« 太陽電池事業3倍以上の拡大へ向け「HIT太陽電池 次世代プログラム」スタート / プレスリリース 三洋電機 | トップページ | 英BPが2005年のエネルギー動向リポートを発表 »

薄膜太陽電池の新興企業、大量生産に向け資金獲得 / クリッピング CNET Japan

" 創設からほんの数年しかたっていない太陽電池開発の新興企業、Nanosolarが、BP Solarやシャープといった業界大手の多国籍企業に挑む壮大な太陽電池製造計画を打ち出した。"-----CNET Japan,2006年6月24日

関連サイト
Nanosolar / 6/2006: Nanosolar raises $100,000,000; builds 430MW fab.

関連記事
Nanosolar Gets $100M for PV-----RED HERRING,June 21, 2006

Palo Alto startup announces plans for major solar cell factory-----June 21, 2006

Thin-Film PV Startup Announces 430 MW Facility -----Renewable Energy Access,2006/06/22

コメント

 Thin-Film Photovoltaic
 太陽電池を印刷するという革新的な技術と、それを前面にだした宣伝手法で、以前話題をまいた Nanosolar社の生産能力の増強と本格的な生産にむけてのロードマップが発表された。またこの会社は、Googleの設立にかかわった人物たちが”強く関心を示し投資している”ということで、IT産業が新たに見出した市場としての再生可能エネルギーということでも注目を集めてもいる。

 ”CIGS(銅、インジウム、ガリウム、セレン)系半導体材料をポリマーの薄膜”に、Nanosolarのサイトの表現を借りれば、なかばプリントするように太陽電池を作ってしまうという技術と、大規模工場の資金調達が済んでいるということで、話題になっています。
 確かに、430MWの工場と聞けばびっくりする話ですが、一般向けモジュールがお目見えするのはだいぶ先のようです。まずは、量と”実証試験”のために、大口需要家、つまり発電所などをターゲットに生産を開始するとのことです。
 だいぶThin-Filmとまとめられる太陽電池の話題がでてきています。変換効率、”紫外線劣化”などで課題をもつと一方でいわれ続けている点も気になります。まあ、消費者向けの製品の登場を期待しつつ、待ちモードで見守るしかできない、って感じです。
 そして、結晶系陣営は、単結晶から他結晶にシフトしつつ、信頼と安定性を武器に、引き続き推進するメーカーもまだまだ世界の主流で動いています。結晶系の泣き所、セルの供給不足に対しても、薄くしても歩留まりが悪くならない方法を模索したりして、対応しているみたいです。
 とにかく、一日も早く、安価で信頼性の高い太陽電池を市場に投入してほしい、というのが多くのユーザーの希望です。
 うがった見方をすれば、投資を集めてバイバイ路線も、まだあるかもしれない分野です。
 集光型、球状セルなんてのもありました。新作もまだまだありそうです。面白くはなってきましたが、”冷静に”熱く見ていきたいです。(t_t)

nanosolara history
http://www.nanosolar.com/history.htm


参考記事(おまけ)
Photovoltaics Bubbles Away -----CarbonFree

・ Nanosolar, Miasole stir up solar cell market-----SiliconBeat,June 9, 2005
Nanosolar keeps solar interesting-----SiliconBeat,May 5, 2005

Google founders invest in solar energy-----CNET News.com,June 16, 2005

|

« 太陽電池事業3倍以上の拡大へ向け「HIT太陽電池 次世代プログラム」スタート / プレスリリース 三洋電機 | トップページ | 英BPが2005年のエネルギー動向リポートを発表 »

コメント

「太陽光・風力発電トラスト」運営委員さま

 コメントありがとうございます。N様でしょうか? ご無沙汰しております。サイトひさしぶりに拝見しました。今後ともよろしく御願いいたします。
 最近、またまた自立型住宅のプラン作りに顔をだしています。
 西のほうに興味深いプロジェクトがあると聞いてます。何かご存知でしたら、教えてください。
 グリーン・ポスト つねとう

投稿: t_t | 2006/07/25 00:55

製品を作るのはいいのですけど、それを市場化できるかどうかですね。日本は世界一の太陽電池生産国ですけど、設置量は世界第二位へ転落。そのうち下位へとどんどん落ちてくでしょう。その代わり原発推進世界一とは成るでしょうけど・・・。それが不良資産となって次世代に廻されると考えると気が重いです。モノをつくるのは上手いけど、それを社会化させるのは実に下手ですから・・・。

投稿: 「太陽光・風力発電トラスト」運営委員です。 | 2006/07/15 19:35

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 薄膜太陽電池の新興企業、大量生産に向け資金獲得 / クリッピング CNET Japan:

« 太陽電池事業3倍以上の拡大へ向け「HIT太陽電池 次世代プログラム」スタート / プレスリリース 三洋電機 | トップページ | 英BPが2005年のエネルギー動向リポートを発表 »