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地熱発電の将来は?

 日本の地熱発電は、将来どんな具合だろう? 日本ではもっと利用されてもいいような気がします。

発電可能な地熱を計測 八幡平市の事業化検討委-----岩手日報、2007年8月30日

" これまでの調査では調査井戸2本で、当初予想の230-240度を上回る約250度の地熱を計測。噴気予測結果では、事業化計画の出力1200-1900キロワットの発電が見込めることが報告された。1200-1900キロワットは2500-4000世帯に電力供給できるという "
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 日本での地熱発電についての知識は、全消費電力量のゼロコンマ数パーセントを地熱で賄い、発電所は九州に集中している、、、程度のものしかない。
 確認のために、情報が充実している地熱学会のホームページに情報をみに行くことにします。

日本地熱学会ホームページ / 日本の地熱エネルギー / 地熱発電所の地図 / 資源地域

 結構東北に地熱発電所が存在しています。さらに資源地域をみるとまだまだ未利用の地熱資源がありそうです。世界の地熱発電ランクという図表によると2000年の段階で、日本はアメリカ、フィリピン、イタリア、メキシコ、インドネシアについで6番目に地熱利用が高い国となっています。
 この図を見ていたら、

NEDO 海外レポート(2006.4.26)海洋・地熱エネルギー 特集が公開されました(欧米における潮力・波力発電技術の最新状況ほか)-----ソフトエネルギー、2006/05/12

 上の資料のことを思い出しました。 欧米における地熱発電の導入状況によれば、日本は、

" 日本
設備容量             535MW
  運転容量             530MW
  エネルギー生産量         3,467GWh/y
 ユニット数            19
  国の生産容量に占める割合     0.2%
  国のエネルギー消費量に占める割合 0.3% "

 ということのようです。さらなる展開を期待したいのは、学会だけでなく地震と活動的な火山活動の国に生きている国民としても同じではないでしょうか?

 国内では新規の地熱発電所計画についてあまりききません。しかし、日本企業も関連事業を海外で展開しているようです。

プレスリリース / 三菱重工、
http://www.mhi-ir.jp/news/sec1/200708284623.html

" クリーン開発メカニズム(CDM)適用案件となる見通し
三菱重工業は、ケニア電力公社(Kenya Electricity Generating Company Limited:KenGen)からオルカリアII発電所(Olkaria-II)3号機向け地熱発電プラントをフルターンキー契約で受注した。運転開始は2009年末の予定。 "
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プレスリリース / 九州電力、平成19年8月20日
インドネシア・メドコ・コンソーシアムとのサルーラ地熱プロジェクトに関する覚書の締結について
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 是非、国内での新規の開発を期待したいです。(t_t)
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コメント

sorrelさん
 コメントありがとうございます。
 地熱関連の施設の運用をされているのですね。ご苦労がにじみでてくるような文章です。地熱、風力、水力などなど、環境保護の観点から立地、運転ともに厳しい状況が続きそうですが、質のいい油、安価な油の時代は終わったというかなり実際的な裏づけがでてきています。当然環境コストも、負担増し。政府が進める原子力も、ちゃんと考え、運転するとなると、コスト計算も含めて、非現実的なレベルに達します。
 となると、、、、身近なエネルギーの有効利用ということになります。
 まだ、”日本”が目を覚まさないことに驚きも感じますが、どこから手とつけたらわからないという、行政、企業の本音も聞かれます。
 この問題だらけの動きに待ったをかけることができるのは、”市民と未曾有の事態だけ”ということになってくると思います。
 できれば、市民の地道な動きで問題をソフトに乗り切っていきたいものですが、、、、
 今後ともよろしくお願いいたします。
 しな研 つねとうとうじ(t_t)

投稿: t_t | 2008/01/24 11:06

運開以来、月3度の温泉成分分析を行い、すべて報告しても反対される方は反対されます。
以前、温泉偽装が話題になった時は、逆にこのデータで偽装していないことを、各温泉は宿泊客に説明していたのに…。

もちろん、地盤変動調査などもしていますし、新規掘削を計画した際には、事前に説明に伺います。

でも、すべて反対です。
また、ちょっとした変化があると、すべて地熱発電のせいにされてしまいます。

それほど、微妙な問題なんです。

新規については、国の誤った方針で進みにくくなっています。
国立公園問題、電力自由化、補助金、RPS法等々…。

同じようなことが太陽光、風力にも起きつつあり、これらも地熱の停滞と同じような状況になりつつあります。

投稿: sorrel | 2008/01/24 07:26

ecologicianさん
 コメントありがとうございます。
”泉源の枯渇や地盤沈下、有害物質の噴出などが起こり、観光に悪影響を与えるのではないかと..."
 そうですか、いろいろ事情がありますね。
 温泉街や観光地とは別に、地熱発電の適地を広い視野で開発する必要がありそうですね。
 探査の予算などどれくらい確保されているのか、、、気になるところです。

投稿: t_t | 2007/09/04 16:00

私も地熱発電に期待している一人ですが、わが国で地熱発電所のある地域は、たいてい温泉街に隣接しています。

私の住んでいる鹿児島県にも、山川発電所、大霧発電所がありますが、やはり指宿や霧島という温泉街の近くにあります。

地熱発電立地が進まない一因に、この温泉街のホテル組合や地元商工会議所などが、地熱発電により、泉源の枯渇や地盤沈下、有害物質の噴出などが起こり、観光に悪影響を与えるのではないかと反対していることがあげられます。

本当のところはどうなのでしょうか? 大丈夫だということが確認されれば、逆に観光にもいい影響を与えると思うのですが。

投稿: ecologician | 2007/09/01 10:27

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