バイオマスを活用した水素ガス生成及び発電実験の成功について / プレスリリース 京都市環境局
" 燃料電池による発電の実証実験を公開!! 京都市では,環境政策の柱に据えている地球温暖化対策とごみ減量・循環型社会の実現に向けて,京都大学,環境省,バイオガス研究会の連携の下,バイオマス(生物由来資源)から水素ガスを生成し,燃料電池に活用する研究に平成17年11月から本格的に着手しています。 具体的にはこれまで,家庭ごみを選別した生ごみなどのバイオマスや,燃料化施設において使用済み家庭用てんぷら油から発生した廃グリセリンなどをもとに,バイオガスを回収する実証研究を重ねてきました。更に,昨年11月16日から実験の最終段階であるバイオガスから水素を生成し,燃料電池を活用して発電する実験を行い,この度成功しました。 こうした家庭ごみや家庭用てんぷら油から燃料電池を活用した一連の実証実験に成功したのは,全国で初めてです。 "-----京都市情報館 / 環境局 / 2007/1/25日発表「バイオマスを活用した水素ガス生成及び発電実験の成功について」(PDF書類)より
関連サイト、情報
・京都市情報館 /市長記者会見 平成17年11月2日桝本市長定例記者会見資料
" ..........2つ目の実証研究は,廃食用油燃料化施設においてバイオディーゼル燃料を製造する際に発生するグリセリンという物質を取り出し,バイオガス化技術実証研究プラントでバイオガスを発生させ,変換装置を介して水素ガスに変換するというものであります。
事業系ごみではなく,家庭ごみを使用する1つ目の研究,並びに,グリセリンを使用する2つ目の研究,のいずれも全国初の試みであります。
現在,バイオマスから水素を生成し,発電するには,品質や効率,コスト,普及など多くの点で課題がございますが,私は,すでに実証研究プラントでバイオガス生成技術を確立しているノウハウを最大限活かしまして,バイオディーゼル燃料化事業と並ぶ第二の柱として,バイオマスからの水素生成による新エネルギーの活用を本市の重要政策のひとつに位置付けてまいりたいと考えております。 .......... "
・バイオガス化技術実証研究プラント 京都市(NEDO)
関連記事
・生ごみで効率よく電気-----asahi.com - マイタウン京都、2007年01月30日
" バイオガス→水素ガス→燃料電池
京都市、13年の実用化めざす
家庭の生ごみなどのバイオマス(生物由来資源)から効率よく発電する実験に成功したと、京都市が29日発表した。まずバイオガスを発生させ、さらに発電効率のいい水素ガスに変えて燃料電池を使う仕組みで、二酸化炭素を出さず、環境にやさしい。
..........
家庭ごみ1トン(約900世帯の1日分)からできる水素ガスの発電力量は約250キロワット。約25世帯の1日の電気使用量にあたるという。 "
コメント
眼目は、発電より生ゴミ処理にあるのだろう。各自治体にとって、家庭ごみの処理がなによりも頭の痛い問題になっているからだ。家庭から出る生ゴミ、し尿を人間という”資源を食する装置”(機械だっけ、問題発言は、、、?)で加工した生成物と考え、資源化する。
これにより、処理にかかるエネルギー、コストを削減し、場合によってはプラスアルファを生んで活用する。
どんどん推進していただきたいのだが、たぶんプラントのお値段は結構高いだろう。こんな高価な設備は無理という自治体もあるだろうな。しかし、燃料電池という言葉にはまだまだ、次世代をイメージさせる訴求力がありそうです。
京都もこんな施設や計画を取り入れた古都ツアーなんか一般向けにも組んだらいいと思います。新しい京都の魅力、、、。(t_t)
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