Wind power ready to meet looming energy gap, says report / 参考資料 Global Wind Energy Council(風力は、石油の供給不足を埋めることができる)
-----image (cover) & text : 参考資料紹介のページより-----Global Wind Energy Council,06 / 09 / 2006
" ..........As a result, the report estimates that a serious shortfall between demand and supply could become evident soon after 2010. It predicts there could be a 10% shortfall by 2020 and an 18% short fall by 2030.
Eventually this gap will be filled by a mix of technologies ranging from renewables, coal and nuclear. The report concludes that wind power, as a safe, carbon-neutral, economic and indigenous energy resource, is the best choice to fill the electricity generation gap left by gas.
.......... "
参考リポート、記事
・International Action Programme: REN21 Follow-up(Latest IAP Implemen- tation Report published)-----REN21,28 Nov 2006
・再生可能エネルギーの発電能力、日本は伸び悩み-----Japan For Sustainability 情報データーベース、20061227
コメント
Global Wind Energy Councilの表題の資料がアナウンスされた時、再生可能エネルギー推進者たちの間では、以前からわかっていても、それが確実になったという感慨とともに、むしゃぶるいさえともなったような、衝撃が走った、と思う。
チェックしているメーリングリストやブログなどを読んでいたとき、
「風力発電の時代が、やってきた」
オレたちの時代だ。”
というような、使命感と今後の需要ののびに期待するような、高揚感の伝染さえ感じたからだ。
世界的に石油の使用量がますます増すことが予想され、新しい石油の油井は見つかってはいない。となると、石油の供給量が需要に対して余裕をもつことは、もはやのぞめないかもしれない。そして、不足はいつ起るのか? さまざまな予想の中で、牧歌的なイメージの風車も実は、エネルギー供給の担い手として、激しい試練にさらされています。
日本のRPS法の見直しが行われる中で、ちょっと前のデーターをおさらい、資料をみています。
原油価格の推移をおさらいすると、1990年代の湾岸戦争時の高騰が37ドル / バレルにすぎなかった。2000年は、1990年代比約10ドル高の28.37USドル/バレル程度で始まった石油高は、昨年には80ドルを越え、現在落ち着いたとはいえ、53.80ドル/バレル(11日7時0分,Yahoo 原油価格動向)だ。今後40ドルまで下がるという予測もあるが、そうなったとしても高止まりという事実に変わらない。1990年の石油をめぐる動乱期以前の価格になぜ戻らないのかについては、いろいろな説があるが、もっとも納得できる理由は、
「石油は有限」
という一言につきる。また、安い石油の時代は、インド、中国の本格的な「石油消費型生活への参加」(変な表現だ、、、)、イギリス、アメリカが産油国から石油輸入国になって久しいこと、新たな油田の発見は、大規模といっても小さい。年間の消費量に対して、安心できる規模の大きな油田の発見がないのだ。
参考記事
・the end of cheap oil (Think gas is expensive now? Just wait You've heard it before, but this time it's for real: We're at the beginning of - )-----NATIONAL GEOGRAPHIC MAGAZINE -FEATURE-,June 2004
コメント続き
脱石油は産業の維持、国際的な競争力にとっては、困難を伴うということもわかってきている。イギリスは、今後も沿岸部、洋上などの大型風力発電所群の建設を進めるようだが、実際思うように発電が進んでいないという現実も報告されている。その主な原因は、年間の風況にばらつきがあり、最近の数年間は風況があまり良くない。風力発電に過大な期待をするなという発言も目にします。過大な期待ではなく、風力などの再生可能なエネルギーに”も”たよらざるをえないというのが、イギリスの今の正直な関係者の意見なのかもしれません。
ただし、再生可能エネルギーの推進は、脱炭素、脱石油を産業、生活のあらゆる面でどう実現するのか、取り組むかによって、まったく結果の評価がことなります。脱産業、脱グローバリズムの視点をも意識して記事を読み解くことも必要だと思います。(t_t)
参考サイト
・NEW SCIENTIST,Special Report Energy and Fuels
/ An ill wind blows for UK turbines-----19 December 2006
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