間伐材+超音波=バイオ燃料 軽油代替、2年後実用化へ / クリッピング Sankei Web
間伐材などのバイオマスからエタノールを精製し、パーム油や使用済み天ぷら油など安い植物油と混ぜてバイオディーゼル燃料(BDF)を製造する新しい方法の開発に、大阪府立大(大阪府堺市)の坂東博教授らが本格的に乗り出した。"-----産経新聞、2005/07/30 大阪夕刊から
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バイオディーゼルに関しては、新エネルギー新聞の8月1日版の紙面トップページに、”「エネルギー収支」マイナス 「バイオ燃料」で米国研究者ら(コーネル大学)”という記事が掲載された。穀物由来のエタノールやバイオディーゼルは、エネルギー収支がマイナスという、以前から指摘されてきたことに関しての記事です。要は、穀物由来では、作り出すエネルギーよりも消費されるエネルギーのほうが大きいということです。
バイオマス燃料の話題を最近多く耳にしますが、アメリカでは、今だ世界には飢餓が蔓延している現在、そして土壌流亡により耕地が荒れていっているアメリカで、そもそもバイオマス燃料を議論するほうがおかしいという議論もあるようです。確かにアメリカで検討されているもののなかには、今だとうもろこし、大豆、ひまわりなどそのまま人間の食物となる作物が含まれている。ましては、エネルギー収支がマイナスとなれば、、、いわずもがなです。
その中で、表題の研究では間伐材からエタノールを、使用済み天ぷら油なども利用するということで、より現実的なバイオディーゼルの研究が進行中ということのようね。超音波というところも、面白いですね。
間伐材など、未利用(非食物性のバイオマス資源)のバイオ燃料としての効率について、どれくらいの数字なのか、知りたいところです。
キーワードメモ コーネル大学 バイオマス燃料 NEDO
参考情報
・平成17年度「バイオマスエネルギー転換要素技術開発」
に係わる共同研究先の決定について -----NEDO,(平成17年8月2日)
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