« 国内エネルギー関連システム9分野91品目市場の調査結果を公開しました / クリッピング 富士経済 | トップページ | イベント 9/13 地域エネルギーによる新たな温暖化防止戦略 »

CIS太陽電池第2工場の建設について / プレスリリース 昭和シェル石油

" 当社(東京都港区台場2-3-2 会長:新美春之)の100%子会社である昭和シェルソーラー株式会社はこのたび、CIS太陽電池の第2工場の建設を決定いたしましたので、お知らせいたします。  CIS太陽電池(商品名「SOLACIS(ソラシス)」)は、現在世界的に需要が逼迫しているシリコンを使用しない薄膜系太陽電池であり、セルからモジュールまでを一つの工場で一貫して生産しています。  昭和シェルソーラーでは2006年10月に竣工した宮崎プラントにおきまして、テスト生産を実施しておりましたが、このたび、本格的な商業生産の開始を受け、生産能力60MWの第2工場を宮崎県内に建設することを決定いたしました。この第2工場はCIS太陽電池の工場としては世界最大規模となる予定です。なお、第2工場で生産された製品は、昭和シェル石油特約店を中心とした独自の販売網を通じて、国内マーケットにも積極的に展開する予定です。


昭和シェルソーラー株式会社の概要
本社所在地 : 東京都港区台場2-3-2
代表者 : 代表取締役社長 亀田繁明
資本金 : 7億4000万円
資本構成 : 昭和シェル石油株式会社100%
従業員数 : 約110名

CIS太陽電池第2工場の概要
住所 : 宮崎県内(詳細については未定です)
従業員数 : 150名程度(予定)
生産規模 : 60MW/年(予定)
投資金額 : 約150億円
着工時期 : 2007年度中
操業開始 : 2009年上半期(予定)
敷地面積 : 約50,000平米

<参考 : CIS太陽電池第1工場「宮崎プラント」の概要> 
住所 : 宮崎県宮崎市田野町甲8136-7
従業員数 : 約70名
竣工時期 : 2006年10月
生産規模 : 20MW/年
投資金額 : 約50億円
敷地面積 : 約25,000平米   "

-----昭和シェル、2007/08/15

関連
シェル <solacis>ソラシス

関連記事
世界最大級の太陽電池工場、昭和シェルが宮崎に建設へ-----YOMIURI ONLINE,2007/8/17
".....薄膜型の太陽電池は、銅やインジウムなどの希少金属をガラス基板に塗りつける構造。従来のシリコンを使うタイプに比べて、発電効率ではやや劣るものの、厚みを100分の1にできる。世界的に需要が増えているシリコンは値上がりが続いており、薄膜型は大量生産すればコストが割安になる利点があるという。....."
----------

コメント

 薄膜モノといわれる太陽電池は、次世代の中でも世界的に本格的な生産が開始され太陽電池の明日を担う製品として大きな期待がされています。とはいえ、CIS太陽電池を実際に見る機会は一般の人にはまだまだ少ない製品です。2009年に現在20Mの体制を80MWに増やす計画に期待したいです。

参考記事
薄膜太陽電池を使用した太陽光発電システムの市場は2015年に72億米ドルに-----nikkei BPnet,2007年8月8日

太陽電池のシリコン不足、高騰・・・使用削減 メーカー工夫-----YOMIURI ONLINE,2007/8/3

" 技術力上げシェア確保
 太陽電池の原料に使われるシリコンの価格が需要増から高騰し、太陽電池メーカー各社が、調達や使用量の削減に知恵を絞っている。世界的な規模で太陽電池の利用が増える中、シリコン不足で増産が遅れるのを防ぐためだ。中国、台湾のメーカーが新規参入していることもあり、日本の各社は技術力を上げ、シェア(占有率)確保を図る考えだ。
...........シャープは、.....2010年3月までに稼働する1期分だけで、..........年間1000メガ・ワット.....
京セラは.....10年度の生産能力を.....年間500メガ・ワットに引き上げる。
三洋電機は.....22・0%と、実用サイズの結晶シリコン型で世界最高を達成.....必要なシリコンの使用量が、少なくて済むことを意味する。 "
----------

コメント続き
 各社のさまざまな取り組みで見えてくるのは、積層、薄膜、などの次世代の太陽電池だ。太陽電池の原材料の資源であるシリコンは、珪石(SiO2)を原材料としている。これは、元素で一番多いと言われている酸素と2番目に多いと言われているシリコンの化合物であり、資源としての量は多いはず、、、、。ではなぜ不足するのか? そこら中にある材料だが、純度が問題なのだそうだ。結局、精錬し、より純度が高いシリコンの結晶を作る場合、材料の純度が高いほどエネルギーは少なくて済みます。コストにまんまはねかえるのが鉱石の純度ということになります。純度の高い鉱石の生産量(資源量)は限られているため、現在の太陽電池の需要に応えるためには”材料が不足”することになります。(t_t)

関連エントリー
次世代型CIS太陽電池 商業生産に関するお知らせ / プレスリリース 昭和シェル石油-----ソフトエネルギー、2005/08/12



ブログランキング・にほんブログ村へ

ブログ村ランキング参加中。クリックお願いします!
上のバナーをクリックしていただくだけで当サイトの- 評価 -の向上になります。ご協力ありがとうございます。





しなやかな技術研究会のタイムライン --- グリーン・ポストのおすすめ”本”(amazon.co.jpインスタントストア)-----しなやかな技術研究会のGoogleマップ

|

« 国内エネルギー関連システム9分野91品目市場の調査結果を公開しました / クリッピング 富士経済 | トップページ | イベント 9/13 地域エネルギーによる新たな温暖化防止戦略 »

コメント

追加情報
・太陽光発電で最高効率…昭和シェル次世代タイプ量産品 -----FujiSankei Business i. ,2007/9/4
" 昭和シェル石油は3日までに、住宅用太陽電池の発電効率が最高で13・1%に達したことを明らかにした。 "

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200709040014a.nwc

投稿: 追加情報  | 2007/09/04 16:04

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: CIS太陽電池第2工場の建設について / プレスリリース 昭和シェル石油:

« 国内エネルギー関連システム9分野91品目市場の調査結果を公開しました / クリッピング 富士経済 | トップページ | イベント 9/13 地域エネルギーによる新たな温暖化防止戦略 »