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【Solar Power】主要メーカーのCEOが太陽電池市場の今後を議論 / クリッピング Tech-On!

" 米国で開催中の太陽電池関連イベント「Solar Power」の2日目は,主要な太陽電池メーカーのCEOが登壇して今後の太陽電池市場について議論する「CEO Panel」で幕を開けた。 .......... 各CEOの意見が一致したのが,Si材料の需給の見通しである。Suntechを含めたいずれのCEOも2~3年でSi材料不足が解消されるとした。 "
-----Tech-On! - Silicon Online - ,2007/09/27

参考サイト
Solar Power 2007(blog)

Solar Power Conference 2007

Solar Power 2007 webcast

コメント
 Long Beach, Californiaで開催された太陽光発電関連のイベントで、主要な太陽電池のメーカーのCEOがここ数年不足が伝えられる結晶系のセル供給問題で、あと数年で材料不足が解消されるとし、場合によっては供給過多になる可能性をもアナリストが指摘したそうです。
 年に30%づつ拡大してきた世界の太陽電池の需要については、同率程度ののびは今後も続くと思われるので、値崩れというよりも、このところ国内で値上がり傾向が続く小売太陽電池の市場の安定を期待したいところです。
 カンファレンスやディスカッションの様子は、ウェッブキャストでも公開されています。時間がなくてチェックできないので、後日新しい情報があればアップします。話題をひろってみると、太陽光発電関連のメーカーの模様や引き続き明るい話題に満ちていますし、次世代もここ数年で市場で結果がでるものもありそうなので、早ければ2010年、遅くとも2015年までには、再生可能エネルギーの中で、2から3割。電力全体で1割という2030年までの業界でささやかれる年度目標もあながち不可能なことではないと信じたいところです。(t_t)

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家庭生ごみ:環境省が3年計画で再生実験へ / クリッピング MSN毎日インタラクティブ

" 家庭の生ごみを完全分別し、バイオ燃料製造や肥料化などの再生利用を進める実証実験に、環境省が乗り出す。実験は来年度からの3年計画で、生ごみに加え、下水道の汚泥や家畜ふん尿、木くずなどの廃棄物を効率よく回収し、バイオマス(生物資源)として蘇らせる技術の確立を目指す。 "
-----MSN毎日インタラクティブ、2007年9月26日

コメント
 自然エネルギー事業協同組合REXTAの本部がある埼玉県小川町で運転中のバイオガスプラントのこともあるので、記事をクリッピングしました。環境省のサイトには、まだ情報がアップされていないようです。

 小川町のシステムは、

NPO ふうど / ふうどの事業

 にあります。(ブログ
 立派に稼動しているのですが、最近スタッフからの情報がないので、農繁期で忙しいということです。安くて、人とシステムの組織、市民-NPO-行政が取り組むケーススタディとして、たぶん非常にヒントの多いプロジェクトです。もっと、紹介する機会を増やすように働きかけてみます。(t_t)

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China could be top wind market in three years: Vestas / クリッピング Reuters(急拡大する風力発電、中国)

" China could become the world's top wind power market in three to five years but will grow faster if it reforms its subsidy system, executives of major wind turbine maker Vestas said on Friday. "
-----Reuters,Sep 21, 2007

関連
Vestas (E) / 20.09.2007 Asia Pacific Customer day at Vestas’ manufacturing facilities in Tianjin, China (pdf)
/ Vestas' Track Record / Track record by country

ヴェスタス ジャパンのサイト

関連エントリー
自然エネルギーの利用、2020年に15%・中国政府が計画発表 / クリッピング NIKKEI NET-----ソフトエネルギー、2007/09/07

コメント
 拡大する世界の風力発電市場において、おおきなのびをみせている中国。世界5位の風力発電の設備容量を誇る国、中国で、世界第三位の風力発電メーカー、ヴェスタスの取り組み。他国、他社の動向も含めて、今後も注目を集めそうです。(t_t)

参考エントリー
世界に挑む日の丸風車の勝算 / nikkei BP net-----ソフトエネルギー、2007/08/28

続伸する世界の風力発電、GWECが2010年までを予想-----ソフトエネルギー、2007/06/26

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従業員が事業買収 「職場残したい」 大牟田市の太陽電池製造工場 / クリッピング 西日本新聞

" 今年2月に閉鎖された大牟田市四箇新町の太陽電池製造「MSK」福岡工場の従業員らが、EBO(従業員による企業買収)によって会社から事業を買い取り、10月に操業を再開する。「職場を失いたくない」と従業員が団結し、地場ファンドが後ろ盾となって実現した新会社誕生劇を追った。 "
-----西日本新聞、2007/09/23

プレスリリース / MSK,平成19年9月14日
「従業員による福岡プラント買収(EBO)について」

" 「従業員による福岡プラント買収(EBO)について」

株式会社MSK(代表取締役社長:笠原唯男、以下「MSK」という。)と株式会社ドーガン・インベストメンツ(代表取締役社長:森大介、以下「ドーガン」という。)は、平成19年10月10日迄(以下、「譲渡日」という。)に、MSKの福岡プラントにおける太陽電池スタンダードモジュール事業(以下、「本事業」という。)をYOCASOL株式会社(ドーガンが運営管理する投資事業組合等が出資する受け皿会社)に事業譲渡することに合意し、9月14日に事業譲渡契約書を締結いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
.......... "


関連
YOCASOL
[この項目は、2008/3/11追加]

参考サイト
ドーガン・アドバイザーズ / 九州ブリッジファンド

コメント
 中国の太陽電池メーカー、サンテックによるMSKの買収は、当時いろいろなところで大変話題になりました。中国企業が日本の太陽電池メーカーを買収、それが対日最大の取引だと報じられたことで、中国企業が日本市場へとなぐりこみをかけてくるということを言う人もいました。しかし、中国企業側の狙いは、当初から指摘されていたように、世界でした。世界の太陽電池の市場への、”ほんの足がかかり”。日本国内への影響は限定的でした。小売の立場からすると、MSKの太陽電池のラインナップはすべて変わってしまい、事実上販売ができなくなりました。その中で、MSKの福岡の工場が、自主経営の道をさぐっておられたことは、つい最近知ったことです。新しく発足する継承企業の名は、”YOCASOL(ヨカソル)”だとのこと。検索してもサイトはまだオープンしていないようです。どんな太陽電池をどんな方法で販売されるのか、大変興味あります。
 営業担当の方、是非ご連絡ください。 (t_t)
-----ご連絡はこちらまで-----

関連エントリー
中国企業がMSKを買収 対日で過去最大345億円 / クリッピング イザ!-----ソフトエネルギー、2006/08/07

追加情報
ヨカソルが破産へ 大牟田の太陽電池メーカー-----MSN産経ニュース、2013.2.5

"帝国データバンクによると、同社は新たなスポンサーが見つからず再生計画策定のめどが立たないため、事業継続を断念した。負債総額は約24億6千万円。"

福岡、YOCASOLが、国内販売を計画-----自然エネルギー、2009/06/20

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家庭ゴミでバスを運行、仏リール市 / クリッピング AFP BB News

" フランス北部のリール(Lille)市は19日、市内で運行するバス100台の燃料に家庭から排出される有機廃棄物(生ゴミなど)を発酵させて得るバイオガスを使用する計画を発表した。 "
-----AFP BB News,2007年09月20日

関連記事
Learning from biogas projects in Lille-----Trendsetter-europe,2003-06-09

関連サイト
Starbus project in "Clean Buses" conference, Lille, september 24th & 25th, 2007-----Star bus
Bus2
-----image : 同サイトイベント案内より

Site officiel de la mairie de Lille: SITE EN

Lille Metropole

コメント
 フランスのリール市は、1991年以来テスト、運用に乗り組んできたバイオガスを利用した公共バスシステムを拡大し、100台の本格的な運用を開始する計画を発表しました。燃料は、市内の生ゴミ、草花、刈り取り後の芝などを発酵させ、生成したメタンガスでシステム的には以前から取り組みがなされ、EUの都市における公共交通網のモデルケースとして注目を集めています。記事によれば、”年間10万8600トンの植物性廃棄物”により”年間400万立方メートル”のバイオガスを生成し、100台のバスで運用するということです。

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ソーラー十種競技、知ってます?

 What is the Solar Decathlon?

Solar_decathron2007

" Twenty teams have been selected by the U.S. Department of Energy to compete in the 2007 Solar Decathlon. (The request for proposals for the 2009 Solar Decathlon will be released during the 2007 event.) The teams, from colleges and universities around the globe, participate in an unparalleled solar competition to design, build, and operate the most attractive and energy-efficient solar-powered home. In fall 2007, the teams transport their solar houses to the National Mall in Washington, D.C., where they form a solar village. The teams compete in 10 contests to determine an overall winner. Using only energy from the sun, the teams generate enough electricity to run a modern household. With an eye on energy efficiency, the students carefully choose the systems, products, and appliances used in their houses.

The Solar Decathlon is a competition sponsored by the U.S. Department of Energy's (DOE's) Office of Energy Efficiency and Renewable Energy in partnership with its National Renewable Energy Laboratory (NREL). The American Institute of Architects (AIA), American Society of Heating, Refrigerating and Air-Conditioning Engineers (ASHRAE), the National Association of Home Builders (NAHB), the U.S. Green Building Council (USGBC), BP, and Sprint are partnering with DOE as title sponsors. "

-----Department of Energy Solar Decathlon Home Pageより(imageは同サイトのキャプチャー画像)


関連記事
NYIT students build solar house-----newsday.com,September 20, 2007

" Construction on a solar home being built by New York Institute of Technology students for the Solar Decatholon in Washington, DC. "

関連エントリー
米でソーラー・デカ スロン(十種競技)2005、ワシントンD.C.で開催中-----ソフトエネルギー、2005/10/07

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イベント 10/10 セイリング型洋上風力発電研究成果報告会 国立環境研究所

-----イベント案内より-----要事前申込

" セイリング型洋上風力発電 研究成果報告会 プログラム概要
セイリング型洋上風力発電とは、
セイル等により、自己位置を維持できる非係留型大型浮体に
搭載した風力発電システム
Floatwindsys
-----image(同案内より)
国立環境研究所では、関係機関のご協力のもと「洋上風力発電を利用した水素製造技術開発」に取り組んで参りました。『セイリング型洋上風力発電 研究成果報告会』は第2回新エネルギー世界展示会の併設セミナーとして、5年にわたる上記技術開発で得られた研究成果をご報告致します。

環境・エネルギー問題に関心にある方のご参加を心待ちにしております。
◎主催: 独立行政法人 国立環境研究所
◎日時: 2007年10月10日(水)13:00~17:30
◎場所: 幕張メッセ 国際会議場 3F中会議室301

10月9日には、第2回新エネルギー世界展示会のプリイベントとして、 『第4回洋上風力発電フォーラム』 (海上技術安全研究所のサイトへ) が開催されます。会場は同じ3F中会議室301です。参加申込みは本成果報告会と同時に行うことができます。奮ってご参加下さいますようお待ち申し上げます。
<<プログラム>>

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European Photovoltaic Industry Association がGreenpeaceの協力を得て、"Solar Generation"第四版を公開しました

 European Photovoltaic Industry Associationは、グリーンピースと共同で太陽光発電が将来に向けて明るい展望をもたらし、気候変動やエネルギー問題の解決に大きく寄与し、さらに発展する可能性があるとのリポート、"Solar Generation"第四版をPDFファイルで公開しました。
Solar_generation_iv
----image("Solar Generation IV . 2007"カバー画像) & text : European Photovoltaic Industry Associationより

" New publication
The 4th edition of Solar Generation - a publication in cooperation between EPIA and Greenpeace - has been released. "

関連サイト
Greenpeace International : Solar Generation IV

" Solar electricity for over one billion people and two million jobs by 2020.

The capacity of annually installed solar power systems would reach 179 GWp by 2030. About 60% of this would be in the grid-connected market, mainly in industrialised countries. The total number of people by then covering their own electricity from a grid-connected solar system would reach 776 million. "

 Solar Generation

関連記事
Greenpeace and EPIA: World’s future is bright with Solar Electricity-----Solar News Archive,09/05/2007

" A report issued jointly on September 4th, 2007 by Greenpeace and the European Photovoltaic Industry Association (EPIA), forecasts a bright future for the solar power industry. "Solar Generation 2007" outlines the industry’s steep growth forecasting a potential generate ? 300 billion annually, by 2030, creating 6.5 million jobs and meeting 9.4 % of the world’s electricity demand. It highlights benefits to provide power to 2.9 billion people living in developing countries. The study provides a blueprint for achieving these goals. "

コメント
 欧州太陽光発電工業会(EPIA)とグリーンピースインターナショナルは、"Solar Generation"第四版を公開しました。内容は、もちろん非常に濃く、現状分析と可能性について触れ、2030年には世界の消費電力量の9.4%をまかなう産業になるという以前よりも具体的かつ積極的なシナリオを公開しました。目次は以下のような内容です。

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雪冷房で環境に優しく 国際メディアセンター 洞爺湖サミット / クリッピング 北海道新聞

" 開発局は十二日、来年七月の北海道洞爺湖サミットで各国首脳の記者会見場などとして、後志管内留寿都村のルスツリゾート内に建設する「国際メディアセンター」の概要を発表した。延べ床面積一万平方メートル以上の大規模施設で、雪冷房や太陽光発電設備を備えるなど、環境への負荷を最大限に抑えた建築物にする方針だ。 "
-----北海道新聞、09/13

関連情報
北海道開発局 : 局長室へようこそ! 局長定例記者会見 平成19年9月12日 / 北海道洞爺湖サミット国際メディアセンター整備事業

コメント
 上の公のプレスリリースでは、今回洞爺湖サミット用のプレスセンターの建物を建てるにあたっては、「地球環境負荷低減を最大限考慮した施設整備」とするとだけ書かれています。記事では、雪冷房や太陽光発電などを設置するとあります。地元ではより具体的な案の発表があったようです。
 さて、地元ではなんであれ、つまり誰がそのときの首相となっても開催準備をしなければならない主要国首脳会議です。今回の安倍首相辞任でも関係ないとはいえ、いろいろと影響があるでしょう。過去にはこんな報道もありました。

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スペインに13.8MWの「超大規模太陽光発電施設」 / プレスリリース 京セラ

Solar01
-----image(pop up ; ”3ブロックからなる太陽光発電施設「プランタ・ソーラー・デ・サラマンカ」”) & text : 京セラ、2007年09月12日発表より

" このたび、スペインのサラマンカ市に超大規模太陽光発電施設「プランタ・ソーラー・デ・サラマンカ」が完成し、京セラ株式会社(社長:川村 誠)より供給した約7万枚もの太陽電池が地元のクリーンエネルギー利用に寄与していくことになりますのでお知らせいたします。
プランタ・ソーラー・デ・サラマンカは、これまでのように建造物の壁面や屋上スペースを利用して設置した補助電源システムではなく、施設そのものが太陽電池のエネルギーステーションであり、太陽電池敷設容量13.8MWを誇る次世代クリーンエネルギー発電所といえます。本施設は、広大な丘陵地に敷設した3ブロックからなり、その総敷地面積は約36ヘクタールに及びます。本施設から発電される電力は、地元の電力会社によって購入され、約5,000戸分の電力をまかなうことになります。
..........
■京セラから過去最大規模の供給
プランタ・ソーラー・デ・サラマンカは、スペインのアバンツァリアソーラー社が、環境問題に理解ある複数の投資家を募って資金を集め、2005年からの建設を開始した、超大規模の太陽光発電施設です。
..........
■プランタ・ソーラー・デ・サラマンカ 概要
所在地
スペイン サラマンカ市(都心から北西へ約20km) サラマンカ市は、人口16万人の都市で、スペインを代表する学生の街として知られています。市街地にはヨーロッパ独特の建築文化が集積しており、サラマンカの旧市街は1988年に文化遺産にも登録されています。
設置容量
合計13.8MW
第1ブロック6.3MW
第2ブロック1.8MW
第3ブロック5.7MW

敷設面積
約360,000m2 (甲子園球場9個分)
システム
太陽電池モジュール 合計69,648枚(170Wタイプ5,760枚/200Wタイプ63,888枚)
インバータ 合計148台(100kWタイプ130台/50kWタイプ18台) "

Solar04
-----image(pop up ; 上空から見た第1ブロックの様子”) & text : 京セラ、2007年09月12日同発表より-----

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世界の太陽電池技術と市場の動向を調査 / クリッピング 富士経済マーケット情報

" 世界の太陽電池技術と市場動向の調査結果を公開しました

2010年度の太陽電池世界市場予測 2兆7,700億円超、06年度比3.7倍
日本から欧州、北米、中進国、発展途上国へと市場拡大、脱シリコンの多様な技術開発
--------------------------------------------

総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 阿部界 代表取締役)は、07年1月から7月にかけて、太陽電池関連業界の展望と注目企業の動向を把握する調査を行なった。その結果を調査報告書「2007年版 太陽電池関連技術・市場の現状と将来展望」にまとめた。

調査の対象は、太陽電池では、単結晶シリコン太陽電池から色素増感太陽電池、それにその他・新型太陽電池まで8品目。材料・部品では、ポリシリコン、増感色素、酸化チタンペーストなど7品目、システム部品2品目、アプリケーションでは、住宅から、デジタルカメラ、腕時計、RFID(近距離無線通信)タグまで13品目の市場有望性を調査した。また、関連の注目企業11社の動向の把握に努めた。

◆調査結果の概要
(1)全体市場の動向
この調査では、再生可能エネルギーの一つである太陽光エネルギーの普及に不可欠な太陽電池市場に焦点を当てた。『ポスト京都議定書』では各国・地域レベルで温室効果ガスの大幅な削減目標が新たに掲げられることになっており、対策としてますます再生可能エネルギーの普及による削減の重要性が高まっている。

現在、太陽電池市場は技術的なターニングポイントを迎えている。ここ数年、主流の結晶系シリコン太陽電池が原料のシリコン不足の影響で需要を充分に満たせなかった。業界はシリコンに依存しない太陽電池の開発に力を注いでいる。太陽電池の技術は、第一世代の結晶系シリコン太陽電池、第二世代のアモルファスシリコン系太陽電池を経て、第三世代の化合物系太陽電池、第四世代の球状シリコン太陽電池や色素増感太陽電池へと向かっており、今後どの太陽電池が主流となっていくか、または各太陽電池がどのように棲み分けていくかが注目される。

..........

ポスト結晶系シリコン太陽電池には、既に市場がある薄膜タンデム型太陽電池、薄膜で今後大規模な量産が予定されているCIS系太陽電池、球状や線状モジュールも製作できるほどデザイン自由度に優れる球状シリコン太陽電池、カラー化・透明化などが可能で、装飾品素材としても利用できる色素増感太陽電池などがある。薄膜タンデム型太陽電池とCIS系太陽電池はボリュームゾーンを狙った市場開拓を推し進め、また、球状シリコン太陽電池と色素増感太陽電池は独自の特徴を生かして全く新しい用途を開拓していくと見る。但し球状シリコン太陽電池は光電変換効率が結晶系シリコン太陽電池に匹敵するレベルに改善されれば、そのシェアを奪うことも可能である。色素増感太陽電池も光電変換効率向上の余地があり、カラー化などの特徴で独自路線を歩む以上に、低製造コスト・低価格を活かして躍進する可能性を秘めている。また06年度の段階で既に一定の市場規模を築いている結晶系シリコン太陽電池は2008年度以降にシリコン原料不足の解消が進み、さらに市場拡大すると予測する。

(2)世界の太陽電池市場予測

06年度 7,570億円  2010年度予測 2兆7,716億円 06年度比3.7倍

..........

■国内  06年度 1,246億円  2010年度予測 2,162億円 06年度比1.7倍

06年度は住宅用システム向け補助金制度の打ち切り(05年10月)や品不足により、市場は縮小に転じたが、環境意識の向上により太陽電池への関心は高まっている。産業用メガソーラー(大規模太陽光発電システム)導入の動きも期待される。国内メーカーの技術力及び層の厚さにより、多様な太陽電池の開発が行われ、国もそれを支援している。従来の電機メーカーから、材料メーカーさらには石油メーカーや自動車メーカーなどへと、参入メーカーも多様化している。中でも、CIS系太陽電池での展開を目指すホンダソルテックや昭和シェルソーラーなどは異業種からの代表的な例として挙げられる。今後は、補助金制度の打ち切りを経て、国内市場は自律した発展を目指すことになる。

■海外  06年度 6,325億円  2010年度予測 2兆5,554億円 06年度比4.0倍

フィードインタリフ制度によりドイツは今や太陽電池先進国の日本を抜き世界最大の市場となった。米国もカリフォルニア州で太陽光発電を含む再生可能エネルギー優遇策により需要が急増している。アジアでは中国都市部・韓国・台湾などで需要が出てきている。さらには、ODAや世界銀行などの支援を受け、発展途上国へ需要が広がっていくと見られる。海外の太陽電池市場は2010年度まで年率40%超の成長が続くと予測される。種類別では、CIS系と薄膜タンデム型の躍進が期待され、CIS系は北米地域の現地メーカーの設立が相次ぎ今後順次製品が市場投入される見通しである。

◆今後注目される太陽電池市場

2010年度までの3年間では、第1世代の単結晶と多結晶シリコン太陽電池が市場の主流を占める事に変わりはないが、シリコン原料の逼迫により、シリコン依存度の低い又は全く依存しない太陽電池開発が進み、これら新世代太陽電池の存在感が高まっていく。注目される太陽電池としては、CIS系太陽電池、薄膜タンデム型太陽電池、色素増感太陽電池、球状シリコン太陽電池などが挙げられる。

(1) CIS系太陽電池  06年度 45億円 2010年度予測 4,725億円 06年度比105倍

主成分である3元素の銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜化合物系太陽電池で、シリコンを使用しない太陽電池である。薄膜系太陽電池の中では光電変換効率が最も高い部類に属する。また長期安定性も実証されて、低コスト高効率薄膜太陽電池として期待される。素子が黒色のため太陽光の吸収率が高く、またシックで落ち着いたブラックフェイスでビジュアル性に優れ、同時に様々な屋根にフィットするなどデザイン性も高い。薄膜化により材料使用量を低減でき、また結晶シリコン系に比べて製造工程が単純化される点でも、低コスト化の可能性の高い製品である。06年度の市場は、海外メーカーのWurth (ドイツ)とGlobalSolar(米国)の実績がある。国内メーカーでは昭和シェルソーラーが07年度から販売を開始する。またホンダソルテック(本田技研工業100%子会社)もCIGS系太陽電池(インジウムの一部をガリウムで置換)市場に参入する予定である。

(2)色素増感太陽電池  07年度見込 35億円 2010年度予測 581億円 07年度比16.6倍

色素増感太陽電池は光電気化学反応によるものであり、他の太陽電池とは発電するシステム(仕組み)が全く異なる。その基本構造はスイス・ローザンヌ連邦工科大学のマイケル・グレッチェル教授が開発し、グレッチェルセルと呼ばれる。製造工程がシンプルであることから設備投資も1桁違うと言われており、製造コストは結晶系の半分~10分の1程度と考えられている。変換効率の向上が実用化の課題となっている。最初に量産化を実現するのは海外メーカーのG24i(イギリス)と見られ、量産時期は07年度になる見通しである。国内メーカーの展開は08年度と見られる。

..........

欧州・北米地域では屋根設置型以外の建材用途での需要が多くあり、それらの需要を取り込みたい。国内市場では、2010年度に屋根材以外の建材の需要が出てくると見られる。さらに、2015年度に屋根材としての用途が生まれると期待される。

(3)球状シリコン太陽電池  07年度見込 20億円 2010年度予測 288億円 07年度比14.4倍

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新エネルギー普及費用、地産地消を支援・経産省 / クリッピング NIKKEI NET

" 経済産業省は、太陽光発電やバイオ燃料の活用など地域ぐるみで新エネルギー振興策を講じている自治体に対し、普及活動のために使う経費を支援する方針を固めた。 ..........一つの事業に最大で4年間に2000万円を支給する計画だ。 "
-----NIKKEI NET,2007/9/5

関連サイト
経済産業省

メント
 原子力の広報にこれまでかけてきた金額を考えるとこれでも少ない感じがするが、いいことに文句を言っている暇がないので、是非推進していただきたい。
 けれどこの情報を経済産業省のプレス発表その他の発表に公式のアナウンスをまだ発見できていません。また、国民の血税を使うわけなので、補助を受けた自治体の実施状況を是非知りたいです。予算をただ配分した、ではなく、どう現実につながるのかが知りたいです。(t_t)

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太陽電池で水やり自在 豊岡で灌水装置を実験 / クリッピング 神戸新聞ニュース

" 豊岡市のピーマン畑で、太陽電池を使って農作物に水を与える灌水(かんすい)装置の実証実験が進んでいる。晴天続きで植物に水が必要なときは、発生する電力が増え水も十分与えられるのがミソ。野菜の収量と品質を向上させる上、夏場はひと苦労だった肥料や水やりが自動化できる。コンピューター制御の同種の装置に比べ設置費は大幅に安く、人と環境に優しい装置として注目を集めそうだ。 "
-----神戸新聞ニュース、2007/09/07

関連サイト
近畿中国四国農業研究センター / サイト内検索 : 太陽電池

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 農業の現場で太陽電池が大活躍。
 30Wの太陽電池でポンプを駆動、ちょっと高いところにあるタンクに水をあげ、液肥とまぜ、畑にはりめぐらせたチューブで自動的に滴下(ドリップ)か湿潤させる。シンプルなシステムですねえ。おなじようなことを農家の方で個人的に工夫してやっておられる方は、何人か知っていますがシンプルなシステムを農業研究センターが本腰に取り組まれるようになってきたということで、よそさまのシステムながら本当に嬉しいです。太陽電池、独立系のシステムはこういったことが得意です。晴れた日にこつこつと水をあげ、自然に畑に水や肥料を行き渡らせる。チューブの配管が実際にどのように行われているかなど、是非知りたい知りたい情報です。(t_t)

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自然エネルギーの利用、2020年に15%・中国政府が計画発表 / クリッピング NIKKEI NET

" 中国政府は4日、風力や太陽光など自然エネルギーの利用拡大を目指す「再生可能エネルギー中長期発展計画」を発表した。現在は8%にとどまっている中国のエネルギー消費に占める自然エネルギーの比率を、2010年に10%、20年に15%まで高める数値目標を設定した。 "
-----NIKKEI NET,2007/9/4

関連エントリー
風車70基を持つ大型風力発電所を建設中―黒竜江省ハルビン市 /クリッピング レコードチャイナ-----ソフトエネルギー、2006/12/19

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 昨日は、インドの話題でした。そして、今度は中国です。中国も再生可能エネルギーの普及にかなりの力を入れています。化石燃料と原子力だけでなく、すべての国の可能性を貪欲に追求し、さらなる発展を目指しているようです。
 ただ、中国がどこまで増え続けるエネルギー消費を賄い続けることができるのか、すでに問題となっている環境破壊、公害といった問題に加え、中国の内陸部では、干ばつ、大雨による洪水と厳しい気候変動がすでに始まっています。大規模集中型のシステムだけでなく、小規模分散型のシステムをも使っていくことの重要性をあるていど把握していると思われる国だけに、今後の動向が、いい意味でも悪い意味でも気になります。(t_t)

参考エントリー

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インドで始まる太陽電池の大量生産,Moser Baer社 / クリッピング Tech-On!

" 市場の急拡大を受けて,世界各地で太陽電池の生産が始まった。このうちインドでは,光ディスク・メーカーのMoser Baer India Ltd.の子会社であるMoser Baer Photo Voltaic Ltd.が,2007年春に年産40MWの単結晶/多結晶Si太陽電池の製造ラインを立ち上げた。 "
-----Tech-On!,2007/08/31

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 インドの再生可能エネルギー関連企業の動きも活発化してます。風力発電のスズロンを筆頭にさまざまな分野に進出してきています。特に、小規模なシステムなどでも存在感も増してきているので、適正技術としての再生可能エネルギー市場でも興味深い動きを果たしつつあるように思います。とはいえ、原子力の平和利用を推進するということですので、大小さまざまなエネルギー関連の取り組みに積極的に動きはじめたということで、中国に続くインド、その大人口の国家の選択に注目したいです。(t_t)

関連サイト
Moser Baer Photo Voltaic Limited

参考情報、エントリー

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EU PVSEC 量子ドット太陽電池の変換効率を8.54%に,筑波大学 / クリッピング Tech-On!

" 筑波大学は,太陽電池関連技術の国際学会「EU PVSEC」で,量子ドットを用いた太陽電池のセル変換効率を8.54%に高めた成果を披露した。量子ドット型太陽電池は,理論効率が60%以上と言われており,将来の高効率太陽電池の候補の一つとして注目を集めている。 "
-----Tech-On!,2007/09/04

参考
「太陽電池セミナー2007」~世界規模で展開する開発競争~  - Tech-On!

" 理論効率60%超,量子ドット太陽電池の可能性
筑波大学大学院
数理物質科学研究科 准教授
岡田 至崇氏
従来構造の太陽電池では30%前後の理論効率しか見込めない。これに対して,量子ナノ構造を有する新型太陽電池の理論効率は,最大集光時に60%超にも達する。このような太陽電池を実現するデバイス構造の一つとして,量子ドット結晶が考えられる。講演では,次世代太陽電池として期待が高まる量子ドット太陽電池の可能性と現状を紹介する。 "

筑波大学大学院  数理物質科学研究科 / 電子・物理工学 ナノテクノロジー

CiNii : 自己組織化量子ドット超格子と高効率太陽電池への応用(<小特集>量子ドットの使い道)

Wikipedia : 太陽電池 - 量子ドット型

Wikipedia : 量子ドット

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太陽光発電国際会議、福岡で12月に開催 / クリッピング YOMIURI ONLINE

" 太陽光発電国際会議が12月3~7日、福岡市の福岡国際会議場で開かれる。欧米やアジアなど世界50か国から約1000人の学者や企業関係者らが参加。九州では太陽電池関連の工場立地が相次いでおり、「ソーラーアイランド九州」をアピールする絶好の機会になりそうだ。 "
-----YOMIURI ONLINE,2007/8/31


イベント 12/3-7 第17回太陽発電国際会議 PVSEC-17
Pvsec17_siteimage
-----イベント案内のサイトより-----image : サイトイメージ、キャプチャー画像-----要事前申込
" 第17回太陽発電国際会議 PVSEC-17
17th International Photovoltaic Sciende and Engineering Conference
December 3-7,2007 Fukuoka International Congress Center "

コメント
 福岡で、太陽光発電関連の17回目になる国際会議、PVSEC-17が開催されます。世界中から専門家が集まるようです。確かに、太陽光発電関連企業のいくつかが九州を拠点にしています。全体の10%を越え、その数倍の規模へと発展しつつあるようです。このイベントで、九州の太陽電池は世界ブランドとして名を馳せることに成功するでしょうか?(t_t)
 
参考サイト

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イベント 10/10-12 第二回新エネルギー世界展示会

-----イベント案内のサイトより
Reneweventlogo
-----imageは同サイトのキャプチャー画像

" 名称: 「第2回新エネルギー世界展示会」
RENEWABLE ENERGY 2007 INTERNATIONAL EXHIBITION & CONFERENCE
日程: 2007年 10月 10 日(水)~12 日(金)10:00~17:00
会場: 幕張メッセ 国際展示場7・8 ホール、国際会議場
主催: 再生可能エネルギー協議会
共催: 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構、独立行政法人産業技術総合研究所、
財団法人新エネルギー財団
後援: 経済産業省、環境省、国土交通省、文部科学省、農林水産省、東京都、千葉県 (一部申請中)
協賛: 電気事業連合会 他
協力: フジサンケイ ビジネスアイ
入場: 無料(登録入場制)
事務局: (株)シー・エヌ・ティ "

第二回新エネルギー世界展示会 : 再生可能エネルギー協議会
Image1-----image(ロゴ: 上記サイトより)-----

 詳細、御問い合わせは、イベント案内のサイトをご覧ください。

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水郷めぐり : 環境に優しく ソーラー和船4隻、きょう就航 - -近江八幡/滋賀 / クリッピング MSN毎日インタラクティブ

" ◇実験船が好評 運転音静か、水鳥もゆったり  ソーラー和船による水郷めぐりに取り組んでいる近江八幡市の水郷地帯で、新たに4隻のソーラー和船が就航し、1日から営業運航を始める。これまでは実験船1隻だけで、乗船希望者をさばき切れなかったが、新たにソーラー和船4隻を建造し、大型バス1台分の乗船希望者をさばくことが可能になった。屋形船の屋根に900ワットの太陽電池を備えており、環境に優しい船の導入により、国の重要文化的景観に選ばれた水郷に新たな観光の目玉が誕生しそうだ。 "
-----毎日新聞、2007年9月1日

関連サイト
協同組合HIP滋賀の活動から「近江そーらー和船株式会社」設立・運営開始-----滋賀県中小企業家同友会,2007/08/31

関連記事
ソーラー和船で水郷めぐり  栗東の企業 近江八幡で来月本格運航-----京都新聞、2007/8/25

関連エントリー
環境に優しいソーラー和船 / クリッピング 京都新聞-----しなやかな技術研究会、2006/11/06

コメント 一度は乗りたいと思っているソーラー和船。全4隻での近江八幡市の水郷地帯での運転の開始おめとうございます。900Wの太陽電池を屋根にあげた姿、似合ってますね。最大の魅力は、静けさでしょうね。エンジン船では味会うことが出来ない体験ができそうです。(t_t)

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