXPO 専門技術セミナー
主 催 リード エグジビション ジャパン株式会社
協 賛 太陽光発電協会 (JPEA)
同時開催 FC EXPO 2008 ~第4回 国際 水素・燃料電池展~
出展対象製品 【部品・材料】.....【評価・測定・検査】.....【製造装置】.....【システム周辺】.....【クリーン・静電対策】.....【太陽電池】
来場対象者
下記のような太陽電池/ソーラーシステムに関わる製造、設計、研究、開発などの専門家の方々
太陽電池セルメーカー 太陽電池モジュールメーカー 太陽電池ユーザー 電気事業関連企業 ハウス・プラント・建設関連企業 コージェネレーション関連企業 大学・国公立研究所 官公庁・自治体 その他太陽電池/ソーラーシステム関連企業 "
お問合せ PV EXPO ~国際 太陽電池展~ 事務局 "
*無料 - 登録、入場方法は、案内サイトをご覧ください。

 詳細、お問い合わせは、イベント案内のサイトまでお願いします。

コメント
 専門的なイベントということなので、紹介したほうがいいのか迷いましたが、、、これだけの太陽電池関連の企業が一同に集うということ自体が大きな出来事、ということで掲載しました。(t_t)

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[PR]昭和シェルソーラー CIS 独立系太陽電池 販売開始!

独立電源用CIS太陽電池モジュール販売のご案内 65W-BX65 60W-BX60
Head

 BXシリーズは、昭和シェルソーラーの次世代太陽電池CIS型太陽電池の独立電源用の太陽電池モジュールです。これまでの結晶系、アモルファス太陽電池にない、数々のすぐれた特長があります。

 これまでの結晶系の太陽電池には、セルとセルの間に隙間がありましたが、CIS太陽電池は、全面がブラックで精かんな印象を与えてくれます。
 製造の際に、鉛やカドミゥムなどの有害な物質を一切使わない環境対応の太陽電池です。
 太陽電池は部分陰により、陰になった部分の面積のみならず、全体的に出力が低下する傾向がありました。BXシリーズはパターニングと呼ばれる方法で、膜面と配線を配置することで、この影響を極力抑える設計になっています。
 CIS太陽電池独特の分光特性により、より多くの光を取り込み発電することができます。

 電気的なシステムは、DC24V(専用コントローラーでDC12V対応可能)です。24V系のバッテリーシステムに充電することができます。
 
 専用のコントローラーを利用しますと、DC24V、DC12VいずれもDC-DCコンバーター方式の制御方法により、出力トラッキングができ、最大の出力で充電することができます。

 太陽電池はすでに出荷を開始しております。コントローラーは在庫をご確認ください。
 また、2枚以上お買い上げの場合には、接続ケーブルセットか、値引きを販売記念として行います。(このセールや、予告なく終了することがります。あらかじめご了承ください。
 グリーン・ポストが自信をもっておすすめする次世代の太陽電池をこの機会に是非ご利用ください。
 詳細は、下のサイトをご確認ください。

[商品のご案内へ]

Cispvjpg

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太陽光発電2007年実績で、Q-Cellsがシャープを抜き世界一に

 追い上げが著しかったドイツのQ-Cellsが2007年ついにシャープを抜き世界一となったそうです。

News / PHOTON International,February, 2008
German cell manufacturer Q-Cells is Number 1 cell producer worldwide

" Sharp Corporation has been toppled from it’s Number 1 spot in cell production and is now in a head-to-head race with Suntech Power Corp. "

関連記事
Solar cells manufacturer Q-Cells ranked as world’s No. 1 -----Solarserver,2008-02-19

" Last year the photovoltaics company Q-Cells AG was the largest solar cell manufacturer in the world, the specialist magazine PHOTON International reported in a press release. An annual photovoltaics production of 370 Megawatt (MW) ensured that the company based in Thalheim (Saxony-Anhalt) maintained a slim advantage over its two competitors Sharp Corp. (Japan) and Suntech Power Co. Ltd. (China). "

 さらに、二位の座も中国のSuntechと競っている状況です。数字的には微妙なようです。これで日本の企業と技術のアドバンテージがすぐにどうこうということでもないでしょうが、さらに追いすがるインドの太陽電池メーカーなどの動きもあり、世界の太陽光発電企業の勢力図は大きく転換する時期にきているのかもしれません。
 さらに、噂レベルでは、2015年までに新たな太陽光発電の、これまでの問題点を克服できるものがでるという話題もあり、ますます動きが出てきそうです。(t_t)

2008/2/20 AM10:50 太陽電池の年度ごとの生産量の計算方法について、計算方法がことなるという異議が、どこからか、今回の報道、または集計元に寄せられているようです。No.1のシャープということですから、この件もめる可能性もでてきました。情報を”読”んでいる人が、このサイトの読者に結構おられるようなので、、、老婆心ながら追記させてもらいます。

参考エントリー
シャープや三洋など太陽電池の生産能力拡大 / クリッピング NIKKEI NET -企業ニュース------ソフトエネルギー、2006/06/07

-----Google GreenPost関連サイト横断検索 : Q cells-----

----------はてな green_tomatoのブックマーク : Q-Cells----------

-----イメージ(pop up ; ”雪の翌日0802”)


Yokuzitunosnowman

-----photo by Rina 2008-----

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世界の風力発電27%増/昨年、大型原発15基分 / クリッピング 四国新聞社

" 昨年1年間に世界で新たに設置された風力発電施設の規模は、大型原発15基分に匹敵する2000万キロワット超で、総発電容量が1年間で27%も増えたことが、業界団体でつくる世界風力エネルギー協会(GWEC、本部・ベルギー)の15日までのまとめで分かった。

 GWECによると、日本では13万9000キロワットで、最も増加量が多かった米国のわずか38分の1だった。 "


-----四国新聞社、2008/02/15

関連
Continuing boom in wind energy ? 20 GW of new capacity in 2007-----Global Wind Energy Council(GWEC),18 / 01 / 2008

" The global wind energy markets have seen another record year in 2007, with 20 GW of new installations. This figure, which was released today by the Global Wind Energy Council (GWEC), is up by 30% compared to the new installations in 2006, while the sum of the world’s total installations has increased by 27% to reach over 94 GW by the end of 2007. "

参考動画
GWEC, No Fuel Video

参考エントリー
続伸する世界の風力発電、GWECが2010年までを予想-----ソフトエネルギー、2007/06/26

コメント
 まさにGWECが当初から予測していたとおり、世界の風力発電市場は動いています。2006年のリポートですでに世界13位だった日本は、たぶんシェアでは、さらに数字を落としていると思われます。
 トータルの設備容量では、ドイツ、アメリカ、スペインまでの上位三位が突出していますが、中国の追い上げが目立ちます。

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荒廃し破滅の危機にある惑星ヘリオスを救え----IBM、ゲームで再生可能エネルギーをアピール

 IBMが約1年半の時間をかけて開発したフリーゲーム、”POWERUP”。化石燃料の消費により温暖化の危機にある惑星ヘリオスを風力や太陽光発電などの再生可能エネルギーを使って救うというゲームだそうです。

Powerupibmgame
-----image(pop up ; サイトのキャプチャー画像) & text : PowerUp The Game

" If any one out there is listening, Planet Helios is being destroyed and we need your help!

Hundreds of years ago the nations of our planet realized that the side effects from burning fossil fuels for energy were damaging the atmosphere and changing the climate. They joined together to develop and build technologies to create electricity from available renewable energy resources like wind, sun and water power. Meanwhile the planet's citizens?our ancestors? pulled together and pledged to use less energy. This ushered in a Golden Age of energy balance and ecological harmony.
......
Play PowerUp today and prove it's NOT too late! Join the other brave volunteers who are heeding the distress call! You'll come from far and wide to work together putting your skills to the test in some of the most extreme environments imaginable and the stakes are high ? life and death!

Product at a glance
Name: POWERUP
Players: 1+ (up to 6 per mission and 50 per planet)
Resolution: 1024x768
Developed by: IBM in partnership with TryScience/New York Hall of Science
Processor: Pentium IV 2 Ghz or better
Graphics Card: ATI or Nvidia with Directx 9 .1 support
Video RAM: 64 Mb
System RAM: 1Gb
Hard Drive Storage: 300
Broadband Internet connection
Mouse recommended "


IBM Launches PowerUp 3D Game

関連記事
IBM thinks renewable energy is a game-----CleanTech,February 15, 2008

コメント続き

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都留市の発電用水車金賞 / クリッピング YOMIURI ONLINE

" 地域の特色を生かした優れた温暖化防止活動を紹介する「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会」(環境省主催)で、水車を発電に活用する都留市の取り組みが金賞に輝いた。市は、現在4基ある水車をさらに2基増設し、活動を広げる方針だ。

 大会には、自治体やNPOなど1074件の応募があり、金賞は最優秀賞に次ぐ栄誉。受賞したのは、都留市の「回れ!家中川小水力市民発電所『元気くん1号』!」。
.......... "

----読売新聞、2008年2月13日

関連
都留市 / 「元気くん1号」が金賞を受賞!! 2008年2月13日
Hatsuden_img9
-----image(pop up) : 都留市の関連ページより

ストップ温暖化「一村一品」大作戦全国大会2008 最優秀賞が決定しました!(速報) -----全国地球温暖化防止活動推進センター、2008/2/10

ストップ温暖化「一村一品」大作戦 / 投票 ( エントリー紹介)
/ 関東地区  山梨県代表 回れ!市民の水車発電所!

関連エントリー
『ストップ温暖化「一村一品」大作戦』47代表の紹介及びWEB投票の開始-----しなやかな技術研究会、2008/01/07

コメント
 環境省が実施主体となって行われた、ストップ温暖化「一村一品」大作戦。地域の工夫を活かした温暖化防止の取組を、地球温暖化防止活動推進センターにより、各県ごとに募集し、県大会を行い、決まった各県代表により行われた全国大会。投票により、水車を発電に活用する都留市の取り組みが金賞に輝いたそうです。この水車は、かねてから話題になって来ました。なによりも市民公債により設置、市民の多くの支持を得ることにも成功しています。
 一村一品、都留市のそれは小水力。

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Wave Energy Project Proposed for Maui / プレスリリース U.S. Department of Energy(ハワイ、マウイ島の波力発電計画)

" Oceanlinx Limited announced on February 4 that it plans to install a 2.7-megawatt wave energy project off the northeast coast of Maui. Oceanlinx, an Australian company that was previously called "Energetech," signed a memorandum of understanding on the project with Renewable Hawaii, Inc., a subsidiary of Hawaiian Electric Company, Inc. (HECO). The $20 million project will include three wave platforms and could be operating by the end of 2009. "
-----DOE EERE Network News,February 13, 2008

関連
Oceanlinx to Provide Electricity from Waves for Maui-----Hawaiian Electric Company,February 4, 2008
-----Renewable Energy Presentation Page

Oceanlinx /
Our technology

しな研マップ : 予定テストサイト(?)

関連記事
Wave energy may soon light up Maui homes-----Honolulu Advertiser,January 28, 2008

KITV video : Wave Energy To Be Harnessed Off Maui

コメント
 ハワイのマウイ島で、2.7MWの本格的な波力発電所建設計画が始まりました。システムは、オーストラリアのOceanlinxというメーカーで、マウイ島の沖合いにブイを設置し、波のエネルギーを利用してポンプ様の駆動装置を利用して発電するという単純なものです。当初は、小規模なシステムを設置し、完成すれば2700軒分の電力をまかなう発電所を建設するという。設置工事は、ハワイのオアフ島で実績のあるOcean Power Technologiesが行うようです。同社は、PowerBuoyというブイ型の発電技術をもつ業者です。

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秋田、大潟村のマグナス風車が始動!

 秋田のMECARO(平成19年7月「メカロ秋田」より改称)社のマグナス風車が大潟村展示場の展示機において、東北電力様による系統連系を開始したということです。かねてから、注目が高かったマグナス効果を利用することで揚力を得るという風力発電機が、いよいよ国内で実験運用されるということです。

トピックス / MECARO,2008.2.12
東北電力様にてマグナス風車の系統連系が認可されました!! -----新型リポート、(E)

" 2008.2.7大潟村展示場の展示機において、東北電力様による系統連系の現地審査が行われ、無事認可となりました。
系統連系認可というのは、風車が発電した電力を大潟村産直センター様の電気設備に送電する許可を正式に頂いたということです。

当然マグナス風車としては「世界初」であり、本風車が実用化されたことを証明するものと考えております。

系統連系認可は今後のスパイラルマグナス展開にとってなくてはならないことである一方、一つの通過点に過ぎません。これを機会にもっともっと努力精進して参りたいと思います。 "
----------

関連記事
効率が数倍の新型風車、世界中から注目集める-----nikkei BPnet,2008年2月12日

" .....発電効率が低く既存の発電システムに替わって広く普及するにはまだ時間がかかる。研究開発型ベンチャーであるMECAROは、羽根に代えて5本の円筒を備えた風車で、発電効率を一般的なプロペラ型風車の2.5倍以上に高めることに成功した。これによって風力発電のコスト競争力は太陽光発電と同等以上に高まった。2007年4月には市販タイプ1号機を発売し、クリーンな新エネルギーとして国内外から大きな注目を集めている。
.......... "
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コメント続き
 風車本体の画像がリリースにないので、姿を探しました。”ビデオクリップ”が公開されていました。
 さらに、YouTubeで、

マグナス風車

秋田発!新型風車

 とりあえず、YouTubeにゆっくり回転する姿がありました。風が強い時にどんなふうに回るのか是非見てみたいです。NASAで実施された大型の風洞実験場でのテストの模様は、”NASAリポート”に少しづつ加筆され読むことができます。楽しみなリポートです。(t_t)

関連エントリー

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「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令」について / プレスリリース 経済産業省

 新エネルギーの定義が変わりました。新エネルギーは、日本独自の再生可能エネルギーに関する定義です。世界では、再生可能エネルギーという表現がなされています。
 あらたに新エネルギーに加わったのは、水力と地熱です。これまで、はずれていたのが不思議なくらいです、、、

" 本件の概要 : 本政令は、最近の新エネルギー利用等をめぐる経済的社会的環境の変化を踏まえ、利用促進の対象となる新エネルギー利用等から再生資源を原材料とする燃料を製造すること等を削除するとともに、アンモニア水等の液体を利用して地熱を発電に利用すること等を追加するものです。 ..... 発表資料名 : 「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令」について(PDF形式:42KB) ”新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令について 最近の新エネルギー利用等をめぐる経済的社会的環境の変化を踏まえた「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令」が平成20年1月29日(火)に閣議決定されましたので、お知らせいたします。 1.政令の概要 新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法(以下「法」という。)は、新エネルギー利用等を円滑に進めるための法律です。 新エネルギー利用等を行おうとして国の認定を受けた事業者は、さらに申請して認められれば、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構による債務保証や中小企業投資育成株式会社法の特例を受けることができます。 法では第2条において新エネルギー利用等の要件を定めた上で、具体的には政令に委任しており、これを受けて、新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令第1条において、国民全般が取り組めるエネルギーの新しい利用形態として新エネルギー利用等が規定されています。 本政令は、最近の新エネルギー利用等をめぐる経済的社会的環境の変化を踏まえ、以下のとおり新エネルギー利用等を整理するものであります。 ・「新エネルギー利用等」からの削除 .. 再生資源を原材料とする燃料の製造 .. 再生資源を原材料とする燃料等の熱利用及び発電利用 .. 天然ガス自動車、メタノール自動車、電気自動車 .. 天然ガスコージェネレーション .. 燃料電池 ・「新エネルギー利用等」への追加 .. 地熱発電(バイナリ方式のものに限る。) .. 未利用水力を利用する水力発電(1,000kW以下のものに限る。) 2.今後の予定 公 布 平成20年2月 1日(金) 施 行 平成20年4月 1日(火)”

新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令案 要綱(PDF形式:59KB)
新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令(PDF形式:82KB)
新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令 新旧対照条文(PDF形式:75KB)
新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令案 参照条文(PDF形式:120KB) "

-----資源エネルギー庁 新エネルギー対策課、平成20年1月29日

コメント
 水力と地熱が国の施策として新エネルギーに加わった。代わりに、上記の5項目がはずれることになった。まだ、海洋エネルギーなどが加わっていないのは、ちょっと不満。そろそろ総合的に新エネルギー=再生可能エネルギーに施策として積極的に取り組む、原子力発電の電源立地交付金のような制度も含めて検討すべき時に来ていると思います。(t_t)

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飯島区が小水力発電所建設を決定、国交省に水利権取得を申請 / クリッピング 伊那毎日新聞

" 飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)はこのほど臨時区会を開き、新井水路を利用した小水力発電所の建設を決めた。現在、国土交通省に水利権の拡大を申請中で、引き続き、新エネルギー特別措置法(RPS法)による事業認可を受け、新エネルギー産業開発機構(ネド)の補助金を申請する。順調に進めば、今秋にも着工の運びとなる。 .......... 朝待では1分間に110キロワット発電、うどん坂は220キロワット発電する計画。..... "
-----伊那毎日新聞、2008/2/9

関連
シーテック

コメント
 水力発電が、「新エネルギー」になりました。

水力・地熱発電、支援対象に=新エネルギー利用法で-経産省----時事ドットコム、2008/01/28

 新エネルギーの中に、元から水力が入っていると考えている人も多いが、政府の政策的には、

「太陽光発電
 風力発電
 太陽熱利用
 温度差エネルギー
 廃棄物発電
 廃棄物熱利用
 廃棄物燃料製造
 バイオマス発電
 バイオマス熱利用
 バイオマス燃料製造
 雪氷熱利用
 クリーンエネルギー自動車
 天然ガスコージェネレーション
 燃料電池 」

 だったが、今年の4月より水力と地熱が加わる。

資源エネルギー庁 : 新エネルギーについて

 同時に、
「 再生資源を原材料とする燃料の製造
  再生資源を原材料とする燃料等の熱利用及び発電利用
  天然ガス自動車、メタノール自動車、電気自動車
  天然ガスコ 」

 が施策的な援助からはずれることになりました。(t_t)

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フランス 100%再生可能エネルギーの都市づくりを推進 / EICネット海外ニュース

Perpignangood
-----参考image : Google Earthキャプチャー画像、[Perpignan,しな研マップ]

" フランスのボルロー エコロジー・持続可能な開発国土整備大臣は、「ポジティブ・エネルギー 100%再生可能電力」を目指す地方公共団体との最初の協定に調印するため、1月18日、ペルピニオンを訪れる。  ペルピニオン市と都市圏連合は、2015年までに、20万人の住民の電気需要を100%再生可能エネルギーでカバーすることを目指す。 "
-----EICネット海外ニュース、2008.01.17

参考
City council website(fr)

DERBI - Pole de Competitivite

Wikipedia : Perpignan

コメント
 フランス語の情報しかないようで少々困った。”ペルピニオン市と都市圏連合は、2015年までに、20万人の住民の電気需要を100%再生可能エネルギー”でまかなうことを計画している。内容は太陽電池と風力発電、さらに建物などの省エネプログラムを推進しようとしている。英語の関連情報も少ないが見てみると、、、

Perpignan - the very first energy positive city in Europe-----A Changing Life,22 January 2008

 計画もさることながら、目をひくのは魅力的な町並み。古い町並みの中に近代的な建物もある。道路も整備され、田園地帯も多い。とりあえず、Google Earthで上空を飛んでみた。(t_t)

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石橋製作所と合弁で、風車用増速機の製造・販売会社を設立 2010年から生産を開始する計画 / プレスリリース 三菱重工

20080205hp
-----image(pop up ; ”左から、600kW、1,000kW、2,400kW 風車用の増速機”) & text : 三菱重工、2008年2月5日発表より

" 三菱重工業は、歯車増減速機メーカーの株式会社 石橋製作所(社長:石橋克彦氏、福岡県直方市)と合弁で、風力発電設備用増速機※1の製造・販売会社を設立する。活況を呈している風車市場の旺盛な需要に対応するのが狙いで、新会社は本年4月に立ち上げ、新工場を建設して、2010年から生産を開始する計画。
 新会社は、福岡県直方市の石橋製作所本工場隣接地に新工場を建設、当社の大型戦略機である定格出力2,400kW風力発電設備(MWT92/2.4、MWT95/2.4)向け増速機を生産、全機を当社へ納入する。資本金は1億円。

 石橋製作所は、高精度な産業用歯車増減速機および風車用増速機の製造・販売会社。1999年から、当社と風車用増速機の共同開発を実施、現在では年間約120万kW規模の増速機生産能力を持って、当社の風力発電設備事業の一翼を支えている。具体的には、定格出力600kW、1,000kWおよび2,400kWの風力発電設備用増速機を当社に納入、その累計納入台数は2006年度に2,000台を突破している。

 2,400kW風力発電設備は、大型風力発電機市場を対象とした当社の戦略機種。クラス最大のロータ径(92、95m)、最長の45m級翼の採用による低風速域での高効率な発電、強風を受け流す独自技術(Smart Yaw)などが高く評価され、現在の当社の生産能力を大幅に超える引き合いが、米国などから相次いでいる。
 そのため当社は2007年に、風力発電設備の生産拠点である長崎造船所および横浜製作所を整備・増強、また、北米向けブレード(翼)の製造拠点であるVienTek社メキシコ工場の設備も拡張して、年間生産能力を120万kW規模まで拡大している。
 当社は今後も、技術開発、生産能力拡充の両面で、高い成長を続ける風力発電機市場のニーズに的確に応えていく。
※1 風力発電設備用増速機 =風車頭頂部のナセル(風車本体)を構成するキーコンポーネントの一つで、ブレード(翼)の回転力を発電機に伝える際に、適切な回転数へ変換させる役割を担う。 "


関連
三菱重工 : 風力発電プラント / 風力発電プラント専用ページ

石橋製作所 / 製品案内

コメント
 つい先日ドイツの世界最大の風力発電機が、通常増速ギアを使わずに発電するダイレクトドライブ方式になったということを知りました。増速ギアについては、高い技術力が必要とされ、また風況と回転数など高度な制御が必要となり、場合によってはロスにつながることもあるようです。
 さて、三菱重工は、好調の大型の最新鋭機である2.4MW機のための増速ギアの工場を新設するということで、世界の延び続ける風力発電機市場へと展開を見据えて動くようです。

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イベント 2/21-22 グリーンパワーキャンペーン GREEN POWER CAMPAIGN

-----イベント案内のサイトより-----(要事前申込)
" 地球温暖化を解決するために、何かできることはないだろうか? 2008年2月21日、22日の2日間東京国際フォーラムで開催される「グリーンパワーキャンペーン」 は、そう考える人のための祭典です。
-----イベントより-----
日時:平成20年2月21日(木)・22日(金) 10時-17時(予定)
会場:東京国際フォーラム(地上広場、B7ホール、地下展示ホール/会議棟)
入場料:無料主催:経済産業省資源エネルギー庁
基調講演 エネルギーシフト(定員1000名、多数の際は、抽選)
 2007年ノーベル平和賞を受賞した
IPCC*の議長、レジェンドラ・K・パチャウリ氏 (予定など未発表)
末吉竹二郎氏(国連環境計画 金融イニシアチブ特別顧問)「地球温暖化を巡る金融と
ビジネスの新しい流れ」 2/22 10:00~ 【ホールB7】
茂木健一郎氏(脳科学者・理学博士)「多様性を育むシステムとは
何か?」 2/22 14:00~ 【ホールB7】
 国内外の著名な3名による基調講演。

パネルディスカッション 2/22 15:10~ 【ホールB7】
【パネリスト】(50音順)
飯田 哲也 (環境エネルギー政策研究所 所長)
石川 直樹 (探検家・写真家)
小原 昌 (東京都環境局環境政策部 副参事)
竹村 真一 (京都造形芸術大学教授)
冨田 秀実 (ソニー株式会社CSR部 部長)
吉田 由美子 (生活クラブ生活協同組合・東京 理事長)
【コーディネーター】
枝廣 淳子 (環境ジャーナリスト)

分科会 各会場とも定員100名(入場無料)
再生可能エネルギー展望会議 2/21 10:30~17:00 【展示ホール横 セミナー室(1)】
グリーンエネルギー購入フォーラム 2/21 13:00~17:00 【展示ホール横 セミナー室(2)】
持続可能なエネルギー金融会議 2/21 14:30~17:00 【ガラス棟 会議室G701】
主催:資源エネルギー庁
共催:朝日新聞社
運営:(財)新エネルギー財団

 他イベント多数 "

 詳細、御問い合わせは、イベント案内のサイト / イベント(申込みフォーム)をご覧ください。

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New Record: World’s Largest Wind Turbine (7+ Megawatts) / クリッピング Meta Efficient(独、世界最大の風力発電所6MW超級完成間近)

" The world’s largest wind turbine is now the Enercon E-126. This turbine has a rotor blade width of 126 meters (413 feet). The E-126 is a more sophisticated version of the E-112, formerly the world’s largest wind turbine and rated at 6 megawatts. "
----Meta Efficient,February 3rd, 2008

コメント
 ドイツのEmdenという町に6MW超級の世界最大の風力発電所が建設されているそうです。風力発電機の風車の直径は、126mで定格は6MWということですが、性能的には、7MW超級の実力を備えた増速ギアをもたない大型風力発電機ということです。メーカーは、Enercon 社でE-126という形式とのことです。

プレスリリース / ENERCON,28.09.2007
ENERCON / Construction of world's most powerful wind turbines in progress in Emden(28.09.2007
26-----image(同ニュースより ; ”Lift of machine house on 20 September 2007”)

" ENERCON is currently installing two E-126/6 MW WECs on the Rysumer Nacken in Emden, Germany. This new ENERCON model is a sophisticated version of the E-112 (6 MW rated power) ? the world’s most powerful wind turbine to date. ENERCON GmbH, the project’s builder/owners, will be testing several types of storage systems in combination with the multi-megawatt wind turbines.

This is the debut of precast concrete towers for ENERCON wind turbines of this dimension. Previously, in-situ concrete (125 m hub height) or steel towers (97 m hub height) were used for the E-112/6 MW. The towers for the E-126/6 MW will be 131 meters tall and made up of 36 concrete segments manufactured at WEC Turmbau Emden GmbH. Once completed, the hub height will reach 135 metres and the overall height an impressive 198 metres.
..... "

/ WINDBLATT Issue 04/2007--- World’s most powerful wind turbine installed near Emden

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マレーシアにおける研究拠点 「Yanmar Kota Kinabalu R&D Center」を開設 / プレスリリース ヤンマー

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-----Image(pop up ; ”YKRC全景”) & text : ヤンマー、2008年 1月 31日

" ヤンマー株式会社は、マレーシア・サバ州にて、海外初の研究拠点「Yanmar Kota Kinabalu R&D Center」(以下YKRC)の開設を進めてまいりましたが、本日正式にオープンいたします。

近年、地球温暖化防止に向け、生物由来のバイオ燃料が注目されていますが、当社においても廃食油・菜種油・パーム油など各種植物油を原料としたバイオディーゼル燃料(FAME:Fatty Acid Methyl Ester)による試験・研究を国内外で実施しております。

この度開設いたしますYKRCでは、パーム油に代表されるバイオディーゼル燃料が大量かつ定期的に入手しやすい立地のもと、廃食油の他、非食用油であるジャトロファなど各種バイオディーゼル燃料によるエンジン耐久試験を行うとともに、同燃料使用時のエンジン潤滑油への影響などを調査・分析いたします。

また、将来的には、バイオディーゼル燃料の研究のみならず、バイオガス等、アジア地域のバイオマス利用技術や養殖技術などにより、環境情報発信拠点としての機能ならびにアジア地域のニーズに基づいた研究開発も担っていく予定です。

当社は、ディーゼルエンジンの小形実用化に成功して以来、高効率で省エネルギー性に優れたエンジンの研究・開発を行ってきましたが、今後、バイオディーゼル燃料や各種バイオマスを燃料としたエンジン技術を確立し、温室効果ガスの削減、資源循環型社会の実現に寄与してまいります。 "

コメント
 バイオ燃料は、作物由来の燃料への懸念が高まるも、原油の資源性と価格における限界がしだいに明らかになるなかで、ますます注目を集めています。今回のヤンマーの研究拠点では、廃食油やセルロース系のバイオ燃料、さらには、バイオガスの利用も視野にいれた燃料とエンジンの開発拠点ということで、注目されます。(t_t)

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チュニジア共和国の無電化村500世帯へ円借款で初、太陽光発電システムの設置 / プレスリリース 京セラ

" 京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、伊藤忠商事株式会社が受注した日本政府の円借款供与のプロジェクトで、チュニジア共和国へ太陽光発電システムを納入設置することになりましたのでお知らせいたします。太陽光発電システムの納入設置に円借款が適用されるのは、今回がはじめてです。また、本邦技術活用条件の適用により日本の太陽光発電技術が途上国の経済発展に寄与するだけでなく環境配慮型の技術支援にもつながるものと期待しています。

■太陽光発電システムの設置概要
2008年4月以降、チュニジア共和国のケフ、シリアナ、ベジャのそれぞれ3県にある無電化村500世帯を対象に太陽光発電システムを順次設置してまいります。日中に発電した電気が蓄電池に充電され、夜間にその電力を各住居の照明などに使用できるようにします。これにより、夜間の勉学や内職などが可能となり、生活の向上が図られ、村の成長発展にも寄与できるものと考えられます。   "

-----京セラ、2008年1月31日
0107_01
-----image : 同発表より

コメント
 アフリカの地中海に面したチェニジア共和国において、政府ODA名目の太陽光発電システムが京セラの手で納入設置されるそうです。同国南部の各州で、500戸の電化ということですから、一軒あたりどれくらいの容量が設置されるのか興味があります。(t_t)

参考エントリー

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