三菱電機、風力発電向けのレーザー光 風計測ライダシステムを開発

 三菱電機は、風力発電向けのレーザー光を利用した風計測用のドップラーライダシステムを開発したと発表しました。ライダー Lidarとは、Light Detection and Rangingの略で、訳すと”レーザー光による検知と測距”技術となります。ドップラー効果を利用した距離と方位の正確な測定が可能な技術です。原理は、レーザ光を空間に発射し、大気中のエアロゾルからの散乱光を受信、その信号周波数成分を解析により、移動する測定対象(この場合は風)の移動速度が、すなわち上空の風速を計測することができます。また同時に、レーザ光を繰返しパルス送信しながら、レーザビームをスキャンすることで、測定対象までの距離と方位を正確に得ることができます。
 今回同社が開発したのは、風力発電所設置時の発電量の予測精度を向上する風計測ライダ技術です。再生可能エネルギー技術の研究機関であるオランダエネルギー研究センター(以下、ECN)での第三者評価試験において、風力事業への導入基準をクリアすることが2014年4月に承認されました。

 用途としては、風車建設候補地の風況観測他、風車の予測制御、広範囲の風車の一括制御などが考えられます。風車の計画から運用、そして統計データーなどの解析用になくてはならない、風況観測の技術です。


プレスリリース / 三菱電機、2014年5月28日
オランダエネルギー研究センターが性能を承認 三菱電機 風力発電向けの風計測ライダを開発

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-----image(”上-図1:ライダ使用例、下-図2:風計測ライダ”) : 同リリースより-----
05282

" 三菱電機株式会社は、風力発電所設置時の発電量の予測精度を向上する風計測ライダ※1を開発しました。当ライダは、再生可能エネルギー技術の研究機関であるオランダエネルギー研究センター(以下、ECN)での第三者評価試験において、風力事業への導入基準をクリアすることが2014年4月に承認されました。本成果を活用し、世界中で広がる再生エネルギー分野に貢献します。 ※1:Lidar = Light Detection and Ranging .......... 開発の背景  風力発電所を設置する場合には事前に風況調査を行いますが、従来は風況観測マストを建設し、それに取り付けたカップ式風速計による調査を行っていました。しかし、カップ式風速計は一地点の風のみの計測に留まり、さらに風車の大型化に伴い風況観測マストの建設費用が増加するという課題がありました。  レーザー光により地上から上空風を遠隔観測するライダは、風車のローター面を含む全高度の風を計測できるため風車の発電量の予測精度が向上するほか、風況観測マストが不要となるため費用の大幅な削減が可能となります。国際エネルギー機関(IEA)ではライダの国際標準化に向けた動きも本格化するなか、今回の開発により、世界中で高まるライダ導入の期待にお応えします。 .......... 開発の特長  耐環境性能の向上などにより、洋上などへ運用範囲が拡大 ・耐水性IP67相当と耐温性マイナス20℃を実現し、耐環境性能を向上 ・ジャイロ搭載により耐動揺性を確保し、浮体式洋上風力発電への活用が可能

 省エネ・小型化により、運用負荷を低減
・定常時消費電力100W以下、重量60kg以下を実現し、運用負荷を低減

 ECNによる第三者評価試験で性能承認
・計測の基準となっているカップ式風速計との比較で誤差1%以下を承認
・欧州を代表する洋上風力研究開発プロジェクトNORSEWInD で要求されているライダの仕様条件をクリア
・ライダ稼働中のデータ取得率※2 95%以上をクリア
※2:データ取得率は三菱電機での解析結果となり、ECNは解析手法の妥当性を承認

今後の事業展開

 現在当社では、開発したライダの製品化を2014年6月に予定しています。本成果を活用して風計測ライダ事業のグローバル展開を図ると同時に再生エネルギー分野における風力発電の発展に寄与します。
.......... "

関連
・三菱電機 : ドップラーライダシステム
/ 風力発電分野
Mitsubishi_wind_keisoku_system
-----image : 上記サイトより

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神奈川県、太陽光+燃料電池を重点に、かながわスマートエネルギー計画を策定

 神奈川県は、次の3つの原則の下で、
 ○原子力に過度に依存しない
 ○環境に配慮する
 ○地産地消を推進する

 再生可能エネルギーや燃料電池といった分散型電源の導入目標を盛り込んだ、かながわスマートエネルギー計画を策定しました。
 かつて黒岩知事は、太陽光発電に積極的に取り組むことで、2020年度までに県内の電力使用量の20%以上を再生可能エネルギーで供給する計画を掲げていたが、太陽光発電に過度に頼った形での目標計画を改め、ガスコジェネ、燃料電池などを加えた分散型電源の県内の年間電力消費量に対する割合を、2020年度に25%、さらに2030年度に45%という表現に改めた計画となりました。(2010年の分散型電源の割合は、9.6%)
 また、省エネに関しても具体的な数字をあげ、県内の年間電力消費量を2010年度比で、2020年度に10%削減、2030年度に15%削減という形で盛り込まれました。
 スマートコミュニティや電気自動車の地域を上げての普及に取り組む、神奈川県の”スマート”さの成果に期待しています。

 再生可能エネルギーでは、太陽光発電への傾注が最大で、これまでの屋根貸し、業者との協力に加え、新たに薄膜太陽電池の開発にも力を入れるということです。

 2020年の太陽光発電のカウントは、以前の半分ほどの値となっています。それ以外の再生可能エネルギーとしては、バイオマス・廃棄物が大きく、それ以外には風力、水力などが入っています。


プレスリリース / 神奈川県、平成26年4月22日
かながわスマートエネルギー計画の策定について

Renewkanagawa_keikaku
-----image : 同リリース、「添付資料:かながわスマートエネルギー計画(概要版)」より

" 平成25(2013)年7月に制定した「神奈川県再生可能エネルギーの導入等の促進に関する条例」に基づく計画として、2030年度を見通した目標や基本政策等を定めた「かながわスマートエネルギー計画」を策定しましたのでお知らせします。

1 策定の経緯
..........
(2) 基本政策
ア 再生可能エネルギー等の導入加速化

イ 安定した分散型電源の導入拡大

ウ 情報通信技術(ICT)を活用した省エネ・節電の取組促進

エ 地域の特性を活かしたスマートコミュニティの形成

オ エネルギー産業の育成と振興

(3) 数値目標
ア 県内の年間電力消費量
平成22(2010)年度比で、平成32(2020)年度は10%の削減、平成42(2030)年度は15%の削減を目指します。

イ 県内の年間電力消費量に対する分散型電源による発電量の割合
   平成32(2020)年度は25%、平成42(2030)年度は45%を目指します。

神奈川県内の電力消費量と分散型電源発電量(目標)


705290

(4) 主要施策

ア 再生可能エネルギー等の導入加速化
  (ア) 太陽光発電の普及
     ・ かながわソーラーセンターの運営
     ・ 「屋根貸し」ビジネスモデルの普及
     ・ 太陽光発電の用途の拡大(薄膜太陽電池の普及)
   (イ) その他の再生可能エネルギー等の導入
     ・ 水力発電、風力発電等の導入
   (ウ) 再生可能エネルギー熱の導入等

イ 安定した分散型電源の導入拡大
   (ア) ガスコージェネレーションの導入
   (イ) 水素エネルギーの導入
   (ウ) 蓄電池の導入

ウ 情報通信技術(ICT)を活用した省エネ・節電の取組促進
   (ア) 省エネ・節電意識の向上と取組の促進
   (イ) エネルギー・マネジメント・システム(EMS)の導入

エ 地域の特性を活かしたスマートコミュニティの形成
   (ア) スマートコミュニティの形成に向けたプロジェクトの推進
   (イ) 地域におけるエネルギーネットワークの構築

オ エネルギー産業の育成と振興
   (ア) エネルギー関連産業への参入促進

添付資料:かながわスマートエネルギー計画(概要版) [PDFファイル/1.19MB]
かながわスマートエネルギー計画 [PDFファイル/2.32MB]
.......... "

関連
かながわスマートエネルギー計画

かながわスマートエネルギー構想
- これまでに行った記者発表資料
- 懇話会・協議会等の概要(かながわスマートエネルギー計画検討会)

神奈川県がスマートエネルギーで新計画 分散型電源も対象に-----MSN産経ニュース、2014.4.23


参考
・Twilog @greenpost : #renewjapan #神奈川(神奈川県の再生可能エネルギーの情報)


コメント続き
 神奈川県は、2020年までに再生可能エネルギーが1割を超えるような状況になると、まずは成功ということです。しかし、原子力に頼れない中、化石燃料の依存の削減と再生可能エネルギーへの傾注は、さらに思い切った解決方法を見つける必要があると思います。2050年に2010年比で、40-50%の省エネを達成し、化石燃料への依存を大胆に削減する電力の確保が求められています。

 基本的なデーターとして、神奈川県の人口は、最新のデーターで907.2万人 (2012年10月1日)だそうです。東京都に次ぎ第2位の人口を誇る神奈川県ですが、下のニュースによると、県内の9市町村が「消滅」の危機に直面する自治体に入るという試算があります。

神奈川県内9市町村「消滅」危機 知事「人口減少しない社会に」-----MSN産経ニュース、2014.5.14

"..........
黒岩知事は14日の会見で、「人口減少を受け入れるのではなく、人口が減少しない社会になるよう考えないといけない」と語った上で、「地域ならではの魅力があればにぎわいが出る」と強調。消滅可能性がある9自治体のうち6自治体を抱える県西部について「(病気になる一歩手前の段階を指す)未病を治す戦略的拠点として盛り上げ、住みたい人を増やしたい」と力を込めた。"

 首都東京に隣接し、比較的人口の減少問題では深刻ではない神奈川県といえども、人口問題に対応する必要があります。暮らしやすさの中には、水、食料、住環境、職場、教育といった基本的な要件以外に、自治体の住民サービスの充実という側面もあります。財源が限られ、人口も減少傾向になり、少子高齢化が進み、失われる活力を補う施策が求められています。
 当然、エネルギーに関しても、暮らしの安全と安定のために積極的な施策が求められます。
 神奈川県のかながわスマートエネルギー計画がどんな未来を具体化できるのか、待ったなしの実効が求められる厳しい時代になったことをひしひしと感じます。

 となれば、さらに深刻な他の自治体に対する国のエネルギー政策には、より大きな期待がもたれる状況下で、よくて現状維持以上のエネルギー政策を描くことしかできない国の政策には不満です。増大する地殻変動リスクへの対応が求められる中で、安全確保をなおざりにして原発に回帰する政策は、希望とはなりえません。

参考
・神奈川県 : 神奈川県の主要指標推移(1)グラフ  2011年版

"人口の推移"

: 神奈川県人口統計調査報告(平成25年1月から12月)

・Wikipedia : 都道府県の人口一覧

倉阪環境研究所 倉阪環境研究室-nifty別館 / 都道府県別再生可能エネルギー導入可能性と地域経済効果 ver.1 千葉大学倉阪研究室 2013年3月8日(PDF)

・本「地図で読む日本の再生可能エネルギー」(永続地帯研究会 編、B5判並製/112頁
定価 本体1,300円+税
発行日 2013年8月26日
ISBN 9784845113279 C0036、旬報社

"..........
著者紹介

永続地帯研究会
千葉大学公共研究センターとNPO法人環境エネルギー政策研究所(ISEP)による共同研究組織として2005年度末に発足。さまざまなエネルギー分野の専門家が参加し、エネルギーと食糧需要を地域でまかなうことのできる「永続地帯」の試算と公表をおこなっている。代表者は倉阪秀史千葉大学大学院教授、松原弘直環境エネルギー政策研究所理事・主席研究員。

永続地帯研究会ホームページ
http://sustainable-zone.org/

【執筆担当】
馬上丈司(千葉大学非常勤講師) 1章 (※P10-11は倉阪秀史)
倉阪秀史(千葉大学大学院教授) 2・3章
松原弘直(環境エネルギー政策研究所理事・主席研究員) 4章
.......... "

参考エントリー
「永続地帯2012年版報告書」の確報版が公表されました-----ソフトエネルギー、2013/01/10

環境省、平成23年度版再生可能エネルギー導入ポテンシャルマップを公開-----ソフトエネルギー、2012/07/17

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平成26年度(2014)の再エネ、買い取り価格の審議会案が出揃う。太陽光引き下げ、洋上風力、改修水力新設

 3月7日に経済産業省の審議会、第15回調達価格等算定委員会が開催され、平成26年度(2014)調達価格及び調達期間についての案が提示されました。これは、2012年7月から実施されている、再生可能エネルギーに関する固定価格買取制度における、電力会社への売電価格を決めるもので、賦課金でまかなわれます。国民の負担をあおぎ、再生可能エネルギーの普及拡大を図るための肝となる数字です。高すぎるとの指摘が開始当初から指摘され続けている10kW以上の太陽光発電の買い取り価格がどうなるかなど、大きな関心事です。

・平成25年度(2013)の価格に据え置かれたのは、陸上風力、地熱、小水力(新設)、バイオマスの以下のような再生可能エネルギー源です。

 陸上風力(20kW未満) 55円/kWh 据え置き
 陸上風力(20kW以上) 22円/kWh 据え置き
 地熱(1.5万kW未満)  40円/kWh 据え置き(15MW未満)
 地熱(1.5万kW以上)  26円/kWh 据え置き(15MW以上)
 中・小水力新設(3区分)24-34円/kWh 据え置き
 バイオマス(5区分)   13-39円/kWh 据え置き

 調達価格、期間などの詳細は、資源エネルギー庁の買取価格・期間等のページで、今後の決定後の内容と合わせて比較できます。

 さて、注目の太陽光などの変更部分です。

 太陽光発電(10kW未満) 平成25年度(2013) 38円/kWhから、37円/kWhへ減額
 太陽光発電(10kW以上) 平成25年度(2013) 36円/kWhから、32円/kWhへ減額

 さらに、風力では洋上、小水力では改修というカテゴリーが新たに生まれ(発電規模により3区分)、提示されました。
 
 洋上風力          36円/kWh
 中・小水力新設(3区分) 14-25円/kWh

 今後、経済産業省は関係省庁の意見を聴取し、今月中に買い取り価格を正式に決定するとのことです。
 議論の詳細など、これから見てみますが、価格決定に際して、もう少していねいな関係者からの意見聴取の上での協議を期待していたので、価格決定のプロセスがわかりにくかったように思います。
 

関連
経済産業省 調達価格等算定委員会 / 平成26年3月7日 第15回 配布資料

".........
議事次第(PDF形式:100KB)PDFファイル
配布資料一覧(PDF形式:143KB)PDFファイル
資料1 調達価格等算定委員会委員名簿(PDF形式:148KB)PDFファイル
資料2 前回のご指摘事項について(PDF形式:459KB)PDFファイル
資料3 平成26年度調達価格及び調達期間に関する意見(案) (PDF形式:1,144KB)PDFファイル
資料4 平成26年度調達価格及び調達期間についての委員長案(PDF形式:211KB)PDFファイル
参考資料1 本委員会が審議に際して前提する必要のある再生可能エネルギー特措法で規定されている(含 国会審議の中で確認されている)主な事項について (PDF形式:577KB)PDFファイル
参考資料2 第12回調達価格等算定委員会配布資料 「最近の再生可能エネルギー市場の動向について」 (PDF形式:2,644KB)PDFファイル
(ZIP形式:2,462KB)ダウンロードファイル
参考資料3 第13回調達価格等算定委員会配布資料 「最近の太陽光発電市場の動向及び前回のご指摘事項について」 (PDF形式:2,292KB)PDFファイル
参考資料4 第14回調達価格等算定委員会配布資料 「前回のご指摘事項について」(PDF形式:2,292KB)
.......... "

----- Ustream : 動画公開 / 第15回調達価格等算定委員会(1)2014/03/07

追加情報
経産省、平成26年度の固定価格買取制度の調達価格等の改正についてのパブコメを実施-----自然エネルギー、2014/03/12


参考
経産省、太陽光発電の買取価格、出力規模別の設定は見送りの方向-----Tech On!、2014/03/04

追加情報
経産省、再生可能エネルギーの平成26年度の買取価格および賦課金を決定-----ソフトエネルギー、2014/03/25


関連エントリー
どのように進む、買い取り(調達)価格の改定。注目は、太陽光と洋上風力----ソフトエネルギー、2014/01/09

固定価格買取制度の平成25年度の買取価格案が示されました。太陽光のみ引き下げへ----ソフトエネルギー、2013/03/12

経産省、再生可能エネルギーの固定価格買取制度について調達価格及び賦課金単価を含む制度の詳細を発表----ソフトエネルギー、2012/06/20

再生可能エネルギーの固定価格買取制度、議論まとまる。委員会報告書作成へ2----ソフトエネルギー、2012/04/27

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イベント 2/26-28 スマートエネルギーWeek 2014 於 : 東京ビッグサイト。風力、燃料電池、太陽電池、二次電池など

2/26から28まで、東京ビッグサイトにおいて、スマートエネルギーWeek 2014が開催されます。風力、太陽光、燃料電池、蓄電池、エコハウスにスマートグリッドに関する、B to Bの一大イベントです。


-----第2回[国際] 風力発電展 ~WIND EXPO 2014~-----招待券無料請求

We14_headerrai

"WIND EXPO 2014 ~第2回 [国際] 風力発電展~

会期: 2014年2月26日(水)~28日(金)

会場: 東京ビッグサイト

主催: リード エグジビション ジャパン 株式会社

後援: 一般社団法人 日本風力発電協会

併催企画:
WIND EXPO 専門技術セミナー
小形風力発電セミナー
.......... :"

同時開催展:

-----第7回 [国際] 太陽電池展 ~PV EXPO 2014~-----招待券無料請求

-----第4回 [国際] スマートグリッド EXPO-----招待券無料請求

-----第5回 [国際] 二次電池展 ~バッテリー ジャパン 2014~-----招待券無料請求

-----第5回 [量産][試作] 加工技術展 ~エネテック ジャパン 2014~-----招待券無料請求

-----第10回 [国際] 水素・燃料電池展 ~FC EXPO 2014~-----招待券無料請求

-----第5回 太陽光発電システム施工展 ~PV システム EXPO 2014~-----招待券無料請求

-----第4回 エコハウス & エコビルディング EXPO-----招待券無料請求


 詳細、お問い合わせはそれぞれの上記イベント案内サイトの関連情報をご覧の上、直接お願いいたします。

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Googleが、自律凧型空中風力発電システムのMakani Wind Power社を買収

 米Googleが、凧発電システムのマカニ・ パワー Makani Power社を買収したとの報道がありました。Makani Powerに関しては、以前からGoogleとの関係を関連情報で知っていましたので、詳細な情報が発表されるのを待っていました。しかし、それがないのでMakani Wind Power社のサイトとそこに書かれていた情報をとりあえずお知らせします。

 Makani Powerのホームページには、Googleによる今回の買収を歓迎する言葉と、 5月に成功した実証機 Wing 7 prototypeの自律運転の成功について、最高のタイミングの成果であることが述べられています。
 その飛行の模様のYouTubeのビデオクリップを見て、この飛行について記事を書きたいと思いました。ですから、是非ご覧ください。小気味いい飛行です。音は、マシン音の嫌いな人にはかなり気になるでしょうが、私にはいい音に聞こえました。このモデルは、2012年にデザインされた30kW機を具体化したもので、自動で4つのプロペラを回転させて離陸、飛行を開始し、高度をあげ、だいたい高度300mでプロペラをそのまま発電翼として発電することができます。発電モードに入ると、一定の円軌道を描いて安定して発電することができます。発電は、高度240mから、だいたい600m付近までの範囲で行うことができます。翼のボディは、炭素繊維製です。

 Googleは、これまでにも再生可能エネルギー関連の投資を行ってきています。今回のマカニ・パワー 社の買収は、Renewable Energy Cheaper than Coal プロジェクトの一環として行われたということです。今後は、Googleにおける開発プロジェクトのなかでも、特に未来的な技術の開発に取り組んでいるGoogle Xプログラムに参加して、実用機の開発が行われるようです。自律飛行凧での発電、そして高高度飛行体による発電など、今後の発展が楽しみです。


Makanipower_site
-----image : Makani Powerのサイト

"We are happy to announce that Makani Power has been acquired by Google.
This formalizes a long and productive relationship between our two companies, and will provide Makani with the resources to accelerate our work to make wind energy cost competitive with fossil fuels.
The timing couldn’t be better, as we completed the first ever autonomous all-modes flight with our Wing 7 prototype last week.
Makani could not have reached this point without the support of the US Department of Energy’s ARPA-E program and the hard work of our talented team, past and present.
We look forward to working with our new colleagues at Google[x] to make airborne wind a cost-effective reality."

/ news
  - MAY 13, 2013 Fully Autonomous Kite Power System Flight

Autonomous Airborne Wind Power

(makaniarchives,2013/05/13)

Autonomous Airborne Wind Flight May 9, 2013
(makaniarchives,2013/05/13)

/ press

関連
・Pinterest : Ask Makani

・Discover Magazine : Look Up! Wind Turbines Flying in the Sky(画像が多数紹介されています。)

・google.org : RE

Google、“空飛ぶ風力発電機”のMakani Powerを買収-----ITmediaニュース、2013年05月23日

"再生エネルギー問題に取り組むGoogleが、飛行風力タービンを開発するMakani Powerを買収した。MakaniのチームはGoogle X部門に参加する。"

Google Buys Makani Wind Power (Kite Power Company)-----cleantechnica,May 24, 2013

空中風力タービン、高効率は証明済み-----ナショナルジオグラフィック ニュース、September 26, 2012


追加情報
・<a href="http://gigazine.net/news/20151219-google-energy-kite/"target="_blank">Googleが空飛ぶ風力発電機「Makani」を本格始動か-----Gigazine,2015年12月19日


コメント続き

 Makani Airborne Wind Turbine。

 Airborne Wind Powerという単語の翻訳についてですが、なんと訳したらいいのかわからないので、空中風力発電機。今回のタイトルでは、自律凧型空中風力発電システムという言葉を使ってみました。もっといい言葉があれば、訂正したいと思います。

 ビデオクリップを探していたら、2011年のものを発見しました。こちらでは、高高度での飛行と発電を意識したAirborne Wind Energyの紹介が行われていて、とても興味深い内容です。

Airborne Wind Energy - KQED QUEST

(KQEDondemand,2011/07/11)

参考
高高度、ジェットストリームを風力発電に! 初の本格的な研究が発表されました-----ソフトエネルギー、2009/06/19

・Wikipedia : Airborne wind turbine

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加、小型風力発電機メーカー エンデュランス・ウィンド・パワー Endurance Wind Power が日本市場に登場

 日刊工業新聞によると、カナダの小型風力発電機メーカーのエンデュランス・ウィンド・パワー Endurance Wind Power が日本市場に参入するとのことです。

加エンデュランス・ウィンド・パワー、中小型風力発電機を日本に投入-----日刊工業新聞、2013年03月06日

" カナダのエンデュランス・ウィンド・パワー(ブリティッシュ・コロンビア州)は、2013年にも、出力50キロワットと225キロワットの中小型風力発電機を日本市場に投入する。..........エンデュランスはこれまで中小型風力発電機約500基を欧米に納入した実績がある。.........."

 日本でのターゲットは、農地や中規模工場への設置に向け、農家やメーカーなどとのことです。離島にも導入できそうな規模です。
 さっそく、同社のラインナップをチェックしてみます。同社のラインナップは、5kWから50kWまでの4機種と提携先のデンマークのノルウィン Norwin 社の225kW機です。記事では50キロワットと225キロワット機を日本市場に投入すると書かれていますので、海外で販売されているラインナップから見てみます。

Endurance Wind Power
Endurance_wind_power_site
-----image : Endurance Wind Powerのサイト


 50kW機は、E-3120 50KW WIND TURBINEです。

Endurance_e3120_50kw_wind_turbine
-----image : E-3120 Product Brochure より

 E-3120 50KW風力発電機は、定格風速は、9.5m/sです。性能は、年間平均風速約4.8m/s - 7.75m/sの風況(ハブ高にての風速)において、年間100,000 – 250,000 kWhの発電量を確保できるます。直径19.2mの三枚翼です。タワーは、30.5 m (100 ft), 36.5 m (120 ft), 42.7 m (140 ft)が標準で用意されています。


E3120data_50kw
-----image : E-3120 50KW WIND TURBINE


 225kW機は、Norwin 29-STALL-225 kWです。エンデュランス・ウィンド・パワーとデンマークのノルウィンは、2012年10月に販売提携しています。
 3枚翼の直径は、29.1 m。定格風速14.8m/sで定格出力が225kWです。1984年に開発されて以来、デンマーク、アメリカ合衆国、ドイツ、スウェーデンで365基が設置されています。
 

Norwin_29stall225_kw_power_curve
-----image : 29-STALL-225 Brochure Norwin 29-STALL-225 kW解説)より

 このサイズの風力発電機としては、フランスのベルニエ社の可倒式245kW2基が、沖縄県の離島に導入されています。200kWクラスの小型風力発電機は、離島や海岸部などの風況のいいところにある、農場、工場、そして学校法人などに導入される可能性は、日本でもあります。

沖縄電力、波照間島に続き南大東島にて、仏ベルニエ社の可倒式245kW2基の運転を開始-----ソフトエネルギー、2011/03/04


 Norwin 29-STALL-225 kWの実績の中で異彩を放っている案件は、バーレーン世界貿易センタービルへの導入です。詳しくは、以下の参考記事をご覧ください。

バーレーン世界貿易センターの風力発電用風車-----ソフトエネルギー、2008/04/11

 この風車の世界的な評価を裏付けるプロジェクトといえるかもしれません。


関連
Endurance Wind Power Forms Strategic Partnership with Norwin-----Endurance Wind Power,October 8, 2012

".....Norwin complete mid-size product line of wind turbines includes a 200kW, 225kW, 500kW and 750kW turbines manufactured over four continents. Their fleet comprises over 500 globally installed units with over 65 million operational hours.
..... "

Norwin Wind Turbine Technologies /
Norwin 29-STALL-225 kW - Technical Data

Renewable Energy World : Endurance Wind Power

Latest Endurance Install June 16 2011

(Endurance Wind Power,2011/06/16)

The Bahrain World Trade Centre - Power Tower - Megastructures - National Geographic Documentary

(PodCast4U·,2013/02/21)

その他の参考動画
Endurance Wind Turbine - DC21 - (Scapegoat Hill).mov-----YouTube : DC21Group,2012/01/19

Endurance Wind Power on World's Greatest-----YouTube : Endurance Wind Power,2010/08/23


おすすめエントリー
週刊GreenPost 63号 しなやかな技術研究会 2013-No.9

NEDOと東京電力、千葉銚子沖の着床式洋上風力発電を稼動。実証実験を開始-動画集-----自然エネルギー、2013/03/06

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再生可能エネルギーの固定価格買取制度、議論まとまる。委員会報告書作成へ2

追加情報

経済産業省、再生可能エネルギー特別措置法の施行に向けた主要論点についてパブリックコメントを募集開始-----自然エネルギー、2012/05/16


再生可能エネルギーの固定価格買取制度、経産省が既存分組み入れを検討!? 日経報あり-----自然エネルギー、2012/04/30

固定価格買い取り制度 FIT(Feed-in tariff) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用)

 当初のエントリーは以下、


 7月1日からの導入が決まっている再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の”買取価格”と”期間”などを議論してきた、経済産業省 調達価格等算定委員会は、4月27日、本日第七回会合を開きました。

 会合は終わり、記者会見も終了した模様です。このあとは、委員会案が経済産業大臣に提出され、パブリックコメントを経て、5月中には決定という手順になるようです。資料が公開されています。

経済産業省 : 審議会 調達価格等算定委員会
/ 調達価格等算定委員会(第7回)‐配付資料

" 議事次第(PDF形式:65KB)
資料1 委員名簿(PDF形式:87KB)
資料2 平成24年度調達価格及び調達期間 に関する意見(案)(PDF形式:1,675KB)
別添 調達区分・調達価格・調達期間についての調達価格等算定委員会案(PDF形式:151KB) "

 一番話題になる部分、”価格”と”期間”は、以下、

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-----image(上-”太陽光、風力、地熱、中小水力”、下-”バイオマス”) : 4/27発表 調達区分・調達価格・調達期間についての調達価格等算定委員会案より-----
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 バイオマス調達区分の調達価格・調達期間の字面と価格をながめると、それだけで可能性を感じてしまうのは、ちょっとマニアックな感想かもしれませんね。

 ガス化(下水汚泥) 40.95円 
【メタン発酵ガス化バイオマス】

 ガス化(家畜糞尿) 40.95円 
【メタン発酵ガス化バイオマス】

 固形燃料燃焼(未利用木材) 33.60円 
【未利用木材】

 固形燃料燃焼(一般木材) 25.20円 
【一般木材(含 パーム椰子殻)】

 固形燃料燃焼(一般廃棄物) 17.85円
 【廃棄物系(木質以外)バイオマス】

 固形燃料燃焼(下水汚泥)  17.85円 
【廃棄物系(木質以外)バイオマス】

 固形燃料燃焼(リサイクル木材) 13.65円
【リサイクル木材】

  *いずれも外税。調達期間 20年
 
 暇をみて全体を表にまとめようと思ってはおります。

関連エントリー
固定価格買い取り制度 FIT(Feed-in tariff) 再生可能エネルギーまめ知識(Naverまとめ利用) *資料を更新しました。パブコメ書く人は参考にしてください。推薦資料あれば、Twitter : @greenpost宛に情報ください。

再生可能エネルギーの固定価格買取制度、議論まとまる。委員会報告書作成へ-----自然エネルギー、2012/04/26

経済産業省 調達価格等算定委員会 #fitjapan #politicsjp #renewjapan-----自然エネルギー、2012/04/11

おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/4/27-30 GW拡大版

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再生可能エネルギーの全量買い取り制度の設計、最終段階へ

追加情報

再生可能エネルギーの固定価格買取制度、議論まとまる。委員会報告書作成へ2-----ソフトエネルギー、2012/04/27

*委員長案が正午ごろにでたようです。

* ニコ生終了。4/25日のお昼ごろから記者会見ということです。報道を待ちましょうかね。

 当初のエントリーは以下、


本日(4/23に記事を書きました。)になって、固定価格買取制での買い取り価格の注目の議論について、次々に報道がありました。日経が以前から詳しく扱っているので日経の記事でみると、まず16日の記事。再生可能エネルギーの関連団体が要望する買い取り価格などの条件がまとめられています。当然、この記事が「さじ加減」と表現した調整がされるものと考えていました。

再生エネ、買い取り価格決定前夜 「さじ加減」を注視-----日本経済新聞、2012/4/16(表で要件が整理されています。)

 ところが、本日午後の2時の報道(日経でも何報か目にあたります。)で、一番注目もされている太陽光発電が例としてあげられ、ほぼ4/16日に報道された関係各団体の要望がそのまま認められるということでびっくりしました。

 太陽光発電は税込み42円 買い取り価格、経産省調整-----日本経済新聞、2012/4/23 2:02

" 7月に始まる再生可能エネルギーの全量買い取り制度の詳細を詰めている経済産業省の「調達価格等算定委員会」は太陽光で発電した電気の買い取り価格を1キロワット時あたり税込みで42円とする方向で調整に入った。専門家の間には30円台後半が適正との声もあったが、発電事業者の要望に沿った高めの価格とし、再生可能エネの普及を促す。
.......... "


 太陽光発電協会が、「メガソーラーなど非住宅用太陽光発電」枠としての希望として上げた数字は以下で、ほぼそのまま認められるということなのです。

”発電事業者が要望する買い取り条件や収益率

事業者・団体 太陽光発電協会
電源の種類、規模など メガソーラーなど非住宅用太陽光発電
買い取り価格(1キロワット時当たり、円) 42
買い取り期間(年)20
IRR(内部収益率、税前、%)6 ”-----2012/4/16、日経報道より

 もとより、再生可能エネルギーの大々的な普及が必要と考えていますが、問題はターゲットとタイミングをどう評価しているのか? という肝心要の話が見えないのです。または、私がこの経過から理解できないことが問題なのです。

 メガソーラーなど非住宅用太陽光発電が大々的に採用されることは、必要ですが、海外の各国の経験も踏まえて、また太陽電池の価格や今後の研究展望のタイムテーブルをにらみながら、国民にわかりやすい制度設計が必要だと考えています。
 太陽光発電の例で言えば、いつまでにどのくらい、短時間で、中期で、長期の2030年、2050年でどれくらい。また、途中で問題が発生したときに、先行者利益も保障しながらも、ぎりぎり国民の負担を軽減する見直しをどのタイミングで行うのか?
 そのあたりの議論が、最終的にわかりやすい形で発表されることを、政治に求めたいと思います。

 次回の経済産業省 調達価格等算定委員会は、明日25日に開催されます。以前はニコ生でも放送されましたが、今回は取りまとめに向けた議論が非公開となっていますので、なさそうです。

関連
第6回 調達価格等算定委員会-開催通知-----通商産業省、2012年4月20日

" 開催概要
日時 平成24年4月25日 10:00~12:00
場所 経済産業省別館11階 1120会議室
議題 これまでの議論の整理 【公開】
取りまとめに向けた議論 【非公開】
.......... "

通商産業省 : 調達価格等算定委員会

資源エネルギー庁 なっとく!再生可能エネルギー : 再生可能エネルギーの固定価格買取制度に関する検討状況

経済産業省 調達価格等算定委員会 #fitjapan #politicsjp #renewjapan-----自然エネルギー、2012/04/11

関連報道
太陽光電力購入、42円軸に 1キロW時、経産省調整-----朝日新聞、2012年4月23日

" 7月から始まる自然エネルギーの固定価格買い取り制度で、住宅用と業務用の太陽光発電は1キロワット時あたり42円での買い取りを軸に調整していることが23日わかった。発電事業者側の希望におおむね沿う水準で、経済産業省の「調達価格等算定委員会」が25日にも案を.......... "

太陽光買い取り、1kw時当たり42円案が有力-----SankeiBiz、2012.4.23

" 太陽光発電協会(東京)は、消費税を含めず同42円とするよう要望していた。政府は税込みで価格を示す意向だが、42円で決着すれば、業界側の要望に近い水準になる。
......... "

太陽光買い取り42円で調整 事業者側の希望に沿う-----ANNニュース、04/23

"7月から始まる再生可能エネルギー全量買い取り制度で、経済産業省の専門委員会は、太陽光発電を1キロワットアワーあたり42円で買い取る方向で調整しています。

 現在、経産省の「調達価格等算定委員会」が詳細を詰めていて、25日に開催する委員会で原案が提出され、委員会の了承を経て枝野経済産業大臣が最終決定します。
.......... "

参考
Germany Slashes FIT Subsidies in an Effort to Rein in Solar Power Installations-----Renewable Energy World,2012/02/23(AFP BB News 2012年04月07日

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川崎重工、名古屋第一工場と明石工場に太陽光発電設備を導入。風力とギガセルを組みあわせたシステムも計画

 川崎重工は、名古屋第一工場に750kWpと明石工場100kWPの太陽光発電設備を導入、国内工場への太陽光発電設備の積極的な導入を今後さらに進める予定だということです。さらに、グループ企業が開発した日本飛行機の風力発電機やギガセルを組みあわせたシステムも計画も進めるということです。

プレスリリース / 川崎重工、2011年04月05日
名古屋第一工場と明石工場に太陽光発電設備を導入

C31104051
-----image(”名古屋第一工場”) : 同リリースより

" 川崎重工は、航空機部品を製造する名古屋第一工場(愛知県弥富市)および二輪車やガスタービン発電設備、産業用ロボットなどを製造する明石工場(兵庫県明石市)において、工場の環境負荷を低減するため、太陽光発電設備を導入しました。
名古屋第一工場に導入したのは、出力750kWの太陽光発電設備で、2010年3月に完成した南工場の屋上部分に設置され、名古屋第一工場全体の電力消費量の約5%をまかないます。また、明石工場には同100kWの設備を導入し、発電した電力は全て同工場内で使用します。これにより、両工場をあわせて年間約400トンのCO2削減効果を見込んでいます。
なお、本設備は、(社)新エネルギー導入促進協議会の新エネルギー等事業者支援対策事業補助金を活用して導入したものです。
 当社は、以前より国内工場において太陽光発電設備の設置を進めており、今回の設備導入により、太陽光発電の総出力は約1,460kWとなります。また、神戸工場(神戸市中央区)では、太陽光発電設備に当社グループの日本飛行機株式会社が開発した小型風力発電設備や自社開発のニッケル水素電池「ギガセルR」を組み合わせた新エネルギー複合システムの導入を計画中です。
.......... "

関連エントリー
南極用風力発電、にかほで試験へ 国立極地研 / クリッピング 河北新報ニュース-----ソフトエネルギー、2008/11/26

川崎重工、'09 1月に日本初となる大容量ニッケル水素電池による定電圧フロート充電に成功-----ソフトエネルギー、2010/05/07

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鹿島、2.4MW9基合計21.6MWの福浦(ふくら)風力発電所の完成および運転開始を発表

 鹿島は、石川県羽昨郡志賀町の2.4MW風力発電機9基からなる合計21.6MWの福浦(ふくら)風力発電所の運転開始を発表しました。鹿島が設計・風車調達・施工・試運転を取りまとめるフルターンキー契約にて、建設を担当しての完成です。発注は北陸電力の子会社、日本海発電。導入されたのは、三菱重工製 MWT92/2.4 9基。合計21.6MWで、年間の発電電力量は、約4,100万kWh、一般家庭の消費電力に換算すると約11,000世帯分に相当するということです。

プレスリリース / 鹿島、2011/02/02

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-----image(”発電所全景”) : 同リリースより
福浦 ふくら 風力発電所が運転を開始

" 国産最大風車を採用した大型風力発電施設がフルターンキーで完成
..........施工を進めていた福浦風力発電所(石川県羽昨郡志賀町)の第2期工事(5基)が完成し、全9基の風車の運転が開始されました。 本発電所は、日本海発電株式会社(北陸電力100%子会社)が開発を進めていたもので、当社が設計・風車調達・施工・試運転を取りまとめるフルターンキー契約にて、建設を担当しました。

 本発電所は、北陸電力グループが進める、再生可能エネルギーの導入促進など地球温暖化防止に向けた様々な取組みの一環として、2006年から進めてきたプロジェクトで、北陸電力グループ初の大規模風力発電所となります。 風力発電機には、三菱重工製(MWT92/2.4)を採用し、国内最大級の直径92mのローター(羽根)により、国産風車では最大の2,400kWの定格出力を誇ります。これによって、年間の発電電力量は、約4,100万kWhに達し、 一般家庭の消費電力に換算すると約11,000世帯分の自然エネルギーよって発電された電力が供給されます。
..........
■工事概要
名称:福浦 ふくら 風力発電所建設工事
発注者:日本海発電株式会社 (北陸電力100%子会社)
所在地:石川県羽咋郡志賀町福浦港地区
契約形態:設計・風車調達・施工・試運転 (フルターンキー契約)
発電所出力:21,600kW (2,400kW×9基)
風力発電機:MWT92/2.4 (三菱重工製)
発電電力量:約4,100万kWh/年
工期:工事開始(機材搬入用道路工事を開始) 2007年11月29日
 第1期工事(4基)完了 (運転開始)      2009年10月31日
 第2期工事(5基)完了 (運転開始)      2011年 1月31日

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-----image(左-位置図、右-建設の状況 直径92mのローター上架) : 同リリースより
.......... "

関連
北陸電力 / プレスリリース > 環境 / 2009年8月27日 【報道公開】福浦風力発電所 風車組立・据付工事(PDF)
-日本海発電

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