フィルム型アモルファス太陽電池の生産設備増強について / プレスリリース 富士電機システムズ
-----image(pop up ; ”フィルム型アモルファス太陽電池F WAVE”) & text : 富士電機システムズ、2007年10月04日発表より
" 富士電機システムズ株式会社(本社:東京都品川区 社長:矢内銀次郎)は、約70億円の設備投資を実施し、2008年度上期中に、フィルム型アモルファス太陽電池「F WAVE」の生産能力を、現在の12MW/年から約40MW/年に増強します。
■背景
昨今、太陽電池市場は欧州を中心に大幅に伸長(全世界で2004年度約1.2GW、2005年度約1.8GW、2006年度約2.5GW(生産ベース))しており、今後も欧州市場を中心に年率30%程度の伸長が予測され、2010年には倍増の5.2GWの市場が期待されています。こうした市場環境の中、当社にはドイツ他欧州諸国より大型の引き合いがあり、今回、生産設備の増強を決定致しました。
■生産設備増強計画
2007~2008年度に、約70億円を投資し、熊本工場に生産ライン2本を増強し、2009年度の同工場の生産能力を40MW/年に引き上げます。
今後は、欧州諸国はもとより、国内及びアジアや米国での需要拡大が予測されます。市場及び技術動向を見極めながら、数年後を目処に研究開発及び設備投資で約300億円を投資して、150MW/年の生産を目指します。また、モジュール生産については熊本工場のみでなく、将来は市場に近い欧州あるいは中国を候補に検討予定です。
年 度 生産能力 売 上
2007年度 12MW/年 20億円
2009年度(計画) 40MW/年 100億円超
【F WAVEの特長】
フィルム型アモルファス太陽電池「F WAVE」は、シリコン原料の使用を最大限抑えた「省シリコン」「薄い・軽い・曲がる」「微小光での発電が可能」「生産時のCO2排出量が結晶系の50%」という他社に無い特長を最大に活かし、大規模屋根や、防水シート一体型等、建物の屋根向けを中心に市場展開しています。
独自開発した極めて生産性の高い「ロールツーロール製法」での量産により、大幅なコストダウンを図るとともに、今後更に「軽い・曲がる」特長を活かした応用製品の開発を一層強化していきます。
【熊本工場の概要】
所在地 :熊本県玉名郡南関町大字肥猪4003-1
敷地面積 :約54,000平方メートル/建屋面積:約10,000平方メートル
従業員 :51人(2007年9月30日現在)
操業 :2006年11月
-----image(pop up ; ”◆フィルム型アモルファス太陽電池「F WAVE」セルの構造”) : 同発表添付資料(pdf)より "
関連
・富士電機システムズ : アモルファス太陽電池 FWAVE(カタログダウンロード可能)
コメント
フィルム型アモルファス太陽電F WAVEシリーズは、厚さは太陽電池部が1マイクロメートル(μm)、基板部が5マイクロメートルで、あわせても結晶系太陽電池の200分の1、重さもはるかに軽い。できあがった太陽電池はロール状のままフレキシブル太陽電池としても、鋼板などに接着してハードモジュールの太陽電池に仕上げることができる。モジュール効率は、5%未満だが、原料のシリコンは結晶系の太陽電池の200分の一で済むので、広い設置面積を必要とするというデメリットが問題にならなければ、曲面などにも貼り付けることができ、夏場の電圧降下が少ない、軽量などというメリットを生かし、これまで取り付けることがむずかしかった未利用な屋根などに設置できる。金属屋根などとも相性がよさそうなので、今後の具体的な設置例が楽しみな太陽電池です。
最大出力動作電圧が600Vということで、独立系にはそのままでは不可、DC-DCコンバーターが必要な分コストがかかりそう。それがちょっと残念かな。(t_t)
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