海洋研究開発機構と東京大学が共同研究契約を締結 / プレスリリース
" ~地球シミュレータを用いて風力発電機の性能を地形を考慮して評価する技術の開発について連携~ 海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)と東京大学(総長 小宮山宏)は、両者のシミュレーションモデルを統合することで、風力発電機の新たな性能評価技術の確立を目指す共同研究契約を本日締結しました。 風力発電機の性能評価は、設置を検討している地点において実験的に行われてきましたが、これには膨大なコストと時間を必要とします。また、日本のような山谷の多い複雑な地形では、風車の設置位置がわずかにずれるだけで発電量が異なります。さらに、複雑な地形が発電量に影響を及ぼすメカニズムについても未解明な部分が多く、風力発電機の発電性能に関する詳細なデータを取得することは困難な状況です。 本共同研究では、風車のシミュレーションと風力発電性能評価に実績のある東京大学が開発した風車の動作を再現するモデル(風車モデル)と、海洋研究開発機構で開発した局所的な風を予測するためのシミュレーションプログラムを、地球シミュレータの超高解像度の大気海洋結合モデルに統合します。これにより、複雑な地形に設置した風力発電機の発電性能を高精度で予測することが可能になります。 "

-----海洋研究開発機構、東京大学、平成18年12月1日(image :”共同研究概要”イメージも)
コメント
「発電量は、風速の三乗に比例する。」
このことが、少しでも風況のいい地点に風力発電機を設置することの理由です。25%年平均の風速がいいところに風力発電機を設置した場合、発電量は2倍近くになるのです。また、逆もしんなりで、わずかな風のデーターの悪化が、発電量の予測を大きく下回る結果をもたらします。
また、設置高度も重要です。地形も、微地形の影響も考えなければなりません。
この微妙な風の状況の変化を把握することが、風力発電機の設置場所の選定にぜひとも必要な要素です。地球シミュレーターは、世界的に評価された、解析システムです。成果に期待したいです。(t_t)
参考エントリー
・東大・東電共同研究 関東沖50キロ内で洋上風力発電 国内電力の1割供給可 / クリッピング FujiSankei Business i.-----ソフトエネルギー、2006/11/23
・おすすめの本 風力発電-----amazon.co.jpのインスタントストアを利用してのご紹介です。
| 固定リンク
« New World Record Achieved in Solar Cell Technology / プレスリリース 米エネルギー省(集光式太陽光発電で40.7%の世界記録変換効率を達成) | トップページ | バイオマス・コジェネ施設:来春本格稼働に向けて火入れ式--秩父 /埼玉 / クリッピング MSN毎日インタラクティブ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント