成長が加速するドイツのソーラー業界 / ドイツ大使館発表
" ドイツは太陽光発電の分野では世界をリードする存在として一目おかれています。連邦太陽光経済団体連合会(BSW)の発表によると、ドイツの太陽光発電装置メーカーは、世界市場で継続的にシェアを伸ばしています。そのおかげで、昨年1年間で国内のソーラーセルメーカーは、生産量が67%も増えました。石油とガスの価格高騰もあってソーラー温水装置は今、空前のブームを迎えています。連邦太陽光経済団体連合会(BSW)のカルステン・ケルニッヒ代表は、ドイツは既に「ソーラーヴァレー」への道を歩んでいると見ています。
連合会の算定によると今では、世界中に設置されたソーラーセルの4分の1はドイツ製です。5年前の世界市場では、ドイツのソーラーセルの市場シェアは10%弱しかありませんでした。「南ヨーロッパ市場だけでも、太陽光発電市場の規模は2010年までに今の10倍になる見通しです」とケルニッヒ代表は話しています。
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ニーダーバイエルン地方のポッキングという町では、2006年4月に世界最大の太陽光発電所が送電を開始しました。62,500枚のソーラーモジュールからなる発電所の出力は10メガワットで、プロジェクト指揮者のマルティン・ブーハー氏の話では3,300世帯に電気を供給することができます。投資総額は4,000万ユーロでした。
連邦太陽光経済団体連合会(BSW)の発表によると、ドイツ国内にある太陽光発電装置の電力供給量は600メガワットを超えています。 "-----ドイツ便り、8月
関連情報
・世界市場を支配するドイツの風力発電施設-----ドイツ便り、8月
" ドイツは、風力発電量でも風力発電施設の生産でも世界を大きくリードしています。ドイツでは、風力発電の割合が他のどこの国よりも高く、発電量全体の5%を占めています。
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海外の市場では、ドイツのメーカーがほぼ50%という世界市場シェアで王座を占めています。昨年1年間だけを見ても輸出額は18億から30億ユーロに増え、輸出の割合も50%から64%にまで伸びています。世界市場での好調な需要は、ドイツ製の施設の安定成長を約束してくれます。「2014年まで毎年8%もの成長が見込める業界を私は知らない」とドイツ機械工業連盟(VDMA)のトーステン・ヘアダン氏は話しています。魅力的な販売市場は、アメリカ合衆国とカナダを筆頭に中国、インド、ポーランド、ポルトガルです。
業界は一目おかれる産業分野へと成長し、労働市場政策にとっても意味を持つほどの規模に達しています。欧州風力エネルギー協会(EWEA)の推定では、風力発電関連の仕事に従事する人の数は世界中でほぼ15万人、ドイツだけでも64,000人と見られています。ドイツ機械工業連盟(VDMA)は、この業界は今後10年間で2万人分の職場を創出するものと見ています。 "
コメント
ドイツ大使館発表のドイツのいいところを描写した文章だからといって、その自然エネルギーを推進する姿勢の確かさへの評価にゆるぎがない。欧州でのロシアの石油の存在感の増加、原子力への再評価など、エネルギーをめぐる不安定要因はますます多く、大きなものになると思われる。
それでも、ドイツ国民が、自然エネルギーを支持する理由。不完全だが、屋根に太陽電池をのせれば、基底量は確保できる。また、風力発電は地元密着型の経済とエネルギー確保に有益な効果を出している。いや、有益なメリットをだせるように運用することに成功しているということなのだろう。
自然エネルギーは、希薄で文字通り日和見的な側面をまぬがれない。それを少しでも有効に運用できるしくみを作りだすことが何よりも、ドイツから日本がまなぶべき道なのでしょうね。(t_t)
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