薄膜太陽電池モジュール2機種を発売 / プレスリリース シャープ
-----image (pop up) & text : シャープ、2006年11月15日発表より
" 産業用モジュールとして新たに高出力タイプをラインナップ
シャープは、今後需要が拡大していく産業用市場に向けて、温度特性に優れた薄膜太陽電池モジュール2機種NA-901WP(海外用)、NA-902WP(国内産業用)を発売いたします。
NA-901WP/902WPは、高出力90Wを実現しました。アモルファスシリコンとマイクロクリスタルシリコンの積層構造を用いた「アモルファス/マイクロクリスタル薄膜タンデムセル」を採用し、現在量産化されている薄膜シリコン系太陽電池としては業界トップクラスのモジュール変換効率8.5%を実現しました(従来のアモルファス太陽電池比40%アップ)。
一般住宅向けの結晶シリコン系太陽電池と比べ、温度特性に優れる上、材料はガラス基板上に約2μm(マイクロメートル)と従来の多結晶太陽電池の約100分の1の薄さで形成できるのが最大の特長です。シリコン材料の使用量も少なく、大面積セルの製造に適しています。 "
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シャープの産業用アモルファス太陽電池。正確には、”アモルファス/マイクロクリスタル
薄膜タンデムセル”と呼ぶらしい。
-----image”<アモルファス/マイクロクリスタル 薄膜タンデムセルの構造図と特長>”、同発表より
変換効率は、8.5%。アモルファスシングルだと6%だそうだ。アモルファスの単体での発電効率の上昇は、結晶系には及ばないのでさまざまな工夫が生まれている。変換効率が悪いということは、それだけ設置面積が広くなるということになる。逆に、製造コストが安いので当然販売値段も安いということなのか、、、。とり合えず、工場や公共設備用の大型案件用として、設定されていくのでしょう。そうした施設なら、比較的用地確保の制約が少ない場合も多いようですので、、。
ちなみに世界一のシャープのシェアは、”2005年生産量428MW、世界シェア24.8%(2006年3月号 PV NEWSによる)”とのことです。北米への地固めも進んでいるようですので、引き続きの健闘が期待されます。(t_t)
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