非シリコン系太陽電池の省資源化製法を開発 / プレスリリース 産総研
" -大面積で高効率な太陽電池の量産化に期待- ●ポイント 次世代太陽電池として期待されている非シリコン系(CIGS薄膜)太陽電池の製造時におけるセレン原料の利用効率を10倍以上に改善。 高効率な非シリコン系(CIGS薄膜)太陽電池の大規模生産ラインが可能に。 概要 独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)太陽光発電研究センター【センター長 近藤 道雄】化合物薄膜チーム 仁木 栄 研究チーム長、石塚 尚吾 研究員は、非シリコン系のCIGS太陽電池の薄膜製造時のセレン原料消費量を従来の10分の1以下に抑える製膜技術を開発した。これにより大面積で高効率なCIGSモジュールの量産化が期待できるようになった。 CIGS太陽電池は 光吸収層にCu(In,Ga)Se2(銅・インジウム・ガリウム・2セレン、以下CIGS)を用いており、光電変換層の厚さを数μmと薄くでき、しかも理論変換効率が単結晶Siを上回るので注目されている。変換効率の高いCIGS薄膜の製造には多元蒸着法が有効であるが、この方法ではセレンの利用効率が低いために技術的な製膜制御やコスト低減が難しく、産業用途には不向きとされていた。今回、蒸気セレンをラジカル化して反応活性を高めることによって、従来のセレン蒸着法に比べてセレンの利用効率を10倍以上向上させることに成功した。-----産業技術総合研究所、2007年4月5日本研究成果の詳細は、2007年4月9~13日にサンフランシスコ(米国)で開催される2007 Materials Research Society Spring Meetingで発表される。 "
関連サイト
・産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター : 化合物薄膜チーム
コメント
結晶系太陽電池の材料、シリコンウェハーの製造供給が世界の需要においつかない。さらには、将来にわたり、材料の不足さえ指摘されている現状において、非シリコン、非結晶系に対する期待は高い。
とはいえ、銅・インジウム・ガリウム・2セレンといった金属を利用する今回の非結晶系のCIGS太陽電池にさえ、より少ない材料で、少ないコストで製造されることが求められている。
現在、世界中で次世代の太陽電池が開発されているなかで、どの技術が将来、結晶系に変わる真の次世代になりうるのかについては、不明な点がまだまだ多いように思います。(t_t)
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