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シャープの集光型太陽電池と自動追尾する架台

[集光型太陽光発電 / 自然エネルギーの世界 ]---関連情報まとめました


ふとニュースをチェックしていたら、こんな記事が目に飛び込んできました。

" シャープは13日、ヒマワリのように太陽の動きに合わせてパネルが向きを変える太陽電池の新型システムを、世界で初めて開発したことを明らかにした。 "
-----パネル動かし光追うヒマワリ型太陽電池…シャープが開発YOMIURI ONLINE,2006年7月14日

 驚いたのは、発電効率 36 % という数字。シャープも昔から他の太陽電池メーカー同様ソーラートラッカーを利用した発電実験をしているのは、専門誌の写真でみたことがあったが、記事によれば「集光式」「電動モーターによるアクティブ・ソーラートラッカー」で自社開発のようです。

 さらなる情報を求めて検索するも、読売の英語版と同様の情報しかみつからない。不思議です。
 
New Sharp solar panel twice as effective (The Solar Blog.com)」のタイトルは、あちこちにみられたから、より具体的な情報、姿をみせていただきたいものです。

 しかし、気になります。ようやく関連情報を見つけました。シャープがだしている技術情報誌にありました。
Sharp Technical Journal / 集光型太陽電池(シャープ Technical Journal No.25 2005/12)
 詳細は、PDF版にあるていど専門的な情報が掲載されていました。とはいえ、肝心の”お姿”が拝見できません。
”フレネルレンズにより集光し,受光面7mm角の集光セルに照射”とありますから、読売の記事と一致します。
”表面のレンズで太陽光を集中させる高効率の小型太陽電池(7ミリ角)を並べたパネル”

 この太陽電池で思い出したのが、

集光型太陽電池の可能性-----ソフトエネルギー、2006/06/09

 でふれたwww.solfocus.comのGen 1とGen 2。Gen 2で、モジュールの変換効率26 % ということのようです。こちらも製品版はこれからです。

 自動追尾自体は、昔からありますから、”ヒマワリのように太陽の動きに合わせてパネルが向きを変える”ことをもってして世界初とはいえないので、”何が世界初なのか”気になります。

参考サイト
Zomeworks(ソーラートラッカーメーカーの老舗)-----さまざまなタイプがアメリカでは販売されています。

PowerLight Corporation Unveils PowerTilt? Solar Power System-----07/10/2006

コメント続き
 シャープだけでなく、アメリカの大手太陽電池メーカーもソーラートラッカーをリリースしました。結晶系のセルをけちって集光型にし、さらに追尾して発電量を向上させる。この戦略と、安価な薄膜、アモルファスなどの次世代の対湯電池の開発競争が本格化してきました。いろいろなものが、”石油以上”をめざしてがんばっています。効率がよく安価な夢のような太陽電池と省エネによりみえてくる暮らしがちょっとイメージできる状況になってきたかもしれません。(t_t)

追加情報
Sharp Sets New Record For Solar Cell Efficiency-----crunchgear.com,September 6, 2010

太陽電池:発電効率42.1% シャープ、世界最高に 東大と共同開発-----毎日jp,2010年9月7日

集光型太陽光発電 / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/07/15

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コメント

追加情報 
・シャープ、効率最高の太陽光発電を開発-----NIKKEI NET,11/5
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20061105AT1D3007Y04112006.html
"  シャープは太陽光を電気に変える効率(変換効率)を世界最高水準に高めた太陽光発電システムを開発した。集光追尾型と呼ぶタイプで、変換効率は37%超と主流の多結晶シリコン系太陽電池の約2倍。来年に太陽光発電の需要が高い欧州を中心に出荷し、海外の大規模発電所などでの採用を目指す。 "

コメント
 V社、D様。前回コメントと同じ内容ですが、、、
 シャープの新基軸の太陽光発電システムは、夏にアナウンスされたこの集光式の太陽電池以外発表されませんね。噂は、単なる噂だったのでしょうか?

投稿: 追加情報 シャープ、効率最高の太陽光発電を開発 | 2006/12/18 22:09

追加情報
・シャープ、効率最高の太陽光発電を開発-----Nikkei Net,2006/11/5
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20061105AT1D3007Y04112006.html
" .....通常の太陽光をレンズを使って集め、700倍に高めてから太陽電池パネルにあてて発電する。パネルの原料は人工衛星などに用いるガリウムヒ素を採用した..... "

投稿: 追加情報 変換効率は37%超 | 2006/11/05 16:58

Moominさん
 コメントありがとうございます。
 低コストのヘリスタット
 おもしろいしくみですね。
 まずなにか、実際に機能しているところをプレゼンするようなイベントに参加されるといいと思います。
 そんな機会がありましたら、是非ご案内ください。
 今後ともよろしく御願いいたします。

投稿: t_t | 2006/08/29 14:32

低コストのヘリスタットを採光用途に開発しました。
(量産すればトラッカーよりかなりのコスト低減)
集光部にPV取り付けて発電もしたいのですが
PVが入手出来ない。
熱機関と言う手もあるのですが、手がでない。

投稿: Moomin | 2006/08/28 15:06

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