大日本印刷 印刷方式による有機太陽電池を開発 / プレスリリース
-----image(”色素増感太陽電池モジュール”) & text : 大日本印刷、2007年03月30日発表より
" -フィルム基板で世界最高レベルの変換効率を達成-
大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円、以下:DNP)は、フィルムを基板とする有機太陽電池で、世界最高レベルの変換効率7%を実現する製造技術を開発しました。今回開発したフィルムを基板とする有機太陽電池のセル(発電層)の製造技術は二酸化チタン、有機色素、電解質溶液を組み合わせた色素増感太陽電池向けのもので、印刷技術を活用したDNPの独自の転写技術を用いることで、高い変換効率を達成しました。また、電解質もゲル状にすることで、電解質の形成も印刷方式を取り入れ、生産性の高い製造技術を確立しました。
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【フィルム型色素増感太陽電池の特長】
耐熱基材である金属箔上であらかじめ発電層を高熱処理し、その発電層をフィルム基板に転写するという独自の転写技術によって、耐熱性の問題を解決し、フィルム基板の太陽電池としては世界最高レベルの変換効率を達成しました。
電解液をゲル状にすることにより、ロール状に巻き取られたフィルムに電解液を印刷して、電解質を形成する方式としたため、真空装置を用いることなく、生産性の高い製造が可能となります。
フィルムを基板にすることで軽量化を実現するとともに、有機色素部分を、さまざまな色やパターンで形成することができます。人目に触れても良い、綺麗な意匠が施せるため、屋内の壁紙など今までにない用途への展開が可能になります。
.........."
関連記事
・大日本印刷、印刷技術で有機太陽電池を試作-----nikkei BPnet,2005年3月30日
コメント
久々に色素増感型太陽電池の国内の話題をアップしたような気がします。大日本印刷という印刷会社が、得意分野を生かして開発したということのようです。
変換効率は、7%。印刷技術を活用したという印刷メーカーならではの製造方法ということで世界的に注目が集まると思います。ただ、色素系の太陽光下での紫外線劣化については言及他なく、深読みですが、「”屋内”」で壁紙と書かれている点、これはもしかして屋外では、、、
通常の太陽電池と同じ用途で使えて、変換効率が7%となれば、コストと耐用年数しだいでは、エネルギー革命が起きます。しかし、たぶんまだ、”次世代”の次の文字がはずれる時期ではないのかもしれません。(t_t)
参考エントリー
・平成17年度 特許出願技術動向調査の結果について - Part4. ものづくり・エネルギー関連技術 「色素増感型太陽電池」など / 経済産業省-----ソフトエネルギー、2006/05/26
・大面積の色素増感太陽電池モジュールパネルを開発 / プレスリリース フジクラ-----ソフトエネルギー、2006/01/18
参考サイト
・色素増感太陽電池
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コメント
追加情報
・大日本印刷、有機太陽電池で実用サイズ 従来型より安く / クリッピング NIKKEI NET-----自然エネルギー、2009/06/21
https://greenpost.way-nifty.com/k/2009/06/post-7730.html
投稿: 追加情報 大日本印刷、有機太陽電池で実用サイズ 従来型より安く | 2009/06/21 15:27
追加情報
・大日本印刷とグンゼ、フィルム太陽電池を商品化 10年メド-----NIKKEI NET,2008/8/28
" 大日本印刷とグンゼは色素を使う低コストの新型太陽電池を2010年にも商品化する。 "
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080828AT1D190C427082008.html
投稿: 追加情報 大日本印刷とグンゼ、フィルム太陽電池を商品化 10年メド | 2008/08/28 16:29
亀川 渉さん
下の連絡先に連絡されたらいかがでしょうか?
このエントリーのリリースに掲載されていた連絡先情報です。
http://www.dnp.co.jp/about/dnp_info01.html
ちなにみ大日本印刷さんのホームページは、
http://www.dnp.co.jp/
です。代表あてにFAXを出されておけば、資料は手に入るかもしれません。ちなみに、私もこのリリース以上の情報はもっていません。
今後ともよろしくお願いいたします。
しなやかな技術研究会 つねとうとうじ
投稿: t_t | 2008/04/11 09:24
再び書き込みます。
大日本印刷の開発したと言う有機増感色素型の発電素子は、どんな用途に対応出来るのか興味がありサンプル(10CM)くらいでも見たいと思っています。
連絡先が分からず時間が過ぎました。
投稿: 亀川 渉 | 2008/04/10 13:34
亀川 渉さん
コメントありがとうございます。
ここを運営しているしなやかな技術研究会のつねとう、ともうします。
大日本印刷様の太陽電池に関するお問い合わせは、今回のエントリー記事のリンクをたどられ、直接お問い合わせください。
また、色素増感太陽電池の取り扱いは、小社(グリーン・ポスト)においては、現在のところありません。またネットワーク業者の中でも、たぶん商材としてもっているところはないと思います。
商品としての登場を私も心より待望しております。
あしからずご了承ください。
投稿: t_t | 2008/03/06 00:27
有機増感色素の太陽光発電素子の用途について考えています。技術的な資料、単位あたりのコスト
サンプル品等の提供は受けられるか。
当方の会社案内等は、名前からの検索で可能です。
投稿: 亀川 渉 | 2008/03/05 12:22