国産バイオ燃料、600万キロリットルへ 農水省が年産目標 /クリッピング FujiSankei Business i.
" ■稲わら、木材など活用 松岡利勝農水相は27日、植物を原料とする国産バイオ燃料の年間生産量を現在の約30キロリットルから2030年度には600万キロリットル(原油換算360万キロリットル)に拡大する目標を安倍晋三首相に報告した。サトウキビに加え、稲わらや木材など従来は原料として利用されていなかった材料についてエタノール化の技術開発を進め、多様な作物からの効率生産を実現する。 ..........各省や民間業界の利害は一致していない。この日も甘利明経済産業相が「目標数値は農水省の試算であって(戦略会議の)合意内容には含まれない」と述べるなど、足並みの乱れが露呈している。"-----FujiSankei Business i.,2007/2/28
関連情報
プレスリリース / 農林水産省、平成19年2月27日
・国産バイオ燃料の大幅な生産拡大について
" 本日、国産バイオ燃料の大幅な生産拡大に向けた工程表について、別添のとおり、松岡農林水産大臣より安倍総理へ報告いたしましたので、お知らせします。【総理報告資料】
国産バイオ燃料の大幅な生産拡大[PDF:77KB] "
上記PDF書類より、以下の文章をクリッピングします。
" ...........
これらのバイオマスから国産バイオ燃料を生産するためには、原料の生産・収集・運搬コストやバイオ燃料の製造コストの大幅な低減が不可欠であり、4に掲げる課題を解決していかなければならない。このため、2030年頃までの中長期的な観点からは、稲わらや木材等のセルロース系原料や資源作物全体から高効率にバイオエタノールを生産できる技術の開発等により、他の燃料や国際価格と比較して競争力を有する国産バイオ燃料の大幅な生産拡大を図る。(P.12)
-----image(pop up ; ”国産バイオ燃料の生産拡大工程表”) "
関連サイト
・バイオマス・ニッポン(農林水産省)
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農林水産省のプレスリリースは、報道の通り「バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議」名でだされている。
・バイオマス・ニッポン総合戦略推進会議の設置について-----農林水産省、2005/1/19発表
さらに、
注目の木質系は
”(木質系)林地残材、製材工場等残材、建設発生木材等の木質系バイオマスについては、エタノール高効率変換技術と木材収集・運搬システムの改善の相乗効果により、これらの資源を最大限に活用し、2030年度にエタノール換算200~220万キロリットル(原油換算120~130万キロリットル)の国産バイオ燃料を生産できる可能性がある。”
と2030年までの中期目標の中で位置づけたことで、国内でのバイオ・エタノールの今後に方向性が見えたことは評価できる。しかし、政府が具体的にどうまとめるのかは、、、余談を許さない。バイオエタノールの輸入という路線が生きているので、、、国内に技術と資源をという路線の堅持すらむずかしいという気がします。政府のイニシアティブを期待したいのですが、、、海外から”おつきあいと圧力で”バイオエタノールを購入するので、予算がなくて国内の技術開発には、あまりみたいなスタンスを取られるのが一番心配、ちょっと心配。(t_t)
関連エントリー
・廃木材からエタノールを製造する世界初の商業プラントが竣工へ / クリッピング nikkei BPnet-----ソフトエネルギー、2007/01/09
・RITEとHonda、セルロース系バイオマスからのエタノール製造新技術を共同開発 / プレスリリース HONDA-----ソフトエネルギー、2006/09/19
・「食品廃棄物エタノール化リサイクルシステム実験事業」の実施について / プレスリリース 新日本製鐵-----ソフトエネルギー、2006/03/31
・バイオマス燃料の導入について / プレスリリース 石油連盟-----ソフトエネルギー、2006/01/23
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