UL、ドイツにおける再生可能エネルギー成功の概要を説明するリポートを公開(日本語版)

 ULは、同じブランドマークで知られ、アメリカ合衆国に本拠を置き、世界的な機器の機能や安全性に関する標準化を目的とした製品安全規格を策定し、同時に評価方法を設定、実際の評価試験を実施している企業です。
 そのULが、そのチーフエコノミストであるエリン・グロッシ(Erin Grossi)による、2015年、ドイツのエネルギー・エコシステムの現地調査の結果をまとめた「Putting the Pieces Together: Transition and Transformation in Global Energy Markets(さまざまな現象の断片をつなぎ合わせる:世界のエネルギー市場における移行と転換)」というリポートを公開しました。
 国内では、現在独メルケル政権とEU全体が直面している、政治および社会システムの困難な状況全体をもって、ドイツの再生可能エネルギーの重用、脱原発へと舵を切った手法全体を失敗だと決めつける話をする人もいます。また、再生可能エネルギーは原発を代替することはできないという、見当違いの話をする識者もいます。しかし、再生可能エネルギーの大量導入を口にしながら、実は優先接続などを最初に設定することこそがその導入の成功の秘訣であるというポイントを見逃している(または、意図的に無視している)現状においては、ドイツとアメリカの実証を得ての知見を国内に活かすための門戸の議論にさえ達していないと考えています。
 今回のエリン・グロッシ(Erin Grossi)のドイツにおける再生可能エネルギー成功の概要を説明する白書がこのタイミングで読めることは、そうした考えに一石を投じる意味でも意味のあるものです。

 そして、今回のリポートは、内容で比較されている独米の再生可能エネルギーの導入体制のリポートという意味だけでなく、福島第一原発事故を経験しつつ安易な原発再稼動に舵を切る日本人に向けてもいると考えています。その意味で、日本語版が同時リリースされたのだと考えています。
 ドイツの成功を表す言葉としては、

「..........規制当局、送電系統運用会社(TSO)、配電系統運用会社(DSO)、再生可能エネルギー供給会社は、世界で最も信頼性の高いグリッドシステムの一つであることを示す長年にわたる記録が、太陽光や風力のような再生可能エネルギー源が有する間欠性によって途切れてしまわないように協力しています..........」という一文をリポートの中から拾いました。そして、この過程、どの送電線をどんなエネルギーが流れているかを、知りたいと思えばだれでも知ることができるというエネルギー民主主義を実現する、ドイツのかつてない試みであると読み取りました。

 日本語リポートには、詳細な数字はあがっていません。誰でも読める18ページのパンフレットです。是非ダウンロードしてお読みください。
 同書では、増加が続く再生可能エネルギーのグリッドシステムへの導入におけるドイツと米国のアプローチの違いが述べられています。そして、特にバッテリーでの蓄電、インテリジェント・トランスフォーマ/インバータ、センサーとデータ分析並びにそれらに関する規格などの分野での、この二つの国の技術協力の可能性に光が当てられています。オバマ政権は、再生可能エネルギー分野への投資を確保して任期を終えようとしています。アメリカ合衆国の今後については、大統領選挙の結果しだいでは、違い選択をする可能性もあります。また、困難に直面しているメルケル政権の今後も不透明です。

 流動化する世界。そのタイミングで出されたこのリポートを味わって読むことにします。

 独米の体制の違いを同リポートは、以下のように表現しています。

 「二つの国の最大の違いは… ドイツ連邦政府が国内のエネルギー市場を転換すると決断したことである。」


プレスリリース / UL UL白書、ドイツにおける再生可能エネルギー成功の概要を説明、2016年2月12日
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-----image : 「Putting the Pieces Together: Transition and Transformation in Global Energy Markets(さまざまな現象の断片をつなぎ合わせる:世界のエネルギー市場における移行と転換)」カバー

" 世界的な安全科学組織であるULはこのほど、ドイツが送電網への再生可能エネルギーの供給量の増量に成果を上げるために何を行っているかを理解する目的で調査を実施した。この調査とその結果は、ULの首席エコノミスト、エリン・グロッシ博士によって書かれた「Putting the Pieces Together: Transition and Transformation in Global Energy Markets(さまざまな現象の断片をつなぎ合わせる:世界のエネルギー市場における移行と転換)」と題する無料の白書(http:bit.ly/1VVnTnx )から入手できる。 ..........  この白書のための調査には、現地調査およびドイツのエネルギー転換に取り組むエネルギー・エコシステム関係者とのインタビューが含まれている。ドイツは、原子力発電所を再生可能なエネルギー源に置き換えるという積極果敢な目標を設定することにより大きな経済的賭けをしており、グロッシ氏にとって非常に興味深いものであった。全体の再生可能エネルギーの使用量に関して、ドイツは2014年に30%の目標をパスしており、全国的に2025年までに40-50%、2050年までに80%に到達する計画である。

 グロッシ氏は「われわれは、なぜドイツが再生可能エネルギーにそのような重大な経済的賭けをするのか、なぜそれが最終的に成功するとドイツ政府が信じているのか、世界中の他の市場が貢献できること、それから学ぶものは何なのかを明らかにしたかった」と語る。

 同白書は、ドイツの環境上の見解と安全保障上の見解の間の全体的な相違、送電網の持続可能性を維持することにカミソリのように鋭い焦点を合わせていること、最新の工学的課題の幾つかを解決する仮想発電所の登場について説明している。しかし、同調査はまた、ドイツがそのエネルギー目標を達成するために対処しなければならない幾つかのエネルギー上の盲点があること、そして他の国々は、その克服に役立つイノベーションを与えることができると記している。

 グロッシ氏は「われわれが最終的に明らかにしたことは、ドイツが自身の変革の取り組みを進めるために最終的に必要とするであろうさまざまな技術は既にあるということである。アジアや他の市場の製造立国は、その取り組みを達成するのを支援することができる。われわれが注目した具体的なイノベーションは、電池による蓄電、インテリジェントな変圧器、インバーター、センサー、データ分析およびそれらに関連する規格である」と語る。

 同白書は、これまでよりももっと広がりのある、柔軟性に富んだ、スマート・エネルギーを擁した未来がこれからの10年間に開花し、発展途上国は中央集中システムを構築するよりもむしろこれらのシステムを利用するようになる、と結論付けている。なぜなら、今日の機械・電気工学と情報技術のリソースをもってすれば、それは現在、技術的に実現可能であり、経済的に実行可能であるからである。
..........
白書の全文は、ULのオンラインライブラリー(http://bit.ly/1VVnTnx )において各種言語でダウンロードできる。 
.......... "

関連
UL Whitepaper by Chief Economist Dr. Erin Grossi Outlines Renewable Energy Success With Power Grids in Germany & Potential Opportunities for Other Nations-----UL、January 21, 2016

UL Podcast - "Putting the Pieces Together

(UL CI Marketing、2016/02/01 )

UL Japan


参考

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NEDO、ドイツのシュパイヤー市で太陽光発電の自己消費モデルの共同実証に参加

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ドイツで、シュパイヤー市、シュパイヤー電力公社、住宅供給公社GEWO(ゲボ)社などと協力し、エネルギー地産地消型のスマートコミュニティ実証事業に向けた事前調査を開始します。
 具体的には、日本が得意とする、蓄電・蓄熱技術やICT技術により実証システムを構築し、太陽光発電で発電した電力を地産地消する「自己消費モデル」の確立を目指します。このシステムでは、自家消費率を最大化するために、蓄電池とヒートポンプをエネルギー・マネージメントシステム(EMS)による最適化を計り、太陽光発電の売買量を最小化するとともに、暖房に利用されているガス消費をも最小化することで、熱電消費における省エネ効果をもたらします。
 太陽光発電からの逆潮流抑制に貢献するシステムとなることで、再生可能エネルギーの大量導入時代を迎えようとするドイツにおける、太陽光発電と蓄電池、熱運用の統合環境の可能性を追求するものとなっています。
 日本の委託先、参加企業にはNTTドコモ、NTTファシリティーズ、野村総合研究所、日立化成、日立情報通信エンジニアリングの名があがっています。

プレスリリース / NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)、2014年12月8日
ドイツでスマートコミュニティ実証に向けた事前調査を開始

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-----image : 同リリースより

" 太陽光発電の「自己消費モデル」確立を目指す

 NEDOは、ドイツで、シュパイヤー市、シュパイヤー電力公社、住宅供給公社GEWO(ゲボ)社などと協力し、エネルギー地産地消型のスマートコミュニティ実証事業に向けた事前調査を開始します。
 本事業では、我が国の優れた蓄電・蓄熱技術やICT技術により実証システムを構築し、太陽光発電で発電した電力を地産地消する「自己消費モデル」の確立などを目指します。

 1.概要
 ドイツでは現在、電力需要の20%以上を再生可能エネルギーで賄っており、政府はその比率を2020年に35%、2050年に80%にする目標を掲げていますが、太陽光発電のコスト低減に伴い、すでにグリッドパリティ※1が成立しており、固定価格買取制度が事実上終了しています。このため、太陽光発電設備を設置した電力需要家が太陽光発電によって発電した電力を電力会社に売電するメリットが失われた状況になっています。また、太陽光発電からの逆潮流※2は配電線の容量制約から受け入れられにくく、既にインバータの出力抑制を住宅用太陽光発電設備にも課しており、太陽光発電によって発電した電力を極力、自家消費し、電力会社に売電しないシステムを構築することが喫緊の課題となっています。
 このような背景から、NEDOは、再生可能エネルギー導入の先進国の一つであるドイツで、シュパイヤー市、シュパイヤー電力公社、住宅供給公社GEWO(ゲボ)社などと協力し、太陽光発電設備を設置した電力需要家の経済的なメリットを高めるとともに、逆潮流による配電系統の電力品質低下に対処するため、エネルギー地産地消型のスマートコミュニティ実証事業に向けた事前調査を開始します。
 本事業では、我が国の優れた蓄電技術、ヒートポンプ温水器のような蓄熱技術、HEMSの機能を実現するICT技術により実証システムを構築し、実際の生活環境のなかでの運転を通じて、太陽光発電で発電した電力を地産地消する太陽光発電の「自己消費モデル」を確立し、ドイツの重要課題である太陽光発電からの逆潮流抑制に貢献するとともに、住宅における熱を含めたトータルのエネルギーコストを低減する効果の実証も目指します。

【用語解説】
※1 グリッドパリティ:再生可能エネルギーの発電コストが、電力系統から購入する電気料金と等しくなること。
※2 逆潮流:太陽光・風力発電等の自家発電設備が電力系統に連系され運転されている状態において、消費する電力よりも発電する電力が大きくなり、発電者の構内から電力系統へ向かう電力の流れのこと。

2.委託予定先
株式会社NTTドコモ
株式会社NTTファシリティーズ
株式会社野村総合研究所
日立化成株式会社
株式会社日立情報通信エンジニアリング
.......... "

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ドイツ、エネルギーシフトは曲折あるも、確実に進行中。課題はエネルギーの効率化

 ドイツ連邦政府は、2010年に策定したエネルギーシフト政策の進行状況を提起的にチェックし、国民に確認を促し、意見を求める報告書の第二弾を発表しました。第一弾は2012年でした。発表された2014年度版となる「第二回モニタリング報告書 未来のエネルギー」 Second Monitoring Report "Energy of the future"は、市民に公開され意見などが募集されました。

 今回の報告書でも、連邦政府が掲げている野心的な目標(エネルギー消費における再生可能エネルギーの割合を2020年までに18%に上昇させること)を前提とし、その進捗状況が4人の著名な専門家によって解説されています。2010年の電源構成では、再生可能エネルギーが総発電量の16.6%だったドイツにとっても、脱原子力を実現し、化石燃料への依存を低減させることは、ドイツにとっても並大抵の目標ではありません。特に脱原発を実現し、2050年に大部分を再生可能エネルギーにシフトさせることは、現在の世界情勢を考えるとさらに困難な道のりです。ただ、肝心の国民の意思としての脱原発、エネルギーシフトは高い支持を得ています。
 他の先進国においても、エネルギーはさらにむずかしい問題となっている現在、ドイツが明確な姿勢を打ち出すことができれば、それだけで大きなチャンスだと考えることもできます。

Experts' comments on the monitoring report on the status of the energy reforms handed over to Minister Gabriel - Gabriel nimmt Experten-Stellungnahme zum Monitoring-Bericht zum Stand der Energiewende entgegen-----BMWi(連邦経済・エネルギー省),8.4.2014

Renewgermany_2014_check_report
-----image : Second Monitoring Report "Energy of the future Summaryカバー

Renewgermany_turget
-----image(”Table 1: Status quo and quantitative Energiewende targets”) : Second Monitoring Report "Energy of the future Summaryより

"..........
2. Energy policy targets
The triangle of energy policy targets with its equal targets of security of supply, affordability and environmental soundness remains the basis and benchmark for all energy policy instruments. The German government is continu -ing the development towards an energy supply free from nuclear power with a constantly growing proportion of renewables and increasing energy efficiency systematically and methodically.
In addition to the phase-out of nuclear energy by 2022, the energy policy targets contained in table 1 continue to apply.
.........."

関連
ドイツ エネルギーシフトの状況を報告 目的達成への道のりは順調-----EICネット、2014.04.08


参考
冊子「ドイツにおけるエネルギーシフト-しっかり見てみよう」-----ドイツ大使館、2013/4

"このパンフレットではエネルギーシフトに関してよく口にされる不安や批判をとりあげて、しっかりした土台に基づいた議論ができるよう、再生可能エネルギーに関するデータとともに、ドイツのエネルギーシフトについて詳しく説明しています。"


参考エントリー
ドイツの自然エネルギー 再生可能エネルギー豆知識

・Twilog @greenpost : #renewgermany(ドイツの再生可能エネルギー関連の情報)

[ カテゴリー : ドイツ ]

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独WIRSOL SOLAR および米Greenpower Capitalは、日本向けJVを設立。第一案件として22MWpの一関メガソーラー発電所を発表

 ドイツの大手太陽光発電事業会社であるWIRSOL SOLAR AG およびアメリカ合衆国の再生可能エネルギーに関わる投資顧問会社であるGreenpower Capital, LLCは、日本のFiT市場向けにプロジェクト融資、EPC、運用、保全を提供するためのジョイントベンチャーを設立しました。対象を10MWp以上の規模の大型メガソーラー案件とし、ドイツなどでの年間250MW以上の案件をこなす豊富な経験と資金調達力を生かし、日本のデべロッパーと協力して大規模太陽光発電に取り組むということです。

 そして、第一案件として22MWpの一関メガソーラー発電所建設計画を発表しました。一関メガソーラー発電所建設における国内デベロッパーは、岩手県一関市の地球ファクトリーサービスで、プロジェクト売買契約を締結し、2014年初頭の建設開始を目標にし、計画通りなら約8か月間の建設期間の後に運転を開始する予定であるとのことです。建設期間8ヶ月で22MWpは、工期としては早く、海外JVの建設手法や工法が注目される案件となります。


プレスリリース / GreenPower Capital,
WirsolとGreenpower Capitalは日本のFiT市場向けにプロジェクト融資、EPC、運用、保全を提供するためのジョイントベンチャーを設立したことを発表しました。-----Wirsol and Greenpower Capital have announced a joint venture to provide project finance, EPC and O&M for the Japanese feed-in-tariff market

Japanflyer_japanesefinal_2
-----image : 同リリースより

" Greenpower Capitalとドイツの国際的なソーラのEPCとデベロッパーである Wirsol Solar AGは、日本で10MW以上のソーラプロジェクトを対象に、全ての資源、経験と全ての資金を供給する為にジョイントベンチャーを設立致します。 大規模開発では、WirsolチームとGreenpower/Wirsol Japanも同様でありますが Greenpower の資金投資経験とその長年の経験を生かし、日本のデベロッパーと 10MW以上のプロジェクトである大規模パイプラインを建設する為に積極的に活動致します。

Greenpower/Wirsol Japan JV ハイライト

100% 借入でない、100%資産 による建設(銀行借入は、不要。).
1GW以上のソーラープロジェクトの投資経験
必要であれば、開発資金も含めた支援
現在、年間250MW以上設置しているPV容量とその性能
日本市場でのハイレベルな関係の確立
10MW以上のプロジェクト経験 !
全てのEPC 業務経験と大規模プロジェクトの建設能力.
銀行資金によるEPCとそのプロジェクト経験
事前に約束された数千億円の資金
デべロッパー様との可能性

デベロッパーは、10MW以上 のプロジェクトでの資金提供を受ける機会を得ることが出来ます。 そして、資金調達での問題無しに建設またはプロジェクトを進める ことが出来ます。そのデベロッパーは、Greenpower/Wirsol Japan JVと のパートナシップにより、その経験、資金、その関係を利用して、 そのプロジェクトを完成することが出来ます。
.......... "

プレスリリース2 / Greenpower Capital, LLC, WIRSOL SOLAR AG,2013年08月27日
独WIRSOL社と米Greenpower Capital社のJV、株式会社地球ファクトリーサービスとの 22MWの太陽光発電所プロジェクトを発表

" ~岩手県一関市赤猪子で太陽光発電所建設~

ドイツの大手太陽光発電事業会社であるWIRSOL SOLAR AG (本社:ドイツ・ワグホーゼル、以下Wirsol)および再生可能エネルギーに関わる投資顧問会社であるGreenpower Capital, LLC(本社:米カリフォルニア州, 以下GPC)は、東京都千代田区丸の内の両社のジョイントベンチャーを通じて、株式会社地球ファクトリーサービス(本社:岩手県一関市、略)が開発を実施している一関メガソーラー発電所に関する、プロジェクト売買契約を締結したことを本日発表しました。今後Wirsol社は当プロジェクトの開発に必要なすべての資金調達、設計、建設を行います。

建設に必要なすべての許認可を取得した後、2014年初頭の建設開始を目標にしており、約8か月間の建設期間の後、約90,000枚のソーラーパネルが約6,000世帯で必要とされている電力をクリーンエナジーとして提供いたします。
.......... "

関連
Greenpower Capital : Projects

"..........
Wind

220 MW Argentina
500 MW USA offshore
198 MW Colorado
70 MW Midwest Pipeline – community projects
248 MW Texas
300 MW Texas
125 MW Kansas
360 MW North Dakota
50 MW Minnesota
31.5 MW Minnesota
2 MW Massachusetts
100 MW Alberta, Canada
10 MW Ontario, Canada

Solar

55 MW Latin America
10 MW Oregon
10 MW Hawaii
15 MW Massachusetts
6 MW New Jersey
4 MW New Jersey
30 MW Ground mount, Ontario Canada
2 MW Rooftops Ontario, Canada
3 MW Ontario, Canada
1.5 MW Rooftops Ontario, Canada
400kW Rooftops Ontario, Canada
.......... "


Solarfarmphotowaltraudgrubitzschepa
-----image(”Ontario, Canada – 3 solar farms totaling 30 MW PV in Central Ontario under the OPA Feed-In Tariff program.”) : 上記サイトより

WIRSOL / Solar Parks
Wirsolsolar_parks
-----image : 上記サイト

CD製販のオプトロム、岩手でメガソーラー事業(2012.12.14)-----PVeye WEB

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三菱樹脂、同社のゼオライト AQSOA(R)を利用した独インベンゾー社の小型吸着式冷凍機の輸入販売を開始

 三菱樹脂は、同社のゼオライト AQSOA(R)を利用した独インベンゾー社の小型吸着式冷凍機の輸入販売を7月1日より開始しました。
 今回販売される、独インベンゾー社 Invensor GmbHの吸着式冷凍機「Invensor LTC」のサイズは、長さ110cm・高さ137cm・幅75cmと小型で、重量390kgと軽量ながら、7〜10Kwの冷却能力を有しています。熱交換器には、三菱樹脂の高機能ゼオライト「AQSOA(R)」を塗布、これにより60〜70℃付近の熱源で冷凍機が駆動します。かつて商船などで利用された、ろうそく一本で駆動するアンモニアを冷媒とする吸熱式の冷蔵庫を知っている人は、その性能と頑丈さをイメージすることができるかもしれませんね。
 これらの特長から、コージェネレーション設備で発生する低温の排熱を利用することなどで利用できるということです。高い省エネ効果が期待できる小型吸着式冷凍機です。

 三菱樹脂のAQSOA(R)は、低温領域でも非常に効率よく水分を吸湿、再生する新しい吸着材で、従来のゼオライトやシリカゲルなどの吸湿剤と比べて水蒸気を吸いやすく、吐きやすい特性があるということです。より低温で水蒸気を吸着・脱着することができるという特長を生かし、すでに工場の低温排熱や太陽熱温水パネルを有効活用する事業が行われています。同社は、大きな省エネ効果を得ることができる吸着式冷凍機とその熱交換器を事業の1つの柱として、工場や大規模商業施設向けの大型吸着式冷凍機を中心にその事業拡大を行ってきたということです。そして今回、コージェネレーション設備導入に対する政府からの補助金などもあり、今後は、電気と空調を24時間使用する小規模の施設(データセンターや老人介護施設、コンビニなど)においてもコージェネレーション設備の導入が進むことが予測されるということで、その排熱を利用した屋内設置タイプの小型吸着式冷凍機の市場も期待できるということです。


プレスリリース / 三菱樹脂、2013年07月01日
インベンゾー社の小型吸着式冷凍機の輸入販売を開始

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-----image(”左-吸着式冷凍機「Invensor LTC」、右-「AQSOA®」を塗布した熱交換器”) : 同リリースより

"三菱樹脂株式会社(略)は、当社の高機能ゼオライト「AQSOA®」を使用した吸着式冷凍機メーカーであるドイツの Invensor GmbH(以降、インベンゾー社)から小型吸着式冷凍機「Invensor LTC」を輸入し、7月1日より販売を開始します。

 当社は、低温で水蒸気を吸着・脱着することができるという特長をもつ独自の高機能ゼオライト「AQSOA®」を新規事業と位置づけ、その事業の拡大に取り組んでいます。「AQSOA®」にはいくつか用途がありますが、工場の低温排熱や太陽熱温水パネルを有効活用することで大きな省エネ効果を得ることができる吸着式冷凍機とその熱交換器を事業の1つの柱として、従来から工場や大規模商業施設向けの大型吸着式冷凍機を中心にその事業拡大に取り組んでまいりました。一方で、コージェネレーション設備導入に対する政府からの補助金などもあり、今後は、電気と空調を24時間使用する小規模の施設(データセンターや老人介護施設、コンビニなど)においてもコージェネレーション設備の導入が進むことが予測され、その排熱を利用した屋内設置タイプの小型吸着式冷凍機の市場も急拡大すると期待されます。そこで、当社は、「AQSOA®」を塗布した熱交換器の販売先で、ドイツの吸着式冷凍機メーカーであるインベンゾー社の小型の吸着式冷凍機「Invensor LTC」を輸入し、本年7月1日より国内での販売を開始することといたしました。

 販売を開始する吸着式冷凍機「Invensor LTC」は、小型(長さ110cm・高さ137cm・幅75cm)かつ軽量(重量390kg)でありながら、7〜10Kwの冷却能力を有します。熱交換器には高機能ゼオライト「AQSOA®」を塗布しており、60〜70℃付近の熱源で冷凍機が駆動することから、コージェネレーション設備で発生する低温の排熱を利用することで高い省エネ効果を得ることができます。また、メンテナンスがほぼ不要のためメンテナンスに伴う手間や費用も削減できます。その優れた性能が認められ、ドイツを中心に欧州で高いシェアを有するとともに、環境に配慮した高効率な冷凍機として複数の賞も受賞しています。

 当社は、「AQSOA®」を用いた吸着式冷凍機の事業を拡大するべく、インベンゾー社の小型吸着式冷凍機を当社の販売ラインナップに加え、省エネルギー化という社会の要請に応えるとともに、三菱ケミカルホールディングスの提唱するKAITEKIの実現に向けて取り組んでまいります。

【特長】
 1.優れた省エネ性能
 2.小型かつ軽量  
 3.豊富な実績   
 4.メンテナンスが容易
 5.施工が容易(ポンプを内蔵)
 6.タッチパネルによる操作が可能
.......... "


関連
・三菱樹脂 : 吸着式冷凍機 AQSOA (R) 吸着式冷凍機
- 適用事例
- 2010年09月06日 「AQSOA」を利用した冷暖房の実証試験システムを導入

" 三菱樹脂株式会社長浜工場(所在地:長浜市三ツ矢町 工場長:略)は、省電力化、CO2排出量の削減及び独自のゼオライト系水蒸気吸着材「AQSOA®」の開発促進等を目的とし、太陽光熱温水を利用できる「AQSOA®」を利用した冷暖房の実証試験システムを、長浜工場内の事務棟(第2本館)に導入致しました。

 「AQSOA®」は、当社が生産・販売しているゼオライト系の水蒸気吸着材で、60℃〜80℃という、比較的低い温度領域でも水蒸気を効率的に放出(吸着材の再生)できるという他の吸着材には無い特長を有します。
当社は、その特長を活かし、吸着式冷凍機向けの「AQSOA®」関連部材を生産・販売しております。吸着式冷凍機とは、水を冷媒に気化熱を利用するノンフロンの産業用機器で、真空下で水を強制的に蒸発させ、熱交換機に塗布した専用の吸着材に吸着させることによって、動力をほとんど使わず7〜25℃の冷熱(冷水)を連続的に作ることできます。

 今般、当工場内の第2本館に導入した太陽光熱温水を利用する冷暖房の実証試験システムは、「AQSOA®」を搭載した吸着式冷凍機に太陽光熱温水パネルを組み合わせたもので、従来、吸着式冷凍機で効果的な活用ができなかった太陽光熱温水(約65℃)を吸着材の再生に使用致します。また使用する吸着式冷凍機の冷凍能力は太陽光熱温水を利用するシステムとしては、初めて商業用として流通している175kWを導入致しました。

 今回のシステムは、フロンガスを用いる一般的な空冷式冷凍機と比較した場合、CO2排出量を約1/3に削減でき、冬場には太陽熱温水を暖房の熱源として利用することで、第2本館の空調に使用する消費電力量を年間で約40%削減可能と見込んでおります。
.......... "

invensor : ÜBERSICHT KÄLTESYSTEME
Invensor_site
-----image : 上記サイトより


参考
・wikipedia : 沸石

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国際再生可能エネルギー機関 IRENA、十カ国によるRenewables Clubの結成を歓迎

 国際再生可能エネルギー機関 IRENAは、再生可能エネルギーへに積極的に取り組むことを表明した十カ国によるRenewables Clubの結成を発表し、ドイツ主導のこの動きを歓迎すると発表しました。
 Renewables Clubは、 IRENAに参加している他の国に対して、より積極的な取り組みを国として表明し、ここに参加することを呼びかける、要旨(公式声明)を発表しました。なんといっても注目なのは、今年になってから IRENAに参加した中国がこの”新たな輪”に当初から参加していることです。

 Renewables Club参加の十カ国は、中国 China, デンマーク Denmark, フランス France, インド India, モロッコ Morocco, 南アフリカ South Africa, トンガ Tonga, アラブ首長国連邦(UAE) the United Arab Emirates, イギリス the United Kingdom、そしてドイツ Germanyです。ドイツが積極的に進めたこのクラブの目的は、コミュニケを読む限りそれほど明確ではありません。ただ、総花的に参加している国を増やすよりも、再生可能エネルギーに積極的でより大きな利害を共有できる枠組みの構築を目指そうとしているように見えます。

 日本は、国際再生可能エネルギー機関 IRENAに2009年から参加していますが、現在の安倍政権の下では、再生可能エネルギーの位置づけは、当初の位置からさえトーンダウンしています。安倍政権が積極的な原子力政策への傾注に比べれば、再生可能エネルギーの位置づけは国のエネルギー政策の柱にはなっていません。脱原発を目指すドイツとは、積極性とその成果に差が生まれるのはいたしかたないかもしれません。しかし、総花的にすべてのエネルギーに積極的な中国が参加するこのクラブ、ドイツ、イギリス、フランス、デンマークの企業にとっては、大きなチャンスをもたらす可能性があります。
 そして、再生可能エネルギーに消極的であっても、2020年、2030年とその確実な技術発展と発電ソースに占める割合を”増やさざるを得ないわが国”にとって、世界の動きに注目する必要は増していきます。

 さて、どうする日本の再生可能エネルギー?


プレスリリース / International Renewable Energy Agency (IRENA) ,4 Jun 2013
IRENA welcomes the “Renewables Club”

Club
-----image(”Members of the Renewables Club at the launch on 1 June 2013, in Berlin, Germany.”) : 同リリースより

" On the occasion of the World Environment Day on 1 June 2013, a Renewables Club was launched in Berlin, Germany. IRENA Director-General Mr. Adnan Z. Amin joined His Excellency Mr. Peter Altmaier, Minister of Environment of Germany, and Ministers and high-level representatives from China, Denmark, France, India, Morocco, South Africa, Tonga, the United Arab Emirates, and the United Kingdom, to formally launch the Club and discuss its activities in the coming months.

Initiated by Minister Altmaier, the Renewables Club is a high-level political alliance aimed at promoting renewable energy, with a view to scale up renewable energy deployment as an essential element of a sustainable and more prosperous future.
..........
The Club members released a communique outlining the underlining principles and aims of the alliance. The next Renewables Club meeting will be hosted by the United Arab Emirates in the margins of the fourth session of the IRENA Assembly in January 2014.

Please find the Renewables Club Communique
.......... "

関連
独主導で「再生エネクラブ」結成 日本に打診なし-----47News,2013/06/12

"..........
ドイツ環境省は「世界のさまざまな地域から、特に再生エネルギーの普及に野心的な国に声を掛けた」と説明、新規加入を歓迎すると述べた。"

Renewables Club Founded By 10 Countries-----Clean Technica,June 1, 2013

ドイツ 中国との再生可能エネルギー拡張を目指すパートナーシップを締結----EICニュース、 2013.01.14

追加情報



参考エントリー
日本、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)に正式参加-----ソフトエネルギー、2009/07/07

国際再生可能エネルギー機関 IRENAが活動を開始しました-----ソフトエネルギー、2010/02/02

続きを読む "国際再生可能エネルギー機関 IRENA、十カ国によるRenewables Clubの結成を歓迎"

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洋上風力発電機は、ロブスターの漁礁としても有効か? ドイツの研究機関が実験を計画

ドイツのアルフレッドウェゲナー研究所(AWI:Alfred-Wegener Institute)の極地海洋研究ヘルムホルツセンターの研究グループは、ニーダーザクセン州沖合いの洋上風力発電所で3000匹のロブスターを実際に放流して、漁礁として機能するかどうかの実験を2014年に実施する準備を進めています。すでに、飼育されている3000匹のロブスターが、風力発電機の基礎部分に実際に定着するかなどを数年かけて評価する大規模な試験となる予定です。この地方には、さらに多くの巨大風力発電所が計画されています。この海域だけで計画されている洋上風力発電所の数は、数千におよぶことがわかっています。今後、漁礁としての機能が評価されることで、洋上風力発電所に付与される新たな価値にも熱い視線が注がれているのです。

 さて、日本でもこんな報道がありました。

洋上風力発電に集魚効果も、漁業者歓迎-----読売新聞、2013年6月1日

"環境省が2016年度の実用化技術の確立を目指し、長崎県五島市・椛島 かばしま 沖で試験運転を続けている国内初の浮体式洋上風力発電実証機の周辺海域に、カンパチやメジナなどの魚が集まっていることが同省の調査でわかった。"

 漁業と共存共栄できる洋上風力発電。わが国でも注目を集めるに足る大きな課題です。


プレスリリース / Alfred-Wegener Institute,18. April 2013:
Wind parks at sea offering a new home to lobsters? The Land of Lower Saxony promotes a pilot project of researchers on Heligoland

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-----image(上-”Lobster”、下-”Windpark Riffgat”) : 同リリースより[上-”Mature lobster (Homarus gammarus) in defense position in front of a sandstone wall of the rocky island of Heligoland. Photo: Udo Schilling, Alfred Wegener Institute”、下-”Construction work in the "Riffgat" offshore windpark. Photo: M. Iberler, EWE”]-----
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"The Land of Lower Saxony is promoting a pilot project on the settlement of the European lobster in the “Riffgat“ offshore windpark with just under EUR 700,000. Researchers of the Alfred Wegener Institute, Helmholtz Centre for Polar and Marine Research, are now starting on the rearing of 3,000 lobsters which they will be releasing in 2014. They wish to investigate whether lobsters successfully settle between the wind turbines. New structures are created on the bottom of the North Sea with the construction of the windpark. Sand and silt soils dominate the bed in the German Bight; wind turbines are offering other ecosystems a new settlement area in the form of so-called hard substrate. One example of a rocky bed dweller is the European lobster which hides in crevices during the day and becomes active at night. Researchers at the Biological Institute Heligoland, which belongs to the Alfred Wegener Institute (AWI), Helmholtz Centre for Polar and Marine Research, wish to place lobsters in this newly created habitat. The Land of Lower Saxony, represented by the NLWKN (Lower Saxony Institute for Water Management, Coastal Protection and Nature Conservation), is funding the three-year pilot project ”Lobster settlement in the Riffgat windpark“ with just under EUR 700,000. The money comes from the compensation payments under nature conservation law for the „Riffgat“ windpark. An agreement has been concluded between the NLWKN and the AWI to use this funding. The project is intended to investigate the basic possibility of and the conditions for and ecological consequences of a lobster settlement of this kind. .......... "

関連
German Scientists Use Offshore Wind Farms to Replenish Lobsters-----Bloomgerg,May 8, 2013

ロブスター3000匹、風力発電施設近くに放流 ドイツ-----MSN産経ニュース、2013年05月05日


参考
ekouhou.net : 人工魚礁 | 対象生物 | イセエビ(エビを含む)

"イセエビ用の増殖礁"


おすすめエントリー
日本生協連、節電・省エネそして2015年までに50メガワットの再生可能エネルギー開発を計画-----ソフトエネルギー、2013/06/06

続きを読む "洋上風力発電機は、ロブスターの漁礁としても有効か? ドイツの研究機関が実験を計画"

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モロッコで、160 MWのNoor 1集光型太陽熱発電(CSP) の建設が開始されました

 モロッコの砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)で、160 MWの Noor 1 集光型太陽熱発電(CSP) の建設が開始されました。今回建設される集光型太陽熱発電(CSP : Concentrating Solar Power) プラントのプロジェクト名は、Noor 1 CSP project で、モロッコ ワルザザートという町に建設されます。Noor 1 には、これ以外にも大規模な太陽光発電施設が建設され、最終的には500MWの一大ソーラーエネルギーコンプレックスができる予定です。

 このプロジェクトは、ドイツ、スペイン、世銀などが資金調達や提供で関わり、北アフリカからヨーロッパに再生可能エネルギーで発電した電力を送電するデザーテックプロジェクトの一画であり、端緒となる重要な計画です。建設はサウジアラビアのACWA Powerが請負い、スペインのTSK ElectrónicaやAccionaなど電力や集光型太陽熱発電(CSP)に関する技術を保有する企業が多数参加しています。

 完成は、2015年の後半になります。特長的なのは、溶融塩に熱を蓄熱しいつでも熱を取り出し発電を行うことができるので、昼夜を問わず安定して発電を行うことができる点です。プロジェクトの詳細は今のところあまりわかりませんでした。工事が進んだらより詳細なものを知りたいところです。

 AFP BB Newsによると、
「アフリカ北部に位置するモロッコは、世界トップクラスの再生可能エネルギー生産国を目指しており、欧州へのクリーンエネルギー輸出を視野に入れている。2020年までに90億ドル(約9200億円)を投じて計5つの太陽光発電施設を建設し、発電能力を合計で200万キロワットまで高める計画だ。」とのことです。

 モロッコにとっても、ヨーロッパにとっても大きな計画が進行していきます。

Morocco_ouarzazate_map
-----image : Googleマップでモロッコ ワルザザートを見る


プレスリリース / ACWA,13 May 2013
The Launch of Construction at Noor 1 Independent Solar Power Project in the Kingdom of Morocco

"On Friday 10 May 2013 his Majesty King Mohammed VI attended the launch of construction of the Noor 1 Concentrated Solar Power (CSP) Independent Power Project. The 160 MWe Noor 1 CSP project is a greenfield IPP to be developed as the first project for the Moroccan Agency for Solar Energy (MASEN) in a series of several planned developments at Noor 1 Solar Complex. The Noor 1 complex is set to develop into a 500 MW solar park incorporating several utility-scale solar power plants using various solar technologies.
Noor 1 160MWe CSP IPP plant with 3 hours of thermal storage is today the world’s largest parabolic trough CSP power plant and the first utility size thermal solar generation project in Morocco. The project is located in Souss-Massa-Draa, province of Ouarzazate in Morocco, approximately 200 km south of Marrakesh. The 160 MW Noor 1 CSP IPP will be developed on a Build, Own, Operate and Transfer (BOOT) basis by ACWA Power Ouarzazate which has recently awarded an EPC contract to a consortium composed of spain’s TSK Electrónica y Electicidad, Acciona Infrastructuras, Acciona Ingeniería, and Sener Ingeniería y Sistemas. The EPC consortium will procure part of the scope locally in Morocco. The Operation and Maintenance will be undertaken by a consortium led by NOMAC, a subsidiary of ACWA Power and it is estimated that the commercial operation will begin in the second half of 2015. Masen will be the offtaker of the energy produced according to the 25-year Power Purchase Agreement (PPA).
.......... "

関連
Moroccan Agency for Solar Energy (MASEN)
/ Ouarzazate, le 10 mai 2013 ,Lancement des travaux de réalisation de NOOR 1,première centrale du complexe solaire d’Ouarzazate, traduction concrète des ambitions du Plan Solaire Marocain(PDF)
- LE PLAN SOLAIRE MAROCAIN  - Présentation
- Site de Ouarzazate

Morocco_ouarzazate_solar
-----image : 上記サイトよりのPDF資料より-----
Morocco_ouarzazate_solar2
コメント-Noor 1では、今回のCSPと太陽光発電ともうひとつのソーラープロジェクトで、三つのプロジェクトが進行中です。具体的な情報が発表されたら、またフォローしたいと思います。

/ Sunshine map
Carte_irradiation1
-----image : 上記サイトより

ドイツ、モロッコの世界最大の太陽光発電施設の建設を支援-----環境展望台、2013.05.10

"ドイツの連邦環境省(BMU)と連邦経済協力開発省(BMZ)の発表によると、モロッコのワルザザートで、ドイツが総額1億1500万ユーロを融資する、世界最大の太陽エネルギー発電施設の建設が開始された。これは、モロッコの太陽エネルギー計画の実施と、年間23万トンとされるCO2排出削減を後押しするもの。
.......... "

太陽光発電の巨大プロジェクト着工 、モロッコ-----AFP BB News,2013年05月13日

"モロッコの砂漠都市ワルザザート(Ouarzazate)で10日、16万キロワット級の太陽光発電所の建設工事が始まった。2段階からなる太陽光発電プロジェクトの第1段階にあたる。
.......... "

Statement from Dii and ACWA Power on the construction launch of solar plant in Ouarzazate-----Desertec Industrial Initiative(Dii),10.05.2013

Construction begins on Noor 1 solar CSP plant in Morocco-----Solarserver,2013-05-13


参考
Morocco: ACWA selected for Ouarzazate-----PV Magazine,

Morocco aims to set up concentrated PV supply chain-----optics.org,17 Jun 2011

Morocco solar plant secures 300-mln-euro loan----Phys.ORG,Nov 19, 2012

・World Bank : Egypt and Morocco : Concentrated Solar Power - Projects - MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power - PROJECT MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power( MA-Ouarzazate Concentrated Solar Power - AidData 2.0 )

・ACCIONA Energy : Concentrating Solar Power Leading the way in CSP technology

・Wikipedia : Renewable energy in Morocco ,Solar power in Morocco

参考動画
What in the world is Ouarzazate?

(WorldBank,2011/11/18)

Lénergie solaire au Maroc
(MoroccanAmerican1,2013/05/18)

参考エントリー
デザーテック DESERTEC、2016年にチェニジアの2GW集光型太陽熱発電(CSP)で発電し、高圧直流送電線(HVDC)でイタリアに送電する計画を発表ソフトエネルギー、2010/01/28

デザーテック DESERTEC がヨーロッパでいよいよ始動。エネルギーは、北は洋上風車から、南は地中海を超えて砂漠からやってくる!-----ソフトエネルギー、2010/01/28

集光型太陽熱発電 Concentrating Solar Power(CSP) / 自然エネルギーの世界-----自然エネルギー、2011/01/29

UAEに世界最大規模 100MWの集光型太陽熱発電所(CSP) Shams 1が完成-----ソフトエネルギー、2013/03/21

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ドイツの太陽電池メーカーjuwi(ユ-イ)日本上陸。国際ジョイント・ベンチャー 「juwi(ユ-イ)自然電力株式会社」設立

 ドイツの再生可能エネルギー事業社 juwi(ユ-イ)が日本上陸を発表しました。自然電力と国際ジョイント・ベンチャー 「juwi(ユ-イ)自然電力株式会社」を設立し、発電設備の建設請負(EPC : Energy Performance Contract)を国内で展開、プロジェクトの企画から建設、そして運営までの総合的な事業を展開するとのことです。
 自然電力(東京都)側は、juwi(ユ-イ)から総合的な技術を学ぶことで、両社のノウハウを生かし2017年までに1000MWの発電量を目指しているということです。
 プレスリリースによると

「juwi社は1996年の会社創立以来、毎年黒字を計上し続けており、現在世界各国に20社の子会社を持ち、2800人の雇用と11億ユーロの売上を誇る企業になった。弊社の事業内容のうち、EPCとファイナンスを行う事業が全体の80%を占めており、ウィキソーラーの情報によれば、我が社は世界第2位の規模を誇るソーラー事業社だ。昨年は風力で578MW、ソーラーで329MWの導入実績があり、過去最大となっている。創業当初は風力発電メインに行ない、2006年頃からは太陽光発電にシフト、2010年からは再び風力発電へと主力をシフトするなど柔軟な対応が出来る点が我が社の強みだ」(juwiグループCFOのマーティン・ウィンター氏)

 手始めに太陽光発電で参入し、実績を積み風力発電などの展開も考えているようです。ドイツの世界第2位の規模を誇るソーラー事業社の展開に、その設計から施工までの内容にも興味があります。


プレスリリース / 自然電力株式会社、2013年1月25日
再生可能エネルギーを扱う国際ジョイント・ベンチャー 「juwi(ユ-イ)自然電力株式会社」会社設立記者発表会を開催 ~ 2017年までに再生可能エネルギーで1GWの発電量を目指す ~

Sub3
-----image : 上下とも同リリースより-----
Sub2

"日本における自然エネルギー発電所の開発、運営などの事業を展開している自然電力株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:磯野謙)と、世界有数のEPC企業であるjuwi株式会社(本社:ドイツヴェルシュタット)は、2013年1月24日(木)にJetro IBSCホール(東京都港区赤坂)にて『juwi自然電力株式会社』の新規設立記者発表会を開催いたしました。  以降は、発表会概要および当日の質疑応答の内容になります。

日本唯一の「コスト競争力あるメガソーラーEPC企業」を目指す

 記者会見には、juwi自然エネルギー株式会社の代表取締役の長谷川雅也(兼 自然電力(株)代表取締役)とアミラム・ロス・デブロン(兼 juwiアジアパシフィック責任者)、自然電力株式会社代表取締役社長の磯野謙、 juwiグループCFO マーティン・ウィンターの4名が登壇し、合弁会社設立の発表と両社の紹介などを行ないました。
.........."

関連
Shizen Energy and juwi Group Announce International Joint Venture-----juwi,24.01.2013

"..juwi Shizen Energy Inc. fosters the expansion of renewable energies in Japan targeting 1GW by 2017 / First free-field photovoltaic system has been completed and is already feeding in clean energy to the Japanese grid..."

- Solar Energy

Juwi Shizen Energy Inc.[juwi(ユ-イ)自然電力]

自然電力

juwi solar


参考
Solarpark Lieberose

(100ProzentJuwi,2011/05/17)

World's largest solar power plant being built in eastern Germany / プレスリリース juwi (ドイツでサッカー場200面の広さの40MW太陽光発電プラント!)-----ソフトエネルギー、2007/02/28


おすすめエントリー
週刊GreenPost 58号 2013/1/28-2/1日版 しなやかな技術研究会

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気候ネットワーク、ハインリッヒ・ベル財団の「ドイツのエネルギーシフト」を紹介

 気候ネットワークは、ハインリッヒ・ベル財団と連携し、特設ページ「ドイツのエネルギーシフト~再生可能エネルギーの未来に関する議論~」を開設しました。ハインリッヒ・ベル財団はドイツの緑の党に所属する非営利組織で、本部をワシントンDCに置き、国際的に持続可能性およびグリーンな経済発展を推進する活動を行っています。

 今回、このサイトに紹介されている資料は、「German Energy Transition」で直訳すると、ドイツのエネルギー転換です。個人的には遷移という言葉を使っていましたが、今回気候ネットワークがエネルギーシフトという訳を行ったのをみて、今後どうするか迷っています。

 さて、今回紹介されたこのサイトと資料、まだざっとしか見ていませんが、下にその充実ぶりがわかるように目次の画像を上げさせていただきました。

 これから、「ドイツのエネルギーシフトは野心的だ。しかし、実現可能である」という言葉に勇気づけられながら、読み進めるつもりです。


・ハインリッヒ・ベル財団と連携し、特設ページ「ドイツのエネルギーシフト~再生可能エネルギーの未来に関する議論~」を開設しました。-----"target="_blank">気候ネットワーク、2013/1/22
 ドイツのエネルギーシフト 再生可能エネルギーの未来に関する議論より

" 気候ネットワークでは、ハインリッヒ・ベル財団と連携し、同財団が創設したウェブサイトGerman Energy Transition(ドイツのエネルギーシフト・英語ページ)の一部を日本語訳して紹介しています。

 このページは、ドイツ国外の人々を対象に、ドイツのエネルギー政策や関連するエネルギー事情について解説するものです。日本でも関心の高いドイツのエネルギーシフトについて知るツールとしてご活用ください。

再生可能エネルギーの未来に関する議論
Arne Jungjohann(ウェブサイト編集者)

 ドイツは、“Energiwende(エネルギーシフト)”と呼ばれる動きで注目を集めている。..........
..........

明らかになっている事実(Key findings)
1.ドイツのエネルギーシフトは野心的だ。しかし、実現可能である
..........
2.ドイツのエネルギーシフトを主導するのは市民やコミュニティ
..........
3.エネルギーシフトは、ドイツの戦後最大のインフラ事業である。それがドイツ経済や新規雇用を強化する
..........
4.ドイツは、エネルギーシフトを通じて、グリーンな未来に合った産業基盤を維持する
..........
5.規制と開かれた市場は、投資の確実性を確保し、小規模ビジネスが大企業と競争できる環境を作る
..........
6.ドイツは、気候変動対策と脱原発が表裏一体のものとして取り組めることを実践している
..........
7.ドイツのエネルギーシフトは、単に再生可能エネルギー電力についてだけでなく、交通部門や家庭部門などの幅広いエネルギー利用についても議論されている
..........
8.ドイツのエネルギーシフトは定着している
..........
9.エネルギーシフトは、ドイツにとって経済的に手頃なものである。他の国々にとっては、もっと手頃なものにさえなるだろう
..........
.......... "

関連
German Energy Transition
Energytransitionsite
-----image : 上記サイトより

Energytransitioncontent_2
-----image : リポート「German Energy Transition」目次。(ダウンロードは、このサイトの右の「download the book」小さめのバナーより可能)

Heinrich Böll Foundation(ハインリッヒ・ベル財団)


参考エントリー
ドイツの自然エネルギー 再生可能エネルギー豆知識


おすすめエントリー
週刊GreenPost 57号 2013/1/21-25日版 しなやかな技術研究会

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