薄膜系太陽電池のトップメーカーとして 太陽電池事業の競争力を強化 / プレスリリース カネカ
" ― 年産55メガワットに能力倍増。 新たに変換効率12%太陽電池を上市 ―
株式会社カネカ(本社:大阪市。社長:大西正躬)は、当社の重点戦略事業の一つである太陽電池事業の競争力を強化し、急速に拡大する太陽電池市場に対応する。
◎ 生産能力の大幅増強
- ほぼ倍増の55メガワット。70メガワットへ検討中 -
当社100%出資子会社であるカネカソーラーテック(株)(本社:兵庫県豊岡市。社長:小林良亘)の生産能力を増強する。平成19(2007)年春の稼働予定で、現在の能力である年産30メガワットから55メガワットへほぼ2倍に増強する。
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◎ 新ハイブリッド太陽電池を上市
- 業界最高レベルの変換効率12%を達成 -
アモルファスシリコンと薄膜多結晶シリコンを積層したハイブリッド型で、変換効率12%を実現し、平成19年春の稼働予定に合わせ新製品として上市する。結晶系太陽電池に比べ、生産に要するエネルギー使用量が小さいため環境にやさしく、コスト等の面でも優位性がある。 "-----カネカ、2006年2月1日
コメント
結晶系では、シャープが400MWを超える生産能力を誇っている。世界一太陽電池を製造していることになる。しかし、結晶系シリコンの原材料不足という話は、昨年からずっと続いている。実際、他の市況が回復すると、IC用にセルが振り向けられ、太陽電池には回ってこない、というまことしやかな、消息通からの情報はなんども聞いた。
確かに、国内の結晶系太陽電池の販路は、2月の時点で年間分の営業は終了していますので、、、などとメーカーから言われた販売店も実際にあったようだ。大手のメーカーは強気で、”販売していただく方をしぼらせていただきます”的な雰囲気が漂っています。
となると、次世代の薄膜モノの太陽電池に注目が集まる。
今回のリリースのカネカは、2004年実績で17MWpの薄膜太陽電池を製造しているそうだ。(Semiconductor: a-si/a-SiGe/a-SiGe)。この情報を見ている海外の雑誌(Sun & Wind Energy 2/2005 www.sunwindenergy.com )のちょうど一年前の情報だった。それが、今回の発表では、すでに30MWの生産能力があり、それを55MWまで増強するという。
この数字では、カネカは、現状世界での最大手となっている。この同じ雑誌によれば、Uni-Solar( www.uni-solar.com)で2006年度末までに、50MWの生産体制の整備を予定していることになっている。両社の生産能力の増強は、薄膜ものが注目されているので、今後もつづきそうだ。
他社もCIS(Cu In Se)、CIGS(copper indium gallium diselenide)などの販売、研究開発に力を入れている。CIS太陽電池は、まもなく市場に登場するそうだし、次世代を興味深く待たせてもらおうと考えております。できれば、ユーザーの手に届くような価格のうす膜モノの小社”初荷”なんて、いいなぁ。(t_t)
関連エントリー
・次世代型CIS太陽電池 商業生産に関するお知らせ / プレスリリース 昭和シェル石油-----ソフトエネルギー、August 12, 2005
追伸
朝あげた文章は、下書きでした。間違ってあげてしましました。
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コメント
・カネカ、薄膜系太陽電池の変換効率12%の新ハイブリッド太陽電池を開発-----NIKKEI NET,2007/04/04
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=157150&lindID=6
" 新ハイブリッド太陽電池の量産化を進め、本年秋、本格販売を開始 "
投稿: 追加情報 | 2007/04/04 16:33