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太陽光発電が世界の貧しい国に”光”をもたらす

 私たちが国内で目にする太陽光発電の多くが商用電源と連系し、電気を売買電する系統連系というシステムです。しかし、太陽電池の最大のメリットは、電気を必要とする場所で必要なだけの規模で利用できることです。例えば、15Wの電球型蛍光灯で小さなまずしい国のリビングに十分な明かりを灯すことができます。毎日5時間利用することにしても、20から40Wの太陽電池1枚とバッテリーがあればこのライティングシステムは動きます。
 さらに、ラジオの電源とすることができれば、情報や教育へのアクセスももたらされる可能性があります。他の発電方法と比較しても、太陽電池の場合、日のあたる場所さえ確保すれば、無騒音、無排気でほとんどメンテナンスが不要なシステムを作ることができます。問題は、高価な太陽電池がどのように、世界の貧しい国の人々に届けられるかです。

Solar energy boom may help world's poorest-----Reuters,Oct 31, 2007

 ちょうど、この記事を書こうと考えていたところにロイターに上の記事が掲載されました。世界には電気のない生活をしている人がたくさんいます。かれらは、電気がないだけでなく、薪や灯油ストーブなどを屋内で粗雑な器具で燃焼させることで煮炊きをします。そして、汚れた空気を吸うことで健康被害をもこうむっているそうです。これで、ひとつ太陽電池のメリットが増えました。さらに記事にあるとおり、寿命が長く高い効率の発光ダイオードの登場などにより、未電化地域における太陽電池の利用は、今後はさらにその使い勝手が向上し、アフリカやアジア、南米などの貧しい地域における電化に貢献することができるかもしれません。

 さて、ちょうど、友人が主宰しているソーラーネットがJICA広場で太陽光発電の講座を行います。
まだ定員が若干あるようです。海外の援助団体などで興味のある方がおられましたら是非、ご参加ください。すでに、けっこう参加者が集まっていますので、海外援助団体の関係者などの方で、参加をご希望の方はお急ぎください。

・イベント 11/17-18 太陽光発電ボランティア育成講座

" 日時: 11月17日(土曜)から11月18日(日曜)
会場: JICA地球ひろば 3階 セミナールーム301
【地図】
主催: JICA地球ひろば、国際NGOソーラーネット
国際NGO活動に関わる方、興味のある方、
未電化地域での電化事業に関わる方々などを対象に、
インドネシアを中心に太陽光発電の普及に携わっている、NGO・ソーラーネットの技術と経験を知ってもらい、国際協力の新しい道具として、それを活用していただくことを目的とします。
1日目は、
二酸化炭素削減と南北格差是正対策としても意義を持つ、新しい電源の支援スタイルがあることを、太陽電池の組み立てを通じ、体験していただきます。
2日目は、1日目に作った太陽電池を使って、小型太陽光発電システムを動かします。また、事例報告・意見交流会で、太陽光発電の国際支援を行なう場合の考え方、日本の市民サイドでの支援の仕組み等について事例を報告して頂くと共に、これからの国際協力における電化事業のあり方などについて話し合います。
 奮ってご参加下さい。
定員:
    1日目は24名、2日目は45名。
参加費:
    500円/日(実費) ※1日だけの参加も可能です。
参加方法:
    予約参加となっていますので、ご予約は下記問合せ先まで。
    参加費は当日会場にて頂きます。
    お申込に当たっては、
    所属団体の自己紹介とどんな点に興味があるのか、
    Eメールもしくはファックスにて簡単にお知らせ下さい。
    当日の進行に反映させて頂きます。
宿泊:
    遠方より参加される方のために、
    JICA地球ひろばにて宿泊も可能です。費用は1,280円/日です。
    宿泊を希望される方は申し込み時にその旨明記下さい。
    部屋数に限りがありますので、ご相談させていただく場合もあります。
服装:
    講習会は実作業がメインです。汚れてもよい服装でお越し下さい。
問合せ先:
ソーラーネット事務局
 担当者:桜井 薫 "



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