東芝、トルコ西部のアラシェヒル地熱発電所向け40MW級発電設備一式を受注

 東芝は、トルコ西部のアラシェヒル地熱発電所向け40MW(4万kW)級発電設備一式を受注しました。トルコの大手電力事業者のゾルルエナジー社が、トルコ西部に建設を予定しているアラシェヒル地熱発電所向けのタービン向けの地中からの蒸気を直接利用する3万kW級のフラッシュ型発電設備と、沸点の低い媒体で加熱した蒸気を利用する1万kW級バイナリー型発電設備を組み合わせた4万キロワット級の発電システム、そして腹水器など一式の受注です。
 トルコでは、国内の企業が地熱関連の事業を受注していますが、東芝にとって今回のシステムが初の地熱発電システムの受注となります。
 2014年10月に設備を納入、そして2015年10月から運転開始の予定です。

プレスリリース / 東芝、2014年01月08日
トルコにおける地熱発電所向け発電システムの受注について

" ......トルコの大手電力事業者のゾルルエナジー社から、同社がトルコ西部に建設を予定しているアラシェヒル地熱発電所向けのタービン、発電機、復水器など発電設備一式を受注しました。当社の性能や納期、機器の信頼性などが評価されたもので、2014年10月から順次納入する予定です。

 今回受注したのは、地中からの蒸気を直接利用する3万キロワット級のフラッシュ型発電設備と、沸点の低い媒体で加熱した蒸気を利用する1万キロワット級バイナリー型発電設備を組み合わせた4万キロワット級の発電システムで、当社としてはトルコで初めての地熱発電設備の受注となります。

 トルコでは、今後の人口の増加や内需の拡大に伴い発電需要が増加することが見込まれています。トルコ政府は、地熱資源が豊富な西部を中心に開発を進め、2023年までに国内の地熱発電量を現在の30万キロワットから倍増させる計画です。

 当社は北米、東南アジア、欧州など世界各国に52台、約280万キロワットの地熱発電設備を納入し、世界トップの23%注のシェアを占めています。去年8月にはトルコおよび周辺国における電力システム事業の強化に向け、東芝トルコ社を設立しました。今回の受注を機に、トルコに加え、東アフリカ地区で計画されている地熱発電案件への参画に向け、営業活動を加速するとともに、火力発電をはじめ、水力発電、風力発電など多様なエネルギーの安定供給に取り組んでいきます。

注:発電設備容量ベース(当社調べ)

受注の概要
発電所名 アラシェヒル地熱発電所
発注者 ゾルルエナジー社
所在地 トルコ マニサ県アラシェヒル
納入設備 フラッシュ型3万キロワットタービン、バイナリー型1万キロワットタービン、発電機、復水器、冷却塔、ガス抽出装置 
設備納入予定 2014年10月(予定)
運転開始予定 2015年10月(予定)
.......... "

関連
地熱発電とは? - 東芝地熱発電の歴史と実績


参考
住友商事、トルコにて地熱発電所向け60MWの富士電機製蒸気タービン&発電機を受注-----ソフトエネルギー、2011/07/26

トルコ ゲルメンチック地熱発電所2号機向け蒸気タービンを受注 1号機向けに続き連続受注-----三菱重工、2013年6月27日

参考ツィート
・Twilog : #renewturkey(トルコの再生可能エネルギーに関する情報)

・Twilog : #renewgeothermal(地熱発電に関する情報)

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日立造船、サウジアラビアでフレネル式太陽光集光式太陽熱発電用実証プラントの運用開始

 日立造船は、サウジアラビアでフレネル式太陽光集光式太陽熱発電用実証プラントの運用を開始しました。
 日立造船はサウジアラビアにおいて、2012年11月~2013年10月の間、太陽光を集光して得たエネルギーを熱源にして、海水を蒸発させる太陽熱発電・造水の実証試験を行ってきました。その技術を応用し、複数の太陽を追尾する反射鏡を使って太陽光を集熱管に集めて熱し、高温蒸気を作って発電するフレネル式太陽光集光・集熱式太陽熱発電の実証実験を開始したということです。

 同社は、この装置を超低設置フレネル式太陽光集光装置(Hitz Super Low Profile Fresnel CSP、以下HSLPF)と呼んでいます。世界には、鏡面を使ったさまざまな集光・集熱装置があります。 これらは、集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) という分類の太陽エネルギーを利用した発電装置です。今回利用された装置は、太陽の位置に応じて適切に集光できるように、鏡面そのものの角度と曲面が制御可能な反射鏡が用いられ、集光倍率を大幅に向上させることに成功したということです。
 この超低設置フレネル式太陽光集光集熱装置の仕様は、集光装置設置エリアの大きさが、東西幅12.7m×南北長さ103m。反射鏡の総面積が662平方メートル(1フレーム W1.2m×L4.0m×H1.2mを6列×23段設置)。集熱管の高さは、3.8mで、集光倍率は、80倍。計画熱回収量、定格出力の見当となる値は、390kWthとなっています。実証実験は、平成25年3月から平成26年3月までの1年が予定されています。
 
 あまり情報がないのですが、同社のサイトにヒントになる情報がありました。

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-----image : 日立造船: 太陽熱発電より

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-----image : 日立造船「第115期経営のあゆみ」より

 日立造船は、今回の実証実験の結果を生かし、今後、太陽熱発電プラントの建設だけでなく、ガスタービンコンバインドサイクルを併用した太陽熱複合発電プラントや太陽熱海水淡水化プラントの建設を目指すとのことです。

 実験場所は、このあたりのようです。
 

プレスリリース / 日立造船、2013年04月17日
サウジアラビアでの太陽熱発電用実証プラントの試験開始

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-----image(”太陽熱発電用実証プラント”) : 同リリースより

"Hitz日立造船株式会社は、Saline Water Conversion Corporation(SWCC:サウジアラビア海水淡水化公団)の協力のもと、当社が開発した超低設置フレネル式太陽光集光装置(Hitz Super Low Profile Fresnel CSP、以下HSLPF)を用いた太陽熱発電用実証プラントの建設を進めていましたが、このほど完成し、実証試験を開始しました。本実証試験では、HSLPFの基本性能、日射変動による運転ノウハウ、設備の耐久性などを確認していき、太陽熱発電プラントの建設に向けて基礎データの収集を行います。
 太陽熱発電は、再生可能エネルギーの一つとして注目されており、太陽光を反射鏡により集熱管に集めて熱源とし、高温蒸気を生成して発電します。太陽熱発電の集光方式には、当社が採用しているフレネル式の他にトラフ式、タワー式等があります。
 なお、当社が世界に先駆けて開発したHSLPFには以下の特長があります。
①従来のフレネル式は平面または固定曲面形状の反射鏡を用いていますが、HSLPFは太陽の位置に応じて適切に集光できるように角度と曲面が制御可能な反射鏡を用いており、フレネル式の課題である集光倍率が50倍以下であるのをトラフ式と同等の70倍以上に向上させました。
  ※集光倍率:受光面に集光された反射鏡面積/集熱管の受光面積
②集熱管を設置するのに必要な高さを大幅に低く抑えたことにより、フレネル式の利点である耐風強度や メンテナンス性をさらに向上させました。
 また、当社は、今後、太陽熱発電プラントの建設だけでなく、ガスタービンコンバインドサイクルを併用した太陽熱複合発電プラントや太陽熱海水淡水化プラントの建設を目指していきます。
 なお、今回完成した実証プラントの概要は以下のとおりです。

1.所 在 地:Al-Jubail 31951, Kingdom of Saudi Arabia
2.実証期間:平成25年3月~平成26年3月
3.主な仕様:超低設置フレネル式太陽光集光集熱装置
・集光装置設置エリア:東西幅12.7m×南北長さ103m
・反射鏡総面積:662m2(1フレーム W1.2m×L4.0m×H1.2mを6列×23段設置)
・集熱管高さ:3.8m
・計画集光倍率:80倍
・計画熱回収量:390kWth

.......... "

関連
日立造船:サウジで太陽熱発電の試験運転-----毎日新聞、2013年04月17日

".....鏡自体の曲面の形状も調整可能なため、集光能力が高いのが特徴。従来型と比べ、集光能力は1.4倍以上になるという。同社は大阪市大正区の築港工場で集光装置の研究を進めていた。....."

追加情報
太陽熱発電プラント用太陽光集光・集熱装置を初受注-----日立造船、2014年10月16日

" Hitz日立造船株式会社は、サウジアラビアにおいてHitz超低設置フレネル式太陽光集光装置(Hitz Super Low Profile Fresnel CSP、以下HSLPF)の実証実験を行っていましたが、このたび、三菱日立パワーシステムズ株式会社(神奈川県横浜市、西澤 隆人社長、以下MHPS)より太陽熱発電プラント用HSLPFを初めて受注しました。

 MHPSは、環境省より「平成26年度CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」を受託し、同社横浜工場(神奈川県横浜市)内にて低温型フレネル蒸発器と小型タワー過熱器を組合せた集光・集熱システム全体を検証します。当社は同システムの蒸発器部分におけるHSLPFと集熱装置の製造を請負ったものであり、2015年3月に納入します。
 従来のフレネル式は平面または固定曲面形状の反射鏡を用いていますが、HSLPFは太陽の位置に応じて適切に集光できるように角度と曲面が制御可能な反射鏡を用いており、集光倍率を大幅に向上させました。さらに集熱管を設置するのに必要な高さを大幅に低く抑え、フレネル式の利点である耐風強度やメンテナンス性をさらに向上させました。
..........
[超低設置フレネル式太陽光集光装置 HSLPF ] "


参考エントリー
集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29

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UAEに世界最大規模 100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成

UAE アラブ首長国連邦で100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成しました。集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) のシステムは、アベンゴア・ソーラー Abengoa Solarのパラボリック・トラフ Parabolic Troughです。2.5平方kmの敷地に、258,000の鏡で構成された半円形のパラボラ集光鏡が768基並び、UAEの平均的な家庭20,000軒分の電力が生み出されます。

 今回のプロジェクトの資金の6億ドルは、アブダビのMasdarが60%、Totalが20%、Abengoa Solar が20%を出資したものです。建設には3年の歳月がかかりました。

 さらに順調に資金調達が行われれば、Shams 2とShams 3プロジェクトも計画されています。


Masdar Launches Shams 1, The World’s Largest Concentrated Solar Power Plant In Operation-----Masdar,Mar 17, 2013

プレスリリース / Abengoa Solar,March 17, 2013
Masdar, Total and Abengoa Launch Shams 1, the World’s Largest Concentrated Solar Power Plant in Operation

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-----image : 同リリースより

"The inauguration of Shams 1, a 100 MW solar thermal plant, is a major milestone in the development and deployment of renewable energy in the Middle East.

Masdar, along with its partners, today launched Shams 1, the largest concentrated solar power plant (CSP) in operation in the world. Masdar, Abu Dhabi’s renewable energy company, partnered with French energy company Total and Spain’s energy infrastructure company Abengoa. The 100 MW solar thermal project will power thousands of homes in the United Arab Emirates and displace approximately 175,000 tons of CO₂ per year. The 600 MUS$ project took three years to build.
..........
Located in the UAE’s Western Region, in the emirate of Abu Dhabi, Shams 1 was designed and developed by Shams Power Company, a joint venture between Masdar (60 percent), Total (20 percent) and Abengoa Solar (20 percent). With the addition of Shams 1, Masdar’s renewable energy portfolio accounts for almost 68 percent of the Gulf’s renewable energy capacity and nearly 10 percent of the world’s installed CSP capacity.
..........
Covering an area of 2.5 km², or 285 football fields, Shams 1 generates electricity to power 20,000 homes in the UAE. Also, because solar power is generated during peak demand, the UAE is able to reduce the need for “peak shaving” generators, which are expensive and idle most of the year.
..........
Incorporating the latest in parabolic trough technology, Shams 1 features more than 258,000 mirrors mounted on 768 tracking parabolic trough collectors. By concentrating heat from direct sunlight onto oil-filled pipes, Shams 1produces steam, which drives a turbine and generates electricity. In addition, the solar project uses a booster to heat steam as it enters the turbine to dramatically increase the cycle’s efficiency. The project also includes a dry-cooling system that significantly reduces water consumption – a critical advantage in the arid desert of western Abu Dhabi.
.......... "

関連
Abengoa Solar partners with Total and Masdar to build, own and operate the first large scale Solar Power Plant in the Middle East-----Abengoa Solar,June 10, 2010
20100609_np_abu_dhabi_img_02_baja
-----image : 上記リリースより-----
20100609_np_abu_dhabi_img_03_baja

"The Shams -1 concentrating solar power plant, with 100 megawatts of power output capacity, will be operational in 2012. Abengoa Solar and Total will own and operate the Shams-1 project in a joint venture with Masdar.
.......... "


Shams 1 Progress (October 2012)

(Masdar VideosChannel·,2012/11/01)

・Wikipedia : Shams solar power station
- Parabolic trough

追加情報(2014/10/17)
・Masdar Energy : Shams 1
Jan_2013_aerial_francois_site_photo
-----image : 上記サイトより

"Shams 1 CSP Plant Quick Facts
Among the largest concentrated solar power plant in the world
Land area: 2.5 Km2
Installed capacity: 100 megawatt
Displaces approximately 175,000 tons of CO₂ annually
Solar field will consist of 768 parabolic trough collectors
Construction commenced in June 2010 at Madinat Zayed, 120 kilometres from Abu Dhabi
Plant set to go online in 2013
For more information, visit: www.shamspower.ae"

Shams 1 Corporate Video

(Masdar VideosChannel,2013/01/27)

SHAMS
Shams_1flyer
-----image : Factsheet「Shams One Flyer [PDF]」より


参考エントリー
米エネルギー省、アベンゴア・ソーラー Abengoa Solarの世界最大規模250MW太陽熱発電所 Solana 建設計画に融資保証、建設へ!-----ソフトエネルギー、2011/01/11

集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29


おすすめエントリー
週刊GreenPost 65号 2013/3/18- 日版 しなやかな技術研究会

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COP18開催中のカタールで、太陽エネルギーテストサイトがオープン。2030年、20%を再エネ計画も始動

 先週からCOP18(第18回 気候変動枠組条約締約国会議)が開催されている、中東カタールで、太陽エネルギーに関する実証実験サイトの開所式が行われました。これは、2022年に開催されるFIFA ワールドカップまでに、カタールの科学と技術の発展に、とりわけ再生可能エネルギーの分野で世界にアピールする体制作りを目指すという目標のもとに進められている国家プロジェクトの一環です。今回オープンしたのは、シェブロン・エネルギー Chevron Energy の協力のもとに進められている、カタール・ソーラー実証実験所 Qatar’s Solar Test Facilityです。結晶系太陽電池、薄膜化合物系の太陽電池アレイが20種銘柄集められ、さらには集光式太陽電池も設備されています。合計で、200kWpの太陽電池の実証試験場です。

Sheikha Moza pushes ‘start’ button on Qatar’s solar future-----COP18/CMP8 Doha,01 Dec, 2012

"The sun glinted brilliantly off an array of deep blue solar panels today as Qatar took its first step into a solar-powered future.

Before a gathering of foreign dignitaries, industry experts, and journalists, Her Highness Sheikha Moza bint Nasser pressed the ‘start’ button on a futuristic transparent touch screen, officially launching Qatar’s Solar Test Facility.

A joint venture of Chevron Energy Solutions, the Qatari firm GreenGulf, and the Qatar Science and Technology Park (QSTP), the facility is designed to test the performance of solar technologies under Qatar’s harsh climatic conditions.

While the many days of sunshine experienced in desert ecosystems can be a boon to solar power, the dust and heat in such areas are not. Dust alone can decrease the efficiency of photovoltaic panels by as much as 40 per cent.
.......... "

シェブロン・エネルギー Chevron Energyのサイトの情報(Fact Sheet : Solar Test Facility)によればさらに、太陽熱関連の200kW相当のシステムが設備されるということです。

 さらに、カタールではこの Qatar’s Solar Test Facilityを皮切りに、今後、カタールの先端科学技術を集積した特区の建設を開始するとのことです。カタールでは、Qatar Science & Technology Park (QSTP).と名づけられた先端技術集積地域開発が進められており、それは巨大な町を一から創造する巨大プロジェクトだということです。その中で、今回のソーラーエネルギーへの取り組みはカタールの”豊富な太陽”を生かして研究資源を投入する大きなテーマの一つといえそうです。


関連
GreenGulf : QSTP Solar Testing Facility
- Chevron Center for Sustainable Energy Efficiency(CCSEE)

Chevron Energy : Studying Solar in Qatar

Qatar Science & Technology Park

Solar Testing Facility Inaugurated At QSTP-----The Edge,2 December

Testing Alternative Energy to Reduce the Carbon Footprint of the World Cup 2022 in Qatar

(Chevron, 2012/08/23)

QSTP B-roll Dec08

(QSTPdoha, 2008/12/1)


コメント続き
 そして、12月3日のブルームバーグなどによれば、カタールは来年から2020年までに200MWpの太陽エネルギーの開発プロジェクトに着手することを発表したとのことです。これにより電力消費の2%をまかなうことができるということです。

Qatar to Tender 200 Megawatt of Solar-Power Projects in 2013-----Bloomberg,Dec 3, 2012

 さらに、これは第一ステップで、2020年までには1800MWpの規模のソーラーエネルギーの開発も視野に開発を進め、2030年には再生可能エネルギーにより、全エネルギーの20%をまかなう計画を、他の中東のサウジアラビア Saudi Arabia、ドバイ Dubai、そしてアブダビ Abu Dhabi とも協力しながら実施していくということです。
 産油国、産油地域で始まる脱化石燃料の歩みの計画と速度には、わが国もあわせていく必要があります。これは、大きな指標になります。

参考
Qatar Solar Technologies to meet Qatar’s 2014 Solar Energy Target----Qatar Solar Technologies (QSTec),21/10/2012

[FT]ペルシャ湾岸の産油国でも進むグリーン革命-----日本経済新聞、2012/12/4
"..カタールはグリーン電力を助成する「固定価格買い取り制度」の導入を検討しているという。2018年までに、太陽光発電で約1800メガワット(国の電力需要全体の16~18%に相当)の電力供給を始める計画.."


参考エントリー
COP18 第18回 気候変動枠組条約締約国会議 再生可能エネルギー関連まとめ *COP18が始まってみれば、世界の人々がエネルギーと気候変動について、議論する貴重な場であることw再認識。急遽、情報のクリッピングを行っています。


おすすめエントリー
週刊GreenPost 51号 しなやかな技術研究会 2012/12/3-7日版

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NEDO、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と協力協定を締結

 アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに本部を置く国際再生可能エネルギー機関(IRENA)。設立時の経緯やなかなか加盟を発表しなかった日本などの過去の経緯は以下をごらんください。

国際再生可能エネルギー機関 IRENAが活動を開始しました-----ソフトエネルギー、2010/02/02

 今回、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、再生可能エネルギー分野で連携していくことで合意したとうことで、世界的には日本の再生可能エネルギー分野での関係、実績作りはこれからということだということがわかります。
 実際、アブダビで1/16-19日まで開催されていたWorld Future Energy Summit 2012において、チェックできた範囲では、日本の名前がでたのは、トヨタとこのNEDOの話題だけだったような気がします。それぐらい存在感が薄いのです。

 そう考えると、日本での再生可能エネルギーの評価が、いまだに天候に左右されエネルギー密度が希薄、発展途上で実用化まで数拾年かかるというような話がでてくることも納得できます。
 「技術国」日本の中にいるとそんな状況でも、海外にでれば、厳しい経済・政治の状況にあってさえ、国のエネルギーの一翼を担うエネルギーとしてどう使いこなしていくのかという具体的なテーマで活発な研究や議論が行われています。この段階で、それらに積極的に予算をつけ、コミットしていくことは、日本の将来にとって重要なことです。(2t)

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2012年1月17日
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)と協力協定を締結

" NEDOと国際再生可能エネルギー機関(IRENA)は、再生可能エネルギー分野で連携していくことで合意し、現地時間1月16日午後、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国で開催中のWorld Future Energy Summit 2012の会場において、柳澤光美経済産業大臣政務官の立会いのもと、古川NEDO理事長とアドナン・アミンIRENA事務局長が協力協定書(MOU)に署名しました。
 今回の合意により、NEDOとIRENAは、再生可能エネルギー技術に関する人材育成や情報交換など幅広い分野で協力していくこととしています。
 NEDOはこれまで、アジア地域を中心として再生可能エネルギー関連技術の実証事業を行うとともに、同技術の一層の普及を目的とする人材育成事業に取り組んできました。 NEDOは、両者の協力を通じて、従来蓄積してきた技術普及に関する知見をベースに、IRENAの持つグローバルネットワークや知見を活用して、世界各地へ我が国の再生可能エネルギー技術の普及展開を目指し、我が国の技術力を国際競争力に結びつけてゆきます。

. 国際再生可能エネルギー機関(IRENA):IRENA(International Renewable Energy Agency)は、再生可能エネルギーの利用の世界的な促進を図ることを目的とした国際機関です。2009年1月に設立され、2011年4月に正式に発足しました。日本は2009年6月に加盟しています。加盟国は、現在148か国及びEUとなっております。
......... "

関連
IRENA(International Renewable Energy Agency) / IRENAサイト内検索 : Japan

World Future Energy Summit 2012

参考エントリー
国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の本部は、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに決定-----自然エネルギー、2009/07/03

UAEがIRENAに批准  本部をアブダビに招致 / プレスリリース アラブ首長国連邦-----自然エネルギー、2009/06/26

米追従、政府が国際再生可能エネルギー機関 IRENAに加盟へ方針変換-----ソフトエネルギー、2009/06/15

自然エネルギー市民の会が”「国際再生可能エネルギー機関(IRENA)」への日本の加入を強く要求する”との緊急声明を発表しました-----自然エネルギー、2009/2/2

IRENA(国際再生可能エネルギー機関)に、日本はまだ参加表明をしていない(ごまめの歯ぎしり) / クリッピング JANJAN-----自然エネルギー、2008/12/27

コメント続き

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スペインのTorresol Energy、それぞれ50MWの双子の集光型太陽熱発電所 バジェ Valle 1 and 2 操業開始

 スペインのTorresol Energyは、それぞれ50MWの双子の集光型太陽熱発電所 バジェ Valle 1 and 2 をスペイン南部の町カディス Cadiz で操業を開始したと発表しました。
 トレソルエナジー Torresol Energyは、アブダビのマスダールとスペインのSENER社の設立した再生可能エネルギーを手がけるベンチャー企業で、これまでにも大型の太陽光発電所をスペインで手がけています。

 今回のそれぞれ50MWの双子の集光型太陽熱発電所 バジェ Valle 1 and 2 は、パラボリック・トラフ Parabolic Trough(Cylindrical-parabolic collector tecnology)とよばれる、内部が鏡面の円筒を半分に切り太陽のエネルギーを集め、上部のオイルで満たされた管に集熱し、そのオイルを循環させ、蒸気を作り発電します。さらに、溶融塩のタンクに熱を定格の出力の最大7.5時間分を蓄えることができ、電気の需要の増減に夜間などにも対応、電力を供給できます。(2t)

プレスリリース / Torresol Energy,18/01/2012
Torresol Energy Launches Commercial Operations of Twin Solar Thermal Plants in Spain

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-----image : 同リリースより

" Valle 1 and Valle 2 will produce 320 GWh per year

Torresol Energy, a joint venture between Masdar - Abu Dhabi’s renewable energy company and SENER - the Spanish engineering and construction firm, announced today at the World Future Energy Summit in Abu Dhabi that the Valle 1 and Valle 2 plants - two identical 50 MW parabolic trough plants, located in Cadiz, in the South of Spain, have commenced commissioning on January 2012. The plants are equipped with thermal storage which will allow them to continue to produce power, even when there is no solar radiation, for up to 7.5 hours.

In October 2011, under the patronage of His Majesty the King of Spain Juan Carlos I and His Highness General Sheikh Mohamed bin Zayed Al Nahyan, Crown Prince of Abu Dhabi, Deputy Supreme Commander of the United Arab Emirates Armed Forces, Torresol Energy officially inaugurated Gemasolar in Fuentes de Andalucia, Spain.

The Gemasolar facility represented a significant breakthrough in the global solar industry and an important new field of cooperation between Spain and the UAE.

The announcement was made during a press conference held by the President of Torresol Energy, Enrique Sendagorta; the General Manager of Torresol Energy, Alvaro Lorente; the Director of Masdar Power, Frank Wouters; the Acting Chief Operating Officer of Masdar, Trevor Nash; and the President and CEO of SENER, Jorge Sendagorta.

Construction on Valle 1 and Valle 2 began in December 2009, and was completed in December 2011. In January 2012 the plants were connected to Spanish national grid for commercial operations. Roughly 4,500 workers worked over 2,700,000 hours to build and launch the twin projects during the two construction years.

Each of the plants will produce 160 GWh of power per year, equivalent to the amount of power consumed by 40,000 households.
.......... "

関連
Torresol Energy : Valle 1 and Valle 2

Valle1andvalle_infomationjpg
-----image : 上記サイトより資料

" Valle 1 and Valle 2 are two adjacent solar plants that generate electricity by means of cylindrical-parabolic collectors.

Characteristics of Valle 1 and Valle 2:
Rated electrical power per plant: 50 MW
Net electrical production expected per plant: 160 GWh/year
Solar field: 510,000 m2 of SENERtroughR cylindrical-parabolic collectors
Heat storage system: each plant has a heat storage system with seven hours' capacity.

.......... "


- Cylindrical-parabolic collector tecnology

Torresol Energy - Masdar Power

(MasdarPower,2011/03/24)

参考エントリー
スペインのTorresol Energy、19.9MWタワー集光型太陽熱発電所 ヘマソラール Gemasolar Plant操業開始-----ソフトエネルギー、2011/10/12

コメント続き

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住友商事、トルコにて地熱発電所向け60MWの富士電機製蒸気タービン&発電機を受注

住友商事は、トルコにて地熱発電所向け60MWの富士電機製蒸気タービン&発電機を受注したと発表しました。中東最大規模とのことです。

 世界で活躍する、日本の地熱発電関連技術。タービン&発電機は、世界一の技術をもっています。住友商事は、ニュージーランドで、単独発電機では世界最大となるヌアワプルア(132MW-富士電機システムズ製)地熱発電所も手がけています。

 日本国内でもようやく、動き出すきざしをみせている地熱発電。今後の展開が注目されます。

プレスリリース / 住友商事、2011年07月14日
トルコにて中東最大規模の地熱発電所向け蒸気タービン・発電機を受注-----( E )

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-----image : 同リリースより
" 住友商事株式会社(略)は本年6月にトルコ国新興財閥傘下のZorlu Energy(ゾルルエナジー)社が増設を計画するKizildere(クズルデレ)地熱発電所向けに60MWの富士電機製蒸気タービン・発電機を受注しました。

クズルデレ発電所は、同国アナトリアの西部に位置し、1984年同国初の地熱発電所として国営電力会社Turkish Electricity Authorityにより開発され、2008年に民営化策の一環でゾルルエナジーに運営権が委譲され、現在に至っています。
今回はゾルルエナジーが総事業費約2億米ドルを投じて、20MWの既設発電所に隣接する形で新規に60MWの地

熱発電所を増設するもので、あわせて80MWの地熱発電所は中東最大規模となります。また、同発電所は発電のために使用した蒸気を、近隣地区への地域暖房に再利用しており、同規模の一般火力発電所と比べると、地球温暖化対策への貢献度は非常に高いものになります。

トルコは世界でも有数の地熱源保有国ですが、これまでは低温帯での地域暖房やグリーンハウス暖房などの蒸気の直接利用が一般的で、地熱発電の開発はあまり進んでおらず、地熱による同国全体の総発電量はわずか90MWに留まっていました。
しかしながら世界的な再生可能エネルギーへの注目度の高まりを受け、2010年12月には同国の再生可能エネルギー法案が改訂され、国による電力買い取りの最低保証額が大幅に引き上げられました。政府は2015年までに地熱発電容量を550MWまで引き上げる目標を掲げており、これを民間企業が主導して実現していくことになります。すでに複数の開発計画が持ち上がっており、トルコ国内外の多くの企業が地熱源開発に意欲を示しており、今後促進されていくものと期待されています。
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関連
Zorlu Natural Electricity Generation

TURKISH ZORLU ENERGY GROUP ACCELERATES PLANS ON KIZILDERE PROJECT-----Geothermal Energy News,JULY 01, 2011

住友商事 : インフラ事業部門

" ニュージーランドKawerau地熱発電所 "

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シャープ、イタリア現地合弁会社初となる5MWの太陽光発電所を建設。欧州、中東、アフリカへの展開を強化

 シャープは、イタリアのエネル・グリーン・パワー社と設立したの現地合弁会社Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l.(ESSE)による、初めての5MWの太陽光発電所を建設したことを発表しました。同ESSE社により、欧州、中東、アフリカへの足がかりを得、2016年末までに累計500MW以上の太陽光発電プロジェクトを推進するということです。

 建設された、南イタリアのカラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区の景色はこんな感じ(Googleマップリンク:地点までは特定できてません)です。

 シャープ関連の最近のクリッピングには、下のようなものがありました。年500MW体制へ拡張中です。

・Twitter : シャープ、英ソーラーパネル工場の能力を2倍近くに拡張へ-----Reuters http://bit.ly/firDpI "300人の雇用が創出..500メガワットに拡張" #renewsolar #pv #sharp

プレスリリース / シャープ、
シャープおよびエネル・グリーン・パワー社による南イタリアにおける太陽光発電所の建設完工について-----Sharp and Enel Green Power Complete Construction of Power Generation Plant in Southern Italy January 20, 2011

110120a
-----image : 同リリースより

" シャープおよびエネル・グリーン・パワー社※1(以下、EGP)が2010年7月に設立した太陽光独立発電事業(IPP※2)の合弁会社「Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l.(以下、ESSE)」が手掛ける太陽光発電所の第一号案件が、この度南イタリアのカラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区において建設完工しましたので、お知らせいたします。

 今回建設完工した太陽光発電所の太陽電池の設置容量は5MW(シャープ製単結晶太陽電池モジュールを使用)、年間予測発電量は、イタリアの一般的な家庭の年間消費電力量の約2,800世帯分に相当する年間750万kWhです。また、これにより、年間5,800tの二酸化炭素排出量と化石燃料約630tを削減することになります。

 なお、ESSEは、今後2016年末までに累計500MW以上の規模となる複数の太陽光発電所の建設を予定しています。当社、EGP、STマイクロエレクトロニクス社※3の3社が推進している薄膜太陽電池の生産事業について、2011年後半から生産工場の稼動開始を予定していることから、工場稼動以降は、主に本工場で生産される薄膜太陽電池を使用し、地中海地域を中心に、欧州、中東、アフリカで発電事業を展開してまいります。

※1 イタリア最大の電力会社エネル社のグループ会社。イタリアおよび世界各国の再生可能エネルギーの発電事業を展開している。

※2 IPP(INDEPENDENT POWER PRODUCER)とは、発電施設を設置して発電した電気を販売すること。

※3 欧州を代表する半導体メーカー。1987年に設立。

<太陽光発電所の概要>
■ 事業主:Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l
■ 所在地:イタリア共和国カラブリア州アルトモンテ市セラジュメンタ地区
■ 設置容量:5MW
■ 設置面積:12ha
<Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l. の概要>
■ 社名:Enel Green Power & Sharp Solar Energy S.r.l.
■ 所在地:イタリア共和国ラツィオ州ローマ市
■ 設立日:2010年7月22日
■ 出資比率:EGP 50%、シャープ 40%、シャープエレクトロニクスイタリア※4 10%
■ 事業内容:太陽光発電所の設計、建設、運営
■ 発電所予定地:地中海地域を中心とした欧州、中東、アフリカ
■ 発電所規模:2016年末までに累計500MW以上

110120a_1
-----image : 同リリースより(Googleマップ
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関連
ENEL GREEN POWER AND SHARP COMPLETE THE SERRAGIUMENTA PHOTOVOLTAIC PLANT IN CALABRIA-----ENEL GREEN POWER,January 20th, 2011

シャープ、イタリアEnel greenpowerなどと薄膜太陽電池の生産事業および地中海における太陽光発電事業の合弁会社設立の契約締結へ-----ソフトエネルギー、2010/01/06

追加情報
シャープ、イタリア現地合弁会社で5ヶ所の合計約14.4MWの大規模太陽光発電所を稼動-----再生可能エネルギー GreenPost、2012-04-12

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アラブ首長国連邦のザーイド未来エネルギー賞が最終候補上位6件を発表

追加情報
・Twitter : The finalists of the #ZFEP awards are @E+Co and @AmoryLovins. The winner for 2011 is @Vestas!-----ZFEP,2:04 AM Jan 19th

 2011年のザーイド未来エネルギー賞は、Vestasが受賞したと発表されました。

2011/01/13のエントリーは以下


アラブ首長国連邦の再生可能エネルギーやエネルギー分野でのさまざまな貢献を称えるために設立された、ザーイド未来エネルギー賞のファイナリストが発表されています。昨年は、トヨタが企業として選ばれました、今年は、RMIのエイモリー・B・ロビンスさんがノミネートされています。企業としては、ファーストソーラーやヴェスタスの名前があがっています。発表は、2011年1月18日に開催される世界未来エネルギーサミット(WFES)でおこなわれ、賞金150万米ドルなどが受賞者に授与されるということです。

プレスリリース / Zayed Future Energy Prize,December 23, 2010
ザーイド未来エネルギー賞が賞金220万米ドルの獲得を目指す最終候補上位6件を発表-----( E )

" ザーイド未来エネルギー賞は、2011年度に本賞を競うことになる上位6件の最終候補を発表しました。この賞はアラブ首長国連邦の建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンのビジョンと環境に対する取り組みに基づいて設立されたもので、再生可能エネルギーと持続可能性の分野における目覚ましい活躍を評価し、讃えるものです。

最終候補の6件は69カ国から寄せられた計391件のエントリーから、長期的ビジョン・イノベーション・リーダーシップという3つの主要な基準に基づき、非常に厳格かつ透明な評価プロセスを経て選出されました。本賞は4段階の評価プロセスから成っています。まず高い信頼を得ている調査・分析会社が本賞の基準に基づき、提出された391件すべてにデューデリジェンスを適用し、上位100件の候補を選びました。その100件のエントリーから審査委員会が上位40件を絞り込み、今度は選考委員会がその中から審査員団に提示する最終候補6件を決定しました。

 今年度の本賞を目指す6件のエントリーは次の通りです。

・エイモリー・B・ロビンス氏は、コロラド州にあるロッキー・マウンテン研究所の会長兼主任研究員を務めており、エネルギー効率に優れたビルの「統合的設計」に関する取り組みが評価されました。ロビンス氏は「統合的設計」について、石油・石炭から効率的で再生可能なエネルギーへと迅速に移行する上で、強力かつ世界規模で適用可能な新しいツールだと説明しています。

・ベアフット・カレッジはインドで唯一、すべての電力をソーラー発電でまかなっているカレッジで、農村部の女性がソーラーエネルギー開発に貢献できるよう、研修を行っていることが評価されました。このカレッジは信念として、非常に貧しい者も生活向上のために最も高度な技術にアクセスし、その技術を統制下に置き、管理・所有するためのあらゆる権利を持っていると考えています。

・E+Coはニュージャージー州に拠点を置く投資会社で、開発途上国における先駆的なクリーンエネルギー投資が評価されました。E+Coは開発途上国の小規模な成長中のクリーンエネルギー企業に支援と投資を行なうことで、気候変動とエネルギーに関する貧困に影響を与えることを目指しています。

・ファースト・ソーラーはアリゾナ州に拠点を置くソーラーモジュールの製造会社で、ソーラーエネルギーとより効率的な薄膜ソーラーモジュールの開発に対する尽力が評価されました。ファースト・ソーラーは手頃な価格と持続可能性に力点を置いた革新的な太陽電池モジュール技術を開発し、世界の主要なPVプロジェクトにおいてモジュールの推奨サプライヤーとして認められています。

・テリー・タミネン氏はセブンス・ジェネレーション・アドバイザーズを設立し、現在最高経営責任者(CEO)を務めており、カリフォルニア州で再生可能エネルギーソリューションの開発に取り組んだことが評価されました。タミネン氏は20年以上にわたって、カリフォルニア州でコンセプト実証モデルを試しながら、再生可能・持続可能エネルギーの効果的なソリューションの開発・適用・普及に取り組み、、米国内外の大市場で参入を拡大していきました。

・ヴェスタスはデンマークの風力タービン技術のメーカーで、開発途上国にクリーンエネルギーをもたらしたことが評価されました。ヴェスタスは30年以上、革新的なアイディアの紹介を通じて、クリーンで再生可能な風力を世界の主流電力ソリューションの1つとして推進しています。同社は風力を石油・ガスに代わる大規模で持続可能な選択肢として確立すべく、たゆまぬ努力を続けています。
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受賞者はアブダビで2011年1月18日に開催される世界未来エネルギーサミット(WFES)で発表され、賞金150万米ドルが授与されます。さらに持続可能・再生可能なエネルギー分野で目覚ましい活躍をした次点者2名に、それぞれ最大35万米ドルが贈呈されます。

2011年度の審査員団を率いるのは、2007年ノーベル平和賞受賞者で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)で議長を務めているR・K・パチャウリ博士です。
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関連
Zayed Future Energy Prize
/ About the Zayed Future Energy Priz
/ 2010 Winner & Finalists

・Titter : ZFEP

World Future Energy Summit 2011

・Titter : WFES2011

Masdar prize Winner Ad 30

(zayedfep,2009年08月26日 )

Energy: A Prize in the Desert Aims to Become the Cleantech Nobel-----Times,December 14, 2010

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ザーイド未来エネルギー賞 Zayed Future Energy Prize(賞金総額220万ドル)の応募総数が過去最多に。審査員にジェレミー・リフキン氏も!

アラブ首長国連邦アブダビ発。2011年ザーイド未来エネルギー賞の応募総数が過去最多になったということです。再生可能エネルギーに関する業績を称えて、個人や団体に贈られる賞金総額220万ドルの大きな国際的な賞だということです。
 今回が三回目。今回の審査委員長は、気候変動に関する政府間パネル議長を務めるインドのR・K・パチャウリ博士。審査員には、ジェレミー・リフキン氏の名前も!

 ちなみに昨年2010年は、トヨタ自動車がプリウスへの取り組みが評価して受賞。初年度2009年は、貧者の銀行と言われ独自の相保証の制度でバングラデシュの女性たちの起業を補助などをしたグラミン銀行のDipal Barua氏が受賞している。

プレスリリース / Zayed Future Energy Prize(Business Wire),November 03, 2010
2011年ザーイド未来エネルギー賞(賞金総額220万ドル)の応募総数が過去最多に-----( E )

" 著名な国際賞のザーイド未来エネルギー賞に69カ国から391件の正式応募と959件の推薦が集まる
 2011年1月の授賞式に向けて選考プロセスを開始
ザーイド未来エネルギー賞は本日、2011年度の応募総数が前年比で30%増加したと発表しました。本賞は持続可能・再生可能なエネルギーのソリューションに関するイノベーション、業績、リーダーシップを讃える世界最大規模の国際賞です。再生可能・持続可能エネルギーの分野で特に革新的な個人や組織から合計391件の正式な申請書を受け付けました。受賞者には、2011年1月にアブダビで開催される授賞式で220万ドルの賞金が授与されます。これに加え、選考委員会が功績を評価すべき個人や組織として959件の他薦ノミネーションを受け付けました。最終的に、2011年度の賞には69カ国から応募がありました。

3年目を迎えるザーイド未来エネルギー賞(賞金220万ドル)は、アラブ首長国連邦の建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤン元大統領のビジョンと環境に対する取り組みに基づいて設立されました。最優秀受賞者に賞金150万ドルを授与するほか、審査員団が選ぶ最大2名の最終候補者にそれぞれ35万ドルを贈呈します。

独立系調査・分析会社が、ザーイド未来エネルギー賞の運営チームおよび審査委員会と協力して、300件を超える申請書の審査に関するデューデリジェンスを開始しました。選考プロセスでは、それぞれの申請書とノミネーションに対して厳格かつ透明な評価が行われ、上位100件を絞り込みます。審査と評価のプロセスは、長期的ビジョン、イノベーション、リーダーシップという3つの主要な基準に基づいて行われます。審査委員会が候補を40件まで絞り込み、さらに選考委員会が上位6件を選んで審査員団に最終候補者として提示します。専門家で構成される審査員団の全会一致により受賞者が選ばれ、アラブ首長国連邦のアブダビで2011年1月18日に開催される世界未来エネルギーサミットで賞金総額220万ドルが授与されます。

2011年度の審査員長は、2007年ノーベル平和賞受賞者でWMO/UN気候変動に関する政府間パネル議長を務めるインドのR・K・パチャウリ博士であり、審査員にはアイスランド共和国のオラフル・ラグナル・グリムソン大統領、MITのスーザン・ホックフィールド学長、経済潮流研究所の代表で欧州連合のアドバイザーである著述家のジェレミー・リフキン氏などが名を連ねています。
.......... "

関連
Zayed Future Energy Prize

Twitter : ZFEP

Masdar Zayed Future Energy Prize Spot

(MasdarFutureEnergy,2009年03月02日)

Masdar prize Winner Ad 30

(zayedfep,2009年08月26日)

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