日立造船、ノルウェーのStatoil社と Hywind 浮体式洋上風力発電に関する技術提携を発表

 日立造船は、ノルウェーのStatoil社と Hywind 浮体式洋上風力発電に関する技術提携を発表しました。Hywindプロジェクトについては、2009年の当ブログの記事でも紹介しています。

世界初! ノルウェー、フローティング・ウィンドファームの実証実験が始まった!-----ソフトエネルギー、2009/07/02
Ere200906064 -----image(”The world’s first large-scale floating wind turbine is located approximately 12 km south east of Karmoy in Norway at a water depth of about 220 meters.”) : プレスリリース / Siemens,Jun 10, 2009 リリースより *参照元は上記エントリーをご覧ください。

 StatoilHydro社のHywindプロジェクトとは、2009年より2年間行われた浮体式風力発電の実証実験のことです。ノルウェー南西部の北海沖の深度220mの洋上でおこなわれたこの実証実験では、シーメンスの2.3MWの風力発電機が利用されました。そして、周辺の技術をシーメンスとStatoilHydroが共同で開発、送電システムなど洋上風力発電システム全体の技術を、ノルウェー独自の技術として開発するという意欲的な計画でした。

 浮体式の洋上風力発電システムとしては、コスト削減やさらなるブラッシュアップが必要だと思われますが、日本の技術や事情が加わることで、日本近海での実用化が期待されます。


プレスリリース / 日立造船、2012年11月02日
浮体式洋上風力発電に関する技術提携について

121102
-----image(”Statoil社 Kindem上級副社長と当社 澤田機械・インフラ本部長による調印式の様子”) : 同リリースより

" Hitz(日立造船株式会社)は、ノルウェー最大の国営エネルギー企業であるStatoil ASA(所在地:スタヴァンゲル市、以下、Statoil社)と、浮体式洋上風力発電に関する技術提携に合意し、本日、契約を締結しました。

 Statoil社は、世界有数の石油・天然ガス企業であり、40年以上にわたり海洋石油掘削事業に携わり、大型海洋構造物の設置および運用に関する技術力を蓄積しています。同社は海洋石油掘削事業を通じて蓄積された技術力をもとに、世界初の浮体式洋上風力発電プロジェクト「ハイウィンド」の建設に着手しており、ノルウェー南西部の北海沖(水深約200m)に既に1基の洋上風車(平成21年完成、2.3MW)を完成させ、多くの実験データを蓄積しています。

 当社は、世界初の旋回式浮体橋「夢舞大橋(平成12年完成)」やGPS波浪計など、浮体構造物の設計・施工に高いノウハウを有しており、洋上風力発電については、平成16年から浮体式洋上風力発電の開発に携わっております。本年には民間5社および日本気象協会と洋上風力発電の事業化に向けての研究会を発足させるなど、洋上風力発電事業の研究開発に積極的に取組んでおりますが、本技術提携によって洋上風力発電の研究開発を更に加速していく所存です。 
.......... "

関連
Statoilと日立造船㈱が浮体式洋上風力発電分野で技術提携-----駐日ノルウェー王国大使館、11月2日

StatoilHydro inaugurates floating wind turbine-----StatoilHydro,News 2009
 - News 2010 Building on what we know

"Hywind
The world’s first full-scale, floating wind turbine
The Hywind pilot started gathering data off Karmøy near Stavanger last autumn and is now producing at full capacity. One million kilowatt-hours of electricity have already been generated
Hywind has attracted a lot of attention both in Norway and internationally. We have signed a letter of intent with the governor of Maine, USA, to examine the possibility for a medium-sized wind park there. We also have a dialogue with the Scottish authorities about the opportunities for floating wind power in Scotland"

The story about the Hywind demo project

(Statoilasa, 2010/04/28)

追加情報


ノルウェー社が洋上風力発電を国内で展開 日立造船と提携-----日本経済新聞、2014/4/9

" ノルウェーの国営石油会社スタットオイルが日立造船と提携し、国内で洋上風力発電に参入する。風車を海に浮かべる日本に適した方式を採用し、2015年にも着工する。
..........両社は8日、「浮体式」と呼ぶ洋上風力発電の事業化で契約を結んだ。.......... "

関連エントリー
世界初のフローティング方式の風力発電機は2009年にノルウェー、北海地域に設置-----ソフトエネルギー、2007/06/27

世界初! ノルウェー、フローティング・ウィンドファームの実証実験が始まった!-----ソフトエネルギー、2009/07/02

ノルウェー Hywindプロジェクト -浮体式洋上風力発電 Floating wind turbine-----自然エネルギー、2010/12/22

浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2010/12/24


浮体式洋上風力発電 Floating Wind Turbine 再生可能エネルギーまめ知識


おすすめエントリー
週刊GreenPost 48号 - しなやかな技術研究会 2012/11/12-16日版

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丸紅、イギリスの172MWガンフリート・サンズ 洋上風力発電事業に出資を表明

 丸紅は、2010年春に完工し運転中の既設の、デンマークの大手総合エネルギー会社であるDONG Energyの172MWガンフリート・サンズ 洋上風力発電事業に出資を表明しました。出資比率は49.9%で、基本合意に達したということです。日本企業として初の、商業運転中の洋上風力発電事業への本格出資となるとのことです。
 ガンフリート・サンズ Gunfleet Sands洋上風力発電所は、英国南東部Essex州の沖合7km、水深~15メートルの浅い海域で、シーメンスの3.6MW風力発電機 SWT-3.6-107、48基によって構成されています。稼動開始は、2010年の春で、洋上風力発電所の海域における面積は、17.5平方キロメートルにおよぶとういうことです。

 洋上風力発電所といっても、水深が浅く、工事のようすをビデオクリップでみると、効率よく建設工事を進めることができます。次々と大型洋上風力発電所を建設するイギリスの設置条件のよさがよくわかる案件です。
 いい条件の洋上風力発電所であれば、今回のように外国からの投資を呼び込むことができ、さらに開発を進めることができ、全体として建設コストも下がっていくといういい連鎖を感じ取れますね。

プレスリリース / 丸紅、2011年9月2日
英国ガンフリート・サンズ 172MWの洋上風力発電事業に出資参画する件(リンク切れですが、都合によりそのまま放置します)

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-----image : 同リリースより

" 紅株式会社(以下、「丸紅」)は、デンマークの大手総合エネルギー会社であるDONG Energy A/S(以下、「DONG 社」)と、2010年春に完工し、現在DONG社が100%出資する172MWの発電容量を有するガンフリート・サンズ洋上風力発電の権益49.9%を取得する事で、基本合意致しました。
権益取得対価は約2億ポンドで、2011年度第三四半期中に取得手続を完了する予定です。丸紅は、日本貿易保険の海外事業貸付保険を活用したファイナンスも検討しております。

本件は、日本企業として初の、商業運転中の洋上風力発電事業への本格出資参画となります。洋上風力の分野で世界シェア第1位(28%)の実績を持つDONG社をパートナーとする事で、丸紅は、本プロジェクトを通じて洋上風力発電の開発及び操業のノウハウを吸収し、今後、同分野での欧州における事業参画を積極的に進めると同時に、北米や日本など、将来洋上風力発電事業が本格的に進められる可能性のある市場への投資を検討していきます。なお、丸紅は米国中部大西洋岸地域において、洋上風力発電用の大規模海底送電線事業をグーグル社等と共同で開発しており、電力事業における新規分野への取組を積極的に推進しています。

丸紅は、本件を加えると、日本国内を含む全世界23ヶ国においてネット保有発電容量が合計8,796MWに達し、このうち、水力発電所を含む再生可能エネルギー資産450MWを保有することになります。
現在遂行中の中期経営計画SG-12期間中に、ネット保有発電容量を11,000MWに拡大させ、そのうちの再生可能エネルギー資産の保有比率10%を目標に、今後も電力事業に積極的に取り組んで参ります。

<Dong社について>
正式名称 : DONG Energy A/S
本社 : デンマーク王国 コペンハーゲン
設立 : 2006年
売上 : 約 73億ユーロ(2010年)
従業員数 : 約6,000人(2010年)
出資構成 : デンマーク政府74%、その他26%

<ガンフリート・サンズ(Gunfleet Sands)洋上風力発電について>
所在地 : 英国南東部Essex州の沖合7km
設備概要 : 発電容量172MW(3.6MW X 48基)、風車の高さ107m・最高地点129m
稼働開始 : 2010年春
供給世帯数 : 英国の約125,000世帯
......... "

関連
Marubeni Corporation to become co-owner of Gunfleet Sands offshore wind farm-----DONG Energy,01.09.2011

DONG Energy : The Gunfleet Sands offshore wind farm
/ About Gunfleet Sands
/ DONG Energy : The Gunfleet Sands offshore wind farm
The_project
-----image : 上記サイトより
/ Facts about Gunfleet Sands

" Wind turbines SWT - 3.6-107
Number of wind turbines 48
Hub height 75.5 metres
Capacity of each wind turbine 3.6MW
Rotor diameter 107 metres
Weight of one rotor blade 15.9 tonnes
Weight of tower 193 tonnes
Weight of nacelle 138 tonnes
Total weight of wind turbine 426 tonnes
Foundation weight approx 225-423 tonnes
Total height including blades 129 metres
Blade length 52 metres
Cut-in wind speed (light winds) 4m/s
Full production (strong winds) 13m/s
Cut-out wind speed (storm) 25m/s
Foundation below sea bed 27-38 metres
Water depth on location (approx) 0-15 metres
Total capacity of the wind farm 172MW
Distance to shore 7km
Offshore wind farm site 17.5km2
Construction period
Operational 2008-2010
Spring 2010 "

Charles Hendry visits new offshore windfarm Gunfleet Sands

(DECCgovuk, 2010/06/16)

追加情報
英国ガンフリート・サンズ172MWの洋上風力発電事業へのファイナンス組成完了の件-----丸紅、2012年3月30日

" 丸紅株式会社(以下、「丸紅」)は、昨年11月、デンマークの大手総合エネルギー会社であるDONG Energy A/S(以下、「DONG 社」)よりガンフリート・サンズ洋上風力発電事業の権益の49.9%の取得を完了し、本件へのファイナンスを組成中でしたが、3月30日、日本貿易保険の海外事業資金貸付保険を活用したプロジェクトファイナンスの組成を完了致しました。
.......... "

コメント続き

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日東電工、ノルウェーのスタットクラフト Statkraft と浸透膜発電 Osmotic Power の共同技術開発契約を締結

 2009年にノルウェーのスタットクラフト Statkraft が世界初の浸透膜発電(osmotic power)の実証プラントが稼働させたというトピックスで、まさに”膜面技術”では日本は世界一だと言われているので、日本の技術に期待している旨をコメントしました。

ノルウェーで世界初の浸透膜発電(osmotic power)の実証プラントが稼働-----ソフトエネルギー、2009/11/30

 今回まさに、日本の技術力が加わります!

 日東電工は、ノルウェーのスタットクラフト Statkraft と浸透膜発電 Osmotic Power の共同技術開発契約を締結しました。ノルウェーのスタットクラフト Statkraftは、ノルウェー国営の大手電力会社です。また、具体的に共同技術開発を行う、Hydranauticsは日東電工の100%子会社です。プロジェクトは、2015年に浸透膜発電のパイロット機の稼動をめざすということです。

プレスリリース / 日東電工、2011.06.21
ノルウェー「スタットクラフト社」と浸透膜発電の共同技術開発契約を締結

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-----image(”正浸透圧発電のイメージ図”) : 同リリースより

" 世界初の浸透膜発電でクリーンな再生可能エネルギーを創出
日東電工株式会社(略) と100%子会社のHydranautics(略)は、このたびノルウェー国営の大手電力会社スタットクラフト社と、浸透膜発電のパイロット機を2015年に稼働させることを目指し、新規浸透膜発電の共同技術開発を締結しました。
再生可能エネルギーの分野で世界をリードするスタットクラフト社と、膜処理技術で世界トップレベルの技術を有する日東電工グループの提携により、天候に左右されることなく、クリーンで環境負荷の少ない次世代の再生可能エネルギーを作り出せる浸透膜発電の実用化を目指してまいります。 "

共同開発の背景
浸透膜発電とは、濃度差がある溶液を半透膜で仕切った際に生じる浸透現象から得られるエネルギーを利用する新しいタイプの発電方式です。本共同技術開発では、海水と淡水の濃度の差を利用し、正浸透膜を通して得られた海水側の圧力でタービンを回転させ発電します。高効率の発電を行うためには、いかに正浸透膜の透水性を高めるかが重要となります。現在、脱塩用途に一般的に用いられる逆浸透膜では、透水性が低く浸透膜発電の効率を高める事ができないため、新たに浸透膜発電に必要な高い透水性を有する正浸透膜を開発することになりました。 
浸透膜発電を行うためには、濃度差の大きい水源の安定的な確保が必要となり、ノルウェーをはじめ、海水と河川が交わる河口付近や海に囲まれ大きな河川を有する日本など、世界で30ヶ所以上が候補地として期待されています。
浸透膜発電の特長

・有害物質やCO2を排出せず、環境負荷が少ない再生可能エネルギー
・天候、日照時間、昼夜を問わず安定供給することが可能
・設置面積が小さく、広大な土地を必要としない
.......... "

関連
Statkraft and Nitto Denko/Hydranautics cooperates to make osmotic power reality-----Statkraft,20-6-2011
/ osmotic power

Signing Statkraft - Nitto Denko / Hydranautics
-----image : Flicker Statkraft : Signing Statkraft - Nitto Denko / Hydranauticsより

prototype illustration
-----image : Flicker Statkraft : prototype illustrationより

Hydranautics -a Nitto Denko Corporation / Statkraft and Nitto Denko/Hydranautics cooperate to make osmotic power a reality.(15 June 2011,pdf)

" Statkraft and Nitto Denko/Hydranautics have entered into an
agreement for the development and supply of membranes for osmotic power. The agreement between the two
companies will accelerate the development of the new renewable energy technology.
Statkraft is a European leader in renewable energy and Nitto Denko/Hydranautics is a global leader in membrane
manufacturing.

Statkraft has developed osmotic power for a decade and opened the world’s first prototype facility for osmotic power in
2009. Membrane is a key component in osmotic power generation and the agreement between the two companies will
accelerate the development of the new renewable energy technology.
.......... "

スタットクラフト社、日東電工(株)と浸透膜発電で共同技術開発-----Norway - the official site in Japan , 23/06/2011(環境/エネルギー/極北

ノルウェーの浸透膜発電計画 Osmosis Power-----ソフトエネルギー、2007/11/21

コメント続き
 では、スタットクラフト Statkraft社の制作した浸透膜発電 Osmotic Powerの解説ビデオをご覧ください。

Energiegewinnung durch Osmose - Statkraft

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ハマーフェストストーム Hammerfest Strom(ノルウェー)のHS1000潮流発電機、イギリス ScottishPower Renewablesのプロジェクトに採用 

 次々に潮流、そして波力発電機のプロジェクトの試験運用や計画を現実化させているイギリスで、ハマーフェストストーム Hammerfest Strom社(ノルウェー)の1MWのHS1000潮流発電機が、イギリスのScottishPower Renewablesのプロジェクトに正式に採用されたと発表されました。
 今回の契約は、総額400万ポンド(約7億円)で計画の最初の開発に充当し、オークニーの欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centreで来年運転実験が開始されるということです。
 さらに、ScottishPower Renewablesの計画では、スコットランドの西海岸のアイレーの海峡に1MWのHS1000潮流発電機十基による潮力発電所建設が将来的には控えているということです。
 オークニーの欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centreでは、さまざまなタイプの潮流発電機が年末から来年にかけてつぎつぎと運転が開始されます。その中にノルウェーが当初開発した300kWのHS300の成果を受けて、HS1000が加わったのですから、イギリスがどれほどこれらの海洋エネルギー開発計画に本気であるのかがわかります。可能性のあるものはすべてテストするというその姿勢は、オークニーに欧州海洋エネルギーセンター European Marine Energy Centreを是が非でも誘致した当初から変わらぬものでした。同センターの誘致とその後の展開は、海洋エネルギー開発のヨーロッパでの中心的な役割を海洋国イギリスが担おうとする同国の明確な姿勢の表明です。

プレスリリース / Hammerfest Strom,17 August 2010
ScottishPower Renewables Welcomes Hammerfest Strom Commitment to the Scottish Renewable Energy Sector

Hammerfest_stromsite
-----image : 上 :Hammerfest Stromサイトより。下Hammerfest Strom : HS1000サイトより-----
Hammerfest_strom_hs1000

" ScottishPower Renewables’ Managing Director Keith Anderson joined First Minister Alex Salmond in Oslo today (Tuesday 17th August) as the Norwegian tidal-power developer Hammerfest Strom announced major contracts worth £4m to construct the first of their advanced HS1000 tidal turbines in Scotland.
..........
ScottishPower Renewables (SPR), a major shareholder in Hammerfest Strom for the last 5 years, has already submitted a planning application to install ten HS1000 machines at a tidal-power array in the Sound of Islay on the west coast of Scotland. Beyond this, SPR is developing a 95 turbine project at Ness of Duncansbay in the Pentland Firth as part of The Crown Estate’s first marine energy leasing round. The company also confirmed that it will be entering the Ness of Duncansbay project into the Scottish Government’s £10 million Saltire Prize for marine energy innovation.
.......... "

関連
ScottishPower Renewables Welcomes Hammerfest Strom Commitment to the Scottish Renewable Energy Sector-----ScottishPower Renewables,17 August 2010

THE NEWS THIS WEEK 24/08/2010-----European Marine Energy Centre,20-Aug-2010

" ..........
In Norway, First Minister Alex Salmond praised world leading work by EMEC in encouraging the development of wave and tidal technologies. After the announcement that Scottish businesses have secured contracts worth £4 million to build the prototype turbine for Hammerfest Strom UK, a company jointly owned by ScottishPower Renewables and Norwegian energy firms, Mr Salmond said "This is another example of how the European Marine Energy Centre, our wave and tidal technical test centre in Orkney, is continuing to pay dividends through further overseas investment in Scotland." The 1 megawatt (MW) HS1000 device is due to be installed at Orkney-based EMEC next year.
.......... "

Carbon Trust: Marine renewables will be ready for mass scale deployment in 10 years + funding for 6 UK based technologies-----Marine Energy Systems,February 5, 2010

潮力発電の開発本格化へ:スコットランド企業がタービン受注[公益]-----NNA.EU,2010/8/18

参考エントリー
アトランティス Atlantis、世界最大の直径18m水平2連プロペラの1MW潮流発電機 AK-1000 をEMECのテストサイトへ-----ソフトエネルギー、2010/08/16

コメント続き

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GE、ヨーロッパのオフショア風力発電の大型プロジェクトを発表。洋上風車の総合的な開発で英国、ノルウェー、スウェーデン、ドイツの各国間で3.4億ユーロ(400億円超)にのぼる投資計画に合意

 GE Energyは、オフショア風力発電の総合的な開発計画を、英国、ノルウェー、スウェーデン、ドイツとの間で結んだと発表しました。ドルにして4億五千万ドルに達する計画により、GE ゼネラル・エレクトリックは、洋上風車の開発競争において、大きな一歩をシェア争いで先んじたということになりそうです。

 再生可能エネルギーの世界で、風力発電は世界的には大きな発電シェアをもっています。欧米、そして中国などの風力発電に積極的な国ではさらに大型投資案件の増加が見込めそうです。

プレスリリース / GE Energy,March 25, 2010
GE Announces Major European Offshore Wind Expansion with a Planned (ユーロ記号)340 Million Investment for Manufacturing, Engineering and Service Facilities in Four Countries

Hoch_angeschnitten
-----image(”GE Wind Turbines - Offshore Demonstration Image 2 ”) : 同リリースより

" GE (NYSE: GE) today announced plans to invest approximately (ユーロ記号)340 million to develop or expand its wind turbine manufacturing, engineering and service facilities in four European countries?the United Kingdom, Norway, Sweden and Germany?signaling GE’s deep commitment to the promising European offshore wind sector.

“Offshore wind will play a vital role in meeting the growing global demand for cleaner, renewable energy and has a bright future here in Europe,” said Ferdinando (Nani) Beccalli-Falco, president and CEO of GE International. “These investments will position us to help develop Europe’s vast, untapped offshore wind resources, while also creating new jobs for both GE and our suppliers.”
..........
The European Wind Energy Association expects that Europe’s offshore wind sector will grow more than 70% in 2010, with continued growth forecast over the next several years. If all of the offshore wind projects currently in development are completed, they could produce 10% of the European Union’s total electricity while avoiding 200 million tons of CO2 emissions each year. Overall, offshore wind is expected to make a major contribution in helping the European Union reach its goal to have 20% of its energy produced from renewable resources by the year 2020.

Key elements of GE’s European expansion announcement include:

Norway
GE will add to its existing presence in Norway with plans to create a new Offshore Technology Development Center in Oslo and will expand its advanced demonstration unit production and service facilities in Verdal. GE also has joined the Nowitech Research Center in Norway to participate in joint research projects on offshore wind topics. Norway is the planned site for the testing and demonstration of the first 4-megawatt wind turbines offshore. This will result in approximately 100 jobs and a ?75 million investment related to GE’s offshore wind business in Norway by 2016.

Sweden
In Sweden, GE also will expand its current offshore wind facilities by developing a Conceptual and Systems Design Center in Karlstad, Sweden. A technology demonstration unit is planned to be installed in Gothenburg harbor, and GE also will join the Chalmers Wind Energy Center in Gothenburg. This will result in approximately 50 jobs and a ?50 million investment related to GE’s offshore wind business in Sweden by 2016.

Germany
A new engineering center in Hamburg will feature product development, application engineering and advanced technology. GE also plans to expand its resources at its existing wind turbine manufacturing facility in Salzbergen, as well as the GE Global Research Center in Munich. This will result in approximately 100 jobs and a ?105 million investment related to GE’s offshore wind business in Germany by 2016.

United Kingdom
GE plans to establish its offshore wind turbine manufacturing in the United Kingdom. In addition, GE will locate application and service engineering resources in the country and will bring partners and suppliers of towers, blades, nacelles and other offshore wind components to the manufacturing facility. The plan will result in up to ?110 million investment related to GE’s offshore wind business in the United Kingdom and could ultimately deliver nearly 2,000 jobs by 2020. This investment will follow the successful outcome of the U.K. government’s infrastructure competition, aimed at supporting the development of renewable energy in the United Kingdom.
.......... "

関連
Statement - Ed Miliband and Peter Mandelson Respond to Investment by General Electric in UK Offshore Wind-----Department of Energy and Climate Change,25 March 2010

参考動画
Clean, Renewable Energy Adds Luster to the Emerald Isle

(GEreports,2008年10月20日)

参考エントリー
スコットランドは、再生可能エネルギーに熱心ですね! North Sea Grid計画----ソフトエネルギー、2010/03/10

エネルギー部門、GEの今後占う大きな要素に=2 / クリッピング NIKKEI NET-----自然エネルギー、2008/12/16

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ノルウェーで世界初の浸透膜発電(osmotic power)の実証プラントが稼働

 ノルウェーのStatkraft社、世界初の浸透膜発電(osmotic power)の実証プラントを稼働させました。実証プラントは数キロワットの規模で、小規模ですが、同社では2015年にも25メガワットの規模で、約1万世帯に電力を供給できる発電所の建設を目指すということです。
 この計画は2007年末に発表され、浸透膜発電(osmotic power)がいかなる形になるのか注目を集めました。今回、ビデオクリップや画像が多数公開され、ようやくその全貌が明らかになりました。

プレスリリース / Statkraft,24 November 2009
The world’s first osmotic power prototype opens todayNew Link

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-----image(”The worlds first osmotic power prototype is situated at Tofte, one hour south of Oslo in Norway. ”November 4, 2009 by Statkraft) : Flicker : high resolution imagesより

" Today Statkraft opens the world’s first osmotic power prototype. The official opening will be conducted by Her Royal Highness Crown Princess Mette-Marit of Norway.

The prototype generates power by exploiting the energy available when fresh water and seawater are mixed. Osmotic power is a renewable and emissions-free energy source that Statkraft has been researching into for 10 years and that will be capable of making a substantial global contribution to eco-friendly power production.
..........
The prototype will have a limited production capacity and is intended primarily for testing and development purposes. The aim is to be capable of constructing a commercial osmotic power plant within a few years’ time.
The global potential of osmotic power is estimated to be 1,600-1,700 TWh per annum, equivalent to 50 percent of the EU’s total power production. Osmotic power plants can, in principle, be located wherever fresh water runs into the sea; they produce no noise or polluting emissions and they can be integrated into existing industrial zones, for example, in the basements of industrial buildings.

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-----image : Flicker : membranes 2 November 17, 2009
by Statkraft より "

関連
Statkraft : The world’s first osmotic power plant opened!

Energiegewinnung durch Osmose - Statkraft

(StatkraftChannel,2009年11月20日)

世界初の浸透膜発電の実証プラントが稼働、ノルウェー-----AFP BB News,2009年11月25日
" .....世界全体の潜在量はEU加盟国の総エネルギー生産量の半分に相当する年間1700テラワット時にのぼる..... "

Osmotic Energy Potential-----New Energy and Fuel,December 5, 2008

ノルウェーの浸透膜発電計画 Osmosis Power-----ソフトエネルギー、2007/11/21

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世界初! ノルウェー、フローティング・ウィンドファームの実証実験が始まった!

 ノルウェーでフローティング方式の海上での風力発電の建設計画が進行中です。このほど大規模な実証実験が開始されました。ノルウェーの電源開発会社、StatoilHydro社によりHywind計画と名づけられ、今後2年間の実証実験を経て、深度220mの地点に設置、やがて120-700 mの深度の海における風力発電所の建設へと仕上げていく計画であるということです。風車はシーメンス、周辺の技術はシーメンスとStatoilHydroが共同で開発し、送電システムなど全体をノルウェー独自のものを開発していく意欲的な計画が始まりました。成功すれば、風力発電の海上での運用に大きな可能性を開くものになりそうです。

プレスリリース / Siemens,Jun 10, 2009
Press Release / Hywind: Siemens and StatoilHydro install first floating wind turbine
Ere200906064
-----image(”The world’s first large-scale floating wind turbine is located approximately 12 km south east of Karmoy in Norway at a water depth of about 220 meters.”) : 同リリースより

" StatoilHydro and Siemens installed the world’s first large-scale floating wind turbine. The turbine is located approximately 12 km south east of Karmoy in Norway at a water depth of about 220 meters. The Hywind project was developed by StatoilHydro, and Siemens supplied the SWT-2.3 MW wind turbine with a rotor diameter of 82 meters. Over the next two years the floating wind turbine will be tested to provide a thorough analysis of this innovative concept. The Hywind turbine will be connected to the local grid and is expected to start producing power in mid-July.
.......... "

関連
Hywind by Statoil(動画も公開されています。)
  / Hywind – the world’s first full-scale floating wind turbine-----Statoil,2009-10-14

" FACTS
Turbine size: 2.3 MW
Turbine weight: 138 tons
Turbine height: 65 m
Rotor diameter: 82.4 m
Draft hull: 100 m
Displacement: 5300 m3
Diameter at water line: 6m
Diameter submerged body: 8.3 m
Water depths: 120-700 m
Mooring: 3 lines "

Demonstrating offshore wind power in deep sea-----Nordic Energy Solutions,24 Jun 2009

世界初のフロート風力発電所は、2009年にStatoilHydro社、ノルウェイ、、、-----ソフトエネルギー、2008/05/28

世界初のフローティング方式の風力発電機は2009年にノルウェー、北海地域に設置-----ソフトエネルギー、2007/06/27

参考動画
Hywind, worlds first offshore floating windmill (go HQ!)

(eiler10,2009年03月20日)

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ノルウェーの浸透膜発電計画 Osmosis Power

 ノルウェーで新しい発想に基づく淡水と海水の塩分濃度の差を利用し浸透膜により圧力を得るという浸透膜発電 : Osmosis Power Plantという発電所建設計画が進行中。
 計画しているのは、エネルギー関連事業を行うStatkraft社で、早ければ2015年ぐらいまでに実用試験プラントの建設に目処をつけることを目指すということです。利用される淡水の90%ほどが浸透膜を通して海水側に流入し圧力をかけ、そのプレッシャーを利用して大規模なタービンを回転させて発電させる仕組みということです。いままでにない発電所になることは間違いありません。

 この情報を最初に掲載したと思われるAFP BB Newsには、解説のための図が掲載されています。

ノルウェーの再生可能エネルギー-----AFP BB News,2007年11月13日

" 図は、ノルウェーの再生可能エネルギー計画を図解したもの。河川水が海水と混ざる際のエネルギーを利用する。 "

 これだけではよくわからないので、Statkraft社のサイトに行くと広報誌などに関連記事がありました。

Norway_osmosenergy
-----image(pop up ) & text: Statkraft's magazine Fossekallen.Fossekallen nr. 3-2007 p.13より

" BUILDING THE WORLD’S FIRST OSMOTIC POWER PLANT
The first prototype osmotic power plant in the world is to be built close to the Oslofjord. At the same time, efforts are to be increased to develop the technology in which Statkraft already is a world leader.
Osmotic power is clean energy, and calculations indicate that the technology has the potential to make an annual contribution of approximately 1,600 TWh worldwide. This is 13 times as much power as is generated by Norwegian hydropower plants every year.

FACT FILE: OSMOTIC POWER
. Osmotic power generation utilises the osmotic pressure difference between fresh water and sea water.
. Energy production from osmotic power is stable and predictable.
. The technical potential for osmotic power in Norway is estimated at 12 TWh.
. Osmotic power is an environmentfriendly source of energy: it generates no emissions of CO2, has limited local environmental impact, and requires little space.
. Osmotic power has potential for green certificates.
. It is expected that osmotic power will be ready for commercialisation before 2015.
The principle behind osmotic power is the natural phenomenon of osmosis. The input factors in an osmotic power plant are sea water and fresh water, which are separated by a membrane. The fresh water will permeate into the sea water through the membrane,generating a pressure that can be used to generate power.
“After ten years of research and development, we believe the time is ripe to build the first prototype of an osmotic power plant. This entails an increase in our focus on and investments in the development of the technology. With this decision, we will be investing more than NOK 100 million in developing a new, renewable energy technology,” explains Sverre Gotaas, VP Innovation at Statkraft.
........... "

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世界初のフローティング方式の風力発電機は2009年にノルウェー、北海地域に設置

 6/26付けのRenewable Energy Access : Floating Wind Turbine May Be in Sea by 2009元記事)によると、世界中で競うように研究、開発されてきたフローティング、つまり浮いた形で風力発電機を海洋上に設置するフローティング・ウィンドタービンは、2009年にノルウェーの北海沖に設置される見込みだという。記事を読んで、すぐにHydro社とわかったので、すでに今年に入ってから注目していた、この会社のサイトでプレス発表を見つけることができました。

プレスリリース / Hydro,2007-06-26
Hywind_515x256
-----image(pop up ; ”Illustration: Solberg Production”):同リリースより
Technology cooperation on full-scale floating wind turbines

" Hydro and Siemens Power Generation have entered into an agreement to cooperate on technology to develop floating wind turbines based on Hydro's Hywind concept. Siemens will deliver the first wind turbine for the demonstration unit, which will be positioned off the coast of Norway.
.....
Floating offshore turbines could be installed at sites with greater water depths. Hydro currently has a license to place a demonstration turbine offshore near Karmoy, an island in the southwest of Norway. The company is also considering the possibility of locating the wind turbine near an oil installation with the aim of supplying it with renewable energy. "
----------

 情報を総合すると、ウィンド・タービンのフロートは、特殊なコンクリート製。長さは200mで水上部分は、80mで風車の直径は、60m。風車の予想定格は5MW。この風車は、浮いた状態で、海底からワイヤーで固定される。このことにより、オフショアの強い風を利用し、かつ荒天にも耐えられる構造を実現できるという。実験がうまくいけば、北海にフローティング風車群が立ち並ぶことになる。

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住友商事、ノルウェー社と太陽電池用シリコンウエハーの長期購入契約 / クリッピング nikkeibp.jp - 環境 -

" 住友商事は、出資先であるノルウェーのリニューアブルエナジー(REC)社のグループ会社との間で、太陽電池の原料となる多結晶シリコンウエハーの長期売買契約を締結した。契約期間は2007年から6年間で契約金額は約600億円。太陽電池の世界トップシェアを握るシャープに販売する。

太陽光発電は過去3、4年間、日本・ドイツを中心に年率30%を超える勢いで成長している。.......... "-----nikkeibp.jp - 環境 -,2006年9月25日

コメント
 世界的な太陽電池の製造は、25-30%ののびで推移してきています。産業としては、非常に力強いものです。しかしながら、結晶系のセルの供給不足は、ウェハーの確保競争を招き、太陽電池は若干値上げに動いています。
 この動きが落ち着くのには、数年。新たな技術革新がなければ5年から10年続くといわれます。売れるのに、商品がない、という”深刻な”事態だけはおこらないことを願っています。(t_t)

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