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Grass biofuels 'cut CO2 by 94% / クリッピング BBC News(草のセルロース系バイオ燃料に大きな可能性が広がる)

" Producing biofuels from a fast-growing grass delivers vast savings of carbon dioxide emissions compared with petrol, a large-scale study has suggested. A team of US researchers also found that switchgrass-derived ethanol produced 540% more energy than was required to manufacture the fuel.

One acre (0.4 hectares) of the grassland could, on average, deliver 320 gallons of bioethanol, they added. .......... "

-----8 January 2008

関連
プレスリリース / NU IANR News,January 07, 2008
UNL-USDA Study: Major Net Energy Gain from Switchgrass-based Ethanol
080107_switchgrass-----image(pop up)も上記発表より
" LINCOLN, Neb.
Switchgrass grown for biofuel production produced 540 percent more energy than needed to grow, harvest and process it into cellulosic ethanol, according to estimates from a large on-farm study by researchers at the University of Nebraska-Lincoln.
Results from the five-year study involving fields on farms in three states highlights the prairie grass' potential as a biomass fuel source that yields significantly more energy than is consumed in production and conversion into cellulosic ethanol, said Ken Vogel, a U.S. Department of Agriculture-Agricultural Research Service geneticist in UNL's agronomy and horticulture department. "

Net energy of cellulosic ethanol from switchgrass-----National Academy of Sciences,Published online before print January 7, 2008, 10.1073/pnas.0704767105
PNAS | January 15, 2008 | vol. 105 | no. 2 | 464-469

関連記事
研究発表:スイッチグラスを原料としたエタノールで正味エネルギー生産量の大幅増加-----温暖化新聞、2008年01月13日

Study Shows Great Potential of Switchgrass as Biofuel -----Renewable Energy Access,2008/01/15

コメント

 とうもろこしなどの作物由来のエタノールには、さまざまな問題が指摘されている。最大の問題は、食物となる作物と競合し、その価格や調達に影響を与えてしまうことだ。世界が、貧困という問題を解決できないでいる、さらには気候変動によりさらに貧困が拡大するという予測もあって、作物由来のエタノールは、単なる先進国のわがままとなる可能性が指摘されています。
 そんななかで、セルロース系のエタノールは、世界中で植物資源による、有効な燃料の製造方法になる可能性が高いということでさまざまな研究がされています。
 スイッチグラスという名が知られたのは2006年ころのようです。
 ”こんな地味の痩せた土地で育つ多年生の草にどんな可能性があるのか? などと素人考えをもっていましたが、、、” 
 本当に、研究は日進月歩です。
 今回の研究でエタノール用の作物として生産された場合、できあがったバイオエタノールは、同量のガソリンと比較して、バイオマスが炭素を固定し循環させることができるという効果を利用することと、植物全体を効率よく利用、生成することが可能になることにより、94%もの二酸化炭素を削減する効果があると試算できたということです。また、作付けするのに必要なエネルギーの540%のエネルギーを生むということです。
 BBCの記事などによれば、2010年ぐらいには実証プラントを造ることができるだろうという見通しが示されています。

 そもそもスイッチグラスってどんな草なんだろう?

Google イメージ検索 : スイッチグラス

Wikipedia : Switchgrass

Google Image検索 : Panicum virgatum

 Panicum virgatumは、スイッチグラスの学名だそうだ。だいたいどんな草かわかった。
 日本での作付けの可能性については、ちょっと調べが付かなかったが、水を大量に消費するといったものではないようです。そんなにつくるのがややこしい作物ではないようです。情報があったら教えてください。
 下の参考情報の「世界中の荒廃農地」の活用というところがポイントになりそうです。(t_t)

参考情報、エントリー
トウモロコシを超えるセルロース原料でエタノールの可能性を引き出す-----WorldWatch-Japan.org,2005/2

III. 一般記事
多種類の草原植物は最適なバイオ燃料原料(米国)【PDF:75KB】
-----NEDO 海外レポート 2007.1.10
" .....現在のところ、スイッチグラス、エレファントグラス、交配種のポプラやヤナギなどの最先端の非食用エネルギー作物を含む全てのバイオマスが、主に肥沃な土壌での単一栽培により生産されている。
研究チームの試算では、世界中の荒廃農地で様々な種類の草原植物を栽培すれば、世界の石油消費量の13%と世界の電力消費量の19%を賄うのに十分なバイオエネルギーを生産できる可能性がある。..... "

将来有望、セルロースを使ったエタノール製造 / クリッピング HOTWIRED JAPAN-----ソフトエネルギー、2006/02/15

RITEとHonda、セルロース系バイオマスからのエタノール製造新技術を共同開発 / プレスリリース HONDA-----ソフトエネルギー、2006/09/19



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