2016/03/11

震災から5年。本当に多くの人の人生があの日を境に変わりました

 震災から5年。本当に多くの人の人生があの日を境に変わりました。家族や友人たちの人生に影響を与え、そして、ネットでしかしらない人たち、かつての仕事仲間、ずいぶん連絡をとってなかった知人まで、語りだすと心に深い傷を負っている人もすくなくありません。時がとまったようだ、、、そんなことを口にする親しい友人もいました。

 時が止まる。そんな表現でしか、語れないほどのインパクトがあの東北地方太平洋沖地震と、福島第一原子力発電所の苛酷事故にはありました。

 震災から5年。ようやく動きだせる。そんな時節を迎える人々もいます。上のツィートは、私の直後のツィートです。Twilogで3月11日の前後のツィートをみると、 17:13でその日は終わっています。実際には、それから夜中までが大変でした。

2011年03月12日(土)16 tweets
 翌日は、いろいろと連絡。福一の情報もすこしづつ入っています。しかし、昨日のようには、覚えていません。福一で何か大変なことが起こっているのはわかっていました。

2011年03月13日(日) 6 tweets
 情報収集に追われていました。こんなツィートが残っています。

2011年03月14日(月)38 tweets
 東京の国分寺で暮らす私にとっては、4日でだいぶ落ち着きを取り戻しています。福一の状況を一番に気にする。そんな状況も、福島、宮城、岩手とこの年の10月に被災地を回った時の被害の大きさを目にするまで、実感として理解していませんでした。

2011年03月15日(火)44 tweets
 福島第一原子力発電所の状況については、国内外の認識は、まだ下のようなものでした。メルトダウンという認識はなかったのです。

2011年03月16日(水)48 tweets
 知り合いの防災ボランティア、医療関係者などが動きだしている。福島の事故がひどいという認識が広がる中で、すでに現地入りしている友人もいた。事故は、レベル7という懸念が広がる。

2011年03月17日(木)43 tweets
 情報の共有化などの試みが始まってきた。この中には、いまでも貴重な情報を発信しているところがあります。

地震・関連情報 ブックマーク集 / twitter & テキストベース情報-----しなやかな技術研究会、2011/03/14

SAVEJAPAN! PROJECT セーブジャパン! プロジェクト 東日本大地震エリア別救済支援情報サイト-----しなやかな技術研究会、2011/03/17

2011年03月18日(金)36 tweets
 これが、地震、原発事故から1週間の間の記録となって、今でも鮮明に思い出すシーンがいくつもあります。東京国分寺あたりでは、計画停電にそなえて、また原発事故への対応の長期化も意識して、物資を整備する動きが広くみられました。人々は、必至に生活を立て直す努力をしていました。そうした顔を思い出します。
 東北の被災者の状況には比べものにもなりませんが、地震の被害の少ない地域にまで、これだけ広域に危機が広がったのは、福島原子力発電所の苛酷事故のせいです。

 これが、今に至る、そして将来に続く大きな危機として、私たちの前にあります。
 

2016/3/11 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2012/09/28

科学技術振興機構らのグループ、アスベストを検出しソフトウェアで短時間にカウントできる新たな手法を確立

 科学技術振興機構(JST)の実施するプログラムの一環として、広島大学、インテックとシリコンバイオは、誰でも簡単に大気中のアスベストを測定可能とする技術を開発したと発表しました。

 アスベストは、古い建物に残るアスベスト建材は、国内で4000万トンにのぼり、また東北地方太平洋沖地震の被災地やがれきの中に残る環境への影響評価は急務となっています。これまでの、アスベスト判定は数日から1週間かかり、作業現場での検出は困難とされてきました。
 今回開発されたのは、広島大学とシリコンバイオ社によりすでに開発済みの、特殊な蛍光たんぱく質を利用してアスベストのみを蛍光顕微鏡で簡便かつ高感度にとらえるバイオ蛍光法に加え、人力では判定に時間がかかっていた部分を、新規に開発したアスベストを自動で計測できるソフトウエアを開発することで、熟練の計測者でなくてもルールに従って行えば、迅速に確実にアスベストの検出とカウントを可能にするシステムです。

 このバイオ蛍光法によるアスベスト検出キットと自動計測ソフトウエアを組み合わせることで、採取済みの大気試料から1時間程度のスピードで、誰でもアスベストの検出と判定を行うことができるとのことです。


プレスリリース / 科学技術振興機構(JST)、平成24年9月26日
現場で簡便に利用できる高感度アスベスト計測技術の開発に成功

Zu2
-----image(”上-図2 世界初、アスベストの蛍光イメージング「アスベスト結合たんぱく質を発見し、それを蛍光で修飾した。蛍光たんぱく質はアスベストに結合するので、アスベストが蛍光を発するようになる。」、下-図3 アスベストを蛍光で可視化するまでの操作「大気を捕集したフィルターに、数滴の蛍光たんぱく質溶液を滴下して緩衝液で洗浄後、蛍光顕微鏡にセットすれば、アスベストを観察することができる。」”) : 同リリースより-----
Zu3

"ポイント ・古い建物に残るアスベスト建材は、国内で4000万トンにのぼる。 ・従来のアスベスト判定は数日から1週間かかり、作業現場での検出は困難。 ・アスベストを検出する蛍光たんぱく質を利用。蛍光画像を自動解析し1時間程度で正確な判定が可能に。

 JST 研究成果展開事業 先端計測分析技術・機器開発プログラム(以下、本プログラム)の一環として、広島大学、株式会社インテックと有限会社シリコンバイオは、誰でも簡単に大気中のアスベストを測定可能とする技術を開発しました。
 アスベストは発がん性物質として2006年に法律で使用が全面禁止されましたが、それ以前は主に建材として広く利用されていました。そのため、建築物の一部として国内に現存するアスベスト建材の総量は、4,000万トンにのぼるといわれています。古い建物の解体現場などでは、作業者の安全と周辺環境のため、アスベストの飛散の有無を現場で簡便に計測する技術が求められています。
 従来のアスベスト検出法では、大気に含まれる塵などをフィルターで採取し、前処理を行って位相差顕微鏡で観察していましたが、アスベストとロックウールなどの他の繊維との区別が難しいなどの問題がありました。さらに、大気1リットル中に1本以上の繊維が検出される場合、個々の繊維がアスベストか否かを電子顕微鏡で判定する必要があり、数日から1週間程度の時間がかかっていました。
 広島大学とシリコンバイオ社では、特殊な蛍光たんぱく質注1)を利用してアスベストのみを蛍光顕微鏡で簡便かつ高感度にとらえるバイオ蛍光法を開発し、アスベスト検出キット「アスベスターAir」として2010年6月から販売を開始しました(本プログラムの要素技術タイプでの開発成果)。この成果により容易にアスベストを検出できるようになりましが、実際のアスベスト判定は蛍光画像を目視で行っていたため、計測者によってアスベスト判定結果に違いが生じるという問題がありました。
 開発チームは今回、熟練の計測者でなくてもルールに従ってアスベストを自動で計測できるソフトウエアを開発しました。バイオ蛍光法によるアスベスト検出キットと自動計測ソフトウエアを組み合わせれば、採取済みの大気試料から1時間程度のスピードで、誰でもアスベストの検出と判定を行うことができます。
本成果は、2012年10月10日からパシフィコ横浜で開催される「BioJapan2012」で展示します。

本開発成果は、以下の事業・開発課題によって得られました。

事業名 研究成果展開事業(先端計測分析技術・機器開発プログラム)ソフトウェア開発タイプ
開発課題名 「バイオ蛍光法によるアスベスト自動計測ソフトウェアの開発」
チームリーダー 黒田 章夫(広島大学 大学院先端物質科学研究科 教授)
開発期間 平成22~24年度(予定)
担当開発総括 吉井 淳治(株式会社CLOUDOH 代表取締役)

 JSTはこのプログラムのソフトウエア開発タイプで、先端的な計測分析機器の実用化並びに普及を促進するためのソフトウエア開発を行うことを目的としています。

<開発の背景と経緯>
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<開発の内容>
すでに開発したプロトタイプ(バイオ蛍光法によるアスベスト検出キットと携帯可能なLED蛍光顕微鏡、画像取り込み用コンピューターを組み合わせたもの)は、アスベスト繊維の形態と物性の両方をとらえることができ、これまで電子顕微鏡でしか見えなかった微細な繊維を「低倍率」で観察したり、画像を取得することができます(平成24年度文部科学大臣表彰、科学技術賞開発部門受賞)(図5)。
 実際のサンプルでは、粒子の付着や、交差、絡まり、湾曲などさまざまな状態の繊維が存在します。開発チームでは、それらに対して環境省が定めた「アスベスト計測ルール」に従って処理するための機能と、撮影条件やサンプルの違いにより生じる蛍光画像の輝度ムラや繊維輝度の違いを補正するための輝度補正機能を開発しました。さらに、蛍光を発する粒子状物質が存在する場合もあるため、粒子領域のマスク処理(粒子領域の切り取り)や、粒子領域ごとに局所的な輝度の再補正を行うことによって、正確に繊維認識が行えるような仕組みを備えました。その結果、従来のアスベスト計測法よりはるかに簡便な操作で、相関の高い結果が得られることから、迅速なアスベスト検査法として本ソフトウエアの有効性が確認できました(図6)。開発チームでは現在、さらに認識精度を向上させるとともに、より利便性の高いソフトとなるように開発を進めています。

 ソフトウエアを搭載したプロトタイプは、パシフィコ横浜で開催される「BioJapan2012」(10月10~12日)で展示します。
..........


Zu1
-----image(”図1 従来法とバイオ蛍光法の工程の比較”) : 同リリースより
従来法では位相差顕微鏡と電子顕微鏡(X線分析装置)が必要で、検出には数日から1週間程度かかる。開発したバイオ蛍光法では、バイオの特異性でアスベストだけが蛍光を放つため、電子顕微鏡(X線分析装置)が不要になる。試薬滴下工程を含めても、分析開始から1時間程度でアスベストを蛍光顕微鏡で検出することができる。
..........

Zu6
-----image(”図6 アスベスト自動計測ソフトウエア操作画面”) : 同リリースより
一括計測ボタンを押すとフォルダ内の画像ファイルを一括で自動計測し、検出されたアスベストの繊維数が表示される。また、入力したフィルター径、大気捕集量から大気中のアスベスト濃度が計算され表示される。アスベスト情報表示ウインドーのタブを切り替えると視野ごとの検出繊維数のほか、検出された各繊維について長さ、幅、アスペクト比が表示され、確認することができる。
.......... "

関連
シリコンバイオ / アスベスト検出試薬“アスベスター”シリーズ
- 簡易型浮遊アスベスト蛍光検出キット“アスベスター® AIR”

インテック / 2012/9/26
現場で簡便に利用できる高感度アスベスト計測技術の共同開発成果を発表(PDF)

広島大学大学院 先端物質科学研究科


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2012/02/21

産総研、パソコンで簡単に日々の被ばく量を把握できる積算の線量計を開発

日々の線量を記録できる個人向け放射線積算線量計-----産業技術総合研究所、2012年2月13日

Photo
-----image : ["開発した小型放射線積算線量計(左、中央)と比較のためのSDメモリーカード(右)"] : 同リリースより

" 小型で軽く名札ケースやポケットに入れて持ち運びできる

ポイント
日常生活で携帯し数カ月の連続使用ができる警告機能付きの小型放射線積算線量計
パソコンで簡単に日々の被ばく量を把握できる
無線チップを組み込むことで効率的な全量較正の実現に展開可能

概要
 独立行政法人 産業技術総合研究所【略】(以下「産総研」という)計測フロンティア研究部門【略...........、産総研所内プロジェクト「MEMS技術を用いた携帯型放射線検出器の開発とその応用」において、小型で軽く、名札ケースやポケットに入れて持ち運びでき、長期間の連続使用が可能な放射線積算線量計を開発した。

 この放射線線量計開発は産総研のカーボンナノ構造体を用いた乾電池駆動X線源開発の小型化・省エネ化技術を応用したものである。今回開発した放射線積算線量計を用いることで、パソコンなどを通して、日々、個人の放射線被ばく量を知ることができる。放射線量の高い場所を避けることなどによる個人の被ばく量の低減が可能となり、ひいては、住民の安全性向上への貢献が期待できる。

 この開発の詳細は、平成24年2月15日~2月17日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催されるnano tech 2012 第11回国際ナノテクノロジー総合展・技術会議の産総研ブース特別展示「震災に立ち向かうナノテクノロジー」の一環として発表される。
..........
開発の社会的背景
 平成23年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所での事故は、福島県を中心に放射性物質を広範な地域に拡散させた。拡散の状況は、風向きや天候の状態のほか、枯れた落ち葉が堆積する、あるいは雨水が溜まりやすいなどの地形的な影響により異なるため、局所的に放射線量の高い場所が存在することなどが特徴としてあげられる。このことから、各個人(特に児童・生徒)がどの程度の放射線被ばくを受けているか、生活の中でどのような場合に被ばく量が高いのかを知りたいという要望が高まっている。

 個人用の放射線線量計を一人一人が携帯し、日々の放射線被ばく量を自宅などで手軽に知り把握することができれば、不要な放射線被ばくを避けることが可能となる。特に被ばく量を最小限に止めたい児童・生徒が携帯できる、装着負担の少ない小型放射線線量計の開発が緊急に求められている。

研究の経緯
 個人用放射線線量計の早急な実用化のため、産総研全体の研究ポテンシャルを結集した産総研所内プロジェクト「MEMS技術を用いた携帯型放射線検出器の開発とその応用」を立ち上げ、研究開発を遂行している。

 今回、産総研所内プロジェクトにおいて、小型、低消費電力で、一定時間ごとの線量を記録でき、高線量下ではLEDやブザーによる警告機能を持つ、量産可能な小型放射線積算線量計を開発した。これは産総研がカーボンナノ構造体を用いた乾電池駆動可搬型X線源の開発(2009年3月19日 産総研プレス発表)で培ってきた小型化・省エネ化技術を放射線線量計開発に応用したものである。

研究の内容
 開発した放射線積算線量計の本体部はSDメモリーカードよりも小さく、3 Vのボタン電池1個で駆動する(図1)。この本体部に電池やブザーを付けてケースに入れた放射線積算線量計(重量10~20 g)を試作した(図2)。これらの放射線積算線量計を、図3のように名札ケースに入れたり、あるいは衣服のポケットなどに入れて携帯し、放射線線量を計測・記録することができる。

Fig1
-----image ("図1 SDメモリーカードと小型放射線積算線量計本体部") : 同リリースより

Fig2
-----image ("図2 試作した小型放射線積算線量計①バッジ型、②、③ストラップ穴付き。①と②は直径20 mm、③は直径24.5 mmの3 Vボタン電池を使用。") : 同リリースより

Fig3
-----image(”図3 名札ケースに入れた小型放射線積算線量計”) : 同リリースより

積算線量計の記録は、パソコンなどで電気的に非接触の光通信アダプターを介して読み取り、図4のように放射線の積算の被ばく量や、一定時間(1時間や1日)ごとの被ばく量の推移を知ることができる。

Fig4
-----image(”図4 小型放射線積算線量計の測定記録のパソコン表示画面の例”) : 同リリースより

表1に今回開発した放射線積算線量計の主な仕様を示す。測定・表示可能な被ばく量は、0.1 µSv(γ線)からとなっている。この放射線積算線量計は、半導体方式で放射線を検出しているが、半導体方式は衝撃などによるノイズを誤検出する場合がある。そこで、衝撃センサーにより誤検出の可能性の高い信号を除外する機能も備えている。線量と時間データを内蔵する記憶素子に保存し、随時読み出すことにより、その時点での放射線被ばく量を知ることができる。放射線積算線量計の内部では、線量率のレベルも監視しており、ある一定以上の線量率を検出した場合にはLEDの光やブザーの音により装着者に警告することができる。電源は3 Vのボタン電池1個で、直径20 mmのボタン電池なら約2カ月、直径24.5 mmのボタン電池なら半年以上の連続的な使用が可能である。

Table
-----image(”表1 開発した小型放射線積算線量計の主な仕様”) : 同リリースより

開発した線量計は図5に示すような、個人(特に児童・生徒)の日常生活における放射線の被ばく量を把握する個人向け用途を目的としており、自宅から学校・職場、および公園での遊びやドライブなどの日常行動においての使用を想定している。この放射線積算線量計を携帯することで児童・生徒などが、日々の放射線の被ばく量をモニターし、どのような状況で被ばく量が高いかを把握して対策をとることで、放射線の被ばく量を最小限に止めることができると期待される。

Fig5
-----image(”図5 個人向け小型放射線積算線量計の利用イメージ”) : 同リリースより

線量計の展開
 この産総研所内プロジェクトでは、産総研全体の研究ポテンシャルを結集し、今回開発した線量計の技術を基に、さらに複数の放射線検出器を開発している。

 1つは、消費電力がきわめて小さい無線チップを組み込んだ無線機能付き小型放射線積算線量計である。データ通信の無線化により、アダプターを使わず直接スマートフォン上で日々の線量がわかるなど、非常に簡便に被ばく量の把握ができるようになる。例えば、児童・生徒などが携帯している線量計の情報を、保護者がスマートフォンで適宜、確認することが期待できる。さらに、無線化による効用としては、較正に掛かる作業コストの大幅低減による、大量の積算線量計の効率的な全量較正の実現がある。将来的には、全量較正された均一な感度特性をもつ無線機能付き小型積算線量計による、信頼性の高い個人被ばく量の把握を目指している。

 もう1つは、GPS機能付き携帯型線量率計である。既に文部科学省による放射線分布マップなどで、おおよその放射線量の空間分布は評価されているが、自宅周辺などの局所的な放射線の線量率分布はまだ十分に得られていない。そこで、GPS機能付き携帯型線量率計により、ホット・スポットを含む道路毎などの詳細な線量率マップが実現すれば、例えば個々人が無用な被ばくを避ける行動をとったり、自治体においては効果的な除染計画を策定することができ、地域単位での総合的な被ばく量の低減が期待できる。

今後の予定
 放射線検出器について、今後、使い勝手の向上、さらなる省電力化、計測線量値の信頼性の向上などに取り組むとともに、安価に入手できるようにするための量産化技術を確立し、できる限り早い時期の実用化を目指す。

.......... "

参考動画
日々の線量を記録できる個人向け放射線積算線量計

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2011/12/13

東芝、簡単に放射線ホットスポットを可視化できるポータブルガンマカメラを開発

 東芝は、放射線量を色の変化で表示できる、持ち運び可能なポータブルガンマカメラ装置開発したと発表しました。地域において均一ではない放射線量を面的に測定把握し、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」の発見を迅速に行える技術として期待されます。

 この装置は、福島第一原子力発電所の建屋内の調査のために使用した東芝製のガンマカメラの性能を向上させ小型化したもので、9.8kgと小型軽量で持ち運びが可能、バッテリーで3時間屋内外を問わずさまざまな場所で利用できるということです。(AC100V電源に対応)

プレスリリース / 東芝、2011年12月13日
放射線ホットスポットを可視化するポータブルガンマカメラ装置の開発について
-----image : 同リリースより

Toshibagammacamera

" .....放射線量を色の変化で表示できる、持ち運び可能なポータブルガンマカメラ装置を開発しました。12月中に福島市と共同で実証実験を行うとともに、2012年初頭から中央官庁や地方自治体などに提案活動を開始します。

 新装置は、放射線センサで測定したガンマ線とビデオカメラで撮影した映像を信号処理装置で重ね合わせることにより、放射線の量を色の違いで表示する装置です。放射線量が高い場所を赤く、低くなるにつれ黄色、緑、青と色を変えて表示し、目に見えない放射線を色で識別する事が出来ます。

 放射線量は地域において均一ではなく、局地的に放射線量が高い「ホットスポット」が存在します。従来、道路や公園、家屋などの放射線量は放射線測定器で計測していますが、「ホットスポット」を特定するには時間がかかりました。それに対して新装置では、放射線量の高低を画面上に色の変化で示すと同時に、短時間で広範囲を計測することができるので「ホットスポット」の特定が容易になり、除染作業の効率化が図れます。また、除染後にも撮影することで、放射線量が低下した事を確認出来ます。さらに、9.8kgと小型軽量で持ち運びが可能なため、屋内外を問わずさまざまな場所で利用できます。

 新装置は、福島第一原子力発電所の建屋内の調査のために使用した当社製のガンマカメラの性能を向上させ小型化しています。当社独自の半導体検出素子の実装技術や信号処理・データ処理技術により感度・測定性能を約30倍以上注1高めました。これにより、0.1μSv/h(1mSv/年)という、低い線量率における「ホットスポット」を特定する事が出来、発電所のみならず、発電所の外でも測定が可能となります。さらに、新装置は、周囲からの放射線を遮蔽しながら放射線映像を取得するための遮蔽体設計の最適化や電子回路のコンパクト化により、約50%注1の軽量化を実現しました。

 当社は、今後も最先端の技術開発を進め、被災地の復興や社会に貢献できるよう努めてまいります。

注1: 福島第一原子力発電所の建屋内で使用した当社従来機種との比較。

新装置の概要
装置名 ポータブルガンマカメラ
重量 9.8kg
外形寸法 380(L)×110(W)×241(H)mm
電源 AC100V/バッテリー
バッテリー駆動時間 3時間
放射線センサ 半導体検出素子(128個)
撮影範囲 視野角:60°
.......... "

コメント続き
 しな研で、放射線の測定器を扱うなど、3.11以前は考えてもみませんでした。私も10月の末に太陽電池の設置を南相馬で行うプロジェクトに参加し、屋外のテントで6日間生活するのにあたって、簡易の積算線量計を持参しました。現地で、他の二人の線量計などと比較したり、いくつかの装置であちこち測定してみました。本当に、核汚染の濃度は一様ではなくまだらに汚染されていました。これを面的に把握することが必要だということを、強く感じました。日本は、すでに汚染地帯、特に東日本に存在するホットスポットのことを考えれば、子供たち、これから子供を育てる世代のためにも的確で長期にわたる観測と正確で迅速な情報公開を自治体と国に求めていかなくてはなりません。大変な時代になってしまったことを肝に銘じましょう。(2t)

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2011/09/06

NTTドコモ、日本電気、マイファーム、東日本大震災により被害を受けた農地復興支援を開始。塩害土壌改良材と各種センサーネットワークを活用

 NTTドコモ、日本電気とマイファームは、東日本大震災により塩害を受けた農地の復興に向けた業務提携を発表しました。 マイファームが新たに開発した塩分を分解する微生物を活用した塩害土壌改良材と、ドコモおよびNECが農地に設置する、環境センサーネットワーク対応のセンサーにより、降雨量や土壌の塩分濃度等を計測し、本改良材の効果測定を行うということです。測定されたデータは、NECのクラウドサーバに送信・蓄積されます。そして、本改良材の販売時に塩害を受けた農場にデーターは無償で提供され、同改良材の普及に向け活用されるということです。

プレスリリース / NTTドコモ、2011年8月25日
東日本大震災により塩害を受けた農地の復興に向けた業務提携について

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-----image(塩害を受けた農地への観測センサーの設置イメージ) : 同リリースより

" 塩害土壌改良材と各種センサーネットワークを活用して農地復興を支援
 株式会社マイファーム(本社:京都府京都市、以下マイファーム)とNTTドコモ(以下ドコモ)、日本電気株式会社(本社:東京都港区、以下NEC)は、東日本大震災の津波により塩害を受けた農地の復興支援事業に関して、業務提携を行うことに、本日合意をいたしました。

業務提携の趣旨
 2011年3月11日に発生した東日本大震災の影響の津波による塩害により、東北地方の太平洋沿岸の多くの農地では耕作が出来ない状態となっております。
 そこで、3社はマイファームの有する塩害除去の技術と、ドコモやNECが有する各種センサー活用のノウハウを活かすことにより、塩害を受けた農地の復興に貢献してまいります。

業務提携の内容
 塩害土壌改良材による農地の再生
 マイファームが新たに開発した塩分を分解する微生物を活用した塩害土壌改良材 1 は塩害を受けた土壌に混ぜこむことで、農地を再生することができる土壌改良材です。今回の業務提携により、3社は本改良材の普及に向けた取組みを行ってまいります。なお、本改良材はマイファームにて生産を行い、マイファームは自らが支援する東北の農家の農地再生を行います。また、塩害を受けた農家などに対して土壌改良材の販売を2011年9月から開始する予定です。

環境・農地用センサーによる効果測定
ドコモおよびNECはマイファームが支援する塩害を受けた農地にドコモの環境センサーネットワーク 2 のセンサーおよびNECの農地用センサー 3 を設置いたします。各センサーにより降雨量や土壌の塩分濃度等を計測し、NECのM2M(Machine to Machine)サービス基盤を活用して、本改良材の効果測定を行います。測定されたデータは、本改良材の販売時に塩害を受けた農場にデータを無償で提供することで、本改良材の普及に向け活用してまいります。
3社は、一日も早い被災地の農業の復興に向けて、活動してまいります。

1 マイファームが震災後に新たに開発した、塩分を除去する微生物および数種類の土壌改良材を配合して開発した天然の土壌改良材です。
2 全国のロケーション約2,500カ所に、降雨量など大気のデータを計測するセンサーを設置し、携帯電話ネットワークを活用し収集するネットワークです。計測データは企業や自治体へ提供しています。
3 土中の温度、水分や塩分濃度、さらに周辺の日照量、温度、湿度を計測し、その計測データをNECのクラウドサーバに送信・蓄積する機能を有します。
.......... "

関連
東日本大震災により塩害を受けた農地の復興に向けた業務提携について-----日本電気、2011年8月25日

東日本大震災により塩害を受けた農地の復興に向けた業務提携について-----マイファーム、2011年8月25日

De-Salting Northern Japan-----cleantechnica.com,September 4, 2011

コメント続き

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2011/08/01

東京大学、児玉龍彦教授の声を聞こう! 衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」について(7/27)

 7月27日の衆議院厚生労働委員会での、放射線の健康への影響について専門家から参考人質疑の内容について知ったのは、29日の早朝でした。なぜか目があいてしまい、ツイッターをなにげにチェックして、東京大学先端科学技術研究センター教授の児玉龍彦さんの参考人としての意見を見て、その内容と児玉さんの時折噴出する激しい怒りに触れ、飛び起きて16分のビデオクリップを見てしまいました。

 その後、家族に見せ、知人に紹介しました。いずれも、その内容を高く評価し、教授の怒りに大きな賛同をみせました。

 そしてこれは、除染の現場からの告発でもあります。

南相馬市職員が幼稚園除染 新プロジェクト始動-----47News,2011年7月31日

" 南相馬市は30日、東京大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦医学博士の助言指導を受け、同市原町区の石神第二幼稚園の除染作業を行った。 "

 
 すべての日本国民必見です。福島原子力発電所事故の先の見えない終息への工程と過去の全容さえわからない核汚染の深刻な被害におびえるだけでなく、国や行政に正当で、少しでも的確な処置を求めるために、必要な知識がここにあります。

 その様子は、YouTubeの動画でも紹介されていますし、以下の公式サイト、衆議院TVでも視聴できます。

衆議院TV ビデオライブラリ : 2011年7月27日 (水) 会議名 : 厚生労働委員会
 " 児玉龍彦(参考人 東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長) 開始時間 10時 00分 所要時間16分"

関連
衆議員 : 委員会ニュース / 厚生労働委員会目次 第177回国会(常会)における厚生労働委員会ニュース / 平成23年7月27日

"
1 厚生労働関係の基本施策に関する件(放射線の健康への影響)
・参考人から意見を聴取し、質疑を行いました。
(参考人)独立行政法人放射線医学総合研究所理事
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会委員 明 石 真 言君
日本学術会議副会長
東京大学名誉教授 唐 木 英 明君
長崎大学名誉教授 長 瀧 重 信君
名古屋大学名誉教授 沢 田 昭 二君
東京大学先端科学技術研究センター教授
東京大学アイソトープ総合センター長 児 玉 龍 彦君
京都大学原子炉実験所助教 今 中 哲 君 "

YouTube検索 : 児玉龍彦

「放射線の健康への影響」児玉龍彦氏(内容完全書き出し)衆議院厚生労働委員会7/27-----みんな楽しくHappy?がいい♪、2011-07-29

放射線の影響巡り参考人質疑-----NHKニュース、7月27日

児玉龍彦東大教授の意見陳述資料です-----京女Blog,2011年07月31日

参考
研究内容 : 教授 児玉 龍彦-----東京大学 先端科学技術研究センター

放射性物質の除染作業を体験 南相馬で教育関係者-----日本経済新聞、2011/7/30

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2011/06/02

テレビ 6/5 続報 放射能汚染地図(ネットワークで作る放射能汚染地図続編!) 夜10時から教育テレビ

追加情報

・Twitter GreenPost : TV:NHK【ETV特集】「続々報・ネットワークで作る放射能汚染マップ 人体汚染を食い止めろ!」8/28(日)夜10時 http://t.co/MKtXfwt #fukunp #genpatsu #nuclear #contamination #nhk

 当初のエントリーは、以下。



 私の周囲でも注目度が非常に高かった「ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図
~福島原発事故から2か月~
」の続編が早々と放送されます。今回のタイトルは、「続報 放射能汚染地図」です。

 この日本で生きて行くので、必ず見ます。

テレビ / NHK教育、2011年6月5日(日)午後10時から教育テレビ
【ETV特集】「続報 放射能汚染地図」6/5(日)夜10時より

" ETV特集 『ネットワークでつくる放射能汚染地図 ~福島原発事故から2か月~』(5月15日放送)では、福島第一原発正門から1キロ地点の住宅地の一画の土壌を科学者の木村真三氏が採取。サンプルは、プルトニウムの有無を調べるため放射線解析の第一人者、金沢大学の山本政儀教授のもとに送られた。
番組放送後、結果を知りたいという問い合わせが殺到したが、この度ようやく解析結果が出る見通しとなった。果たしてプルトニウムは検出されるのか?
さらに、木村氏のその後の調査で、計画的避難区域や緊急時避難準備区域から外れた福島県南部のいわき市で新たなホットスポットが発見され、その実態が序々に明らかになってきた。
新たにわかった汚染の実態を続報として伝える。
.......... "

関連エントリー
テレビ 5/20 ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月-NHK総合午前1:30から再放送決定!-----しなやかな技術研究会、2011/05/18

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2011/05/18

テレビ 5/20 ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月-NHK総合午前1:30から再放送決定!


・Twitter GreenPost : TV:NHK【ETV特集】「続々報・ネットワークで作る放射能汚染マップ 人体汚染を食い止めろ!」8/28(日)夜10時 http://t.co/MKtXfwt #fukunp #genpatsu #nuclear #contamination #nhk

テレビ 6/5 続報 放射能汚染地図(ネットワークで作る放射能汚染地図続編!) 夜10時から教育テレビ-----しなやかな技術研究会、2011/06/02

・Twitter greenpost : テレビ 5/28 (土) 再々放送決定! ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月-NHK教育午後3時から  http://bit.ly/lmnnc1 Via- http://bit.ly/lZUjpo #fukunp #radiation #nuclear


 NHKの取材スタッフが命がけともいえる取材を行い、今回の福島原子力発電所事故による核汚染の実態について、貴重な番組を仕上げてくれました。ETV特集で2011年5月15日の夜10時から教育テレビで放送され、多くの反響をもたらしてくれた番組の再放送です。再放送は、NHK 総合で5月20日(金)午前1:30~午前3:02(92分)です。真夜中ですが、今私たちがおかれている状況、福島県やその近県だけでなく、300km圏内で暮らす人にとってはもちろん、全員必見の番組だと思います。
 
ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」(2011年5月15日夜10時)

Nhketvfukunp
-----image : 上記サイト

" 福島原発事故は、周辺地域に未曾有(みぞう)の放射能災害を引き起こした。時間経過とともに拡大する避難エリア。住民たちが自分たちの村や町に、いつになったら帰れるのか、その展望は全く見えない。いま住民たちが求めているのは、被曝(ひばく)による人体影響と、今後の土壌汚染への対策を、客観的かつ冷静に考えてゆくための基礎となるデータ・放射能汚染地図である。
......... "

関連
再放送の情報 : ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」

" チャンネル :総合
放送日 :2011年 5月20日(金)
放送時間 :午前1:30~午前3:02(92分)
ジャンル :ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養>社会・時事
ドキュメンタリー/教養>文学・文芸

番組内容
 番組では福島原発事故発生の直後から、第一線で活躍する科学者たちとともに、詳細な放射能汚染地図を作成してきた。調査プロセスの中で出会った人々の混乱と苦悩を伝える。
......... "

コメント
 これは、警告でも告発のためのドキュメンタリーではありません。ただ、汚染地帯に福島原子力発電所事故直後から入り、身の危険を顧みず、ただ測定し、サンプルの土壌を集め、それらを全国の放射線の研究者たちが、分析し国とは別の独自のネットワークで放射能汚染地図をつくりあげていく過程が淡々と描かれていきます。その過程で、20km、30km圏の内外、福島市の状況まで、そこに存在する被災者のみなさん。牛、鶏、犬などの姿が映し出されるのです。その姿に息を何度も呑みました。
 そしてこの映像が、世界で有名になってしまった"FUKUSHIMA"の、今も、そしてこれからも続く現実であることに突然気づき言葉を失いました。通常のニュースや圧倒的な情報により鈍感になってきていた頭に、電撃が走りました。やがて、これは"FUKUSHIMA"だけでなく"TOKYO"や"NIHON"、そして世界全体の問題であるといまさらながらに厳しい現時を思い知りました。

 このドキュメンタリーは、おそるべき警告と告発の番組ともなりうる力を得ました。
 ただお願いします。見てください。必見です。

 その後は、NHKのビデオデマンドでも見ることができるようです。

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2011/05/10

風をみるとき! 台風1号 アイレー発生中

 台風1号 アイレーは、12日にも熱帯低気圧に変わり消滅しそうです。しな研では毎年、気象庁、国立情報学研究所のデジタル台風などで、台風情報を収集しています。天気が仕事に直結する情報だからということもありますし、昔から興味の対象だったからです。

 国立情報学研究所の台風情報ポータルサイトソーシャル台風の、タイフーンが来たらツイフーンという、Twitterを使った参加型メディアによる台風情報も提供されていますので、より興味深く実用的な台風情報の収集に利用していきたいと思います。

関連
ソーシャル台風
Socialtyhoon
-----image : 上記サイト

twiphoon ツイフーン

・Twitter twiphoon : お久しぶりです。なんと4524時間ぶりの登場です!今年もフォローや返信など、よろしくお願いします。なお今シーズンから、台風ハッシュタグに加えて、#twiphoon ハッシュタグもテスト中です。(May 7th)

台風空想 / 台風1号

Tyhoonimagination
-----image : 上記サイト

台風情報サイト
気象庁台風情報

デジタル台風

 そして、今年は福島原子力発電所の事故により、さらに積極的に天気や風の情報を収集する必要がでてきてしまいました。本来、風の状況よりも核汚染の拡がりを海外のサイトのように積極的に開示してほしいところですが、わかりやすい情報はいまだ供されていません。当分、風の動きをみながら、自分で判断していく必要がありそうです。デジタル台風版の2011年3月 東北地方太平洋沖地震関連情報において、福島第一原発周辺の風向・風速などの情報提供が3月22日より行われています。

 核汚染という3.11以前には考えられなかった目的のために風や天気の情報に対する関心を高める必要があることは、不幸なことです。しかし、特定の風向きのその日にひどく汚染されることがある懸念は日々高まっています。こうした情報収集にもまずは、慣れることも必要かもしれません。(t_t)

デジタル台風、3月22日より地震関連情報提供開始(福島第一原発周辺の風向・風速など)-----crisis311,2011/04/25

関連
福島第一原発周辺の風向きマップ(Google Mapsタイリング版)

Fukushimawinddtyhoon
-----image : 上記サイト

・Twitter wind_f1 : 【GPV風向】 5月10日0時のデータによると、福島第一原発の周辺では、10日0時は南南西の風、10日6時は南の風、10日12時は西の風、10日18時は北西の風、11日0時は北西の風となるでしょう。 http://goo.gl/gzPmR #genpatsu(福島第一原発周辺の風向き情報)-----wind_f1_en-英語

風況参考
Weather Report : 風向関係

参考エントリー
東京は、どれぐらいの危機に長期間さらされるのだろうか? オーストリア気象局ZAMGの放射性物質の拡散予想-----crisis311,2011/03/30

-----crisis311,2011/03/23

追加情報

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2011/04/07

官邸発モニタリングデーター。そして、福島原子力発電所事故、核汚染拡大の危機に対応するアメリカ

 まずは、官邸が発表しているモニタリングデーターは、こんな感じです。福島第一原発から北西方向に、福島市方向にびっくりするくらい大きな数字がでているのは、これまでさまざまな報道で、北西方向の特に高濃度の核汚染にさらされ続けている場所、ホットスポットが出現していると主張されている内容と同じ傾向を示しています。この記事を書いている時点で、4月6日 6:00~18:00の間の”最高値”がμSV/時間の値で掲示されています。

 

首相官邸 : 放射線モニタリングデータについて

 

Map201104061900s  
-----image : 同サイトより「福島第一原発周辺のモニタリングデーター(4月6日 6:00~18:00)」より
/ 福島原子力発電所周辺の放射線モニタリングデータ - 福島第1及び第2原子力発電所周辺のモニタリングカーを用いた固定測定点における空間線量率の測定結果(地図)(再掲)
 問題は自然放射線やレントゲンと比較されるなど、影響を軽微なものと扱うような誘導がされ続けていることです。その地点がどれだけ核汚染にさらされているかの、タイムラインにそった、積算値が示されるべきです。さらに、30km圏内にとどまるすべての人に放射線量の積算値(被曝量?)を示してくれる個別の計測器さえ配られていない(または、データーが集められ解析されず、データーがストックされないか、されていてもまった公開されない。)ことです。これでは、その地点の汚染度、個人の汚染度の「ヒント」がみられないのです。

 

 それを、日本をも上回る測点のデーターをもって、世界に公開し、核汚染に関する人材を派遣している国があります。
 いわずと知れたアメリカです。アメリカエネルギー省の関連サイトに4月4日に公開された情報は、誰でも閲覧でき、下のようにブログで閲覧できる”サービス”まで提供されています。

 

The Situation in Japan (Updated 04/04/11) |-----DOE Blog

 

  まず、下のスライドショーをみてください。これは、アメリカエネルギー省の公式の福島原子力発電所事故に対応した最新の核汚染の広がりを「世界にむけて」知らせる試みだといえるでしょう。

 

 

関連
U.S. Department of Energy Releases Radiation Monitoring Data from Fukushima Area-----March 22, 2011,U.S. Department of Energy Releases

" Today the U.S. Department of Energy released data recorded from its Aerial Monitoring System as well as ground detectors deployed along with its Consequence Management Response Teams. The information has also been shared with the government of Japan as part of the United States' ongoing efforts to support Japan with the recovery and response effort.

 

On March 15, 33 experts from the Department's National Nuclear Security Administration (NNSA) arrived in Japan along with more than 17,200 pounds of equipment. After initial deployments at U.S. consulates and military installations in Japan, these teams have utilized their unique skills, expertise and equipment to help assess, survey, monitor and sample areas for radiation. The 33 team members joined another six DOE personnel already in Japan.

 

Since arriving in Japan, NNSA teams have collected and analyzed data gathered from more than 40 hours of flights aboard Department of Defense aircraft and thousands of ground monitoring points.

 

That data has been collected, analyzed and posted on the Department's website at www.energy.gov/japan2011. Consistent with the President's commitment to share important information related to health and safety with the public, the Department will seek to update the data posted on its website daily.

 

For more information about NNSA's emergency response capabilities, visit www.nnsa.doe.gov.
Download the Data
UPDATE: Download the Data (3/25)
UPDATE: Download the Data (3/29)
UPDATE: Download the Date (04/04)-----AMS_Data_April_4__v1.pptx Google Doc版 .......... "

 

 アメリカが公開した”核汚染地図”の単位は、mR/時間。ミリレントゲン/時間という単位で、日本の計測値の単位、μSV/時間に換算するには10倍すればいいことになります。

 

1mR/hr = 10 μSv/時間 (左がただしい! すみません。上の解説まではあっていたのですが、、、、訂正します。)

 

Data_april_4__v1_pptx ----image : 上記リリース「AMS_Data_April_4__v1.pptx」P.4より

 

 日本の発表よりも広範囲のデーターの”範囲”が把握できします。NHKの報道などによると、日本政府は、20キロ内でも放射線量測定は、4月3日にこの報道まで、公式には測定がされていなかったというのですから、驚きです。

 

20キロ内でも放射線量測定-----NHKニュース、4月3日 5時4分

" 福島第一原子力発電所の周辺での放射性物質の拡散状況について、政府と東京電力は、これまで調査を行っていなかった、原発から半径20キロ以内の地域についても、新たに大気中の放射線量の測定を始めました "

 

 そして、問題は積算値。何が放射線を浴びた具体的な時間経過とともに、増える量が知りたいのです。この核汚染は長期化します。友人たちもこの救援活動に参加していますし、友人で30km圏のすぐ外側で作物を作っていた家族もいます。(今は避難しています。)
 国民の健康に関する情報。すぐに把握できないのなら、該当する地域に積算値が記録できる計測器をすぐにでもはかり、可能ならば、位置も記録すべきです。専門外ですが、この技術、計測のしくみなんとかしてください。(t_t)

 

関連
米国にせっつかれて福島第一原発20キロ圏内でようやく放射線測定始まる-----極東ブログ、2011.04.03

 

 

東日本大震災:福島第1原発事故 米専門部隊、始動へ 放射能汚染の現場、初体験-----毎日.jp2011年4月7日

 

U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant------ NYTimes.com,April 5, 2011

 

気象庁 : 環境緊急対応地区特別気象センターについて

" 当庁は、環境緊急対応(Environmental Emergency Response: EER)地区特別気象センター(Regional Specialized Meteorological Center: RSMC)として、原子力発電所の事故等発生時に、国際原子力機関(IAEA)の要請に応じて、大気中に放出された有害物質の拡散予測情報を提供しています。 "

 

参考
福島県内 1,600 箇所の放射線量を可視化してみた-----宇宙線実験の覚え書き、2011-04-11
"Share photos on twitter with Twitpic"

 

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