NEDO、インドの工業団地で6MWの太陽光発電システムを導入。既存発電設備との協調、マイクログリッドの実証試験

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、インドの工業団地で6MWの太陽光発電システムと発電設備、そしてマイクログリッドの実証試験を実施することで、インド財務省、新・再生可能エネルギー省(MNRE)およびデリー・ムンバイ産業大動脈開発公社(DMICDC)と合意に達したと発表しました。

 具体的なシステムの委託先は、日立製作所、伊藤忠商事、日立プラントテクノロジー、日立システムズで、薄膜CIS化合物系の太陽電池5MWpと多結晶太陽電池1MWp、合計6MWpの日本製太陽電池が導入され、既存のディーゼル発電、そして系統内での挙動などの協調、マイクログリッドの実証実験が行われるということです。

 日本に限らず、世界中から注目されるインドですが、一時の注目度も正直若干薄れてきた感もあります。インドが2008年に発表した、ジャワハルラール・ネルー太陽エネルギー開発総合プロジェクト Jawaharlal Nehru National Solar Mission(June 30,2008)では、太陽光と太陽熱利用合わせて、2010年から以下のようなプロジェクト期間を決めて、太陽エネルギー利用の導入推進を行うことを発表しています。

第一期 2010-2013 (1GW)
第二期 2013-2017 (3GW)
第三期 2017-2023 (20GW)

 この中には、1-2 GWpの系統と独立した電源が含まれている点が、インドの電力事情を表していて、興味深い計画です。
 しかし、この予定はすでに遅れていると言われ、太陽エネルギー利用大国へと突き進もうという方向性を支える資金を心配する声もあるようです。
 
 とはいえ、まだはじまったばかりの計画です。どこの国でもスタート時は、反発も多いものです。今後の展開を見守ることにしましょう。
 先日紹介した、アレバ AREVAのアジア最大規模250MWの太陽熱発電所(CSP)建設計画のような巨大プロジェクトもいくつかあり、予定は多少遅れても、インドが太陽エネルギー利用を積極的に進める方向である点は間違いないようです。

 この記事をピックアップするために、若干下調べをしてつけた付け焼刃の知識ですが、今後はこのアジアの大国の再生可能エネルギーの情報も、もう少し積極的に集めていこうと考えている次第です。

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2012年5月1日
インドでメガソーラーの技術実証

100489200
-----image(”図:ラジャスタン州ニムラナ工業団地における技術実証事業のイメージ”) : 同リリースより

" NEDOとインド財務省、新・再生可能エネルギー省(MNRE)およびデリー・ムンバイ産業大動脈開発公社(DMICDC)は、4月30日、同国ラジャスタン州ニムラナ工業団地で大規模太陽光発電システムを利用した技術実証事業を行うことで合意、覚書(MOU)を締結しました。
 デリー・ムンバイ間産業大動脈(DMIC)地域の総合開発を共同で進めることで合意していますが、このプロジェクトは初の技術実証事業となります。大規模太陽光発電等によるマイクログリッドシステムを構築、再生可能エネルギーの供給を実現するとともに、現状の不安定な電力供給の改善を目指します。
 なおMOUは、インド・ニューデリーにおいて開催された第2回日印官民政策対話の中でNEDOから報告し、また、枝野経済産業大臣とシャルマ商工大臣の立ち会いの下、NEDO古川理事長とDMICDCカント総裁が調印しました。

1.事業概要
 インドでは、経済発展に伴い電力供給不足が顕著となっており、その電力需要は2030年には2005年の約3倍に増加すると予測されています。インド政府は再生可能エネルギーの導入促進計画として、2009年末にJawaharlal Nehru National Solar Mission (JNNSM)を発表しました。この計画は、2022年までに20GWの太陽光発電を導入するために有効な政策を構築するとしており、今後10年にわたり大規模な太陽光発電市場が形成されることが期待されています。他方、インドの工業団地に入居する企業においては、工場の安定操業に適した安定電力のニーズが増しています。
 こうした背景の中、本事業ではラジャスタン州ニムラナ工業団地に6MWの太陽光発電システムを設置し、さらに太陽光発電システムと複数のディーゼル発電機とを連携したマイクログリッドシステムを構築し、工業団地に入居企業および電力系統に対してクリーンでかつ安定した電力を供給するシステムの技術実証を行います。これにより、我が国のマイクログリッド技術の有効性を実証し、同国での普及を目指します。
 なお、この事業は、MNREが進める太陽エネルギー普及政策においても特別プログラムとして認定されており、両政府の支援を得つつ本事業を実施していくこととなります。
事業期間(予定):2012年度~2014年度
予算規模:約41億円(内、NEDO負担: 28億円以内)
委託先:日立製作所、伊藤忠商事、日立プラントテクノロジー、日立システムズ

実証項目:
(1) クリーンかつ経済的な電力安定供給を行う事による技術的・経済的有効性
(2) マイクログリッド制御技術による省エネ
(3) 日本の最新の太陽電池パネルの有効性
..........
2.今後の予定

 この事業の建設工事は約18カ月を見込んでおり、2013年度末までに設備を完成、2014年度上期中に実証運転によるデータの評価、検証を実施する予定です。同時に、普及セミナー等を通じてインド国内、特にDMIC地域の工業団地に対して本技術の普及を目指します。
.......... "

関連
Ministry of New and Renewable Energy
 - Jawaharlal Nehru National Solar Mission - Minister's Statement
 " http://www.mnre.gov.in/file-manager/UserFiles/mission_document_JNNSM.pdf "

・Wikipedia : Jawaharlal Nehru National Solar Mission

UNT Digital Library : Jawaharlal Nehru National Solar Mission - All Pages

参考エントリー
アレバ AREVA、インドにアジア最大規模250MWの太陽熱発電所(CSP)を建設-----ソフトエネルギー、2012/05/16

世界資源研究所 WRI 、インドの貧しい地域において再生可能エネルギー関連技術の普及に関するリポート「Power to the People」を公開-----しなやかな技術研究会、2010/10/13

-----Google GreenPost関連サイト横断検索 : インド-----

[ カテゴリー : インド ]

追加情報
India Targets Doubling Of Renewable-Energy Installations To 2017-----Bloomberg,May 22, 2012

"..India plans to more than double its amount of clean power generation capacity to almost 53,000 megawatts by 2017 under the latest five year plan.."

おすすめエントリー
太陽光発電協会、一般住宅用の太陽光発電システムが累計100万件を突破したと発表-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/5/18

メガソーラー 大規模太陽光発電所の世界 / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2012/05/18

日本の海洋エネルギー開発すすむ。川崎重工の動き、イギリスで、そして沖縄で実証試験へ-----再生可能エネルギー GreenPost、2012/5/17

GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/5/17 - 18日版(Naverまとめ利用)

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アレバ AREVA、インドにアジア最大規模250MWの太陽熱発電所(CSP)を建設

 フランスの原子力大手である総合エネルギー企業のアレバ AREVAは、その再生可能エネルギー部門のAREVA Solarが、インドの大手電力会社(Reliance Power)とアジア最大の太陽熱発電所の建設の契約を結んだことを発表しました。計画は、インドのラージャスターン州で、250MWの規模の集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP)を建設しようというもの。まずは、第一期の工事として2013の完成をめざし125MW分のシステムを完成させる予定。
 
 アレバは、オーストラリアでも同型の250MW太陽熱発電所をガス火力との複合発電所( solar thermal gas hybrid power plant )として稼動させる計画を打ち出しています。こちらは、2015年完成の予定ですので、インドのほうが先行しそうです。

オーストラリアは、世界最大規模の250MW太陽熱発電所と150MW太陽光発電所建設プログラムに着手-----ソフトエネルギー、2011/06/30

 インド、オーストラリアのシステムの集光型太陽熱発電(CSP)システムの部分は共通で、アレバソーラーがCompact Linear Fresnel Reflector (CLFR)と呼ぶ技術が遣われています。「直訳 : コンパクト線状フレイネル反射鏡 ? -> 意訳 : 線状鏡面集光式太陽熱発電」。日本語にそのまま訳しても、ちょっと意味不明。細長い巨大な幾筋も並んだ鏡で、上部のコレクターに太陽のエネルギーを集めて、内部の水を加熱することで発電するシステムだと考えてください。下の一分間弱のアレバのビデオクリップがわかりやすいと思います。

AREVA Concentrated Solar Power Technology

(AREVAinc,2012/02/01)

 この技術を保有していたオースラ Ausra社は、2010年にアレバに買収された。このオースラ Ausraがカリフォルニアに建設した2008年稼動の5 MW Kimberlina Solar Thermal Energy plantが初号基です。まだ新しい技術ですが、すでに世界中でプロジェクトが進んでますね。なによりも、コストが安いという話もあります。原子力産業のアレバが取り組む再生可能エネルギーとしても注目です。

プレスリリース / AREVA,April 11, 2012
INDIA: AREVA AWARDED CONTRACT BY RELIANCE TO BUILD ASIA’S LARGEST CONCENTRATED SOLAR POWER INSTALLATION

"AREVA Solar, an AREVA subsidiary, has been awarded a contract by the Indian group Reliance Power Limited to build a 250 megawatt (MW) concentrated solar power (CSP) installation in India, which will become the largest in all of Asia. The project will help advance India’s goal of adding 20,000 MW of solar energy by 2022 and will result in the avoidance of approximately 557,000 tons of CO2 emissions per year compared to a similar sized coal-fired power plant.

Under the contract, AREVA will build two 125 MW CSP plants using its Compact Linear Fresnel Reflector (CLFR) technology and will provide construction management services for the project. The first phase of the project is under construction, with a target commercial operation date of May 2013. The solar power plants will be located in Rajasthan.
..........
The Reliance contract solidifies AREVA Solar’s position as a leading global supplier of CSP solutions for large-scale standalone power plants, power augmentation of fossil-fired power plants and solar hybrid applications, and follows on a series of successes. This project also further strengthens and diversifies AREVA’s low-carbon energy hub in India.

In Australia, AREVA Solar was awarded a contract to build a 44 MW solar thermal addition to the coal-fired Kogan Creek power station, and its energy consortium was selected as the preferred bidder for a 250 MW CLFR power plant under Australia’s Solar Flagships Program. And in the USA, AREVA Solar recently announced a partnership with Tucson Electric Power on a solar augmentation project in Arizona.

In total, AREVA Solar currently has more than 500 MW of CSP projects in operation, under construction or in advanced development, making AREVA one the fastest-growing CSP technology providers.
.......... "

関連
Reliance Power : Media Release(現在のところリリース記載なし)

AREVA SOLAR
Arevacsp_from_blc
-----image : 上記サイトより同社資料「Solar simplified」より
- Areva : Renewable Energy / Solar power
- CLFR: HOW IT WORKS
- AREVA Solar’s latest projects Australia U.S.

Areva - SOLAR POWER: TURNING UP THE HEAT

Areva to Build Asia’s Largest Concentrated Solar Power Installation in India-----Solar Thermal Magazine,Apr 11 2012

・Wikipedia : Compact linear Fresnel reflector

参考エントリー
集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29

----Google GreenPostサイト横断検索 : 集光型太陽熱発電----


おすすめエントリー
経済産業省、再生可能エネルギー特別措置法の施行に向けた主要論点についてパブリックコメントを募集開始-----自然エネルギー、2012/05/16

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アトランティス Atlantis Resources、アジア初世界最大クラスとなる潮流発電所をインドで建設へ

 アトランティス Atlantis Resourcesが、アジア初となる潮流発電プロジェクトをインドで始めることになったと発表しました。計画が進められるのは、インドグジャラート州 Gujarat。伝えられるところによると、グジャラート州の州知事Narendra Modi氏自らが、潮流発電の分野で世界をリードすることを強く希望しているということです。

Indian state of Gujarat plans tidal energy project-----NewNet News,1 December 2009

 アトランティス・リソース社 Atlantis Resourcesの潮流発電機AK-1000は、直径18m水平2連プロペラの世界最大の1MW潮流発電機です。これだけの大きさながら、驚くほど動画や画像が少ないこともあって、その全容と運用状況の詳細がよくわからない点もミステリアスな要素を増大させてきた”謎の潮流発電機 Tidal Energy Plant”です。イギリスのEMECのテストサイトで実証実験が行われ、そのポテンシャルを証明してみせたと言われています。

アトランティス Atlantis、世界最大の直径18m水平2連プロペラの1MW潮流発電機 AK-1000 をEMECのテストサイトへ-----ソフトエネルギー、2010/08/16

 計画されている場所は、パキスタン国境とも近い Gulf of Kutch。パイロットプランとして、2011年内に50MWの潮流発電所(1MW-50基で、1億5000万ドル)の建設を開始し、将来的には300MW以上のポテンシャルがあるという研究を得て、合計250Wの世界最大の潮流発電所の建設を行う計画だということです。

Indiatidalgulf_of_kutch

-----image : Google マップ「Gulf of Kutch」より

 それにしても、これほどまでに巨大で話題性の高い潮流発電機の動画、画像がかくも少ないのか、、、? 本当にないですねぇ。

プレスリリース / Atlantis Resources,12th January 2011

State of Gujarat to install Asia’s first commercial scale tidal current power plant in the Gulf of Kutch in India at Vibrant Gujarat 2011 Summit

" The Right Honourable Chief Minister of Gujarat, Narendra Modi, has taken a further step today in proving his renewable energy and sustainable economic growth credentials by approving a 50MW tidal power project to be constructed in the Gulf of Kutch in the Indian State of Gujarat. The ceremony was also attended by Minister of State, the Honorable Saurabhbhai Patel.

The MoU was signed as part of the Vibrant Gujarat Summit 2011, coined ‘Davos in Action’ by organizers, which is attended by world leaders, leading business figure heads and dignitaries from over 70 countries.

The State of Gujarat has agreed terms with marine energy developer Atlantis Resources Corporation who will partner with Gujarat Power Corporation Limited on the landmark project that could commence construction as early as 2011. A total of 250MW of future tidal power development was agreed under the terms of the MoU.

Atlantis recently conducted an economic and technical study of prime sites in the Gulf of Kutch where as much as 300MW of economically extractable tidal power resource was discovered. The project company will also conduct investigations into the ability to combine the offshore wind resource in the Gulf with the proven tidal current resource to assess the feasibility of a mega marine power project.

The project team will now begin work on an initial 50MW project which could be scaled-up to more than 200MW of installed capacity. The project will require hundreds of millions of dollars of investment in tidal turbines, associated power export infrastructure and the development of a local supply chain and will lead to the creation of hundreds of jobs in the region.

Atlantis Resources is recognised as one of the leading players in the global marine energy industry and recently revealed plans to develop one of the world’s largest marine power projects in the United Kingdom using its new 1MW AK1000 tidal power turbine.
.......... "

・18 January 2011-India plans Asian tidal power first
201118jan01-----image : 上記リリースより

" Projections indicate that the cost of the initial 50MW farm - to consist of 50 1MW turbines - will come in at about $150m. "

関連
Gujarat State Portal

Gujarat plans Asia’s first commercial tidal power plant-----Ecoseed Information Network,January 14, 2011

Largest tidal power device unveiled-----BBC News,12 August 2010

貴重な画像
Tidal giant goes in at EMEC-----Orkney Renewables,25 August 2010

World's Largest Tidal Power Turbine Is Unveiled-----Zimbio,August 11, 2010

コメント続き

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インドのスズロン Suzlon、風力発電機の同国設備容量5000MW超をアナウンス

 インドの風力発電機メーカーのスズロン Suzlon が、これまでの合計で5000MWの設備容量に達したと発表しました。インドの風力発電の設備容量は、これまで世界第五位を誇り、2009年3月の時点での風力エネルギーの導入量は、10,223.52MW(GWEC : Indian Wind Energy Outlook 2009)、同社のインド国内でのシェアは50%近くをキープしたということです。
 インドは、電力において2020年に再生可能エネルギー15%を目標にしています。その目標の達成においては、さらに風力発電による貢献が期待されています。インド全体の風力エネルギーの賦存量は、48000MWにも達するということです。

 

プレスリリース / Suzlon,24 September, 2010
PRESS RELEASE / Suzlon celebrates 5,000 MW of wind power installations in India(PDF)

 

38dhule_image1 -----image(” Dhule”) : MEDIA PHOTO KITより

" Cumulative installed base of Suzlon wind turbine generators (WTGs) set-up and operated for 1,500 customers in India crosses the 5,000 MW landmark
・Suzlon has been the market leader in India for 12 consecutive years with nearly 50 per cent YoY market share
・Installed wind turbines generate green power mitigating ~8.5 million metric tons of harmful CO2 emissions every year

 

Suzlon Energy Limited (SEL), India’s largest wind turbine manufacturer, announced crossing 5,000 MW (megawatt) of cumulative installations in India, underlining the strong momentum in India's fast growing wind energy market. This cumulative power generation capacity has the potential to light up four million homes annually; thereby accentuating the key role that Suzlon continues to play in the electrification of India.
Suzlon has cumulatively added over 5,000 MW of wind power capacity for over 1,500 customers in India across 40 sites in eight States. Suzlon accounts for nearly half of the country’s total wind installations. In the key states of Tamil Nadu, Maharashtra and Gujarat, Suzlon’s installation base is over 1,000 MW each.
..........India has a target to source 15 per cent of electrical power from renewables by 2020. We have already secured one fourth of our target, and wind is the highest contributor at ~70 per cent of the country’s total grid connected renewable power capacity..........

 

India is the world’s fifth biggest wind market with a cumulative installed base of over 12,000 MW. The total estimated onshore wind power potential in India, as per data from the Ministry of New and Renewable Energy (MNRE) is over 48,000 MW.
.......... "

 

関連
Suzlon Energy Now Powers 30% of India’s Renewable Energy Generation Capacity-----CleanTechnica,September 26, 2010

 

参考
GWEC : Indian Wind Energy Outlook 2009

 

Kutch, Gujarat, India

 

コメント続き

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再生可能エネルギーマップ Renewables Interactive Map(REN21)のベーター版が公開されました

 Renewable Energy Policy Network for the 21st Century(REN21)の世界の再生可能エネルギーの現状を把握できる再生可能エネルギーマップ Renewables Interactive Map(REN21)のベーター版が公開されました。ベーター版ということでほしい情報のすべてを見ることができるわけではありませんが、プリンターバージョンも表示できるので非常に便利です。(日本のプリンター用の情報のページ
 各国の気候変動とエネルギー問題への政策的な方針、表明されている施策を見ることができるということで今後どんどん使いそうなサイトです。

Renewables Interactive Map

Renewables_interactive_map
-----image : 同サイト画像

プレスリリース / 6 January 2010,
Renewables Interactive Map published by REN21

" The Renewable Energy Policy Network REN21 today launched its Renewables Interactive Map (beta-version).
The Map contains a wealth of information on renewable energy, including support policies, expansion targets, current shares, installed capacity, current production, future scenarios, and policy pledges.

.......... "

関連
Tutorial Video_Renewables interactive map-----Renewable21,16/12/09(フランス語)

参考
Renewable Energy Interactive Mapping Tool | RE-Powering America's Land | US EPA

小沢環境相 新エネ割合10%以上に / クリッピング MSN産経ニュース-----ソフトエネルギー、2010/02/01

UNEP、主要な国の温暖化効果ガス削減値が一目でわかるClimate Pledge Tracker(気候誓約トラッカー)を公開-----しなやかな技術研究会、2009/12/14

コメント続き
 2010年に新エネ割合10%という小沢環境相の方針が伝えられていますが、日本の大型水力をのぞいた目標の数値を知るとほとんどの人がびっくりします。日本のプリンター用の情報のページに記載されている通り、「16 TWh (1.63%) renewable electricity by 2014」が前自民党が公式に打ち出した数値です。その後検討はされていますが、その後の公式な数値は発表されていません。世界の資源国が2020年に20%程度の割合を目指す動きをしている中で、日本は大型水力をのぞき、2010年に10%(電力比)が最低ラインとなると思います。

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一枚の太陽電池で社会が変わる。バングラデッシュなど多くの未電化地域を抱える国と地域で!

 日本では、月々7千円ぐらいの電気代を支払っている家が太陽電池を導入し、消費電力をすべて太陽光発電でまかなおうとすれば、4kWpもの太陽光発電システムを必要とします。仮に1枚が100Wpの太陽電池とすれば、40枚必要となります。しかし、バングラデッシュなどの未電化の地域で、太陽の光にめぐまれている地域においては、100Wpの太陽電池があれば、20Wの蛍光とラジオやテレビで生活の質が変わり、子供が夜勉強ができたり、衛生状態の向上にも役立ちます。インフラの整備された日本で太陽光発電を普及させるのとは、また別の大きな働きが期待できる分野です。
 バングラデッシュでは、相保証で女性が自立するための仕事の創出を支援する有名なグラミン銀行なども融資を始めているようで、女性の仕事としての太陽光発電という仕事作りも始まり、普及に一役買っています。

Bangladesh: 230,000 Homes have Solar Now; 1 Million by 2012-----Now Public,August 16, 2008

Solar-power revolution in Bangladesh-----COP15
COPENHAGEN(UNITED NATIONS CLIMATE CHANGE CONFERENCE DEC 7-DEC-18 2009),19/06/2009
Cop15solarbangladesh
-----image : 上記Newsキャプチャー画像

参考動画
Grameen Shakti, Bangladesh, Micro-finance solar home systems

(AshdenAwards,2008年02月27日)

MEMO

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FOAが貧しい地域における小規模なバイオエネルギーの有効性に関するリポートを発表 / 適正技術

 食糧農業機関(FAO)が小規模なバイオマス資源の活用のための技術の有効性を実例を挙げて紹介するリポート「Small-scale bioenergy initiatives」を発表しました。中国における人間と動物の排泄物を利用したバイオバスシステムやマリ共和国のjatrophaという植物を利用したオイルにより10000人30の村が電化の恩恵を受けているなどの事例が紹介されています。

News / FOA,8 April 2009
Study shows bioenergy benefits for rural poor
220_biogas
-----image(”Cooking with biogas from animal and human waste in China”) : 同リリースより

" Small-scale projects scrutinised from jatropha electrification in Mali to animal waste biogas in Vietnam
Bioenergy, when produced on a small-scale in local communities, can play a significant role in rural development in poor countries, according to a new report jointly published by FAO and the UK’s Department for International Development (DFID).

The study, “Small Scale Bioenergy Initiatives: Brief Description and Preliminary Lessons on Livelihood Impacts from Case Studies in Latin America, Asia and Africa,” covers 15 different “start-up” bioenergy projects from 12 countries in Latin America, Africa and Asia involving a diverse array of technologies.

“The furious debate around bioenergy has largely concerned liquid fuels used for transport,” said Oliver Dubois, a bioenergy expert in FAO’s Natural Resources Department.

“Yet more than 80 percent of bioenergy usage in the world involves other sources, mainly wood, which are used for basic household cooking and heating in poor areas of the world.”
..........
Mali: jatropha electrics - 10,000 people in 30 villages receive electricity from jatropha oil produced by local farmers. They swapped the crop for cotton and a more stable income.
Senegal: chardust bricks - In the city of Saint Louis a scheme to make briquettes from recycled charcoal has generated employment and cleared polluting charcoal dust.
India: biodiesel water-pumping - Sanitation is being supplied to four villages in Orissa from a water-pump fuelled by biodiesel made from forest seeds. By-products are used as fertilisers and animal feed.
Vietnam: farm biogas - To protect forests biogas digesters for farmers with more than 2-3 cattle or 4-6 pigs produce fuel and slurry for fertiliser.
Small_jatropha-----image(”Jatropha grows on poor quality land and electricity can be generated from its oil”) : 同リリースより "

Small-scale bioenergy initiatives(Report : Small-Scale Bioenergy Initiatives:
Brief description and preliminary lessons on livelihood impacts
from case studies in Asia, Latin America and Africa)
Smallscalebio
-----image : 同リポート表紙

関連記事(ソース)
報告書:小規模のバイオ燃料生産は貧困国の農村開発に有益-----日刊 温暖化新聞、2009年05月05日

コメント続き
 ところで、マリ共和国だけでなく、インドでも発電に利用されているJatropha Oilって何? ということで調べると、Jatropha-ヤトロファは、非食料油として注目される作物由来のバイオ燃料の材料となるオイルが採れる植物ということです。下の記事によると和名はタイワンアブラギリ(台湾油桐)またはナンヨウアブラギリ(南洋油桐)だそうです。パーム椰子ほどではないが、他の植物よりは効率よくバイオ燃料を作ることができるようです。

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太陽熱発電の米eSolarが、インドに1ギガワットの発電所建設で印ACME社と独占的ライセンス契約を締結

 Googleが選んだeSolar社をめぐって大きな進展があり、話題になっています。(関連エントリー参照)
 インドは、潜在的に太陽エネルギー利用の先進地となりうるという指摘が以前からされていました、今回はインドにおける巨大太陽熱発電プラントの建設をめぐって、eSolarがACMEと独占的ライセンス契約を締結したということです。eSolarの太陽熱発電プラントは、かねてから評価が高かったです。今回、インドのACME社が当初100MW、将来的には10年をかけて1GW(1,000 MW)の太陽熱発電所建設計画に取り掛かるという巨大なプロジェクトに利用されることが現実化的になってきました。この計画により、赤道下の国にとってのエネルギーソリューションの大掛かりな試金石となるプロジェクトとして、さらに話題をさらいそうです。

プレスリリース / eSolar,March 3, 2009
Esolarsite
-----image : キャプチャー画像、eSolarサイト。
インドに1ギガワットの太陽熱発電所を建設するため、eSolarがACMEと独占的ライセンス契約を締結(日本語 BisinessWire版)

"CMEは3000万ドルを投じて、eSolar社から国際市場における独占的ライセンスを取得
米カリフォルニア州パサデナ発--(ビジネスワイヤ)--モジュール式で拡張性のある太陽熱発電所の建設企業であるeSolar社は、本日、今後10年間に、最大1000MW(メガワット)の太陽熱発電所を建設するため、インドのエネルギー、環境および通信インフラ・ソリューション分野の大手であるACMEグループと独占的ライセンス契約を結んだと発表しました。eSolar社はACMEを、同社のモジュール式拡張技術のマスターライセンシーとして任命し、同グループがインドでeSolar社を代表して独自にユーティリティ電力用の太陽熱プロジェクトを開発したり、eSolar社の技術を駆使して他企業と協力してインドに太陽熱発電所を建設したりする独占権を与えました。この契約により、両社の資源を組み合わせて、技術開発や構成部品製造に始まり、発電所の建設および運営まで、プロジェクトを完全に遂行することが可能となります。さらに、ACMEはeSolar社に3000万ドルの株式投資を行う予定です。

eSolar社のCEO(最高経営責任者)であるブル・グロス氏は、「eSolarは化石燃料に匹敵する初の太陽エネルギーを生産しました。ACMEによる3000万ドルの投資は、当社の技術に対する信頼を示すものです。私たちは、世界中でできるだけ早く事業を展開させていけるように、ACMEのような優れたパートナーと協力することに全力を投じていきます」と語りました。
.......... "

eSolar Signs Exclusive License with ACME to Construct 1 Gigawatt of Solar Power Plants in India

" ACME Invests $30M into eSolar For Exclusive to Key International Market

Pasadena, Calif. ? March 3, 2009 ? eSolar, a producer of modular, scalable solar thermal power plants, today announced an exclusive licensing agreement with the ACME Group, a leader in the field of energy, environmental and telecommunications infrastructure solutions in India, to build up to 1,000 MW of solar thermal power plants over the next 10 years. eSolar names ACME as a master licensee of its modular, scalable technology and grants the company the exclusive right to represent eSolar in India developing its own utility-scale solar thermal projects and working with other companies that want to build solar thermal power plants in India using eSolar technology. The agreement combines both companies' resources to enable complete project capabilities, ranging from technology development and component manufacturing to power plant construction and operation. Additionally, ACME will make a $30 million equity investment in eSolar.

”eSolar has produced the first solar energy that is competitive with fossil fuels,”said Bill Gross, CEO of eSolar. "ACME's $30 million commitment demonstrates their confidence in eSolar's technology. We are committed to working with the very best partners, such as ACME, to scale deployment as quickly as possible around the world.
.......... "


関連情報、記事
Acme / 4 March, 2009- eSolar Signs Exclusive License with ACME to Construct 1 Gigawatt of Solar Power Plants in India
/ 04 March, 2009- E-Solar gets $30 mn to help build solar plants in India

eSolar Uses Mirrors and Sun to Wish Founder Bill Gross a Happy Birthday

(eSolarteam,2009年02月05日)

eSolar on CNN

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UNEPのリポートによれば、再生可能エネルギー向け投資は、前年度比60%増

 高騰する原油価格を主題としたエネルギー問題、そして焦眉の問題と認識されつつある気候変動問題を背景に、UNEPが専門機関に依頼した調査によると、2007年度の再生可能エネルギー向け投資は、2006年度比にして60%増しとなった。

プレスリリース / UNEP einvironment for development,1 July 2008
Clean Energy Investments Charge Forward Despite Financial Market Turmoil
Insertimage-----image : 同リリースより

" With end of cheap oil, renewables and energy efficiency attracts fast-growing interest;
New investment surpasses $148 billion in 2007, a 60% rise from 2006, Growth continues in 2008, UNEP study says

Climate change worries, growing support from world governments, rising oil prices and ongoing energy security concerns combined to fuel another record-setting year of investment in the renewable energy and energy efficiency industries in 2007, according to an analysis issued Tuesday July 1 by the UN Environment Programme(UNEP).
”The clean energy industry is maturing and its backers remain bullish. These findings should empower governments-both North and South-to reach a deep and meaningful new agreement by the crucial climate convention meeting in Copenhagen in late 2009,” Achim Steiner, the head of UNEP, says.

Over $148 billion in new funding entered the sustainable energy sector globally last year, up 60% from 2006, even as a credit crunch began to roil financial markets, according to the report, "Global Trends in Sustainable Energy Investment 2008," prepared by UK-based New Energy Finance for UNEP's Paris-based Sustainable Energy Finance Initiative.

Wind energy again attracted the most investment($50.2 billion in 2007), but solar power grew most rapidly:attracting some $28.6 billion of new capital and growing at an average annual rate of 254% since 2004, driven by the advent of larger project financings.
.......... "

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再生可能エネルギー100%も夢ではない / クリッピング JanJanニュース(IPSJapan)

" 世界風力エネルギー会議が開かれ、「温室ガス濃縮による気候変動は臨界点に達している」「石炭発電の段階的停止を含む大幅な二酸化炭素削減に直ちに取り組む必要がある」などの報告が行われた。 "
-----JanJanニュース、IPSJapan、2008/07/01-----CLIMATE CHANGE: 100-Percent Renewables Not a Pipe Dream(E,Jun 25)

関連
the 7th World Wind Energy Conference

World Wind Energy Association / WWEC 2008 opened today in Kingston/Canada

World Wind Energy Conference 2008 News Piece

(ontariosea,2008年06月04日)

コメント
 やっと、世界全体で消費される電力消費量の1%を担うようになった風力発電。まだたった1%なのに、表題の世界風力エネルギー会議において100%も可能なのだといわれれば、たぶん日本人の感覚からすると絵空事に思えるのではないだろうか。しかし、今世界で先進的に風力発電の利用に取り組む国、ドイツ、アメリカ、スペイン、インド、中国、そしてデンマークなどでは、電力消費量の結構な部分を風力、そして他の再生可能エネルギーでまかないつつあります。

Wind turbines generate more than 1 % of the global electricity-----World Wind Energy Association,21 February 2008

 上のサイトでは、各国の確かな風力への取り組みと成果を読み取ることができます。

 最近の報道では、スペインのこんなニュースが流れました。

風力発電大国スペイン、全電力供給40%超の過去最高を記録 / クリッピング AFPBB News-----ソフトエネルギー、2008/03/28

 特殊な条件下での一時のシェアとはいえ、40%超えは、大きな数字です。

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