大阪ガス、京セラらと開発の世界最高効率52%の家庭用燃料電池 エネファームtype S を発売

 大阪ガスは、アイシン精機、京セラ、ノーリツと共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)の新製品をエネファームtype S開発し、積水ハウスの超高層マンションに、この新型燃料電池を全戸設置し余剰電力の余剰電力の買い取りを日本で初めて実施する、と発表しました。
 この新開発の家庭用燃料電池は、電気を発生させるセルスタックを京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニットをアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをノーリツがそれぞれ製造し、大阪ガスが2016年4月から販売が開始されます。
 
 この燃料電池の発電効率52%を達成し、発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しました。また、余剰電力の買取に対応したことで、利用者の経済性、およびシステムの環境性の向上が図られています。

 発電効率52%は、画期的。また、現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円の価格を実現したことも、評価されるポイントです。


プレスリリース / 大阪ガス、2016年2月24日
世界最高の発電効率・世界最小サイズを実現した家庭用燃料電池エネファームtype S(SOFC)の新製品発売について
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-----image(”新製品の外観”) : 同リリースより

"

 大阪ガス株式会社(略)は、アイシン精機株式会社(略)、京セラ株式会社(略)、株式会社ノーリツ(略)と共同で家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC;以下、エネファームtype S)の新製品を開発しました※1。

 「エネファームtype S」は、大阪ガス、アイシン精機、京セラの3社とトヨタ自動車株式会社(略)が開発した技術をベースに商品化したものです。新製品は、電気を発生させるセルスタック※2を京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニット(以下、発電ユニット)をアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機・リモコンをノーリツがそれぞれ製造し、大阪ガスが2016年4月から販売を開始します。

 主な特徴は以下の通りです。
(1) 幅広いニーズに対応した革新的な仕様
 ◇世界最高※3の発電効率※4と世界最小※5の機器本体サイズを実現
 新製品では、大阪ガスと京セラが共同で開発したセルスタック耐久性向上技術※6を採用することにより、高い発電効率と耐久性を両立することに成功し、世界最高の発電効率52%を達成しました。また、発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器※7に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しました。

 ◇設置が可能な対象住戸の拡大
 技術・仕様の革新により、戸建住宅に比べて設置スペースに制約のあるマンションへの設置が容易になりました。また、現在お使いのガス給湯器をそのまま利用し、発電ユニットだけを後付で設置することが可能となりました。
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 ◇コストダウンを実現
 機器仕様の大幅な見直し等により、発電ユニットと熱源機のセット希望小売価格(税抜)は現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円※8、発電ユニット単体の希望小売価格(税抜)は1,425,000円※9を実現しました。

(2) お客さまの利便性向上
 IoT※10技術を活用し、新製品をより安心、快適にご利用できる以下の3つのサービス※11をご提供します。

・ 発電状態を常時見守り、万が一の際は駆けつける「発電見守りサービス」
・ 発電量や1か月の電気代予測などを確認できる「省エネナビゲーション」
・ 外出先からお風呂のお湯はりや床暖房の操作ができる「ガス機器遠隔操作」

(3) 余剰電力の買取開始によるお客さまの経済性・環境性の向上
 大阪ガスは、2016年4月から実施される電力の小売全面自由化に合わせ、新製品で発電し、お客さま宅で使われなかった電力(余剰電力)の買い取りを日本で初めて実施します。※12
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Fuelcell_spec
-----image(”仕様”) : 同リリースより
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関連
世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」-----大阪ガス、2016年2月24日
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-----image : 上記リリースより

家庭用燃料電池エネファーム type Sの新製品発売について ~世界最高の発電効率・世界最小サイズを実現~-----アイシン精機、2016年2月24日
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-----image : 上記リリースより

積水ハウス、全戸最新のエネファーム搭載で”売電”できる超高層マンション2棟を発表-----しなやかな技術研究会、2016/03/14


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NEDO、再生可能エネルギー由来水素の研究体制を強化

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、再生可能エネルギーからの電力を水素に転換し利用するシステム(Power to Gas)の研究開発を開始、研究体制を強化するための5つのプロジェクトを委託予定先として選定、今回発表しました。
 それらは、水素の製造技術、水素の貯蔵・輸送技術、そして水素の利用技術によって構成されています。
 水素を活用する技術としては、系統安定化のための大規模な電力貯蔵、地域における余剰電力の活用、非常時の電源、地域間でのエネルギー輸送・利用などといった様々なものが考えられます。
 水素活用のための技術は、効率や方法といった技術とコストの問題があり、実用化には多くのハードルがあります。また、それらの問題解決に目途がついたとしても、社会的な要求に応えることができるのか、さらにはインフラ整備のコストといった実用化に向けてのさらなるハードルも指摘されています。
 水素の貯めやすい、運びやすいといった水素の特徴を活かし、燃料電池によるコジェネレーションや、ガスタービン等による大規模発電、燃料電池自動車やバス等の移動体など、様々な用途で活用される未来については、今後の時代的な経過、要請といった状況も左右するだけに、本当に社会の基本インフラとしてふさわしいのか? といった議論への技術的な展望も含めて答えていく必要があります。

 今後の展開に期待と疑念もいだきつつ、熱く期待しております。


プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2015年3月2日
水素社会構築に向け、新たな研究開発を開始―再生可能エネルギーの電力を水素に転換して利用

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-----image(”水素エネルギーシステム技術開発のイメージ”) : 同リリースより

" 再生可能エネルギーの電力を水素に転換して利用

 NEDOは、貯めやすい、運びやすいといった水素の特徴を活かし、再生可能エネルギーを水素に転換し利用するシステム(Power to Gas)の研究開発を開始します。
 このシステムにより、再生可能エネルギーの変動する出力の吸収や、エネルギーの長距離輸送が可能になります。NEDOはこのシステムの開発を通じ、再生可能エネルギーの課題を解決し、水素を最大限に活用する「水素社会」の実現を目指します。
..........
1.概要
 水素は、電力を大量かつ長期に貯蔵することができ、長距離輸送が可能です。また、燃料電池によるコジェネレーションや、ガスタービン等による大規模発電、燃料電池自動車やバス等の移動体など、様々な用途で利用可能です。
 NEDOは、水素の優れた特徴を活かして、再生可能エネルギーからの電力を水素に転換し利用するシステム(Power to Gas※)の研究開発を開始します。
 このシステムは、水素製造技術、貯蔵・輸送技術、利用技術によって構成され、系統安定化のための大規模な電力貯蔵、地域における余剰電力の活用、非常時の電源、地域間でのエネルギー輸送・利用などといった様々な適用先が想定され、それぞれに適切な技術の組み合わせによる最適化が求められます。
 本プロジェクトでは、Power to Gasの社会への実装を見据え、様々な適用先に応じたアプリケーションを見いだすとともに、そのアプリケーションに応じた適切な技術によるシステムの研究開発を行います。
 このシステムにより、再生可能エネルギーの変動する出力の吸収や、エネルギーの長距離輸送が可能になります。NEDOはこのシステムの開発を通じ、再生可能エネルギーの課題を解決し、水素を最大限に活用する「水素社会」の実現を目指します。

2.委託予定先
・水素(有機ハイドライド)による再生可能エネルギーの貯蔵・利用に関する研究開発
委託予定先:千代田化工建設株式会社 国立大学法人横浜国立大学

・北海道に於ける再生可能エネルギー由来不安定電力の水素変換等による安定化・貯蔵・利用技術の研究開発
委託予定先:豊田通商株式会社、株式会社NTTファシリティーズ、川崎重工業株式会社、株式会社フレイン・エナジー、株式会社テクノバ、国立大学法人室蘭工業大学

・高効率固体高分子型水素製造システムによるPower to Gas技術開発
委託予定先:東レ株式会社

・発電機能を有する水素製造装置を用いた水素製造・貯蔵・利用システムの研究開発
委託予定先:高砂熱学工業株式会社、独立行政法人産業技術総合研究所

・非常用電源機能を有する再生可能エネルギー出力変動補償用電力・水素複合エネルギー貯蔵システムの研究開発
委託予定先:国立大学法人東北大学、株式会社前川製作所、岩谷産業株式会社

【用語解説】
Power to Gas:再生可能エネルギーからの電力(Power)を水素(Gas)に転換し、利用するシステム
.......... "

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栃木県、県央浄化センターに下水道由来の消化ガスによる315kW燃料電池発電施設を竣工

 これまで単純に焼却処分などされてきた下水処理後の下水汚泥。これをバイオマス燃料として活用する動きが広がっています。栃木県では、バイオマス燃料として燃焼させるのではなく、消化ガス、つまりバイオガスを利用した燃料電池による発電を積極的に進めてきました。
 今回、栃木県では、鬼怒川上流流域下水道 県央浄化センターの消化ガスによる315kW燃料電池発電施設が竣工し、1月23日に起電式が行われました。今後20年間、平成47年1月末まで発電、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用し、電力会社に売電されます。導入された燃料電池は105kWが3台で、下水汚泥より発生するバイオガスから水素を取り出し、空気中の酸素と電気化学的に反応させることで、発電します。反応の際に発生する90度前後の温水も汚泥消化槽の嫌気性発酵の加温に利用されているようです。発電だけでなく、熱も利用できることが魅力でもあります。建設費は、おおよそ4億円で、スマートジャパンの記事によると、「3台の燃料電池を使って700世帯分の電力を供給することができる。年間に約1億円の売電収入を得られる見込み」とのことなので、4年程度で元が取れることになる。県の発表によれば、年間のバイオガスの発生は、約130万立方メートル。これによる、燃料電池の年間計画発電量は、約250万kWh。この数字が、一般家庭の年間電力使用量約700世帯分に相当するとのこと。

 栃木県は、他の3か所の下水処理施設でも同様のバイオガス発電を計画、鬼怒川上流流域下水道鬼怒川上流浄化センター、巴波川流域下水道巴波川浄化センター、北那須流域下水道北那須浄化センターの発電電力の売電先の入札を行い、三か所とも丸紅が落札している。施設が完成次第、これらのバイオガス発電も開始される予定です。

 下水処理施設における燃料電池を使ったバイオガス発電が今後どのように評価されていくのか? いい評価が下ることに期待しています。


プレスリリース / 栃木県、2015年1月21日
鬼怒川上流流域下水道 県央浄化センター消化ガス発電開始について

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-----image : 「1月23日 県央浄化センターで消化ガス発電の起電式が行われました」より

" 県央浄化センターの処理工程で発生する消化ガス(メタン等:年間130万立方メートル)については、大部分が利用されずに燃焼処理されていました。この消化ガスを有効利用するため、平成24年度から消化ガス発電事業に着手し整備を進めてきました。

 再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用した下水処理場における新設の消化ガス発電としては、全国で初めて経済産業大臣の設備認定を取得したものです。

 今回、消化ガス発電設備が発電開始することにより、県央浄化センターの維持管理費の削減や下水処理における環境負荷の低減が図られます。

 なお、発電開始に先立ち、下記のとおり起電式を開催します。
..........
今後のスケジュール
発電開始 : 平成27年2月1日午前0時~(20年間)
事業終了 : 平成47年1月末
.......... "

関連
・栃木県 : 2013年4月1日 県央浄化センターにおけるバイオガス発電設備の経済産業大臣認定について

" 1概要
 鬼怒川上流流域下水道県央浄化センターにおけるバイオガス発電について、平成25年3月29日付けで「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づく再生可能エネルギー発電設備の認定を受けましたのでお知らせします。

バイオマスガス(下水汚泥)を利用した発電機の新設としては、全国で初めての認定となるものです。

2バイオガス発電について
本事業は、鬼怒川上流流域下水道県央浄化センターの処理工程で発生するバイオガスを全量有効利用するため、バイオガス発電設備を導入するものです。

 発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度を利用し、電力事業者へ売電します。これにより、維持管理費の低減を図ります。

発電方式:燃料電池発電
発電能力:105kW/台×3台=315kW

3事業効果
 建設費:約4億円
 年間発生ガス量:約130万立方メートル
 年間計画発電量:約250万kWh (一般家庭の年間電力使用量約700世帯分に相当)

4今後のスケジュール
 平成25, 26年度:バイオガス発電設備建設工事
 平成26年度末:発電開始、電力事業者へ電力全量売却開始
..........
”..........
Tochigi_biogas_fuelcell
-----image : 同リリースより

4. 今後のスケジュール
 平成 25, 26 年度 バイオガス発電設備建設工事
 平成 26 年度末 発電開始、電力事業者へ電力全量売却開始

参考 「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」
△再生可能エネルギー源 (太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)を用いて発電された電気を、一定期間・一定価格で電気事業者が買い取ることを義務づけるもので、平成 24 年 7 月 1 日からスタート

△平成 24 年度バイオマスガス化(下水汚泥)の調達価格は 39.00 円 (税込 40.95 円)
買取期間は 20 年間
.......... ”-----関連資料 県央浄化センターにおけるバイオガス発電について(PDF)より
.......... "

/ 下水道管理事務所

"..........

1.件名及び数量
鬼怒川上流流域下水道鬼怒川上流浄化センター消化ガス発電における電力売却
予定発電電力売却量 1,473,000kWh

2.売却期間 平成 27 年 4 月 1 日午前 0 時から平成 28 年 3 月 31 日午後 12 時まで

3.落札決定日 平成 26 年 12 月 25 日

4.落札者の氏名及び住所
丸紅株式会社 国内電力プロジェクト部
.........
5.落札価格 43.40円(1kWh 単価) ※消費税及び地方消費税を除く。

6.契約方法 一般競争入札

7.入札公告日 平成 26 年 11 月 14 日

8.落札方法 最高価格


1.件名及び数量
巴波川流域下水道巴波川浄化センター消化ガス発電における電力売却
予定発電電力売却量 1,269,000kWh

2.売却期間 平成 27 年 4 月 1 日午前 0 時から平成 28 年 3 月 31 日午後 12 時まで
..........

1.件名及び数量
北那須流域下水道北那須浄化センター消化ガス発電における電力売却
予定発電電力売却量 1,348,000kWh

2.売却期間 平成 27 年 5 月 1 日午前 0 時から平成 28 年 3 月 31 日午後 12 時まで
.......... "-----1月9日 「消化ガス発電における電力売却に係る落札者等の公開について」(PDF)より

下水道資源の有効活用に貢献 県央浄化センター 消化ガス発電 起電式に参加~全国初の認定となる固定価格買取制度での下水処理場の消化ガス発電-----メタウォーター、2015.01.23
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-----image : 上記リリースより

下水処理場のバイオガスから水素を生成、燃料電池で700世帯分の電力-----スマートジャパン、2015年01月26日


追加情報



コメント続き

 写真から判断すると、利用されている燃料電池は富士電機製です。

・富士電機 : りん酸形燃料電池の仕様

".....りん酸形燃料電池は唯一実用化され、信頼性実績のある燃料電池
100kWの燃料電池....."


参考エントリー
岡山大学、畜産由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池を開発中-----ソフトエネルギー、2015/01/08

富士電機、山形市浄化センター向け、燃料電池による下水消化ガス発電で寒冷地冬季屋外運転実証に成功-----ソフトエネルギー、2011/05/25

[ カテゴリー : バイオガス/メタン ]
[ カテゴリー : 燃料電池 ]

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東京ガス、停電時でも自立起動して発電可能な「エネファーム」を品川のマンションへ

 東京ガスは、住友不動産が東京都品川区にて建設中の分譲マンション[品川ベイサイド大規模プロジェクト(仮称)]の一部51戸に停電時発電機能付き家庭用燃料電池 エネファームが採用されたと発表しました。
 東京ガスとパナソニックが共同開発、昨年8月に発表された、家庭用燃料電池 エネファーム向け停電時発電機能オプションユニットは、停電時に自立起動して発電可能なシステムです。この停電時発電機能オプション付きのエネファームがが同時にマンションに採用されるのは、日本で初めてとのことです。
 停電時には、停電時発電機能オプション機能により、都市ガスにより燃料電池が自立起動して発電し、停電時使用可能コンセントを通じて電力を供給することができます。

 余談ですが、プロパンガス対応のシステムで、停電時発電機能オプションが利用できるならば、田舎でも防災対応の燃料電池システムを利用できますね。詳細を知りたいので、後日調べることにします。


プレスリリース / 東京ガス、平成27年1月8日
住友不動産の分譲マンション「(仮称)品川ベイサイド大規模プロジェクト」における停電時でも自立起動※1して発電可能な「エネファーム」※2の採用について

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-----image(”停電時の電力の流れ”) : 同リリースより

" 日本初 マンションにおいて停電時でも自立起動して発電可能な「エネファーム」を採用

 東京ガス株式会社(略、以下「東京ガス」)が販売するマンション向け家庭用燃料電池「エネファーム」(以下「エネファーム」)と「停電時発電機能」オプション品が、住友不動産株式会社(略、以下「住友不動産」)が東京都品川区のベイエリア「天王洲」にて建設中の「(仮称)品川ベイサイド大規模プロジェクト」(地上14階建、総戸数254戸、以下「本プロジェクト」)において、採用されます。マンションに「エネファーム」と「停電時発電機能」オプション品が同時に採用されるのは、日本で初めてとなります。

 「エネファーム」は省エネ・省CO2といった地球環境への配慮に加え、防災の観点からも社会的ニーズの高まっている分散型エネルギーシステムです。「エネファーム」の「停電時発電機能」オプション品を導入することで、停電時に「エネファーム」が発電停止中でも、自立起動して発電し、停電時使用可能コンセント※3を通じて電力を家庭内に供給することができます。

 住友不動産は、これまでも防災や省エネをコンセプトとした商品企画に注力してまいりましたが、東日本大震災以降のお客さまの防災や省エネに対する意識の高まりを受け、「エネファーム」と「停電時発電機能」オプション品を南北両端に位置する住戸(51戸)※4に採用することになりました。
 さらに、本プロジェクトでは、停電時の電力供給システムとしてマンション内に非常用発電機※5を設置し、エレベーター、共用部の給水ポンプ、照明などに電力を供給することで、災害時の安心・安全を一層高めています。
..........

※1:停電時に「エネファーム」が発電停止中でも「エネファーム」が自立起動すること。
※2:マンション向け家庭用燃料電池「エネファーム」と「停電時発電機能」オプション品。
※3:通常時も電力を使用でき、停電時には「エネファーム」で発電した電力や蓄電池からの電力を使用可能なコンセント。
※4:51戸には停電時でも自立起動して発電可能な「エネファーム」が設置されます。それ以外の住戸に設置は出来ません。
※5:重油を燃料とする非常用の発電機。
.......... "

関連
家庭用燃料電池「エネファーム」向け停電時に自立起動して発電可能な「停電時発電機能」オプション品の開発について-----東京ガス、パナソニック、平成26年8月7日


おすすめエントリー
広がる水道関連施設への小水力発電の導入。山形県で新たに運開!-----しなやかな技術研究会、2015/01/14

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岡山大学、畜産由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池を開発中

 岡山大学大学院環境生命科学研究科の三宅通博教授、岡山県農林水産総合センター畜産研究所の白石誠専門研究員らの共同研究グループは、バイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池(SOFC)の開発において、バイオガスからの炭素析出が大きな障害となる課題を克服し、バイオマス資源を物燃料電池(SOFC)の燃料として活用する道を拓く研究において成果をあげました。
 バイオマス資源を有効活用する固体酸化物燃料電池(SOFC)は、太陽光発電や風力発電で新たに水素燃料を製造するのとは異なり、人間の必ず営みから生まれでている資源を活用するということができる点で、その活用が期待される分野です。
 具体的には今回の研究には、豚糞尿由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池(SOFC)において、バイオガスからの炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、作動温度600℃でLED電球の点灯に成功したものです。炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、バイオガスを効率よく利用するための改質装置およびSOFC発電性能評価装置で評価を行ったものです。本研究成果によって、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCが実現されれば、分散型電源の充実によって、再生可能エネルギー源の高効率利用が期待されます。


プレスリリース / 岡山大学、2014.12.18
畜産由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池の開発

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-----image(”図1 作動温度600℃でLED電球点灯”) : 同リリースより

" 本学大学院環境生命科学研究科の三宅通博教授、岡山県農林水産総合センター畜産研究所の白石誠専門研究員らの共同研究グループは、豚糞尿由来のバイオガスを燃料とする固体酸化物燃料電池(SOFC)において、バイオガスからの炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、作動温度600℃でLED電球の点灯に成功しました。
 バイオマス資源を利用するSOFCは、二酸化炭素の排出を削減することができます。本研究成果によって、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCが実現されれば、分散型電源の充実によって、再生可能エネルギー源の高効率利用が期待されます。

 中温作動型SOFC(作動温度800℃以下)の構成部材やメタン改質触媒の開発で実績のある岡山大学の研究グループ(3名および大学院生のべ7名)とメタン発酵によるバイオガス製造で実績のある畜産研究所の研究グループ(2名)は、5年前から豚糞尿由来のバイオガスの高効率利用(利用効率50 %以上)を目指して、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCの開発研究を行っています。
 SOFCの作動温度の低温化は望まれますが、バイオガスを燃料とするSOFCの開発においては、バイオガスからの炭素析出が大きな障害となります。本開発研究では、炭素析出を抑制できる触媒の組成を決定し、バイオガスを効率よく利用するための改質装置およびSOFC発電性能評価装置で評価しました。
 改質バイオガスを燃料として単セルの発電試験を行ったところ、バイオガスを直接燃料として利用している先行研究の作動温度より約200℃低い600℃で、図1に示すようにLED電球を点灯することができました。4時間程度の発電でしたが、炭素析出は殆ど見られませんでした。
 本研究成果は、炭素析出を抑制することで、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCの実現が可能であることを示唆します。長時間運転による触媒性能や発電性能の経時変化に基づき、触媒や燃料極を改良することで、バイオガスを燃料とする中温作動型SOFCの実現に更に近づくものと期待されます。この様な電源の実現は、分散型電源の構築に寄与します。
 日本セラミックス協会2015年年会および国際誌で本研究成果を発表する予定です。
..........


Okayama_univ_biogas_fuelcell
-----image : 上下とも同リリース、添付資料より-----

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.......... "


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協和機電工業ら、福岡県に100kW規模の浸透圧発電所を建設へ-----しなやかな技術研究会、2015/01/08

資料2014 「未利用材の供給不足が懸念される木質バイオマス発電」 農林中金総合研究所-----自然エネルギー、2015/01/08

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イベント 2/26-28 スマートエネルギーWeek 2014 於 : 東京ビッグサイト。風力、燃料電池、太陽電池、二次電池など

2/26から28まで、東京ビッグサイトにおいて、スマートエネルギーWeek 2014が開催されます。風力、太陽光、燃料電池、蓄電池、エコハウスにスマートグリッドに関する、B to Bの一大イベントです。


-----第2回[国際] 風力発電展 ~WIND EXPO 2014~-----招待券無料請求

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"WIND EXPO 2014 ~第2回 [国際] 風力発電展~

会期: 2014年2月26日(水)~28日(金)

会場: 東京ビッグサイト

主催: リード エグジビション ジャパン 株式会社

後援: 一般社団法人 日本風力発電協会

併催企画:
WIND EXPO 専門技術セミナー
小形風力発電セミナー
.......... :"

同時開催展:

-----第7回 [国際] 太陽電池展 ~PV EXPO 2014~-----招待券無料請求

-----第4回 [国際] スマートグリッド EXPO-----招待券無料請求

-----第5回 [国際] 二次電池展 ~バッテリー ジャパン 2014~-----招待券無料請求

-----第5回 [量産][試作] 加工技術展 ~エネテック ジャパン 2014~-----招待券無料請求

-----第10回 [国際] 水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2014~-----招待券無料請求

-----第5回 太陽光発電システム施工展 ~PV システム EXPO 2014~-----招待券無料請求

-----第4回 エコハウス & エコビルディング EXPO-----招待券無料請求


 詳細、お問い合わせはそれぞれの上記イベント案内サイトの関連情報をご覧の上、直接お願いいたします。

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イベント 2/27-3/1 於 : 東京ビッグサイト 風力、太陽光、燃料電池、蓄電池、エコハウスにスマートグリッドの一大イベント開催

-----第1回[国際] 風力発電展 ~WIND EXPO 2013~-----招待券無料請求

Windjp_2013_headerlogo_03

"開催展名: WIND EXPO 2013 ~第1回 [国際] 風力発電展~

会期: 2013年2月27日(水)~3月1日(金)

開場時間: 10:00~18:00(最終日は17:00終了)    

会場: 東京ビッグサイト

主催: リード エグジビション ジャパン 株式会社

後援: 一般社団法人 日本風力発電協会
.......... :"

 
2/27-3/1の期間、東京ビッグサイトに於いて、同時に開催されるイベント


-----第6回[国際] 太陽電池展~PV EXPO 2013~-----招待券無料請求


-----第4回太陽光発電システム 施工展-----招待券無料請求


-----第4回[国際] 二次電池展~バッテリー ジャパン~-----招待券無料請求


-----第3回エコハウス&エコビルディング EXPO-----招待券無料請求


-----第9回[国際] 水素・燃料電池展~FC EXPO 2013~-----招待券無料請求


-----第3回[国際] スマートグリッドEXPO-----招待券無料請求


-----第4回[量産][試作] 加工技術展 ~エネテック ジャパン~-----招待券無料請求


 詳細、お問い合わせはそれぞれの上記イベント案内サイトの関連情報をご覧の上、直接お願いいたします。

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週刊GreenPost 58号 2013/1/28-2/1日版 しなやかな技術研究会

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JX日鉱日石エネルギー、築45年の社宅を燃料電池+太陽光発電+蓄電池に省エネ快適プラン、そしてHEMSを導入し再価値化

JX日鉱日石エネルギーは、築45年の横浜市磯子区の社宅(汐見台アパート、全16戸)を改築し、その際に燃料電池+太陽光発電+蓄電池に省エネ快適プラン、そしてエネルギーマネージメントシステム、HEMSを導入。日本初の集合住宅における「創エネ+リノベーション」の実証試験を開始しました。

 リリースは、5月のものだったのですが、以下の記事を発見して、どこにでもある築45年の”アパート”が、素敵な間取りになったという設計監理を担当したブルースタジオの記事と写真を発見して、大変興味がでてきたので、クリッピングしておきます。少子化や出産の高齢化により増加している夫婦2人世帯~子育て世帯をコアな入居想定世帯とし、50 平米・3K の間取りを 1LDK から 2LDK へライフステージに合わせて可変する間取りに変更したということです。そして、そこにさままな”電池”やエネルギーのマネージメントシステムが入ったということです。


【プレスリリース】築45年「階段室型団地」の利点を最大化、「エネ活」改修による新しい家族向け社宅-----ブルースタジオ、2012.05.23

N120523_01
-----image[”下-間取りのビフォー&アフター(1LDKとして利用時。オレンジ線が可動式引戸)”] : 上記リリースより-----
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"..........築 45 年の社宅1棟(構造:RC 造 規模:地上 4 階建 床面積:968.56 平米 総戸数:16 戸)のリノベーション計画において建築設計監理を手がけました。当社宅では、横浜市が推進する「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」の一環として、JX エネルギーにて燃料電池、太陽光発電、蓄電池、および HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)などを組み合わせた環境にやさしいシステムを構築する共に、間口が広く南北両面の壁に開口部を持つ「階段室型団地」 の環境的利点を活かし通風と採光を最大限に確保し、「創エネ」×「蓄エネ」×「省エネ」による「エネルギーの最大活用」を目指しました。プランニングにおいては、少子化や出産の高齢化により増加している夫婦2人世帯~子育て世帯をコアな入居想定世帯とし、50 平米・3K の間取りを 1LDK から 2LDK へライフステージに合わせて可変する間取りに変更しました。同時に、北側にあったバスルーム・水周りは南側に移動し、光と風を取り入れ換気効率を上げるため開口部を設けております。 .......... "


 この実証試験は、JX日鉱日石エネルギー、東芝、三井不動産レジデンシャルなどが共同参加している、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証事業」のひとつである「横浜市スマートシティプロジェクト」の一環として実施されたということです。どこにでもある古い集合住宅がこんな形で生まれ変わるなんて、いいプランだと思いました。


プレスリリース / JX日鉱日石エネルギー、2012年5月17日
日本初の集合住宅における「創エネ+リノベーション」の実証試験を開始

20120517_01_01_0794529
-----image(”本実証試験における自立・分散型エネルギーシステムの構成図”) : 同リリースより

"~自立・分散型エネルギーシステムによるスマートコミュニティ実現に向けて~

.....本年6月より、横浜市において、既設の集合住宅に、リノベーション※1を施すと同時に、3電池(家庭用燃料電池エネファーム(SOFC型)、太陽光発電、蓄電池)などからなる自立・分散型エネルギーシステムを設置した「ENEOS創エネリノベーション」の実証試験を開始しますので、お知らせいたします。

本実証試験は、当社が株式会社東芝、三井不動産レジデンシャル株式会社とともに共同参加している、経済産業省「次世代エネルギー・社会システム実証事業」のひとつである「横浜市スマートシティプロジェクト」の一環として実施します。当社は、本実証をこれからのエネルギーのあり方として期待される自立・分散型エネルギーと、新築に比べ建設に関わるCO2排出量削減が可能となるリノベーションを組合せた、新たなスタイル「創エネリノベーション」の提案として位置づけています。

今回の実証実験場所には、築40年近くを経た横浜市磯子区の当社社宅(汐見台アパート、全16戸)を選定し、そのリノベーションに合わせて3電池などを導入します。6台設置するエネファームは、当該16世帯におけるベースの電源および熱源(貯湯・給湯設備)として24時間定格運転します。エネファームおよび太陽光発電の余剰電力は、蓄電池に充電し夕方・夜間に使うとともに、ヒートポンプ式給湯機によって熱(温水)に変換して利用します。
また、株式会社東芝が開発したエネルギーマネジメントシステムにより、各家庭における省エネ、集合住宅全体での効率的なエネルギー利用などを促進します。
これらの運用により、エネルギーの地産地消を最大限行い、電力自給率80%、電気とお湯の使用に伴うCO2排出量50%削減を目指します。
さらに、3電池の連携により、系統停電時にも一定の電力・熱の供給を可能とする自立機能の検証も行います。

今後、2014年度末までの約3年間、社員による居住実証を行い、創エネとリノベーションの相乗効果によるトータルでの環境負荷低減を検証し、将来的には、戸建住宅を含めたコミュニティでの、環境に優しく、エネルギーセキュリティにも優れた「スマートコミュニティ」の実現に貢献してまいります。

◆創エネ+リノベーション

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-----image : 同リリースより

※1既存の建物の性能を向上させ、価値を高めるための大規模な改修
..........

<構成機器>
・SOFC型エネファーム 発電出力4.2kW(0.7kW×6台)
・太陽光発電 発電出力20kW
・蓄電池 蓄電容量30kWh
・ヒートポンプ式給湯機 加熱能力9kW(4.5kW×2台)
・エネルギーマネジメントシステム
 地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)、マンションエネルギーマネジメントシステム(MEMS)、およびホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を連携したシステム
・EV充電器
・高圧受電設備

◆電力・熱の供給(1日の運用イメージ)

20120517_01_02_0794529

-----image : 同リリースより

<電力>
・SOFC型エネファーム→24時間定格運転による高効率運用
・太陽光発電→余剰電力は蓄電池に充電
・蓄電池 30kWh→ エネファーム・太陽光発電の余剰電力を充電し、夕方夜間の需要時に放電
・自給できない分は、系統電力(一括高圧受電)による供給

<熱(給湯)>
・SOFC型エネファーム
→ 24時間定格運転で蓄熱し、需要時に給湯 ・ヒートポンプ式給湯機
→ エネファーム・太陽光発電の余剰電力を蓄熱

◆リノベーションによるCO2削減効果
<建築物のライフサイクルCO2排出量>
<省エネ効果をさらに高める施工内容>
・断熱効果を高める「壁・床断熱」強化
・室内に入る太陽の日射(赤外線)を
 カットする「Low-Eペアガラス」の採用
・効果的に風をとらえ通風性を高める
 「ウインドキャッチャー」の採用

20120517_01_02_0794529_2
-----image : 同リリースより
.......... "

関連
太陽光発電に蓄電池…スマートリノベで築45年の社宅が最新エコ住宅に変身-----SUUMOジャーナル、2012年7月4日


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大阪ガス、家庭用燃料電池エネファームに自立運転付機能を追加した新型を発売

 大阪ガスは、家庭用燃料電池エネファームに自立運転付機能を追加した、新型を7月17日から販売すると発表しました。停電時には、自動的に自立運転専用コンセントにAC100Vを供給してくれます。ただし、出力は350Wと小さく、利用できる電気製品は通信、情報、照明などの負荷に限られます。せっかくの機能です。せめて100V-10Aぐらい出力できるといいのですが、、、。

 価格は、昨年12月に発売されたノーマルモデルが2,604,000円(税込、設置工事費別)で、今回の自立運転付機能を追加したモデルが、2,803,500円(税込、設置工事費別です。差額が20万円弱、まあこれだけのものを購入しようというご家庭ならば、検討する価値はありそうです。いざというときに、電源を取れるという安心感が得られますから。

 ちなみに、ノーマルモードでのエネファームの燃料電池の発電能力は、おおよそ750W程度だということです。停電時にもこれくらい出力してくれると、結構使えると思います。

プレスリリース / 大阪ガス、2012年6月25日
家庭用燃料電池エネファーム(自立運転機能付き)の発売について

Osakagasenefarm2012
-----image(上-”本製品の外観”、下-”仕様”) : 同リリースより-----
Osakagasenefarm2012spectable

" 大阪ガス株式会社(略)、東芝燃料電池システム株式会社(略)および株式会社長府製作所(略)は、新製品として自立運転機能付きの家庭用固体高分子形燃料電池(PEFC;以下、エネファーム)を共同で開発しました。新製品は、東芝FCPが燃料電池発電ユニット、長府が排熱利用給湯暖房ユニットを製造し、大阪ガスが平成24年7月17日(火)より販売を開始します。  今回発売する新製品は、4月2日に発売したエネファーム(別紙:平成23年12月20日プレスリリース資料参照)をベースに自立運転機能を付加したものです。エネファームが発電中であれば、停電が発生した場合でも、系統電力から自立して発電を継続する*1ことができます。自立運転時の発電出力は350Wで、停電時にも専用コンセント等からテレビ・ノートパソコン等での情報収集、夜間の照明、夏場の扇風機等の利用が可能です。また、シャワー等の給湯や、冬場の床暖房等の暖房も利用できます。*2 .......... *1 エネファームが発電していない場合や、ガス供給が停止している場合は自立運転致しません。 *2 断水時は給湯・暖房は利用できません。 .......... Osakagasenefarm2012b -----image[”エネファーム(自立運転機能付き)の停電時運転イメージ”] : 同リリースより .......... "


関連
家庭用燃料電池エネファーム(PEFC)の新製品発売について-----大阪ガス、2011年12月20日

Osakagasenefarm2011spectable
-----image : 上記リリースより

長府製作所 / 2012年06月25日家庭用燃料電池エネファーム(自立運転機能付き)の発表について(PDF)

東芝燃料電池システム

大阪ガス : エネファームスペシャルサイト / 太陽光とのダブル発電 - ダブル発電とは?


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積水ハウス、3電池(太陽電池・燃料電池・蓄電池)連動。自立できる家を提案-----ソフトエネルギー、2011/08/12

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積水ハウス、太陽電池・燃料電池・蓄電池の3電池とHEMS搭載の戸建住宅によるスマートハウスを全国で展開。まずは、仙台から

 積水ハウス、太陽電池・燃料電池・蓄電池の3電池とHEMS搭載の戸建住宅によるスマートハウスを全国で展開すると発表しました。まずは、仙台郊外に日本初のスマートタウンと題してこのほど完成した「スマートコモンシティ明石台」を起点として、茨城、福岡、千葉、神奈川などへの展開がアナウンスされています。

 宮城県のスマートコモンシティ明石台は、東日本大震災後に開発される宮城県内最大級の大型住宅団地であるということが最大の注目ポイントです。復興という意味でも是非成果をあげていただきたい。

 とはいえ、一般家庭に高価な蓄電池を導入することには、実は抵抗があります。しかし、3.11以降、どうしてもバックアップ電源が必要な人や停電はこまるという方は、蓄電池導入も必要だと考えるようになりました。そして、今は個人の選択として蓄電池を購入し使っている方の感想などに注意を払うようにしています。そこで聞こえてくるのは、自分で考える電気の安定利用、または確保という選択を積極的にしようと考えている方が増えていることです。時代はここでも動いているのかもしれません。

 さて、今回の積水ハウスは、太陽電池と蓄電池にさらに燃料電池を加え、家庭用のエネルギーマネージメントシステム HEMSを導入したスマートハウスだといことです。なんとも、豪勢。さらに一軒、一軒を積みあげることで、まち全体で1年間に発電する電力量が、その計算上の電力消費量の約1.7倍の2,508MWhと大幅に上回る「まち全体が発電所」をデザインしたということです。
 これを可能にしたのは、電力だけでなく、ガス、断熱と省エネ(高断熱、LED、高効率エアコンや照明、断熱浴槽)を組み合わせた、太陽光発電と燃料電池のダブル発電。これを前提として、421戸で、近隣世帯へ年間1,039MWhもの電力供給が可能という計算を同社は示しています。
 電気とガスのエネルギーミックスで光熱費を削減し、大幅な節電を実現した、戸建集合太陽光発電所というアイディアは、素直に豪勢で面白いと感じました。

 あとは、住み手のみなさんの評価と感想が知りたいです。

プレスリリース / 積水ハウス、2012年4月27日
3電池のスマートハウスを軸とするスマートタウンを全国に展開 仙台郊外に日本で初めて完成「スマートコモンシティ明石台」まちびらき

Sekisui3powerhouse
-----image : 「仙台郊外に日本初のスマートタウン完成 「スマートコモンシティ明石台」まちびらき (PDF:389KB)」より

" 積水ハウス株式会社は、太陽電池・燃料電池・蓄電池の3電池とHEMS※1を搭載したスマートハウスを軸とする日本初のスマートタウン「スマートコモンシティ明石台」のまちびらき式典を4月27日(金)に執り行いました。
「スマートコモンシティ明石台」は、東日本大震災後に開発される宮城県内最大級の大型住宅団地であり、東北復興への一翼を担っています。まち全体で1年間に発電する電力量は、電力消費量の約1.7倍の2,508MWhと大幅に上回り、近隣世帯へ1,039MWhもの電力供給が可能な「まち全体が発電所」となります。まち全体で省エネ・創エネに取り組み、電気とガスのエネルギーミックスで光熱費を削減し、大幅な節電を実現します。
..........
 「スマートコモンシティ明石台」の軸となる「グリーンファースト ハイブリッド街区」の見学会では、「グリーンファースト ハイブリッド」住宅の特長や仕組みをご説明しました。その後、災害などの停電時に蓄電池がどのように機能するかを実際にご覧いただくため、停電時を再現して、自動的に3電池による電力供給システムに切り替わり電気が復旧する停電自動復旧実験を実施いたしました。
..........
※1Home Energy Management System。経済産業省「エネルギー管理システム導入促進補助金(HEMS導入事業)」で補助対象に採択。

”..........
その第一弾となるスマートタウン「スマートコモンシティ明石台」は、東日本大震災後に開発される宮城県内最大級の大型住宅団地であり、東北復興への一翼を担っています。
まち全体で省エネ・創エネに取り組み、電気とガスのエネルギーミックスで光熱費を削減し、大幅な節電を実現します。1年間にまち全体の太陽電池と燃料電池が発電する電力量は 2,508MWh で電力消費量 1,469MWh の約 1.7 倍と大幅に上回り、電力会社を経由(売電)して、近隣世帯へ 1,039MWhもの電力供給が可能※3 な「まち全体が発電所」となります。太陽電池だけでも 1.29MW の出力※4 で、メガソーラー発電所に匹敵します。
さらに、集会所が災害時には避難所としても機能するように「防災コミュニティセンター」を 2 箇所に計画しており、制震システム「シーカス」や防災備蓄倉庫、蓄電池を備えた建物を予定しています。

【スマートコモンシティ明石台 概要】
・所在地 :宮城県黒川郡富谷町明石台 7 丁目 72-1(該当地区は所在地の一部となります。)
・所有区画数 :431 戸 (団地全体は 764 区画)
・「グリーンファースト ハイブリッド」建売棟数:7 棟(2012 年 4 月 27 日時点)
今後着工が進む中で、全体の 2 割程度を目安に普及させる予定です。

※3 シミュレーション条件
仙台に建つ 128m2、3 人家族、専業主婦、東北電力、仙台市ガス、積水ハウスアップグレード断熱、太陽光発電 3kW、燃料
電池、高効率エアコン、蛍光灯+LED照明、断熱浴槽。
太陽光発電と燃料電池のダブル発電を前提として、1 世帯当たりの年間発電量を 5,819kWh、年間電力消費量を 3,408kWh として算定。
※4 全世帯で公称最大出力 3kW の太陽電池を設置した場合。3kW/戸×421 戸=1.29MW
........... ”

.......... "

関連
スマートコモンシティ明石台
02
03
-----image : 「コンセプト」より

ソトコト住育 : 防災に強い街(3) 宮城県・富谷町「スマートコモンシティ明石台」

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