風力発電設備の生産能力を現状の3倍に増強 / プレスリリース 三菱重工
-----image(pop up ; ”MWT92/2.4風力発電設備”) & text : 三菱重工、2007年4月10日発表より
" 年間約120万kW生産体制へ
三菱重工業は、風力発電設備の生産能力を現状(年間約40万kW)の3倍まで増強し、2008年度までに年間約120万kWの生産体制を構築する。米国などで続く旺盛な需要に応えるのが狙い。そのため、同年度までに総計約40億円の設備投資を行って、ナセル(風車本体)を手掛ける長崎造船所および横浜製作所を整備・増強、また、北米向けブレード(翼)の製造拠点であるVienTek社メキシコ工場でも設備を拡張して、大幅な生産拡大に対応する。
今回設備投資の中心となるのは、2,400kW風力発電設備を構成するナセルとブレードの生産ライン。
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2,400kW風力発電設備は、大型風力発電機市場を対象とした戦略機種。当社独自の技術により開発し、2006年1月からの横浜製作所内での実機実証試験を経て市場投入したもので、すでに米国向けに287基を受注、数多くの引き合いが続いている。
クラス最大のロータ径(92m)、最長の44.7m翼の採用により、低風速域での高効率な発電を実現する一方、強風を受け流す独自技術(Smart Yaw)の導入により、風速毎秒70mという猛烈な台風にも耐える設計となっている。拡大を続ける風力発電機市場は、今後も年率30%程度の高い成長が見込まれ、2010年には2,900万kW、2015年には5,600万kW規模にまで拡大することが予想されている。当社の主要ターゲットである米国市場においても、優遇税制措置(PTC)の延長や再生可能エネルギー用割当基準(RPS)の導入など、地球温暖化対策の促進により、引き続き旺盛な需要が継続する見通しであることから、今後も、市場ニーズに応える大型・高性能風力発電設備の開発を進めるとともに、生産能力拡大に取り組み、さらなる事業拡大を目指していく。 "
関連サイト、情報
・三菱重工 風力 風車 / 風力発電プロジェクト アメリカの大地に日本発の風力発電ビジネスを展開せよ
コメント
三菱重工の風車のサイトが充実してきている。それが今回のプレスリリースをきっかけに同サイトを訪れた印象だ。アメリカでのビジネスの様子のリポートもある、リンクもある。世界の風車が大型化する中で、2MW超級での海外での勝負に出ている様子が見えます。
国内の状況、国土が狭く、複雑な地形、さらに人間の住宅とも近い。この悪条件の中で、日本の大型風車に対しての風当たりが強い中、ヨーロッパは、強い政治力で、そしてアメリカや中国などは、その広大な国土を生かして風力発電に取り組んでいます。
とはいえ、あせる必要はないと思っています。エネルギー問題、資源の問題は、焦眉の問題なのですが、あせってみてもしかたがないと思います。日本人が、自らの置かれた現状を認識し、どんな国にしたいのか、そのためにどんなエネルギーを選択するのか、政府や企業のプロパガンダを超えて一人一人の選択の結果としての日本のエネルギー利用の姿が見えてくると考えます。現状認識と判断が必要というところがもっとも困難な課題だと思えます。
ただ、浜岡原子力発電所など、地震の巣の真上での運転は即時見直していただきたい。
地震国での原子力発電の推進は、美しい国土を確実に荒廃させるもっとも確率の高い方法だと考えています。気候変動による影響も日本に対しては、それほど深刻ではありません。むしろ、エネルギー、食料を世界から調達している日本が、世界の他の地域に迫る日本よりも深刻な危機に応え、自らの安全保障をも確立する困難な道を認識できるかどうかだと思います。
今、作文中なもので、余談ですが、、、、(t_t)
参考エントリー
・21世紀環境立国戦略へのご意見を募集します / トピックス 環境省-----しなやかな技術研究会、2007/04/09
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