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低温地熱発電 ホテルで稼働/霧島で全国初 / クリッピング 南日本新聞

" 既存の温泉井戸を活用
 温泉蒸気を活用し、本格稼働を始めたバイナリー発電施設=21日、霧島市の霧島国際ホテル 霧島国際ホテル(霧島市牧園町高千穂)は、温泉蒸気を活用し、従来の地熱発電よりも低温域の蒸気や熱水で発電できるバイナリー発電施設を設置、9月から本格稼働を始めた。 "-----南日本新聞、09/23

関連サイト
霧島国際ホテル 環境にやさし、クリーンエネルギーの宿
" 地球の温暖化防止・省エネルギーのため、霧島国際ホテルではローカルエネルギーの温泉地熱を有効に利用しております。
1、発電 : ホテルでは温泉の熱エネルギーを有効に利用した地熱発電の電力を使用しています。
2、冷房 : 夏は高温度の温泉から10℃の冷水をつくり、ホテルの冷房として使用しています。
3、暖房 : 冬は温泉を熱交換して高温度のお湯をつくり、ホテルの暖房として使用しています。
4、給湯 : 水を温泉で熱交換して、ユニットバスや洗面・手洗いなどホテルで使うお湯をつくっており、ボイラーは焚いておりません。
..........
地熱バイナリー発電設備は、沸点の低い媒体を温泉の熱で熱交換して高い圧力の蒸気に替え、その力でタービンを回して発電するものです。
ホテルでは、媒体にイソペンタンを使用した国産第1号のテスト機で、100~220kwの発電をしています。"

コメント

 熱媒体にイソペンタンを使用するのも始めて、ホテルで地熱利用のバイナリー発電もはじめてということです。中温度というのがどういう温度なのかわからなかったので、地熱学会で調べた結果、いい説明がみつかりました。

参考サイト
国立情報学研究所 学協会情報発信サービス / 地熱学会 / 地熱エネルギー入門 / 地熱資源の利用
" 発電
 発電は,地熱資源の特性により,主に従来式の蒸気タービンまたはバイナリ-プラントによって行われます。.......... "

 上の”地熱エネルギー入門 ”によれば、世界最大の地熱利用大国は、アメリカです。2003年のデーターで総設備容量3766MW、年間利用エネルギー量は、20302TJに及びます。
 このデーターでは、二位が
China 中国    2282 MW - 37908 TJ
Iceland アイスランド 1469 MW - 20170 TJ
以下
Japan 日本     1167 - 26933
Turkey トルコ 820 - 15756
Switzerland スイス 547.3 - 2386

 と続いてます。日本も設備容量で4位と検討しています。利用効率が高いのは技術が高いからでしょうか? 海外での日本企業の地熱開発の動きもあります。
 今回の記事の小規模なシステムが成功例として日本中の温泉地に普及する可能性にも期待したいです。(t_t)

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