消費抑制、日本の役割 自然エネルギー導入拡大を / クリッピング asahi.com
" 新戦略を求めて 第2章エネルギー安全保障
太陽や風力、植物を使ったバイオマス燃料など、自然エネルギーはどの国にもある資源だ。省エネルギーも、石油や天然ガスの消費を抑え、需給の逼迫(ひっぱく)をやわらげる点で貴重な資源と言えるだろう。日本はその技術力を生かして、こうした資源をアジアに、世界に広めていく役割を担っていきたい。
..........
日本の課題
・日本は省エネ先進国だが、自然エネルギー導入で後れをとっている。
・省エネの経験を世界に広めるとともに、自然エネルギーの技術革新でも最先端をめざす。
・化石燃料への依存を減らし、世界の需給を楽にする。それをエネルギー戦略の旗印にする。 "-----asahi.com
関連サイト
・新戦略を求めて 石油危機 日本の備えは
" 第1章 世界の中の日本 (2006年04月23~27日)
第2章 エネルギー安全保障 (2006年06月04~07日) "
コメント
朝日の今回の特集は、G8のエネルギー安全保障に石油資源をほとんどもたない、”自然豊かな日本”しかも、”戦争を放棄し”工業立国を選択している国として、有効な姿勢をしめすことがなかったものととらえている。まあ、原子力を推進する姿勢を政府は示しているわけで、エネルギー問題的には、守りの姿勢を示しているものと考えています。まあ、京都議定書を守りたいといいながら、アメリカの中東、石油戦略に追従、翻弄されているというところなんでしょうね。
そんななかで、
・Italy May Follow Germany, Spain on Renewable Energy Policy -----Renewable Energy Access,2006/07/21
イタリアが、ドイツ、スペインに続き、再生エネルギー促進法を可決し、エネルギー安全保障政策を転換する(かもしれない)と報じられています。欧州では、イギリスが将来化石燃料の自給率が下がることにより、石油戦略で欧州に触手をのばすロシアの思惑から自国を守るために原子力回帰を模索しはじめようとしている。完全に原発依存のフランス、自然エネルギーへの投資を続けるドイツ、それぞれのエネルギー安全保障は、模索を繰り返しながら、次代をにらんでいます。
ところが、石油資源なしの、日本の政策は、顕著な傾向として原子力が将来確かそうだし、(いざとなれば核武装も可能)という強力なオプションもあってか、原子力政策のみ突出している。
・中部電力、波紋広がるタービン破損、設計ミスか、日立に賠償請求も-----イザ!、07/22
さらに、
・Nuclear Energy: Not a Climate Change Solution? -----WorldChanging,June 12, 2006
つまり、ウラニウムの資源量も有限であるし、価格が上昇したり、一部の国のエネルギー戦略の机上にあるという点では、化石燃料と同一の問題、世界のエネルギー事情に左右されやすいという傾向をもっていることなのだ。
となると、今回の朝日のクリッピングの記事は、もっと見直そうわが国固有の自然風土、自然エネルギーということで、分散型エネルギーを推進する側としは、当初の役目を果たせることになり、大いに賛同できる。この特集は、地域に存在するエネルギーを有効に活用することを「日本の豊かで多様な自然環境を生かしながら」地域に広く(まあ、薄く)存在するエネルギーを利用しながら、地域が暮らす方法をさぐることを、「国も強力にサポート」するという、まあ私からみると、やって当然という施策を求める声を代弁している。
他のメディアについて、エネルギー安全保障についての意見を検索していたら、
・前途多難なクリーンエネルギーへの移行--識者が予想-----CNET Japan,2006/04/24
" ..........クリーンな代替エネルギーを普及させるには多大な努力が必要だという。
「われわれは重大な転換期にさしかかっている。(石油価格の)高騰は一時的なものではなく、長期にわたって持続すると予想される」.........."
この記事では、バイオエタノールなどの代替燃料に話の重きがおかれている。その話は、別にして、いずれの再生可能エネルギーもこのままでは、間に合わない。化石燃料を代替する役割は、いまのところ見つかってはいないし。ある程度危機が増大しても、まだ石油を購入できる先進国がしきるエネルギー安全保障は、世界での議論にはなりえない。現状でも石油は、大部分の国において高すぎる燃料なのだ。そう、豊かな日本でも、このままでは間に合わない。
解決方法は、一言ではいえないし、そんなものはないのかもしれない。地域に存在する資源の有効活用という文脈にしても、多大な工夫と人的、物理的な資源と年月を必要とする。将来がわからないからこそ、そうした地域エネルギーの利用促進と新たな工夫をサポートするような、柔軟な施策を必要としている。
(t_t)
関連エントリー
・G8のエネルギー安全保障-----ソフトエネルギー、2006/07/18
・石油依存40%以下に、2030年目標…新エネ戦略 / クリッピング YOMIURI ONLINE-----ソフトエネルギー、2006/01/10
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
追加情報
・'Global fear' over energy plans -----BBC NEWS
"People fear energy policies are threatening the environment and global stability, a BBC poll suggests.
..........
Creating tax incentives to encourage the use of alternative energy sources such as wind and solar power found favour with 80% of respondents.
But there was lukewarm support for more nuclear energy to reduce reliance on fossil fuels. On average, 49% were in favour of building more nuclear plants. "
http://news.bbc.co.uk/1/hi/in_depth/5170152.stm
投稿: 追加情報 'Global fear' over energy plans-BBCアンケート結果 | 2006/07/25 11:25