「日本型風力発電ガイドライン策定事業」中間報告について / プレスリリース NEDO
" 我が国の新エネルギー導入促進に伴い、風力発電については国の目標として2010年度までに300万kW導入することが掲げられており、国内各地で設備の導入が進められています。 一方、これら国内での風力発電設備の導入拡大にあわせて、我が国特有の自然特性(地形、気象条件)に起因する風力発電設備の停止、損傷等の被害が確認されています。 こうした状況を踏まえて、NEDO技術開発機構では、上記に関する被害低減を目指した「日本型風力発電ガイドライン策定事業」を平成17年度から平成19年度までの3ヶ年事業として実施しています。 本事業では19年度末にガイドラインを発行することとしていますが、国内各地で風力発電設備の計画が進められている状況を踏まえ、風力発電設備を設置される方々にとって有益となる情報については、より早く広く情報提供させていただくことを目的として、有識者の見解等が反映されていると判断できる内容を中心にその成果の一部を公表致します。 .......... 本事業の概要 本事業では、我が国の風力発電設備における「台風(強風)」、「風の乱れ」及び「落雷」に起因する設備の被害状況等を踏まえて、以下の観測、計測、実験等を実施して「日本型風力発電ガイドライン」を策定することとしています。 (1) 風況(台風・風の乱れ)に対して [1] 既存規格の調査・整理 [2] 強風発生地域、風の乱れの大きい地域を選定した風況の実観測 [3] [2]の実観測と同時に風車にかかる応力※2を計測 [4] 地形の影響評価等を目的とした風況※1シミュレーションの実施 [5] 風の乱れと設備の疲労との関係を評価するための風洞実験の実施 以上の観測、計測、実験等の結果を解析・評価して、「風条件の評価・設定方法」、「設定された風条件における風車の選定方法」を整理すると共に、検討の支援ツールとなる「極値風速マップ」、「極値風速データベース」を作成し、その内容を取りまとめて風況に関するガイドラインとすることとしています。 (2) 落雷に対して [1] 我が国の雷の特徴を把握するための既存の雷データの調査・整理 [2] 我が国の落雷に対する風力発電設備の被害調査の実施 [3] 落雷に対する設備への影響・損傷メカニズム評価及び保護対策評価を目的とした落雷模擬試験の実施 以上の調査、実験等の結果を解析・評価して、「我が国の雷の特徴」、「落雷に対して有効な保護対策」を整理すると共に、検討の支援ツールとなる「雷マップ」を作成し、その内容を取りまとめて落雷に関するガイドラインとすることとしています。NEDO,平成19年7月12日発表より中間報告の概要(別紙参照【PDF:385KB】)
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詳細版は、A4版にして105ページにおよぶ「日本型風力発電ガイドライン策定事業 中間報告」(pdf書類)には、平均風速の1.6倍にもおよぶ瞬間最大風速や、風の乱れなどの”風況”や、被害が相次いでいる雷のに関するさまざまな実験などにより、わが国の状況に適した風力発電機を選定の方法などが述べられている。専門家向きだが、関心のある人には参考になる資料だ。(t_t)
-----image(カバーキャプチャー画像) : [ http://www.nedo.go.jp/database/nihongatafuuryokuhatuden.pdf ]より-----
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