2016/03/08

トヨタ、ミラノで木のボディをもった電気自動車SETSUNAをお披露目

 トヨタ自動車が、イタリア・ミラノにて開催されるミラノデザインウィーク2016向けに、木製のボディをもった電気自動車を発表しました。“人とクルマの新たなつながり”を「木」を用いて具現化したコンセプトカーの名前は、SETSUNA。なんとまぁ、「一瞬一瞬、 ” 刹那 ” という短い時間の繰り返しの中でかけがえのないものになっていく、という想いを込めて名付け」たのだそうです。
 美しい木製ボートみたいな車には、恐れ多くて乗れないでしょうが、もしそれが2016年の今、ポストモダンを想起するために造られた木製の”国民車”のコンセプトカーだと考えると話が違ってきます。永代、手を入れて、メンテナンスをしつつ乗る車。部品点数が少ないといわれる電気自動車なら、そんな使い方が、将来の車には求められる時代が来るかもしれません。

 木製ボディの電気自動車、SETSUNA。次は、走行している動画を見てみたいところです。トヨタさんよろしくお願いします。


プレスリリース / トヨタ自動車、2016年03月04日
トヨタ自動車、ミラノデザインウィーク2016に、“人とクルマの新たなつながり”を具現化したコンセプトカーを出展
Setsuna
-----image(”SETSUNA”) : 同リリースより
Toyotasetsuna_20160304-----image(”SETSUNA W800”左右800ピクセルのより解像度の高い画像です) : 同リリースより

" トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、4月12日(火)~17日(日)イタリア・ミラノにて開催されるミラノデザインウィーク2016*1に、クルマが家族の積み重なる想いを受け継ぎ、歳月を経て変わっていくことを愛でる、という“人とクルマの新たなつながり”を、「木」*2を用いて具現化したコンセプトカー「SETSUNA」を出展する。

 「SETSUNA」は、一瞬一瞬、「刹那」という短い時間の繰り返しの中でかけがえのないものになっていく、という想いを込めて名付けている。クルマと一緒に過ごした時間や出来事を積み重ね、愛着を持って労わり手をかけて受け継いでいくことで、家族だけの新たな価値となっていくことを提案するコンセプトカーである。

 本コンセプトの具現化に適した材料として、外板やフレームなどに「木」を採用。「木」は、①環境(温湿度の変化)や使われ方で色や風合いが変わっていくことで味わいや深みが増し、唯一無二の存在となる、②手をかけることで、世代を超えていつまでも使い続けることができる、などの特長があることから、これまでのクルマに存在しえない新しい価値観を持たせることができる。

 「SETSUNA」の開発責任者である辻賢治は「コンセプトの表現方法について様々な検討を行う中、外板は杉、フレームには樺といった用途に応じた木材の選定をし、一つ一つのパーツの大小や配列にもこだわった。また、組み付け構造には釘やネジを使用しない日本古来の伝統技法である送り蟻*3などを取り入れ、ボディラインは船のような美しいカーブを描くSETSUNAが完成した。さらに、世代を超えて時を刻む100年メーターや、機能美と木の優しい色合いが融合したシートなど、歳月を経て輝きを増すSETSUNAの様々な表情を想像していただきたい」と出展への想いを述べた。
.........
SETSUNA主要諸元
全長(mm) 3,030
全幅(mm) 1,480
全高(mm) 970
ホイールベース(mm) 1,700
乗車定員(人) 2
パワートレーン 電動モーター
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トヨタ出展概要
開催期間 4月12日(火)-4月17日(日) 11:00 - 21:00
プレスプレビュー 4月11日(月) 11:00 - 18:00
会場 ミラノ市内・トルトーナ地区(Via Tortona 31, Milan)
*1 イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビション。家具メーカーやファッションブランドが独自性をアピールする様々なイベントを開催。ミラノサローネとも呼ばれる。
*2 車両外板は住友林業株式会社と共同開発。
*3 梁(はり)や鴨居(かもい)をつくるときに用いる接合のしかた。
.......... "

関連
Toyota created a stylish electric car made almost entirely out of wood-----Tech Insider、2016-3

Toyota Launches A Wooden Car-----Forbes、2016/03/04


2016/3/7 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/03/01

ホンダ、電動バイク EV-CUB を国内で販売へ

 土曜日から月曜日まで、岩手県遠野市で行われたイベントに参加してきました。土曜日についた時には、雪がなくがっかり。土曜日の夜から朝まで雪が降り、大喜び。しかし、日曜日は晴れ、ほぼ蒸発。ならば残雪を求めて丘に登ろうと思っていたら、月曜日の朝起きたら土砂降りの雨。遠野で雨ですよ。雪ならぬ、ぬかるんだざらめ雪と泥歩きになってしまいました。天候の不規則さ、異常さは、訪問客だけでなく、地元の人の生活にも大きな影響を与えています。
 帰ったら、北海道は荒れて雪が降り被害もでているようですし、、、

 さて、この間の話題のなかで、今日選んだ話題は、「ホンダ、電動バイク EV-CUB を国内で販売へ」です。

ホンダ、電動二輪車のEV-CUBを、2年後をめどに日本で発売 EV-CUB Conceptをベースに開発-----webike、2016年2月24日

 報道によると2018年までに販売とのことです。ホンダの電動バイクとしては、2010年に発売されたEV-neoがあります。しかし、その前の年にコンセプトモデルとして発表された、EV-Cubへの期待が高く、EV-neoの盛り上がりは今一でした。
 そして、今回いよいよ昨年のモーターショーでもお披露目されたモデルをベースとして、量産生産品が市場に登場しそうです。

Honda EV Cub WEB Mr. Bike

(webmrbike、2015/09/29 )
東京モーターショー 2015出店モデル情報! Honda篇-----2015/09/29

 アセアンでの展開も予定しているという報道もあり、電動バイクの世界的な普及にも影響を与えそうです。スペックがはっきりしてきたら、また情報をアップします。


関連



参考
ホンダの電動EV-Cub。カブファンの熱い視線が注がれています-----しなやかな技術研究会、2009/11/10

君は、コルチナホワイトのスーパーカブ110を見たか!?-----しなやかな技術研究会、2010/04/07


2016/2/27-29 のしなやかな技術研究会のクリッピング

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2016/02/24

2016/2/23 のしなやかな技術研究会

 日本の電動アシスト自転車は、アシスト力や効かせ方に一定の決まりがあり、あくまでもアシスト。しかし、海外の事情はまったくことなります。抑制的なヨーロッパでさえ、結構パワーのある電動自転車が快走しています。まあ、日本の道路や環境を考えれば、一定の歯止めをかける必要があるのは理解できるのですが、時にはそんなパワーあふれる電動自転車 E-bikeにまたがって見たいと思うこともあります。

 以前まとめたこれに、新しい”化け物”を加えました。

世界の電動アシストバイク e-bike とんでもなパワーで”爆走中”(Naverまとめ)

 p.2に加えたのは、W.A.V.E. Cycles Edge 10000W High Performance E-Bikeです。日本のの電動アシスト自転車のパワーは250W程度、欧州では500Wまで、たまに800W程度のもーたーを搭載していることもあります。
 しかし、これは10000Wです。キロに直せば、10kWのモーターを搭載しているのです。電気自動車の省エネを意識した設計の場合、搭乗者一人につき1kW-2kWを割り振ればだいたい、動く電気自動車ができると言われていることと比較しても、この10kW。軽い自転車の車体に乗せて、人一人が走るには、十分すぎるパワーを備えていることがわかります。
 では、まずはその走りを見てみましょう。

Edge 10000W High Performance 50mph E-Bike Fast Racing Electric Bicycle

W.A.V.E. Cycles、2016/02/02)

 地味に動いているように見えますが、圧倒的なパワーがなくてはできない動きです。電動自転車というより、100CCぐらいのトライアルバイクの動きに似ています。製品版 Edge Elite 10000Wのお値段は、$ 7,999.00です。まあ、自転車というより、カスタムモトバイクの値段です。
 広い国土の国で交通事情が許せば、一度は乗ってみたいです。

 
関連
W.A.V.E. Cycles Personal Bikes

LA ebike.com
/ Edge Elite 10000W $ 7,999.00
Beautiful_main_pic_1024x1024
-----image: 上記サイトより


参考

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W.A.V.E. Cycles Edge 10000W High Performance E-Bike

 海外には、驚くほどハイパワーの電動バイク Ebikeが存在します。昨日の記事の中で気になった、このW.A.V.E. Cycles Edge 10000W High Performance E-Bikeを紹介しています。

2016/2/23 のしなやかな技術研究会

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2014/02/13

東京メトロ、非常用バッテリーを使用し東西線西葛西駅 - 南砂町駅間2.7kmを災害等対応の自力走行実験に成功

 東京メトロは、東西線西葛西駅~南砂町駅間2.7kmの区間を、回生エネルギーにより蓄電された、地上置きバッテリーを利用し、自力で走行する実験に成功しました。これにより、震災等の影響により停電が発生したときに、安全かつ迅速に避難するために、駅間や長大橋梁に停止した列車を最寄り駅まで救済する処置が可能となるということです。
 この実証実験は、日立製作所と協力して実施されたもので、同社の昨年10月のリリースによると、EM-B tractionと命名された、蓄電池式回生電力貯蔵装置(B-CHOPシステム)を応用したものになっています。このシステムでは、非常時対応だけでなく、通常時には貯蔵した電力で加速列車をアシストすることが可能です。運行に必要な総電力量の削減に寄与することも期待されます。この装置にはリチウムイオン電池が使用されています。発表によると、リチウムイオン電池を使用した非常用地上バッテリー装置のみによる列車の自力走行は国内初だということです。


プレスリリース / 東京メトロ、2014年1月31日
ニュースリリース / 新たな可能性への挑戦!!  非常用地上バッテリー装置による列車の自力走行に成功!  非常用地上バッテリー装置を使用し東西線西葛西駅~南砂町駅間2.7kmを走行

Tokyometro_battery_run
-----image : 同リリース

" 東京メトロ(略)では、震災等の影響により停電が発生したときに、お客様に安全かつ迅速に避難いただくため、駅間や長大橋梁に停止した列車を最寄り駅まで救済するための非常用走行バッテリーの研究を進めております。

 平成 26 年 1 月 26 日に、株式会社日立製作所と協力し、「非常用地上バッテリー装置※」に蓄えた電力のみを使用し、東西線西葛西駅~南砂町駅(2.7km)の列車自力走行に成功いたしました。 この装置のバッテリーはリチウムイオン電池を使用しており、リチウムイオン電池を使用した非常用地上バッテリー装置のみによる列車の自力走行は国内初です。

※ 非常用地上バッテリー装置は、駅・駅間等に設置するもので、通常時は回生電力を吸収して蓄えた電力で加速列車をアシストすることで省電力化に貢献しつつ、非常時は電車線に電力を供給することで、駅間や長大橋梁に停止した列車を停電時でも最寄り駅まで救済することを可能にするものです。

今回の列車自力走行実験の結果を踏まえ、お客様にいっそう安心してご利用いただけるような新たな鉄道システムの構築に取り組んでまいります。
........... "

関連
非常用地上バッテリー装置(EM-B traction)を使用した鉄道車両走行試験の実施-----日立製作所、2013年10月7日
Hitachi_kaisei_renewbattery_train
-----image : 上記リリースより

"..........東京メトロ)と共同で、震災等の大規模災害の影響で停電した際に、駅間で停止した列車が最寄り駅へ自力走行する電力を供給する非常用地上バッテリー装置(以下、EM-B traction)を使用した車両走行実験を2014年1月から開始予定です。

日立は2013年3月より、東京メトロと協力してEM-B tractionの研究を進めています。
EM-B tractionは、蓄電池式回生電力貯蔵装置(以下、B-CHOPシステム)で確立した日立の技術を応用したもので、列車の停止や減速の際に発生する回生電力を吸収して蓄電池に貯蔵し、列車の運行に必要な電力として利用するシステムです。通常時には、蓄電池に一時的に貯蔵した電力で加速列車をアシストすることで、運行に必要な総電力量の削減に寄与します。大規模停電などの非常時には、貯蔵した電力を電車線へ供給し、駅間で停止した列車を最寄り駅まで自力で走行させることが可能となります。
.......... "

地球環境と東京メトロ

".....TOPIC2 東京メトロ・エコプロジェクト「みんなでECO.」始動.....西線では、電車がブレーキをかけたときに発生する回生電力を駅舎向けに供給する実証実験を行っている..... "

東京メトロ 2012ニュースリリース / 2012年8月7日 回生電力の有効利用による 駅施設の省エネ推進に向けて 駅舎補助電源装置を導入し実証実験を行います(PDF)
Tokyometro_kaisei_brake
-----image : 上記リリースより

".....三菱電機株式会社と協力し、
電車がブレーキをかけたときに発生する回生電力を駅舎向けに供給する駅舎補助電源装置を平成
24 年 8 月中旬に東西線の西船橋変電所に導入し、約 2 か月間にわたって実証実験を行います。
..... "

関連エントリ
東京メトロ、東西線妙典駅のホーム屋根に280kWpの太陽光発電の整備計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/05/31

参考エントリー
東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証-----しなやかな技術研究会、2012/10/25

"....東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)16000系車両にて採用されている高効率の全閉PMSMとVVVFインバータ装置のシステムにおいて、東京メトロ06系車両に搭載しているIMとVVVFインバータ装置のシステムと比べて、力行の消費電力量を削減し、制御の見直しによる電力回生ブレーキの負担の増加により、営業運転にて39%の消費電力量削減を実現しています。....."

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2014/02/05

走りはじめた、小型二人乗り電気自動車 Honda MC-β(エム・シー・ベータ)

 意外に”とがった顔”をしている。当初の発表では、予想の付かなかった顔だ。ホンダが昨年発表した、超小型EV「MC-β(エム・シー・ベータ)」の話です。

Honda MC-B Driving Review

Honda_mcb_face
-----image : (AutoMotoTV,2013/11/20)より

 MC-β(エム・シー・ベータ)は、こんな車です。

Benefit_image06
-----image : 上下ともHonda :MC-β(エム・シー・ベータ)より-----
Benefit_image04

”Hoda MC-β サイズ(全長×全幅×全高) 2,495×1,280×1,545(mm) 最高速度 70km/h以上 モーター出力 定格6kW/最大11kW バッテリー リチウムイオンバッテリー 最大航続走行距離 80km以上 充電時間 3時間以下(200V) 7時間以下(100V)

二人乗り”

 この二人のりも、前後に並ぶ形なのが面白い。後座席は、運転席の真後ろではなく、ずれているのが上の写真ではわかります。実際に後席にのってどんな感じがするか知りたいところです。そして、2013年11月から熊本県、さいたま市、宮古島市の各自治体と、MC-βを使った共同社会実験が開始され、宮古島では充電ステーションの電源を太陽電池でまかなう試みも開始されました。

Hondaと東芝、宮古島で超小型EV「MC-β」を再エネで運用するプロジェクトを開始-----ソフトエネルギー、2014/02/03

Main_image02
-----image : Honda :MC-β(エム・シー・ベータ)より

 都市での通勤や買い物を支える小さくて燃費のいい車。軽くて取り回しがいい車。シティ・コミューターとも表現される車の未来がはじまりつつある。


参考
超小型EV「MC-β」を発表 ~熊本県、さいたま市、宮古島市と社会実験を開始-----Honda,2013年11月19日

関連
・Honda : MC-β(エム・シー・ベータ)

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2013/10/24

ヤマハ発動機、三輪電動アシスト自転車とリヤカーをセットにした配送業務専用モデル PAS GEAR Cargo 発売

 ヤマハ発動機は、三輪電動アシスト自転車とリヤカーをセットにした配送業務専用モデル PAS GEAR CARGO 発売すると発表しました。
 まずは、三輪車。仕様表によると、前輪は26インチ、後輪は20インチ。全長2215mm×高さ1050mm×幅1035mmで車重が50.5kg。前のかごに3kg、サドルの後ろのスペースに20kgの積載スペースをもっています。アシストモーターの出力は、240Wのブラシレス DC モーター。通常の電動アシスト自転車並みです。ちょっと驚きです。標準のリチウムイオン蓄電池は、8.7Ah(25.2V)で、充電時間は、4.5時間。オプションでより大きな 12.8Ah のバッテリーパックも用意されています。

 そして、アシストは、0km/h以上10km/h 未満は、比例アシスト。 10km/h 以上 24km/h 未満は逓減補助方式で、気になる一充電あたりの走行距離は、強モード 17km(25km)、標準モード 22km( 30km)、オートエコモード プラス 25km(33km)。カッコ内は、三輪車だけの走行距離です。この三輪車は、コーナーでサドルから前の部分が前輪も含めて倒れこむことができる点がとってもクールです。カタログでは、「スイング機構付の五輪走行で、安定した走行性と自然な操縦性を実現 」と説明されています。

 さらに、脱着式リヤカーですが、脱着時には、収納されていた2輪を出すことで、手押し式の4輪カーゴ車として機能します。サイズは、全長1065mm×全幅745mm×高さ980 mmで、重量:26.5kg。荷物は、最大100kgまで載せることができます。配達先で、脱着式リヤカーだけで配達、といった使い方ができるように、デザインされているようです。ストッパー付きです。カタログでは、しっかりとしたケースがサドルの後ろとリヤカー用に配置され、結構な荷物を運ぶことができる感じです。最大で123kgの積載、そして運転者の体重を合わせると200kg近い重さになります。ブレーキや、実際の配達作業中に安全が確保できるような工夫が随所に見受けられます。

  利用にあたっては、リースも設定されているので、メンテナンスなども委託し運用できます。面白い日本製の働くebikeが登場しました。町で見るのが楽しみです。

PAS GEAR Cargo

(YAMAHA PAS,2013/10/21)

プレスリリース / ヤマハ発動機、2013年10月24日
電動アシスト自転車業界初!三輪車と脱着式専用リヤカーを連結した配送業務専用モデル「PAS GEAR CARGO」新発売

Topics_asset000a1ce0b_2
-----image : 同リリースより-----
Topics_asset001844fc2

"ヤマハ発動機株式会社は、三輪の電動アシスト自転車「PAS」と脱着可能リヤカーを組み合わせた専用設計の配送業務専用モデル「PAS GEAR CARGO(パス ギア カーゴ)」を2013年11月1日より法人向けに発売します。販売台数は500台(日本国内・年間)を計画しています。  当社は、環境意識の高い配送業界各社の業務をサポートし、都市部での交通渋滞軽減や低炭素社会の実現に貢献することを目的に「PAS GEAR CARGO」を開発しました。当社独自の車体開発の技術を生かして企画から設計・開発までを新規に行い、重荷重配送にも対応できる仕様としています。

 《「PAS GEAR CARGO」の主な特長》
1)電動アシスト自転車業界で初※1となる三輪車と脱着式専用リヤカーの連結方式を採用した配送業務専用モデル
2)脱着式専用リヤカーは簡単な操作で車体から取り外せ、そのまま台車としての使用が可能
3)リヤキャリヤ20kg、脱着式専用リヤカー100kg、フロントバスケット3kgの合計123kgの荷物の積載が可能
4)リヤカー連結方式により、三輪自転車同様の安定走行と容易な取りまわしを実現
5)車体がスイングすることでコーナーでもスムーズな走行が可能。三輪車の両後輪には大型フィン付ローラーブレーキを装備し、安定した制動力を発揮

なお、選択しているギアと走行速度に合わせてパワフルでなめらかな乗り心地を実現する当社独自の機構「S.P.E.C.3(スペックスリー/Shift Position Electric Control × 内装3段変速)」やトリプルセンサーシステム、残りアシスト走行可能距離※2が表示できる3ファンクションメーターなど、通常のPASシリーズの車両で好評の機能も搭載しています。
また、このPAS GEAR CARGOは、ヤマト運輸株式会社様での採用が既に決定しています。

※1 2013年10月時点、当社調べ。
※2 走行状況やバッテリーの劣化状態により変化します。また積載重量により表示よりも著しく走行距離が短くなることがあります。
.......... "

関連
業務用電動アシスト自転車 パス ギア カーゴ


参考エントリー
お気に入りの自転車 カーゴバイク篇

追加情報
アシスト力の大きいリヤカー付電動アシスト自転車を配送事業に活用する計画を認定しました~産業競争力強化法の「企業実証特例制度の活用」です-----経済産業省、平成26年9月18日

"......政府として、安全性の確保等を条件に、現行法令によるアシスト力の上限の2 倍よりも大きい3 倍のアシスト力を有するリヤカー付電動アシスト自転車について、物流用途に限定して活用できるようにする新たな規制の特例措置を本年4 月24 日付けで整備しました。
この規制の特例措置については、民間企業が政府に対して当該特例措置を活用した新事業活動計画について認定を申請し、政府が認定した場合に限り、活用することができます。....."

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2012/12/07

GSユアサと三菱商事、チリのコクラン石炭火力発電所向けに大規模リチウムイオン電池システムを納入

 GSユアサと三菱商事は、チリの約50万kWのコクラン石炭火力発電所向けに、最大出力20MWの容量約6.3MWhの大規模リチウムイオン電池システムを納入すると発表しました。リチウムイオン電池は、GSユアサ及び三菱商事の出資先であるリチウムエナジー ジャパンが製造し、最終的に40ftコンテナ10本に組み込まれた形で、発電所の隣接地に設置されることになるそうです。
 チリでの一部地域では発電事業者は発電能力の一定量を運転予備用として温存することが義務づけられているということで、今回の案件は、海外における商業ベースで最大級の蓄電システムに日本製のリチウムイオン電池が採用された初めての案件となったということです。

プレスリリース / 三菱商事、2012年12月5日
大規模リチウムイオン電池システムをチリ国に納入

0000017851_img3
-----image(”上-システム外観イメージ(隣接地アンガモス発電所) 、下-プロジェクト立地”) : 同リリースより-----
0000017851_img1

"株式会社 GSユアサ(略)、三菱商事株式会社(略)は、チリ国※1「コクラン石炭火力発電所」向けに、最大出力20MWの※2運転予備用リチウムイオン電池約6.3MWhを納入いたします。


 リチウムイオン蓄電システムは、同発電所の蓄電システム一式を請け負う米国パーカー・ハネフィン・コーポレーション(社長:Donald E. Washkewicz、本社:米国オハイオ州クリーブランド。以下、パーカー社)より三菱商事が受注し、機器製作をGSユアサが行います。リチウムイオン電池は、GSユアサ及び三菱商事の出資先である株式会社 リチウムエナジー ジャパン(略)が製造、パーカー社Grid Tie Division(米国ノースカロライナ州シャーロット)がトータルリチウムイオン蓄電システムを構築致します。最終的に40ftコンテナ10本に組み込まれた形で、発電所の隣接地に設置されることとなります。


※1チリ国第二位の発電事業者であるAESヘネル社(社長:Luis Felipe Ceron C., 本社:チリ国サンチャゴ市)と三菱商事が同国北部第Ⅱ州メヒジョネス郊外に建設を予定する発電容量net 47.2万kW / gross 53.2万kWの発電所

※2 運転予備(Spinning Reserve) チリでの一部地域では発電事業者は発電能力の一定量を運転予備用として温存することが義務づけられている。


 本件は、海外における商業ベースで最大級の蓄電システムに日本製のリチウムイオン電池が採用された初めての案件です。本件のような発電所の予備電力、あるいは再生可能エネルギーの増加に伴う電力系統の安定化対策として、大型リチウムイオン電池が担う役割は今後さらに大きくなるものと期待されております。GSユアサの長年のリチウムイオン電池開発の経験に基づく技術力、三菱商事の再生可能エネルギー含めた発電事業ノウハウを融合させながら、世界的なクリーンエネルギーへのシフトを支えて参ります。
.......... "

関連
GSユアサ : News / 2012/12/05 大規模リチウムイオン蓄電システムをチリ国に納入(PDF)
Gsyuasa_
-----image(”産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E」シリーズ”) : 上記リリースより
- 産業用リチウムイオン電池LIMシリーズ / LIM50E
Main_lim50
-----image : 上記サイトより

リチウムエナジー ジャパン


おすすめエントリー
週刊GreenPost 51号 しなやかな技術研究会 2012/12/3-7日版

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2012/11/14

ホンダ Honda、超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプ」の実証実験を来年より開始

 ホンダ Hondaは、超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプ」モデルを公開するとともに、実証実験を来年より開始すると発表しました。国交省が新しいEVミニカーの規格を作るということで、各社の動きが実用車の開発に向けて加速しそうですね。

 昨年11月の東京モーターショーで公開された、Honda : MICRO COMMUTER CONCEPTから1年。今回公開されたプロトタイプモデルの超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプ」は、大人1人+子供2人、あるいは大人前後に一人づつで2名乗車が選べるなど、だいぶ現実の用途を意識した作りになっているのが印象的です。
 最高速度は、80km/h(最高出力 15kW)。最大航続走行距離は、60km程度で、近場の送り迎えや買い物用には便利そうです。


プレスリリース / Honda,2012年11月13日
超小型EV「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開 ~2013年より「Variable Design Platform」を採用した車両で実証実験を開始~

Honda_micro_commuter2012
-----image : 同リリースより

"Hondaは、国土交通省主導で検討されている超小型モビリティーの車両区分および欧州L7カテゴリー※1を視野に入れた近距離移動用の超小型EV(電気自動車)「マイクロコミュータープロトタイプ」を公開しました。このプロトタイプの設計コンセプトである「Variable Design Platform」を採用した車両で、2013年から日本での実証実験を開始します。
実証実験では、子育て層や高齢者層の近距離圏内の日常的な移動支援のほか、宅配や通勤、カーシェアリングといったさまざまな用途での可能性を検証していきます。

このプロトタイプは、2011年の東京モーターショーで初公開したコンセプトモデルを進化させ、超小型ボディでありながら、ドライバーと子ども2名の乗車※2を実現しました。
バッテリー、モーター、コントローラーなどを床下およびリアスペースに配置し、動力機能をコンパクトに完結させたプラットフォームであるVariable Design Platformを採用することで、さまざまな用途や顧客の要望に合ったボディや内装を、既存の自動車より比較的容易に開発・生産することを可能にしています。その他の特徴として、個人所有のタブレット端末をそのまま使用して、メーター類の表示やナビゲーション、オーディオ、バックモニターなどの機能に応用したり、ルーフに設けた太陽電池でタブレットのバッテリーを充電することが可能です。さらに、この太陽電池は将来的に、太陽エネルギーによる走行補助を目指して研究を継続していきます。
また、先行してさいたま市で実証実験を開始しているHSHS(Honda Smart Home System)との連携により、単にEVということではなく家庭用蓄電池としても機能させ、日常生活におけるエネルギーマネジメントの最適化でCO2削減効果や顧客価値を検証していく予定です。

Hondaは今後も、環境への負荷を最小限にしたうえで、移動する喜びや楽しさを拡大する次世代のモビリティーの提案を目指して、積極的に研究開発に取り組んでいきます。

※1 欧州の二輪カテゴリーのひとつで、EVの場合はバッテリーを除き、重量400kg以下、出力15kW以下
※2 リアシートを交換することで大人2名の乗車も可能
..........
プロトタイプ主要諸元
サイズ(全長×全幅×全高) 2,500×1,250×1,445(mm)
最高速度 80km/h
最大航続走行距離 60km程度
充電時間 3時間未満
バッテリー リチウムイオン
最高出力 15kW
※ ただし、諸元については、各法規に準拠する予定です
.......... "

関連
ホンダの超小型EV マイクロコミューター試作車 概要説明

(responsejp, 2012/11/12)

参考
Honda : MICRO COMMUTER CONCEPT
Honda_micro_commuter_concept
-----image : 上記サイトより

ホンダが提案する未来都市型マイクロコミューターコンセプト #DigInfo

(diginfonewsjapan,2011/12/07)


おすすめエントリー
週刊GreenPost 48号 - しなやかな技術研究会 2012/11/12-16日版

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2012/11/09

JR東日本、蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」を栃木県烏山線非電化区でデビュー

 JR東日本は、蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」を2008年より開発してきました。そして、2012年2月の烏山線と東北本線における実証実験を経て、今回、2014年春頃からの営業運転の開始を発表しました。デビューは、栃木県の烏山線の宝積寺駅から烏山駅まで、20.4kmで全線非電化区です。
 蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」は、リチウムイオン蓄電池 9 ユニットを室内に搭載(2009年実証車 600V、163kWh)し、パンタグラフも装備し電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行します。この時、同時に蓄電池を充電することができます。そして、非電化区間では、蓄電池の電力で走行することが可能です。

 JR東日本では、ディーゼルハイブリッド車両(キハE200 系)を開発し、2007 年から小海線で営業運転中ですが、新たな電化区間の環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めてきました。試験車両「NE Train スマート電池くん」での実証実験などを行い、今回の正式採用の発表となりました。「NE Train スマート電池くん」は、ブレーキ時の回生エネルギーも利用できるしくみを備えています。エネルギーの効率的な運用にも大きな期待がかかります。
 JR東日本は、まずは先行車2両1編成を烏山線に導入します。そして、最終的には、烏山線の気動
車全数を新型車両に置き換える予定だということです。


プレスリリース / 東日本旅客鉄道(JR東日本)、2012年11月6日
プレスリリース / 「スマート電池くん」を実用化し、烏山線に導入します [PDF/108KB]

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-----image : 同リリース「別紙 1、2」より-----
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" JR東日本では、非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進め、「NE Train スマート電池くん」を使用して走行試験等により、性能評価や技術的検証を重ねてきました。  このたび、実用性の確認を終了したことから、「蓄電池駆動電車システム」を採用した新型車両の先行車2両1編成を烏山線に導入することとしました。最終的には、烏山線の気動車全数を新型車両に置き換える予定です。

1 車両の概要(別紙1)(別紙2)
 蓄電池駆動電車システムは車両に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音の低減を実現します。
 この電車は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電します。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行います。
 また、室内照明については、すべて LED 化し消費電力の低減を図ります。
〇車両形式:EV-E301 系(Energy storage Vehicle)

2 運転開始時期
 2014 年春頃、営業運転を開始する予定です。

3 運用区間
烏山線(宝積寺~烏山)、東北本線(宇都宮~宝積寺)

*先行投入区間としてCO2 削減(対気動車約60%削減)等の環境負荷低減効果が期待でき、線区長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ直流電化区間との直通運転を行えるメリットのある烏山線を選定しました。

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-----image(”別紙2”) : 同リリースより
.......... "

関連
JR東日本 プレスリリース 2009 / 2009年10月6日 定例社長会見(2009年10月) 「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めています[PDF/82KB]

三菱電機、鉄道の減速時の回生エネルギーを活用できる鉄道事業者向け電力貯蔵システムとシミュレーション技術を開発-----しなやかな技術研究会、2009/11/17
Jrhigashinetrain1
-----image : 上下とも、JR東日本プレスリリース / 2009年10月6日「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めています [PDF/82KB]より(上のしな研の記事参照)-----
Jrhigashinetrain2

JR東日本 プレスリリース 2011 / 2012年2月7日 定例社長会見(2012年2月)「スマート電池くん」の実用性を確認する試験を実施します [PDF/404KB]

・Wikipedia : 烏山線


参考エントリー
東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証-----しなやかな技術研究会、2012/10/25

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始-----しなやかな技術研究会、2012/08/01

[ カテゴリー : エコトレイン ]


おすすめエントリー
週刊GreenPost 47号 - しなやかな技術研究会 2012/11/5-9日版

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