欧州連合 EU、再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術 CCS に10億ユーロの助成

 欧州委員会 EUは気候変動対策として、全欧規模で実施される再生可能エネルギーと二酸化炭素貯留技術など、革新的実証プロジェクト19件に対し、10億ユーロの助成金を拠出することを公表しました。10億ユーロといえば、現在のレートで、約1365億5千円(1ユーロ =約136.5円換算 )です。

 具体的には、

クロアチア 地熱発電 14.7 百万ユーロ(1.35億円換算で、約19.8億円)

キプロス 太陽熱発電 CSP 60.2 百万ユーロ(約81.3億円)

キプロス スマートグリッド 11.1 百万ユーロ(約15.0億円)

デンマーク バイオエネルギー 39.3 百万ユーロ(約53.1億円)

エストニア バイオエネルギー 6.9 百万ユーロ(約9.3億円)

エストニア バイオエネルギー 25 百万ユーロ(約33.8億円)

フランス 地熱発電 16.8 百万ユーロ(約22.7億円)

フランス 海洋エネルギー 72.1 百万ユーロ(約97.3億円)

アイルランド 海洋エネルギー 23.3 百万ユーロ(約31.5億円)

イタリア 太陽熱発電(CSP) 40 百万ユーロ(約54億円)

イタリア スマートグリッド 85 百万ユーロ(約114.8億円)

ラトビア バイオマス発電(熱分解) 3.9 百万ユーロ(約5.3億円)

ポルトガル 太陽光発電 8 百万ユーロ(約10.8億円)

ポルトガル 海洋エネルギー 9.1 百万ユーロ(約12.3億円)

スペイン 風力発電 33.4 百万ユーロ(約45.1億円)

スペイン 風力発電 34 百万ユーロ(約45.9億円)

スペイン バイオエネルギー 29.2 百万ユーロ(約39.4億円)

スウェーデン バイオエネルギー 203.7 百万ユーロ(約275.0億円)

イギリス CCS 300 百万ユーロ(約405.0億円)

 となっています。最大のプロジェクトはイギリスの二酸化炭素貯留技術実証プロジェクト(CCS)で、約405.0億円の資金が投じられます。これは、EUにおける最初の大規模な二酸化炭素貯留技術プロジェクトとなるものです。今回の助成は、NER300プログラムの第2期選定分です。NER300プログラムは、欧州県内の新規参入者用排出枠分売却による収益による50%の共同融資プログラムの2012年実施の第一回(23件、12億ユーロ)に続く、第二弾となるものです。
 これにより、欧州県内の気候変動対策におけるエネルギー分野の具体的な対策がここに盛り込まれることになります。
 今回意外だったのは、海洋エネルギー関連が、3件あったことです。2030年代に実用化する技術として、予算的な限界がある中で、手厚く育てようとしている様が見えます。この3件については、具体的に日をあらためてみていきたいと思います。


プレスリリース / EUROPEAN UNION, 8 July 2014
Climate action: Commission uses polluters' revenues to fund clean energy projects across Europe

" The European Commission today awarded €1 billion funding to 19 projects to fight climate change under the second call of the so-called NER 300 funding programme. The funding for the projects comes from revenues resulting from the sale of emission allowances in the EU Emissions Trading System. This makes the polluters the driving force behind developing new low-carbon initiatives.

The funding will be used to demonstrate technologies that will subsequently help to scale-up production from renewable energy sources across the EU as well as those that can remove and store carbon emissions. The projects awarded co-financing today cover a range of technologies − bioenergy, concentrated solar power, geothermal power, photovoltaics, wind power, ocean energy, smart grids and, for the first time, carbon capture and storage (CCS).

Connie Hedegaard, EU Commissioner for Climate Action, said: "With these first-of-a-kind projects, we will help protect the climate and make Europe less energy dependent. The €1 billion we are awarding today will leverage some additional €900 million of private investment. So that is almost €2 billion of investment in climate-friendly technologies here in Europe. This is a contribution to reducing Europe's energy bill of more than €1 billion per day that we pay for our imported fossil fuels."
..........
NER 300
The NER 300 programme is so-called because it is funded from the sale of 300 million emission allowances from the new entrants' reserve (NER) set up for the third phase of the EU emissions trading system (EU ETS).

In its recent Communication: 'A policy framework for climate and energy in the period from 2020 to 2030', the Commission outlines the possibility of exploring an expanded NER 300 system in the post-2020 climate and energy framework. This could be a means of directing further revenues from the EU Emissions Trading System towards the demonstration of innovative low-carbon technologies in the industry and power generation sectors.
.......... "

関連
Questions and Answers on the outcome of the second call for proposals under the NER 300 programmeEUROPEAN UNION, 8 July 2014

欧州投資銀行、CCSプロジェクト資金を調達-----Global CCS Institute,29 Apr 2014

"EUのCO2排出枠3億単位の売却で調達された20億ユーロ以上の資金で、欧州における革新的な再生可能エネルギー実証プロジェクト及びCO2回収プロジェクトが恩恵に与ることになる。このことは、排出枠売却の第2フェーズが成功裏に完了した後、欧州投資銀行によって発表された。この売却は、欧州委員会、欧州投資銀行及びEU加盟国が共同で管理している資金調達手段であるNER300プログラムの一環として行われた。
......... "

EU 再生可能エネルギー・二酸化炭素貯留技術実証プロジェクトに10億ユーロの助成を決定-----EICネット、 2014.07.08


追加情報
仏 Akuo Energy、西インド諸島マルティニークに16MW浮体式海洋温度差発電所"NEMO"建設へ-----ソフトエネルギー、2014/08/20

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太陽電池モジュールの生産量は中国が約22GWで6年連続のトップ。2位は3.03GWで日本

 グローバル インフォメーションは、イギリスの市場調査会社 GlobalDataのリポート「Solar PV Modules」の販売を開始しました。
 世界の太陽電池市場の2012の動向をまとめ、2020年までの市場の将来をまとめた内容であるとのことです。過去においては、2006年の1.43GWから2011年の28.94GWまで急速に拡大してきた太陽光発電の導入量は、2012年には各国の政策の転換や調整などにより、30.25GWとその成長を鈍化させました。この傾向は、2013年も継続、スペイン、イタリア、ドイツなどの政府が支援策の縮小により、設置件数は25.38GWまで落ち込む見通しだということです。しかしながら、このリポートでは、2014年から2020年にかけては着実に増えていくと分析しています。

 2013年の太陽電池市場の動向は、

「Germany, China and Italy were the Largest Consumers of Solar PV Modules in 2012 and China Continues to be the Largest Producer of Solar PV Modules in the World」

 と導入量においても、生産においても存在感を示しているのは、中国です。太陽電池モジュールの生産量は中国が約22GWで6年連続のトップです。中国のメーカーの破綻処理や政府による支援策下での業界再編がうまくいけば、この傾向はまだ続くということでしょうか、、、

 日本は、生産では2位となっていますが、数字は3.03GWです。2012年に世界で生産されたモジュールの66%は中国製ということです。ローコスト太陽電池の世界市場での存在感の大きさがわかります。
 

プレスリリース / グローバル インフォメーション、2013年09月25日
太陽電池モジュールの生産量は中国が6年連続でトップ

"(株)グローバル インフォメーションは、市場調査会社GlobalDataが発行した報告書「Solar PV Modules - Market Size, Annual Production, Average Price, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020 (世界の太陽電池(PV)モジュール市場:市場規模、年間生産量、平均価格、競合情勢、主要国分析)」の販売を開始しました。

 太陽電池モジュールの設置件数は、2006年から2011年にかけて大幅に伸びており、とりわけ2008年から2011年までは累積発電能力が毎年50%以上増加しました。年間の設置件数は、スケールメリットの拡大、新技術の登場、各国政府の政策や制度上の支援策などを背景に、2006年の1.43ギガワット(GW)から2011年の28.94GWへと増えています。しかし2012年に入ると、業界全体が当初の成長局面から調整局面へと移行し始め、太陽光発電業界にとって重要性の高い国々の政府が支援策を縮小したり、打ち切ったりしたこともあって、成長率は大幅に低下しました。

 2012年の年間設置件数は30.25GWであり、2011年(28.94GW)に比べ小幅な伸びにとどまっています。また2013年には、スペイン、イタリア、ドイツなどの政府が支援策を縮小しているため、設置件数は25.38GWまで落ち込む見通しですが、2014年から2020年にかけては着実に増えていくと思われます。

中国は、太陽電池モジュールの生産量で世界をリードしており、2012年に世界で生産されたモジュールの66%は中国製でした。太陽電池モジュールの一大生産拠点となっている同国は、製造業界にとって有利な条件が揃っており、6年連続でモジュール生産量トップの座を維持しています。2012年には、22,749メガワット(MW)の太陽電池モジュールが中国で生産されており、その大半(22,099MW)が結晶系シリコン(c-Si)モジュール、650MWが薄膜モジュールでした。ポリシリコンを国内で調達でき、業界に有利な規制環境が維持され、安価な労働力を容易に入手することが可能な同国では、Yingli Green Energy、Trina Solar、LDK Solar、Jinko Solarなどのメーカーが、年産1,000MW以上の生産能力を維持しつつ、太陽電池モジュールの生産で世界をリードしています。太陽光発電市場で中国に次ぐシェアを有しているのは日本ですが、2012年のモジュール生産量は3.03GWで、世界の生産量の9%を占めるにとどまっており、トップとの差は大きく開いています。
.......... "

関連
市場調査レポート: 世界の太陽電池(PV)モジュール市場:市場規模、年間生産量、平均価格、競合情勢、主要国分析 Solar PV Modules - Market Size, Annual Production, Average Price, Competitive Landscape and Key Country Analysis to 2020

"....
発行 GlobalData
出版日 2013年08月31日 ページ情報 英文 156 Pages
価格 USD 3,995 換算 399,340円 (税抜) PDF by E-mail (Single user license)
..... "

Solar PV Modules Market Installed Capacity Growth to 2020 in Small Annual Additions, Says a New Research Report at ReportsnReports.com-----PRWEB, August 26, 2013

"Germany, China and Italy were the Largest Consumers of Solar PV Modules in 2012 and China Continues to be the Largest Producer of Solar PV Modules in the World"


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モロッコで、160 MWのNoor 1集光型太陽熱発電(CSP) の建設が開始されました

 モロッコの砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)で、160 MWの Noor 1 集光型太陽熱発電(CSP) の建設が開始されました。今回建設される集光型太陽熱発電(CSP : Concentrating Solar Power) プラントのプロジェクト名は、Noor 1 CSP project で、モロッコ ワルザザートという町に建設されます。Noor 1 には、これ以外にも大規模な太陽光発電施設が建設され、最終的には500MWの一大ソーラーエネルギーコンプレックスができる予定です。

 このプロジェクトは、ドイツ、スペイン、世銀などが資金調達や提供で関わり、北アフリカからヨーロッパに再生可能エネルギーで発電した電力を送電するデザーテックプロジェクトの一画であり、端緒となる重要な計画です。建設はサウジアラビアのACWA Powerが請負い、スペインのTSK ElectrónicaやAccionaなど電力や集光型太陽熱発電(CSP)に関する技術を保有する企業が多数参加しています。

 完成は、2015年の後半になります。特長的なのは、溶融塩に熱を蓄熱しいつでも熱を取り出し発電を行うことができるので、昼夜を問わず安定して発電を行うことができる点です。プロジェクトの詳細は今のところあまりわかりませんでした。工事が進んだらより詳細なものを知りたいところです。

 AFP BB Newsによると、
「アフリカ北部に位置するモロッコは、世界トップクラスの再生可能エネルギー生産国を目指しており、欧州へのクリーンエネルギー輸出を視野に入れている。2020年までに90億ドル(約9200億円)を投じて計5つの太陽光発電施設を建設し、発電能力を合計で200万キロワットまで高める計画だ。」とのことです。

 モロッコにとっても、ヨーロッパにとっても大きな計画が進行していきます。

Morocco_ouarzazate_map
-----image : Googleマップでモロッコ ワルザザートを見る


プレスリリース / ACWA,13 May 2013
The Launch of Construction at Noor 1 Independent Solar Power Project in the Kingdom of Morocco

"On Friday 10 May 2013 his Majesty King Mohammed VI attended the launch of construction of the Noor 1 Concentrated Solar Power (CSP) Independent Power Project. The 160 MWe Noor 1 CSP project is a greenfield IPP to be developed as the first project for the Moroccan Agency for Solar Energy (MASEN) in a series of several planned developments at Noor 1 Solar Complex. The Noor 1 complex is set to develop into a 500 MW solar park incorporating several utility-scale solar power plants using various solar technologies.
Noor 1 160MWe CSP IPP plant with 3 hours of thermal storage is today the world’s largest parabolic trough CSP power plant and the first utility size thermal solar generation project in Morocco. The project is located in Souss-Massa-Draa, province of Ouarzazate in Morocco, approximately 200 km south of Marrakesh. The 160 MW Noor 1 CSP IPP will be developed on a Build, Own, Operate and Transfer (BOOT) basis by ACWA Power Ouarzazate which has recently awarded an EPC contract to a consortium composed of spain’s TSK Electrónica y Electicidad, Acciona Infrastructuras, Acciona Ingeniería, and Sener Ingeniería y Sistemas. The EPC consortium will procure part of the scope locally in Morocco. The Operation and Maintenance will be undertaken by a consortium led by NOMAC, a subsidiary of ACWA Power and it is estimated that the commercial operation will begin in the second half of 2015. Masen will be the offtaker of the energy produced according to the 25-year Power Purchase Agreement (PPA).
.......... "

関連
Moroccan Agency for Solar Energy (MASEN)
/ Ouarzazate, le 10 mai 2013 ,Lancement des travaux de réalisation de NOOR 1,première centrale du complexe solaire d’Ouarzazate, traduction concrète des ambitions du Plan Solaire Marocain(PDF)
- LE PLAN SOLAIRE MAROCAIN  - Présentation
- Site de Ouarzazate

Morocco_ouarzazate_solar
-----image : 上記サイトよりのPDF資料より-----
Morocco_ouarzazate_solar2
コメント-Noor 1では、今回のCSPと太陽光発電ともうひとつのソーラープロジェクトで、三つのプロジェクトが進行中です。具体的な情報が発表されたら、またフォローしたいと思います。

/ Sunshine map
Carte_irradiation1
-----image : 上記サイトより

ドイツ、モロッコの世界最大の太陽光発電施設の建設を支援-----環境展望台、2013.05.10

"ドイツの連邦環境省(BMU)と連邦経済協力開発省(BMZ)の発表によると、モロッコのワルザザートで、ドイツが総額1億1500万ユーロを融資する、世界最大の太陽エネルギー発電施設の建設が開始された。これは、モロッコの太陽エネルギー計画の実施と、年間23万トンとされるCO2排出削減を後押しするもの。
.......... "

太陽光発電の巨大プロジェクト着工 、モロッコ-----AFP BB News,2013年05月13日

"モロッコの砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)で10日、16万キロワット級の太陽光発電所の建設工事が始まった。2段階からなる太陽光発電プロジェクトの第1段階にあたる。
.......... "

Statement from Dii and ACWA Power on the construction launch of solar plant in Ouarzazate-----Desertec Industrial Initiative(Dii),10.05.2013

Construction begins on Noor 1 solar CSP plant in Morocco-----Solarserver,2013-05-13


参考
Morocco: ACWA selected for Ouarzazate-----PV Magazine,

Morocco aims to set up concentrated PV supply chain-----optics.org,17 Jun 2011

Morocco solar plant secures 300-mln-euro loan----Phys.ORG,Nov 19, 2012

・World Bank : Egypt and Morocco : Concentrated Solar Power - Projects - MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power - PROJECT MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power( MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power - AidData 2.0 )

・ACCIONA Energy : Concentrating Solar Power Leading the way in CSP technology

・Wikipedia : Renewable energy in Morocco ,Solar power in Morocco

参考動画
What in the world is Ouarzazate?

(WorldBank,2011/11/18)

Lénergie solaire au Maroc
(MoroccanAmerican1,2013/05/18)

参考エントリー
デザーテック DESERTEC、2016年にチェニジアの2GW集光型太陽熱発電(CSP)で発電し、高圧直流送電線(HVDC)でイタリアに送電する計画を発表ソフトエネルギー、2010/01/28

デザーテック DESERTEC がヨーロッパでいよいよ始動。エネルギーは、北は洋上風車から、南は地中海を超えて砂漠からやってくる!-----ソフトエネルギー、2010/01/28

集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29

UAEに世界最大規模 100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成-----ソフトエネルギー、2013/03/21

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UAEに世界最大規模 100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成

UAE アラブ首長国連邦で100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成しました。集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) のシステムは、アベンゴア・ソーラー Abengoa Solarのパラボリック・トラフ Parabolic Troughです。2.5平方kmの敷地に、258,000の鏡で構成された半円形のパラボラ集光鏡が768基並び、UAEの平均的な家庭20,000軒分の電力が生み出されます。

 今回のプロジェクトの資金の6億ドルは、アブダビのMasdarが60%、Totalが20%、Abengoa Solar が20%を出資したものです。建設には3年の歳月がかかりました。

 さらに順調に資金調達が行われれば、Shams 2とShams 3プロジェクトも計画されています。


Masdar Launches Shams 1, The World’s Largest Concentrated Solar Power Plant In Operation-----Masdar,Mar 17, 2013

プレスリリース / Abengoa Solar,March 17, 2013
Masdar, Total and Abengoa Launch Shams 1, the World’s Largest Concentrated Solar Power Plant in Operation

20130317_np_sham_alta
-----image : 同リリースより

"The inauguration of Shams 1, a 100 MW solar thermal plant, is a major milestone in the development and deployment of renewable energy in the Middle East.

Masdar, along with its partners, today launched Shams 1, the largest concentrated solar power plant (CSP) in operation in the world. Masdar, Abu Dhabi’s renewable energy company, partnered with French energy company Total and Spain’s energy infrastructure company Abengoa. The 100 MW solar thermal project will power thousands of homes in the United Arab Emirates and displace approximately 175,000 tons of CO₂ per year. The 600 MUS$ project took three years to build.
..........
Located in the UAE’s Western Region, in the emirate of Abu Dhabi, Shams 1 was designed and developed by Shams Power Company, a joint venture between Masdar (60 percent), Total (20 percent) and Abengoa Solar (20 percent). With the addition of Shams 1, Masdar’s renewable energy portfolio accounts for almost 68 percent of the Gulf’s renewable energy capacity and nearly 10 percent of the world’s installed CSP capacity.
..........
Covering an area of 2.5 km², or 285 football fields, Shams 1 generates electricity to power 20,000 homes in the UAE. Also, because solar power is generated during peak demand, the UAE is able to reduce the need for “peak shaving” generators, which are expensive and idle most of the year.
..........
Incorporating the latest in parabolic trough technology, Shams 1 features more than 258,000 mirrors mounted on 768 tracking parabolic trough collectors. By concentrating heat from direct sunlight onto oil-filled pipes, Shams 1produces steam, which drives a turbine and generates electricity. In addition, the solar project uses a booster to heat steam as it enters the turbine to dramatically increase the cycle’s efficiency. The project also includes a dry-cooling system that significantly reduces water consumption – a critical advantage in the arid desert of western Abu Dhabi.
.......... "

関連
Abengoa Solar partners with Total and Masdar to build, own and operate the first large scale Solar Power Plant in the Middle East-----Abengoa Solar,June 10, 2010
20100609_np_abu_dhabi_img_02_baja
-----image : 上記リリースより-----
20100609_np_abu_dhabi_img_03_baja

"The Shams -1 concentrating solar power plant, with 100 megawatts of power output capacity, will be operational in 2012. Abengoa Solar and Total will own and operate the Shams-1 project in a joint venture with Masdar.
.......... "


Shams 1 Progress (October 2012)

(Masdar VideosChannel·,2012/11/01)

・Wikipedia : Shams solar power station
- Parabolic trough

追加情報(2014/10/17)
・Masdar Energy : Shams 1
Jan_2013_aerial_francois_site_photo
-----image : 上記サイトより

"Shams 1 CSP Plant Quick Facts
Among the largest concentrated solar power plant in the world
Land area: 2.5 Km2
Installed capacity: 100 megawatt
Displaces approximately 175,000 tons of CO₂ annually
Solar field will consist of 768 parabolic trough collectors
Construction commenced in June 2010 at Madinat Zayed, 120 kilometres from Abu Dhabi
Plant set to go online in 2013
For more information, visit: www.shamspower.ae"

Shams 1 Corporate Video

(Masdar VideosChannel,2013/01/27)

SHAMS
Shams_1flyer
-----image : Factsheet「Shams One Flyer [PDF]」より


参考エントリー
米エネルギー省、アベンゴア・ソーラー Abengoa Solarの世界最大規模250MW太陽熱発電所 Solana 建設計画に融資保証、建設へ!-----ソフトエネルギー、2011/01/11

集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29


おすすめエントリー
週刊GreenPost 65号 2013/3/18- 日版 しなやかな技術研究会

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EUは、再生可能エネルギー実証プロジェクト合計23件に12億ユーロ(1400億円超)の助成を決定

 EU、欧州委員会(European Commission)は、昨年末に再生可能エネルギー実証プロジェクトに対して合計23件に12億ユーロの助成を決定しました。このプログラムの名前は NER300 funding programmeで、今回決定されたのはバイオマス(フィンランド、イタリア、ポルトガル、フランス、オランダ、スウェーデン[2件]、ドイツ、)、浮体式洋上風力発電(フランス、ポルトガル)、風力発電(スウェーデン、オーストリア)、太陽熱発電(キプロス、ギリシャ[2件]、スペイン)、スマートグリッド(ベルギー)、地熱発電(ハンガリー)、潮流発電(イギリス[2件])、波力発電(アイルランド)、洋上風力発電(ドイツ[2件])という内訳で、内容は調査、実証、新設・運用など様々な内容に対する助成となっています。(参考

 ちなみに、12億ユーロは、今日の参考レートでは、約1千400億円です。プロジェクト一件に対する助成の割合は50%。今回の第一回選定プロジェクトは、再生可能エネルギーに回ったが、第二回には、CCS(二酸化炭素回収貯留)技術に対して2億7500万ユーロが予定されています。

 この助成により、雇用が生まれ、産業が興り、ヨーロッパ全体の技術力の向上にもつながり、それがやがては輸出にもつながる。欧州の希望も感じる手当てだと思いました。


プレスリリース / European Commission(欧州委員会),18/12/2012
Climate action: Commission awards EUR 1.2 billion to kick-start 23 innovative

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-----image : 関連記事より

"The European Commission today awarded over €1.2 billion funding to 23 highly innovative renewable energy demonstration projects under the first call for proposals for the so-called NER300 funding programme. Projects will be co-financed with revenues obtained from the sale of 200 million emission allowances from the new entrants' reserve (NER) of the EU Emissions Trading System.

The projects cover a wide range of renewable technologies - bioenergy (including advanced biofuels), concentrated solar power, geothermal power, wind, ocean energy and distributed renewable management (smart grids).
..........
Collectively, the award winning projects will engage several thousands of full-time workers during the construction phase (next 3-4 years). Once operational, about a thousand full-time workers will be engaged for the next 15-20 years to keep the installations running. Positive growth and employment effects are also intended along the supply chain feeding the sector.

NER300 funding will provide up to 50% of the 'relevant costs' of the project, a term in essence meaning the additional costs compared to existing, proven technologies; the rest will be covered by private investment and/or additional national funding. NER300 funding will be made available on an annual basis, based on proven performance (the amount of green energy produced) and the meeting of knowledge-sharing requirements.
.......... "

関連
European Commissio - Climate Action : NER300
/ Questions and Answers on the outcome of the first call for proposals under the NER300 programme(助成決定リストがここに掲載されています。*)
- NER300 - Large-scale Stirling dish power plants with solar to electric efficiency of over

*)当初、助成決定先をドラフト版を参照して書いてしまったので、以下のリストには、太陽熱関連のところと助成金額に混乱があります。暇を見て直します。正確な対象とリストは、上のQ&Aを参照してください。

NER300 - Finance for installations of innovative renewable energy technology and CCS in the EU / First call - Award Decision(NER300第一弾助成決定内容ドラフト版)

EU 再生可能エネルギー実証プロジェクト23件に12億ユーロの助成を決-----EICニュース、 2012.12.18

First call for proposals under the NER300 programme-----EU Business,20 December 2012

Renewables set to get bulk of NER300 funding-----EWEA, 21 Dec 2012

Four CSP projects awarded by EU with €203.3 M under the NER300 programme-----CSP World,19 December, 2012


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欧州風力エネルギー協会(EWEA)、EU圏の風力の設備容量が累計100GWに達したと発表

  欧州風力エネルギー協会 European Wind Energy Association(EWEA)がまとめたところによると、EU圏の風力の設備容量が累計100GWに達したととのことです。同時に公開されたグラフを見ると、1995年の統計開始から、累計50GWに達するまで、2007年までの、12年が必要であったのに、残りの50GWを積み増すのにたった、5年しかかかっていないことがわかります。風車も大型化し、効率よく配置できるようになったことがわかります。

 100GWは、日本的表現では容量1億キロワットに相当し、5700万世帯分の電力消費量をまかなうことができるとのことです。仮に1基を2.5MWとすると4000基に相当します。また、原子炉の39基分、石炭火力発電所62基分、ガス火力発電所にして52基分に相当するそうです。

 また同時に公開された、トップ10の風力発電所ランキングリストでは、

No.1 Fantanele and Cogealac(Romania) 600MW(GE 2.5MW機*240基)
No.2 Whitelee(UK) 539MW(Siemens 2.5MW機*215基)
No.3 Viking(UK) 371MW(Siemens 3.6MW機*103基)

 となどが発表されました。リーマニアにあるFantanele and Cogealac風力発電所が地上としては、最大規模と初めて知りました。


プレスリリース / European Wind Energy Association(EWEA),27 September 2012
EU reaches 100 GW wind power milestone

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-----image(”Cumulative wind power installations in the EU (GW)”) : 同リリースより

"The European Union has passed the milestone of 100 gigawatt (GW) of installed wind power capacity, according to the European Wind Energy Association (EWEA).
100 GW of wind power can generate electricity over a year to meet the total consumption of 57 million households, equivalent to the power production of 39 nuclear power plants.
It took the European wind energy sector some twenty years to get the first 10 GW grid connected. It only needed 13 years to add an additional 90 GW. Half of the total European wind power capacity has been installed over the past six years.

"It would require burning 72 million tonnes of coal annually in coal fired power plants to match Europe's annual wind energy production. Loading that amount of coal on trains would require 750,000 wagons with a combined length of 11,500 kilometres - the distance from Brussels to Buenos Aires, Argentina," said Christian Kjaer, CEO of EWEA.

"Despite only utilising a tiny fraction of Europe's vast domestic wind energy resources, wind power is having a substantial impact on Europe's energy security and environment, and benefits us hugely in creating green jobs and technology exports", said Kjaer.

Recent wind turbine installations contributing to the 100 GW milestone include:

•Anholt offshore wind farm, 400 MW developed by DONG off the coast of Denmark;
•Linowo, 48 MW developed by EDF Energies Nouvelles Polska in Poland;
•Ausumgaard, 12 MW developed by a private landowner in Denmark (west Jutland);
•Akoumia, 7.2 MW developed by Greek power company PPCR on the island of Crete.

For a list of Europe's largest onshore wind farms see here.
[ http://www.ewea.org/fileadmin/ewea_documents/
documents/publications/statistics/
Ten_biggest_wind_farms_in_Europe.pdf ]

2012_ten_biggest_eu_windfarms
-----image(”a list of Europe's largest onshore wind farms”) : 同リリースより
..........
100 GW of wind power can produce the same amount of electricity over a year as:

• 62 coal power plants, or
• 39 nuclear power plants, or
• 52 gas power plants.

To produce the same amount of electricity as 100 GW of wind turbines in a year you would have to:

• Mine, transport and burn 72 million tonnes of coal, at a cost of €4,983 million, and emit 219.5 Mt of CO2, or
• Extract, transport and burn 42.4 million cubic meters of gas, at a cost of €7,537 million, and emit 97.8 Mt of CO2.
.......... "

関連
EU reaches 100 GW wind power milestone----- Global Wind Energy Council(GWEC),27 September 2012

EU風力発電、容量1億キロワットに-----日本経済新聞、2012/9/27


参考エントリー
米オレゴン州に日本企業も参画し845MWのShepherds Flat風力発電所が完成-----ソフトエネルギー、2012/09/26

世界風力エネルギー協会 GWEC、リポート Global Wind Statistics 2011 を公開。全世界では、+21%-----ソフトエネルギー、2012/02/13


おすすめエントリー
週刊GreenPost 42号 - しなやかな技術研究会 2012/10/1-5日版

続きを読む "欧州風力エネルギー協会(EWEA)、EU圏の風力の設備容量が累計100GWに達したと発表"

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SDEurope2012 参加の千葉大学チーム、おもてなしハウスの建て込みが開始されました

 スペインのマドリッドであと10日ほど、9/14から開始されるソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012 に参加する千葉大学チームのソーラーハウス「おもてなしハウス Omotenashi House」の現地での組み立て作業が開始されました。状況は、ツィッターのChibaUniSDE2012や、FacebookのOmotenashi House - おもてなしハウスで知ることができます。

 今回2回目となるヨーロッパ大会はもちろん、本家アメリカの大会を通じて、日本の大学が参加するのは初めてです。世界の大学と10のカテゴリーで競うエコハウスのデザインコンペがまもなく始まります。活躍を期待しております。

イベント9/14-30 ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012-----ソフトエネルギー、2012/05/01
"国際的な大学対抗のエコ建築のコンテストである、ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012が今年9月にスペインのマドリッドで開催されます。  アメリカエネルギー省が企画したアメリカでの本大会とは別に、ヨーロッパでの開催は2010年に続き2回目となります。2012年大会には、世界15カ国から20チームあまりが参加し、10のカテゴリーで審査を受け、受賞作を決定します。

 コンテストの審査項目は以下、
1. Architecture (建物)
2. Engineering & Construction (エンジニアリング&建設)
3. Energy Efficiency (エネルギー効率)
4. Electrical Energy Balance (電力の需給バランス)
5. Comfort Conditions (快適性)
6. House Functioning (機能性)
7. Communication and Social Awareness (ネットワークと社会性)
8. Industrialization & Market Viability (事業化、市場での可能性)
9. Innovation (技術的な革新性)
10. Sustainability (持続可能性)
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 千葉大のおもてなしハウスの大会用紹介ビデオクリップです。

SOLAR HOUSES/ CUJ - Japan

(SD Europe, Aug .10,2012)
-----SDEurope2012 : Video promocional omotenashi houseより


関連
Togetter : 千葉大学ソーラーデカスロンスペイン現地レポート

・Facebook : Solar Decathlon - Omotenashi House - ソーラーデカスロン - おもてなしハウス

・Twitter : ChibaUniSDE2012

おもてなしハウス(最近更新されていません。情報発信は上のFacebookとツィッターで行われています。)

千葉大学チーム「代表:川瀬貴晴教授(工学部建築学科)」が、2012 ソーラーデカスロン・ヨーロッパの20チームに選定され、2012年6月、スペイン・マドリッドで植物工場を導入した次世代型ソーラー住宅を建設します-----千葉大学、2011年01月14日


Solar Decathlon Europe
/ Teams SDE2012(参加チーム)

・Vimeo : SD Europe’s Videos
Sdeurope2012vimeo
-----image : 上記Vimeoサイトで、参加チームの動画を見ることができます。

SDEurope2012 Blog
Sdeurope2012
-----image : 上記Blogサイト

・Twitter : SD Europe

ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012のすべて

ソーラーデカスロン Solar Decathlon / おまとめサイト-----自然エネルギー、2011/09/16

追加情報
千葉大学、ソーラー・デカスロン・ヨーロッパ2014フランス大会に参加決定-----ソフトエネルギー、2013/01/31

日本のエコ住宅が負けた-----ケンプラッツ、2012/11/08

"日本のエコ住宅が 負けた - 「ガラパゴス化」に世界が厳しい評価
「伝統家屋にすぎない」と低評価 - 世界が見た日本の「おもてなしハウス」
住宅の性能を丸ごと採点 - 電気エネルギーの自立性から洗濯まで
エコとデザインで競演 - 千差万別、海外勢17チームの提案に学ぶ"


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/9/3-4日版

トヨタ自動車、電源車として3kWを100時間供給できる燃料電池バスを開発-----しなやかな技術研究会、2012/09/04

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イベント9/14-30 ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012

 国際的な大学対抗のエコ建築のコンテストである、ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012が今年9月にスペインのマドリッドで開催されます。
 アメリカエネルギー省が企画したアメリカでの本大会とは別に、ヨーロッパでの開催は2010年に続き2回目となります。2012年大会には、世界15カ国から20チームあまり(正式参加は18チームでした)が参加し、10のカテゴリーで審査を受け、受賞作を決定します。

 コンテストの審査項目は以下、
1. Architecture (建物)
2. Engineering & Construction (エンジニアリング&建設)
3. Energy Efficiency (エネルギー効率)
4. Electrical Energy Balance (電力の需給バランス)
5. Comfort Conditions (快適性)
6. House Functioning (機能性)
7. Communication and Social Awareness (ネットワークと社会性)
8. Industrialization & Market Viability (事業化、市場での可能性)
9. Innovation (技術的な革新性)
10. Sustainability (持続可能性)


 なお、今年は千葉大学チームのおもてなしハウスが参加するので、大会がとっても楽しみです。

Solar Decathlon Europe

*大会の詳しい情報は以下のブログやツイッターで得ることができます。

- Blog SD Europe

Sderopeblog_site
-----image : 同サイトより

関連
SDEurope Professional Brochure(公式ガイドブック、DL可能)

・Titter : SD Europe

千葉大学 : おもてなしハウス Omotenashi House | Chiba University - Solar Decathlon Europe 2012

アメリカエネルギー省 : Solar Decathlon

ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe 2012のすべて(Naverまとめ版)

参考動画
Solar Decathlon Europe 2012. Proyecto Patio 2.12

(KNAUFINSULATIONSPAIN,2012/03/21)

関連エントリー(追加情報あり)
SDEurope2012 参加の千葉大学チーム、おもてなしハウスの建て込みが開始されました-----ソフトエネルギー、2012/09/04

ソーラーデカスロン・ヨーロッパ Solar Decathlon Europe、6月にスペインで開催-----ソフトエネルギー、2010/02/15

ソーラーデカスロン Solar Decathlon / おまとめサイト-----自然エネルギー、2011/09/16

追加情報
SDEurope2012 参加の千葉大学チーム、おもてなしハウスの建て込みが開始されました-----ソフトエネルギー、2012/09/04


おすすめエントリー

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ヴェスタス Vestas、世界で総計50GW、46000基を越える風力発電機を設置したと発表

 世界一の風力発電機メーカーであるヴェスタス Vestas、その30年の歴史に大きなマイルストーンを刻んだことを発表しました。

 世界で総計50GW、46000基を越える風力発電機を設置したと、、、、

 今、中国企業による買収話で揺れる同社ですが、その果たした役割、功績は偉大なるものです。70カ国におよぶ国々での展開、20000人以上の労働者を雇用する同社の今後が、より世界にとって、同社関係者にとって、少しでも実り多いことを願ってやみません。

プレスリリース / Vestas,17 Apr. 2012
Vestas reaches 50GW of installed capacity

2006_cn_1_ope_image
-----image : 同リリースより

"A New Milestone for Wind Energy: Vestas and its customers reach 50GW of installed capacity.

As the world’s energy mix is being reshaped, a significant milestone has been achieved: Vestas has reached an installed global capacity of 50GW of wind energy, a result of years of hard work with our customers and partners, and a significant milestone for the maturing wind industry.

Fifty GW amounts to more than 46,000 turbines, close to a fifth of total global capacity, and generates enough clean energy to power 19 million European households, saving the world from 55 million tonnes of CO2 emissions every year.

Reaching 50GW has only been possible through the commitment and vision Vestas employees has shown in collaboration with our customers, suppliers and investors over the last 30 years.

The threshold was passed in the first quarter of 2012, with the completion of the Knäred wind project in Laholm Municipality in Southern Sweden. Knäred is a 20MW project from Vestas key account E.ON, and features 10 V90-2.0MW turbines which provide enough energy for approximately 10,000 Swedish households.

“Renewables are a cornerstone of E.ON’s business strategy” says Mark Porter, E.ON’s Onshore Director for Northern Europe. “We have invested over EUR7 billion in renewables during the past five years and we will invest a further EUR7 billion over the next five years. Knäred is an excellent example of our focus on delivering high quality onshore wind farms”.

Driven by innovation
Vestas CEO Ditlev Engel says the 50GW milestone clearly demonstrates the capability and maturity of the wind industry.

“When the wind industry kicked off over thirty years ago, no one could have predicted the speed of the tremendous technological breakthroughs which drove the growth of Vestas and the wind energy industry overall,” he says. “The wind industry today provides a sustainable, reliable and competitive energy source for millions of people around the world. Vestas is proud to have been an industry pioneer, and to have put over thirty years of our knowledge, experience and passion into reaching an installed base of 50GW that are making a real difference for our planet and its people.”

“On behalf of everyone at Vestas I want to say thank you to our customers, suppliers, investors and everyone who has worked together with us to reach this historic milestone.”

From the late 1970s, when Vestas started to produce wind turbines, wind energy has gone from being perceived as an alternative energy source to a mainstream energy and part of the modern energy mix. The output of wind turbines has increased substantially as technological innovations have driven increases in productivity and reliability. Wind energy has steadily become increasingly competitive with fossil fuels as the entire industry works to bring down the cost of energy for customers.

During 2011, Vestas delivered wind turbines to its 69th country, reflecting the expanding global scope of wind energy and the shift in government policy to encourage clean renewable energy and the jobs and investment it generates.

About Vestas
Every single day, Vestas wind turbines deliver clean energy that supports the global fight against climate change. Wind power from Vestas’ more than 46,000 wind turbines currently reduces carbon emissions by approximately 55 million tons of CO2 every year, while at the same time building energy security and independence.

Today, Vestas has delivered wind energy in close to 70 countries, providing jobs for over 20,000 passionate people at our service and project sites, research facilities, factories and offices all over the world. With 66.9 per cent more megawatts installed than our closest competitor, Vestas is the world leader in wind energy.
.......... "

関連
Vestas reaches 50GW of installed wind power capacity and 46,000 wind turbines-----REVE,april 18, 2012

Wikipedia : ヴェスタス

関連エントリー
世界一の風力発電機メーカー、ヴェスタスが中国企業に買収! ???-----自然エネルギー、2012/04/16

ヴェスタス Vestas、累計1000基の3MW風力発電機 V112-3.0MW を販売。1機種1GW越えの快挙-----ソフトエネルギー、2011/11/25

巨大化する洋上風力発電機。ヴェスタス Vestas V164-7.0 MW-----自然エネルギー、2011/05/10

ヴェスタス Vestas、翼の直径164mの7MW洋上風車 Vestas V164 offshore wind turbine を発表-----ソフトエネルギー、2011/05/10

ヴェスタス Vestas、初の浮体式プラットフォーム WindFloatはこうして軽快に作られる! / YouTubeから-----自然エネルギー、2012/03/14

-----Google 関連サイト内検索 : ヴェスタス-----

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スペインの再生可能エネルギーの命運やいかに。新たな補助金が、”暫定的”な停止へ

 スペインでは、国の財政問題の悪化により、既設やすでに補助金が承認されるプロジェクトをのぞいて、スキームに登録されていない風力、太陽光、バイオマス、小水力、廃棄物からエネルギーを含むすべての再生可能エネルギーへの補助金が凍結されたということです。これに対して、ブルームバーグによると、EU委員会は、この突然ともいえる1/27日の決定により、EU各国も取り組む再製可能エネルギー分野の産業にダメージを与えると指摘。問題が深刻化しないことを望んでいます。

 しかし、スペインの財政問題の大きさから、この決定やむなしとの空気もあり、スペインの再生可能エネルギーへの取り組みの将来には暗雲が立ち込めているようです。

EU Commission Balks at Spain Halt to Renewable Energy Subsidies-----bloomberg,Feb 1, 2012

 国が傾いてしまっては、エネルギーどころではない? しかし、エネルギー問題を将来の問題として取り組まなければ、国の傾きも是正できない、、、、

 なんともきつい状況に見えます。(2t)

関連
Government presents Draft Law on Budgetary Stability-----the Spanish Government,27 January 2012

" ..........
Tariff deficit
lamoncloa.gob.es
The Minister for Industry, Energy and Tourism, Jose Manuel Soria, took stock of the Royal Decree Law approved by the Council of Ministers which invokes the suspension of procedures for the pre-assignation of remuneration and the abolition of economic incentives for new installations for the production of electricity through co-generation, sources of renewable energies and waste.

The "unequivocal" objective of this law is to reduce the public deficit, added Jose Manuel Soria. The complex economic and financial situation, together with the situation of the electricity system makes the abolition of incentives for the construction of these installations advisable, at least temporarily, while a reform of the electricity system is implemented which will avoid generating a tariff deficit.

The tariff deficit accumulated at the end of 2011 is around 24 billion euros and the most significant problem, in the words of the minister, is its rate of growth. "If we don't do something" the annual growth rate will be between 3 and 4 billion euros. If this persists, the energy problem could also become a financial problem. The Government is not going to remain "passive" in the face of this situation, stated the minister, and hence the rationale for approving this Royal Decree Law.

However, Jose Manuel Soria underlined that Spain has a potential capacity for energy production of 106,925 megawatts while the optimum demand is 38,297 megawatts, or "not even half". In other words, we do not have a production, generation or installed capacity problem, but rather a tariff deficit, explained the minister.
.......... "

Spain to suspend green energy subsidy programme? Industrial Fuels and Power-----Industrial Fuel Power,January 31st, 2012

スペインの赤字削減目標、バローゾ欧州委員長が緩和に含み-----ロイター、2012年 01月 31日

第4四半期スペイン成長率は2年ぶりマイナス成長、長期の景気後退懸念-----ロイター、2012年 01月 30日

参考
Europe's Energy Portal / renewable

" The EU is working to reduce the effects of climate change and establish a common energy policy.
By 2020 renewable energy should account for 20% of the EU's final energy consumption (10.3% in 2008).
Consult the member state's renewable energy(RE) factsheets or browse through any of the charts.

Spain 2006-9.1 % 2007-9.5% 2008-10.7% 2020Target-20% % To cover:9.3% "

Reneweu202020pspain
-----image : 上記サイトより

参考エントリー

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