ラブロック博士へ、地球温暖化問題と原子力の関わりについて公開質問状 / プレスリリース Greenpeace Japan
" ――グリーンピース・ジャパンら日本のNGO・市民14団体が送付 国際環境保護団体グリーンピース・ジャパン、気候ネットワーク、原子力資料情報室など、気候変動や原子力、環境、エネルギーなどの問題に取り組む日本のNGO・市民14団体は本日、イギリスの地球科学者ジェームズ・ラブロック博士に宛てて、「地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状」を送付した。 "-----グリーンピース・ジャパン、2007年4月26日-----地球温暖化問題と原子力の関わりについての公開質問状 2007年4月26日
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ラブロック博士が回答してくれるのか、どういった対応をするのかも含めて興味ある公開質問状をグリーン・ピース他、NGOと市民団体が連名でだしてくれました。質問状については、付け加えてほしかったかなと思ったのは、日本は地震国であること、原発では電力会社の管理能力が疑われるような事故、不祥事が多発していることです。これらの点をもっと強調したいところですが、くどいかなという気もします。おおむね、私も「もし質問できたら」と思っていたことの多くを含んでいるので、ご回答に期待したいところです。
参考、関連エントリー
・EUが選んだグリーンな未来-----しなやかな技術研究会、2007/03/12
・Global warming: passing the 'tipping point' (地球温暖化は、もうとめられない) / クリッピング 英インディペンデント紙-----しなやかな技術研究会、2006/02/12
・本 「The Revenge of Gaia」 James Lovelock (ジェームス・ラブロックの最新刊がもたらす議論の意味)-----しなやかな技術研究会、2006/02/10
コメント続き
さて、しな研でもラブロック博士については、非常に関心があったので、過去のエントリーをあげておきました。エントリーの時間軸は上が新しいので、
ガイアの復讐出版-----イギリスの国内世論が気候変動に関して危機意識が高まる-----EUは意見の相違は細かいところではあるものの、2007年、EU全体で再生可能エネルギーの導入、研究開発への取り組みを加速しているということです。このイベントの流れが、今になって思えば、ガイアの復讐という本とラブロック博士の姿勢に対する結果論的擁護になりうるかもしれないと感じていました。とはいえ、回答には興味津々です。
イギリスとドイツでは、原子力に対する考え方はことなります。風力、太陽光に積極的に取り組み、生活スタイルの変革も含めて国をあげて取り組もうと試行錯誤しているドイツ、核に積極的な姿勢もみせながら、実際は核エネルギーの本格的な復活には慎重な意見もあるイギリス。事実としていえることは、危機感をもって、核、再生可能エネルギー、省エネに「今後は取り組もう、さらに傾向を強化しよう」と試みていることです。
一方、わが国は、再生可能エネルギーへの役割は、RPS法のもとでは、7年後の2014年までに風力1.63%を含めてもせいぜい2%後半前後とみられ、EUの”再生エネルギーの利用比率を2020年までに、域内のエネルギー総消費量の20%程度を目標とする”とは、まったくことなる流れとなっています。アメリカも温暖化対策に後ろ向きといわれるブシュ大統領ですが、アメリカの風力、地熱、バイオマス、太陽光などのきなみ投資金額が跳ね上がっています。石油、バイオエタノール、原子力、再生可能エネルギーと大資源国のエネルギー確保の動きは、はじめからリスク分散型です。
また、日本の原子力偏向がもたらすものは、地方の自立、市民生活の自活とは反対のある補助金漬け自治体を産むことになるという事実がこの問題の本質を象徴していると思います。
一方、質問書の最後に書かれている世界的に認知されている再生可能エネルギーの分散型電源としての利用のメリットは、
"エネルギー自給率を高め、地域産業を育成し、雇用を促進するといった、多大な利益をもたらすからです"
今後のエネルギー政策の舵取り一つで、将来の日本の姿が見えてきます。(t_t)
参考検索
-----Yahoo! Japan ニュース: "原子力 隠し"-----
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