風が吹いている時に発電する風力発電がかかえる問題は?
「風が吹いている時にしか発電しないこと」
あたりまえといえば当たり前のこの欠点をおぎなうべく、世界中の技術者と企業が日夜奮闘中です。一般的な方法としては、蓄電。日本ではこの技術を中心に開発を進め、逆に風力発電のコスト高感を高める結果にもなっているようです。
クリッピング / NIKKEI NET,2007/22/27
・風力発電の出力安定化に蓄電池活用・日本風力開発と日本ガイシ
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あと、日本でも研究されていたフライホィール。アメリカでは、実証プラントが運用されています。
・Beacon Power社のフライホィールという”蓄電”システム-----ソフトエネルギー、2005/03/24
そして今回ご紹介するシステムは、端的に言うと風力で発電した電気を使って大型冷蔵庫を冷やして、冷蔵庫消費するエネルギーを節約するシステムです。いわば、”電力を熱の形で蓄える”または、記事のように”発電することと同じ効果が期待できる”というシステムです。
クリッピング / TNO - Refrigeration Technology -Key projects - Night Wind
・Night Wind -Storage of Wind Energy in Colc Stores
" Project strategic objectives:
In order to accommodate the random production of energy in the grid, it would be most convenient when alternative (renewable and conventional) electricity producers could balance out the difference between production of energy and electricity demand by means of storage. The Night Wind project aims to store wind energy produced at night in refrigerated warehouses, and to release this energy during daytime peak hours. "
----------The Energy Blog----------
日本でも大型冷機を運用されておられる会社などは、是非ご検討いただきたいシステムです。たぶん、日本の冷蔵産業が消費するエネルギーはかなり膨大なものになるはずです。おもしろいアイディアです。