防げ野鳥の衝突死 風力発電の被害 東京で国際シンポ 道内16件確認 / クリッピング 北海道新聞
" 風力発電施設でのバードストライク(鳥の衝突事故)問題で、日本野鳥の会(東京)は4日、英米の研究者を招いた国内初の国際シンポジウムを東京都内で開いた。
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防止策として、風車近くに高い柱を立てたり、風車の羽根が一部施設内に格納される新型風車の導入を提案した。 "-----北海道新聞、2006/11/05
関連エントリー
・イヌワシ飛来、衝突懸念 朝来、宍粟の風力発電に影響 / クリッピング 神戸新聞-----2005/10/26
・風力発電所:野鳥の生態系脅かす 野鳥の会支部、建設中止求め要望書--出雲 / 島根 / クリッピング MSN-Mainichi INTERACTIVE-----ソフトエネルギー、2005/06/10
コメント
風力発電は、可能な限り建設すべきだと思います。理由は、総合的なエネルギー利用として、再生可能なエネルギー利用の拡大が必要だと思うからです。
一方で、そこに暮らす生命が存在する以上、ましてや希少種となれば、最大限の配慮も必要です。このむずかしい配慮をどのように実施していくのか、業者、行政、さらにはエネルギーを利用する私達が問われています。
--石油を中心とする化石燃料は枯渇性燃料であり、そのすべてを輸入に頼っています。
石油の採掘、輸送のあらゆる局面で、環境破壊、汚濁が現実に発生し、さらなる環境破壊と生物種に対する危機的な状況が現実にあります。日本の風車は、日本の鳥の脅威となりますが、日本の使う石油の油井開発、そして輸送のあらゆる段階で、世界の鳥の生存の脅威となることもあります。
参考資料、サイト
・「日本のエネルギー2006」(資源エネルギー庁)
・FoE Japan / ロシア・サハリン石油・天然ガス開発事業
コメント続き
この問題については、継続的にあらゆる利害を調整することができるか? 野鳥にとっての生存の危機が、人間のさまざまなシステムの限界と破綻、ひいては生存の危機にもつながっているという認識のもとに対処しないと、せっかくコンセンサスを造っていっても、結局、化石燃料枯渇、気候変動、グローバリズム経済の破綻などの危機的な要素がひろがれば、一瞬にして吹き飛んでしまいます。
だからこそ、地域に薄く広く分布する再生可能エネルギーの利用を地域の自立的な生活圏の獲得という大枠の文脈にそって発展させる必要があります。結果、地域住民の福利厚生へ寄与しつつ、地域のエネルギー利用(雇用産業の拡大も含め)、経済の安全保障、危機への対応力の増強につながっていくと考えます。(t_t)
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