次世代型CIS太陽電池 商業生産に関するお知らせ / プレスリリース 昭和シェル石油
" 2007年より次世代型CIS太陽電池の商業生産を開始することを決定しましたのでお知らせいたします。
1. 経緯と目的
太陽から降り注ぐ無尽蔵の光エネルギーを利用した太陽光発電はクリーンな再生可能エネルギーであり、地球温暖化防止の観点から大きな期待が寄せられています。
当社は、環境に優しい太陽電池事業を重要な新規ビジネスと位置付け、1978年以降長年にわたって研究開発に取り組んでまいりました。CIS太陽電池につきましては、独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究のもとで、変換効率の向上と量産化要素技術の開発を行い、その成果をもとに、今般、20MW級の商業生産ベースでは世界初のCIS太陽電池工場を建設するに至りました。
CIS太陽電池の生産・販売により、再生可能なクリーンエネルギーの導入を積極的に進め、温暖化防止等の環境問題に貢献していくとともに、持続的なエネルギー供給を目指していきたいと考えています。
2. 事業概要および今後のスケジュール
2005年末から工場建設を開始し、2007年初頭からの商業生産を目指しております。生産量は、年間20MWの予定で、住宅用および産業用を中心に販売する予定です。
..........
4. CIS太陽電池とは
CISとは主原料である銅(Copper)インジウム(Indium)セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜系の太陽電池です。このCIS太陽電池の特長は以下の4点です。
1)従来型の結晶シリコン系太陽電池とは異なる全く新しい構造の薄膜化合物系太陽電池です。
2)シリコンを使用しないので、結晶系で危惧されている原料不足問題に影響されません。
3)鉛やカドミウムなどの物質を使用していない環境対応型商品です。
4)外観は結晶系とは異なり、黒一色の落ち着いたデザインとなっています。"-----昭和シェル石油、2005/08/10
関連サイト
・研究開発紹介 世界最高の変換効率 - 昭和シェル石油の次世代型太陽光発電システムが完成!-----昭和シェル石油
関連記事/情報サイト
・[新製品]昭和シェル石油、次世代型CIS太陽電池の商業生産を世界最大規模で07年から-----BCNランキング、2005/08/11
・■特集 太陽電池技術開発動向 I−3 CIS太陽電池の技術開発 概要と技術の特色-----NEDONEWS-Vol.18-166号-特集1-3
・青山学院大学 - 半導体工学研究室 : 次世代薄膜太陽電池とは?-----Nakada Laboratory Thin Film Solar Cells,2003/12/20
コメント
結晶系太陽電池の昭和シェルがいよいよ次世代薄膜太陽電池CISに取り組むことを発表した。期待したいが、生産量予定が控えめな気がします。一枚で買える製品になりそうもない点が残念。(t_t)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
・希少金属インジウムの再資源化、急務-----Japan for Sustainability,20060517
http://www.japanfs.org/db/database.cgi?cmd=dp&num=1372&dp=data_j.html
投稿: 追加情報 インジウムの資源性、再資源化 | 2006/05/23 10:47