UNEPは、再生可能エネルギーなどカーボンニュートラルなビジネスについての情報をバリで提示
国家間の利害の調整はむずかしく、気候変動に関する国際協調は困難を極めたとしても、すでに雇用を創出し、産業を育成することに成功している企業や国の情報を積み上げることで、具体的なソリューションを提示することにはパワーがあります。
UNEPなどが中心になって行っている、環境、再生可能エネルギーなどの産業の状況のリポートを読むと、地域や国づくりの可能性に関するアイディアがたくさんあり、政治とはちがった、カーボンニュートラルな国、地域、産業といった具体的な姿が浮かんでくるようです。
クリッピング / EICネット 海外ニュース、2007.12.06
・UNEP 企業や政府の気候変動防止行動、気候変動の影響・適応、世界の再生可能エネルギーの現状に関する報告書を公表
" インドネシアのバリで開催中の気候変動枠組条約第13回締約国会議(COP3)・京都議定書第3回締約国会合(MOP3)にあわせて、UNEPその他の団体から、以下のような報告書が公表された。----------
(1)「気候行動」
.....
(2)「気候変動の影響及び適応に関するアセスメント(AIACC)」の報告書
.....
(3)「2007年版世界の再生可能エネルギーの現状」報告書
再生可能エネルギー政策ネットワーク(REN21)は「2007年版世界の再生可能エネルギーの現状」報告書を公表した。同報告書によると、世界の発電容量4300GWのうち、再生可能エネルギーは約240GWを占めていることが明らかになった。これにより、炭素排出量を年間5ギガトン抑制している。
2005年版、2006年版の報告書に続き、2007年版の報告書でも、再生可能エネルギーが2桁の成長を続けていることが分かった。再生可能エネルギーへの投資額で最大のシェアを誇るのが風力で.......... "
プレスリリース / United Nations Environment Programme (UNEP) ,6 December 2007
・Mainstream Renewable Energy Continues Double-digit Growth
" Jointly issued with REN 21
Best option to mitigate carbon emissions says new reportBali/Nairobi, 6 December 2007 - In less than a decade since the Kyoto Protocol was adopted, renewable energy has evolved rapidly from an 'alternative' source of energy to a mainstream energy option, according to the REN21 Renewables Global Status Report 2007.
Compared to a total global power capacity of 4,300 GW, the report finds renewable energy (without large hydro) now provides about 240 Gigawatts (GW) of clean power, avoiding some 5 gigatonnes per year (Gt/year) of carbon emissions.
”What's needed now are binding targets in an international agreement to establish polices that can rapidly accelerate the large-scale deployment of renewable energy to replace fossil fuels,” said Mohamed El Ashry, head of the global policy network REN21 that produced the report with the Worldwatch Institute.
..........
Growth Rates 2006
Wind 25-30%
Solar PV 50-60%
Solar Thermal 15-20%
Biofuels 15-20%
.......... "
----------“Mainstream” Renewable Energy Continues Double-digit Growth - Best option to mitigate carbon emissions(Bali, 8 December 2007)
" Download REN21 GSR 2007 pre-publication summary (pdf, 765 KB)
Download the press release (pdf, 43 KB) "
-----image(pop up ; (REN21 GSR 2007 pre-publication summary)P.4キャプチャー画像、一部)
関連記事
・(12/7)再生エネ導入など雇用創出、UNEP公表・温暖化防止バリ会議-----日経Ecolomy
コメント
再生可能エネルギーは、温暖化効果ガス削減という意味とともに、脱石油という方向性を鮮明に打ち出すことが可能な数少ない産業です。世界の再生可能エネルギーの事業規模は年々拡大し、高い伸び率を維持しています。
そして、当然のことながら、この新しい産業により新しい企業ができ、新しい雇用の確保にもつながる可能性があります。日本のように、大手建設会社が全国を仕切っている状況だと地域の企業の振興とは必ずしもなりませんが、政策や取り組みによっては可能性があります。再生可能エネルギーのきちんとした評価、わが国でも地域の事業という文脈でも必要です。(t_t)
関連記事
・UNEP報告書:気候変動対策は新たな雇用機会を創出する-----Eda Blog 温「断」化ニュース、2007年12月11日
・Silver Lining to Climate Change - Green Jobs-----UNEP,6 December 2007 ----- World of Work Magazine : August 2007
-----image(”同書カバー”)
参考サイト
・Climate Action / Climate Action : Countries outline climate neutrality strategies at Bali(Climate Action for a Low Carbon Economy)
・Sustainable Development International
・International Labour Organization (ILO) / Green Jobs and global warming: ILO to discuss new initiatives for tackling climate change in the world of work
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コメント
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投稿: バリ島なんでも質問箱 | 2009/05/21 17:54
追加情報
・再生可能エネルギー、2007年も2桁成長を継続-----日刊温暖化新聞、2007/12/20
http://daily-ondanka.com/news/2007/20071220_9.html
投稿: 追加情報 再生可能エネルギー、2007年も2桁成長を継続 | 2007/12/20 10:35