2012/05/11

東京都、電力緊急対策として住宅用蓄電システムの補助事業の受付を開始

 東京都は、電力緊急対策として住宅用蓄電システムの補助事業の受付を開始すると発表しました。これは、東京都がこれまで実施してしてきた、平成23年5月27日策定の「東京都電力対策緊急プログラム」に、家庭の電力不足への対応及び防災機能の強化を図るために追加で設定されたものです。
 補助要件としては、国が実施する定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業における補助対象機器として認定されたシステム利用する必要があります。そして、都内に新規に設置された住宅用蓄電システム(戸建・集合、個人・法人等を含む)が対象となります。

 定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業における補助対象機器の数は、まだ少なく社としては、平成24年3月30日時点で、ソニー、パナソニック、エリ-パワ-の3社、7システムしか発表されていません。最近、さまざまな”家庭用蓄電システム”が発売されるような状況ですが、補助を受けるならば、対象機器かどうかについては、まめにチェックし該当機器を利用する必要があります。

平成23年度 定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金> 補助対象機器一覧-----環境共創イニシアチブ リチウムイオン蓄電池補助金事務局リスト(平成24年3月30日(金)更新に確認した内容です)

 あとは、今後こうした高価な機器を導入し利用するユーザーが、実際に省エネや停電時にどれぐらい活用し、効果があったのかについて、検証していく仕事も東京都にお願いしたいところです。

 医療、通信、映像、たまに冷蔵庫などの電力を絶対に確保したいという人が結構な数に上ると言われています。実際、小社は販売をしていないにも係わらず、問い合わせがありました。そのため、この補助の対象とは別にリストを作って、どんな機器があるのか、調べてみました。下の参考エントリーをご覧いただき、チェックしてみてください。補助対象機器が増えると考えますが、選定条件も知りたいところです。

プレスリリース / 東京都環境局、東京都環境公社、平成24年5月7日
電力緊急対策 住宅用蓄電システムの補助事業の受付を開始します

20m57500_01
-----image(”4 事業スキーム”) : 同リリースより

" 東京都では、平成23年5月27日策定の「東京都電力対策緊急プログラム」を踏まえ、家庭の電力不足への対応及び防災機能の強化を図るために、家庭における創エネルギー機器(太陽光発電システム、太陽熱利用システム、ガスコージェネレーションシステム)の導入補助を実施しています(http://www.tokyo-co2down.jp/sou-energy/)。

 このたび、東京都は、公益財団法人東京都環境公社と連携し、新たに蓄電システムの補助事業の受付を開始しますのでお知らせします。

1 受付開始
 平成24年5月8日(平成25年3月31日まで実施予定)

2 主な補助対象要件
 国が実施する定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業における補助対象機器として認められており、かつ都内に新規に設置された住宅用蓄電システム(戸建・集合、個人・法人等を含む)

3 補助金の単価
 定格出力1キロワットあたり10万円
.......... "

関連
東京都地球温暖化防止活動センター  : 東京都住宅用創エネルギー機器等導入促進事業(愛称:クール・ネット東京) 創エネルギー補助金担当
/ 蓄電システム

" .......... 事業概要
1.事業期間
平成24年度

2.主な補助対象要件
都内に住宅用蓄電システムを新規に設置された方 (戸建・集合、個人・法人を含む)

3.補助対象システム及び補助単価
対象システム 住宅用蓄電システム
補助単価 100,000円/kW

4.補助額の上限
対象システム 住宅用蓄電システム
戸建住宅で充電した電力を使用する場合 50万円
集合住宅で充電した電力を使用する場合 50万円(対象システムが各戸に設置される場合) 50万円に当該集合住宅の総戸数を乗じて得た額(対象システムが各戸に設置される場合を除く)

※ ただし、国及び区市町村等の補助金も併せて申請する場合は、補助対象経費から対象システムに対し、別途国等並びに公社が交付する補助金その他の給付金の額を控除した額又は上記金額のいずれか小さい額が上限となります。

5.事業の流れ
.......... "

参考
事業者向けはこちら

東京都
東京都中小企業振興公社 : 自家発電設備導入費用助成事業のご案内
- 電力確保に努める中小企業の皆様へ自家発電・蓄電池導入を支援します! 平成23年度緊急対策事業 中小企業向け電力自給型経営促進支援事業 電力自給型経営の実践を一層促進します-----東京都産業労働局、平成24年2月7日


環境共創イニシアチブ リチウムイオン蓄電池補助金事務局 : 定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金
- 定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金の一般申請開始のお知らせ-----経済産業省、平成24年3月30日

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2012/04/13

日立と日立産機、レアアースを用いずに最高水準の11kW高効率永久磁石同期モーターを開発

 日立と日立産機は、モーターの心臓部である鉄心に鉄基アモルファス金属を採用し、ネオジウム、ディスプロシウムなどレアアースを用いずに、最高水準のエネルギー効率の産業用11kW高効率永久磁石同期モーターを開発したと発表しました。
 両社は、2008年にレアアースを用いないモーターの基礎技術を確立。今回、さらなる大容量化と高効率化を図るため、構造の最適化や鉄心の損失低減などの応用技術を開発し、中型容量クラスである11kWモーターへの適用を実現。今回開発したモーターは、従来モーターの体格以下で国際電気標準会議(以下、IEC)の効率ガイドラインの最高水準であるIE4に適合するエネルギー効率約93%を達成したということです。今後はさらに技術開発を進め、2014年度に製品化をする予定です。

プレスリリース / 2012年4月11日
レアアースを用いない産業用11kW高効率永久磁石同期モーターを開発

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-----image : 同リリースより

" 従来のモーター体格以下でIE4クラスの高効率規格を実現

株式会社日立製作所(略)は、このたび、株式会社日立産機システム(略)と共同で、モーターの心臓部である鉄心に鉄基アモルファス金属*1を採用することで、レアアース(ネオジウム、ディスプロシウム)を含んだ磁石を用いない、11kW高効率永久磁石同期モーターを開発しました。
日立と日立産機は、2008年にレアアースを用いないモーターの基礎技術を確立していましたが、さらなる大容量化と高効率化を図るため、構造の最適化や鉄心の損失低減などの応用技術を開発し、中型容量クラスである11kWモーターへの適用を実現しました。今回開発したモーターは、従来モーターの体格以下で国際電気標準会議(以下、IEC)の効率ガイドラインの最高水準であるIE4*2に適合するエネルギー効率約93%を達成しました。今後はさらに技術開発を進め、2014年度に製品化をする予定です。
本技術の一部は独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「希少金属代替・削減技術実用化開発助成事業」を受けて開発したものです。
..........
開発技術の詳細
(1) ダブルローター型アキシャルギャップモーターの大容量化技術
フェライト磁石の実装量を高めて磁石の磁気エネルギーを大幅に高められるダブルローター型アキシャルギャップモーターを採用するために、大きなトルクと遠心力に耐えられる高強度なステーター、ローター構造を開発しました。これにより、産業用で利用される電力消費の大きい中型容量クラスの11kWモーターの効率向上とレアアースを含んだ磁石を用いないモーターの開発を実現しました。

(2) 鉄心の損失を低減する「積層型鉄心構造」技術
従来モーターに使用されている電磁鋼板の約1/10の低損失特性を有する鉄基アモルファス金属などの低損失材料をモーターのステーター鉄心に利用する「積層型鉄心構造」、および、その製造技術を開発しました。これにより、従来鉄基アモルファス金属などの低損失材料の加工劣化性*3などを改善し低損失な鉄心を比較的容易に製造することが可能となりました。

(3) モーター最適設計技術
フェライト磁石ローターやアモルファス積層型鉄心の各種特性を分析し、その特性を考慮したダブルローター型アキシャルギャップモーター用の三次元磁界解析技術、三次元熱解析技術を開発し、11kW容量の産業用永久磁石同期モーターを設計・試作評価を行ない、モーターの高効率化を検証しました。その結果、モーターの体格は従来のモーター以下としながらIECガイドラインで示されているIE4に適合する高効率化を実現しました。

*1アモルファス金属 : 急冷凝固プロセスにより製作された金属で, 通常の結晶材料に比べてユニークな特性を有した金属となる。
*2IE4 : IECのIEC60034-31で示されているモーターのエネルギー効率ガイドラインで現在最も高いもの。
*3加工劣化性 : 鉄心材料にプレス加工,曲げ加工などの影響によって材料内に残留応力が発生して損失を増加させる。一般的に損失の低いものほど劣化が大きいといわれる。
.......... "

[ カテゴリー : Clipping ]



2012 4月のクリッピング

クリッピング 2012

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2012/03/29

シムドライブ SIM-Drive、次世代電気自動車No.2モデル SIM-WIL を公開。一充電航続距離351km (35.1kWhリチウムイオン!)

 2009年に設立された慶應義塾大学発のユニークなベンチャー企業としてしられるシムドライブ SIM-Drive社が、次世代電気自動車No.2モデル SIM-WIL を公開しました。次世代電気自動車の先行開発車No.1の SIM-LEIの公開は、2011年5月でした。1年もたたずに、新モデルを公開とは驚きです。

 今回の、量産モデル前の先行開発車No.2となる、SIM-WILの主な仕様は、

 ”全長/全幅/全高 4150mm/1715mm/1550mm
 定員 5名
 重量 1580kg
 最高速度 180km/h
 リチウムイオン蓄電池容量 35.1kWh(リチウムイオン電池)
 一充電航続距離(JC08モード)351km
 充電時間 3h(CHAdeMO)、12h(200V)”

 そして、2011年5月発表のの量産モデル前の先行開発車No.1の SIM-LEIの仕様は、
 
 ”全長/全幅/全高 4700mm/1600mm/1550mm
 定員 4名
 重量 1650kg
 最高速度 150km/h
 蓄電池容量 24.9kWh
 一充電航続距離(JC08モード)333km ”

 両車ともダイレクトドライブのインホィールモーターで駆動し、高い加速性能を持っている点が共通です。No.2 SIM-WILは、より車として量産車に近づいてきていることを感じさせてくれます。
 搭載されているリチウムイオン蓄電池容量 35.1kWhを満充電で、一充電航続距離(JC08モード)351km! 10km-1kWhが見事な数字合わせで性能をアピールしてくれます。

そして、先行開発車事業第3号への取り組みも開始したということです。量産車に向けてのメーカー選び、体制作りに向けて動きだしていきそうです。

プレスリリース / SIM-Drive,2012-03-28
先行開発車第2号 351kmの航続距離と今までにない車内空間を実現

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-----image(”上-SIM-WILの外観、下-SIM-WILのインテリア”) : 同リリースより-----
Simwilin

" 量産に向けての信頼性向上とさまざまな車種展開性を実現

高い技術力とオープンソースの新しいビジネスモデルで電気自動車の普及を目的とする株式会社SIM-Drive(略)は、2011年1月より約1年の期間で先行開発車事業第2号を行って参りました。この度、本事業の成果である「SIM-WIL」(表1)が完成しました。

Simwiltb1
-----image : 同リリースより

 本事業は、2014年頃に量産化が出来ればと願う電気自動車の先行開発車の試作を行うことを目的とし、将来、電気自動車ビジネスに参入を意図している34機関(表2)からの参加を頂きました。

Simwiltb2
-----image : 同リリースより

 「SIM-WIL」は、1号車の「SIM-LEI」で実現した航続距離300㎞以上はもちろん、将来量産した時の信頼性と電気自動車の魅力をより多く発信するため車種展開することを目標に開発してまいりました。また同時に自動車の普及に欠かせない、加速感、乗り心地、居住性に関しても新しい次元の車輌となっております。

 「SIM-WIL」は株式会社SIM-Driveの基本技術であるダイレクトドライブ方式インホイールモーターとコンポーネントビルトイン式フレームを採用したうえで、下記の特徴があります。
1. 一充電航続距離351kmの達成。
2. 小型車の外形サイズ(Bセグメント)で大型車(Eセグメント)に相当する車室の達成。
3. 0→100㎞/hの加速性は5.4秒と中級レベルのスポーツカーに匹敵。

さらに次の特記すべき内容を含んでおります。
1. 参加機関からの技術を実車に47種類採用。
2. スティールモノコックとスティールスペースフレームを組み合わせたボディ。
3. 長いホイールベースを持ちながら5.4mの最小回転半径を実現。
.......... "

関連
先行開発車事業第3号:26の参加機関を集めて始動-----SIM-Drive,2012-03-28

SIM WILのプレゼンテーション

(amigoken01, 2012/03/28)

シムドライブ、EV試作2号車が完成/神奈川新聞(カナロコ)

(kanaloco,2012/03/28)

関連エントリー
シムドライブ SIM-Drive、次世代電気自動車No.2モデル SIM-WILの走り!-----再生可能エネルギー GreenPost,2012-04-05

シムドライブ SIM-Drive、次世代電気自動車の先行開発車 SIM-LEI を公開。一充電航続距離333km達成-----しなやかな技術研究会、2011/05/24

シムドライブ SIM-Drive情報 / おまとめサイト-----自然エネルギー、2012/03/29

エリーパワー & エリーカ情報 / おまとめサイト-----自然エネルギー、2009/07/31

おすすめエントリー

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2011/10/24

NEC、マンガン系リチウムイオン二次電池において、寿命を従来比2倍以上に向上する技術を開発

NECは、家庭用から産業用まで幅広く利用されることが期待される、マンガン系リチウムイオン二次電池において、寿命を従来比2倍以上に向上する技術を開発したと発表しました。発表によると、充電可能な容量が初期の70%に低下するまでの年数で従来の約5年から約13年、同50%では約15年から約33年となり、2倍以上(いずれも同社比)の長寿命化を実現したということです。

 家庭用のHEMS、事業所用のBEMS、そして電力の分野において、高性能大容量、そして安価な蓄電池が求められています。国内でも、さまざまな技術が開発されています。
 身近なシステムとしては、家庭用のエネルギーマネージメントシステム、HEMSの分野があります。一般家庭にどれくらいの量の蓄電池がどれくらいの数普及するのか? さまざまな予想があります。すごく気になる分野です。

プレスリリース / NEC、2011年10月17日
NEC、寿命を従来比2倍以上に向上する マンガン系リチウムイオン二次電池技術を開発

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-----image(”開発したリチウムイオン二次電池”) : 同リリースより

" 家庭向けや電力系統向けなど、定置用蓄電池での適用へ
開発したリチウムイオン二次電池
NECは、マンガン系リチウムイオン二次電池において、寿命を従来比2倍以上に向上する技術を開発しました(注1)。

 本技術は、新開発の添加剤を電池の構成要素である電解液に加え、従来のマンガン系正極/炭素負極の電極と組み合わせるものです。
 本技術を利用して、容量3.7Ahの積層ラミネート電池(65Wh/kg)を試作し、一般的な家庭のエネルギー消費パターン(注2)に基づいて寿命予測を行いました。その結果、充電可能な容量が初期の70%に低下するまでの年数が、従来の約5年から約13年、同50%では約15年から約33年となり、2倍以上の長寿命化を実現しました。

..........開発した電池技術は、家庭やビルへの設置だけでなく、より高い耐久性が要求される電力系統の安定化を目的とした大規模蓄電システムへの利用にも適しています。

このたび開発した電池は、添加剤に独自の有機硫黄化合物を用いることで、一回の充放電で電極上へ強固な保護膜を形成し、溶媒の分解を抑制する事が可能です。開発した電解液の基礎評価(注3)を行なったところ、抵抗上昇を従来比1/2以下、サイクル寿命を従来比1.5倍~3倍とし、繰り返し充放電による容量の低下を大幅に抑えました。
また、試作した電池を用いて耐久性評価実験(注4)を行ったところ、23,500サイクル(連続4年以上)の充放電を行い初期容量の83%(25℃)を維持することを実証しました。

このたび開発した電池の基盤技術は、平成23年度7月より開始している、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクト「安全・低コスト大規模蓄電システム技術開発(大規模蓄電システムを想定したMn系リチウムイオン電池の安全・長寿命化基盤技術開発)」に利用する予定です。
..........
なおNECは、このたびの成果に基づいて行なった電池の寿命予測について、本年10月17日から20日まで東京都で開催される「第52回電池討論会」において、18日に発表します。

(注1)
当社比。電解液に従来の市販品を利用した電池との比較。
(注2)
(社)日本建築学会「住宅内のエネルギー消費量に関する調査研究委員会」
関東戸建04、2003/10/01~2003/10/06期間中各時刻における総電力使用量の平均値を算出。
http://tkkankyo.eng.niigata-u.ac.jp/HP/HP/database/japan2/index.htm
(注3)
18650型円筒セル、2320型コインセル、三極式セルなど、実験室レベルでの評価。
保存試験とサイクル試験は18650円筒セルで実施。
(注4)
容量3.7Ahの積層ラミネートセルで実施。25℃、45℃、55℃でのサイクル試験(1時間でフル充電、1時間でフル放電)による容量維持率および抵抗上昇。同温度での保存試験(充電状態、SOC:60%)による容量、抵抗上昇などを総合的に評価。
.......... "

関連
自動車用高性能リチウムイオン二次電池の電極を量産開始-----NEC,2010年7月23日

NECエナジーデバイス

NEC : 次世代リチウムイオン二次電池

高い安全性と環境に対応した大容量リチウムイオン二次電池-----NEC技報-Vol.62(2009年)-No.3(9月)

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2011/10/19

大阪大学、森田靖らの研究グループは、石油から作り出した有機物質を利用し、2倍の放電容量のリチウムイオン電池を開発

 大阪大学大学院 理学研究科化学専攻 物性有機化学研究室 森田靖准教授研究グループと大阪市立大学大学院理学研究科の工位武治特任教授・佐藤和信教授の研究グループとの共同研究により、有機分子を用いたテーラーメード設計によるバッテリーの開発に成功したとの報道、発表がありました。研究成果は、2011年10月16日付け、Nature Materials 電子版に公開されました。
 利用された有機物質は、石油から作り出した「臭化トリオキソトリアンギュレン」で、これまでは資源量的な問題やコストが問題視されてきたリチウムイオン蓄電池に、安価で軽量化を図れる可能性のある研究として注目されそうです。

大阪大学大学院 理学研究科化学専攻 物性有機化学研究室 森田靖准教授研究グループ / topics

" Nature Materials 誌に論文掲載!!
安定開殻有機分子であるトリオキソトリアンギュレン(TOT)誘導体を正極活物質に用いた「有機分子スピンバッテリー」に 関する論文が、2011年10月17日、Nature Materials 電子版に Letters として公開されました。
TOTが有する 1 個のSOMOと 2 個の縮重したLUMOに由来する 4 段階の可逆なレドックス能を充放電に利用することにより、 既存のリチウムイオン電池の 2 倍の放電容量を実現し、さらにTOTへの臭素置換基の導入により、 リチウムイオン電池の 1.3 倍の放電容量と、出力電圧の向上、そしてサイクル特性を向上させ、 有機分子を用いたテーラーメード設計によるバッテリーの開発に成功したことが特筆すべき点です。
.......... "

関連
Organic tailored batteries materials using stable open-shell molecules with degenerate frontier orbitals-----nature.com,16 October 2011

レアメタル使わない電池開発-----NHKニュース、10月17日

" .....リチウムイオン電池を、価格の変動が大きいレアメタルの一種、コバルトを使わず作り出すことに、大阪大学などの研究グループが成功.....石油から作り出した「臭化トリオキソトリアンギュレン」という有機物質に着目し、コバルトの代わりに使ったところ、従来の2倍近い電気を蓄えられるリチウムイオン電池ができた..... "

阪大、容量1.3倍のリチウムイオン電池を試作-----日刊工業新聞、2011年10月17日

".....レアメタル(希少金属)を使わないため低コストで高性能なリチウムイオン電池の実現につながる可能性..... "

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2011/09/30

イベント 10/12-14 電気自動車開発技術展(EVEX)2011 & クリーン発電&スマートグリッドフェア

-----イベント案内のサイトより-----

" 電気自動車開発技術展(EVEX)2011
Electric Vehicle Development Technology Exhibition 2011
日時 2011年10月12日 水曜日 ~ 14日 金曜日 10:00-17:00
会場 パシフィコ横浜 展示ホール、アネックスホール
 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
主催 電気自動車開発技術展(EVEX)実行委員会
共催 電気自動車普及協議会(APEV)
後援 経済産業省、環境省、国土交通省 関東運輸局、神奈川県、横浜市、日本貿易振興機構(ジェトロ)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) (順不同)
特別協賛 一般社団法人 日本自動車工業会、社団法人 日本自動車部品工業会 (順不同)
企画・運営:アテックス株式会社
協賛 化成品工業協会、産業技術総合研究所 他
入場料 2,000 円(税込) ※招待券持参者・Web 事前登録者は無料
.......... "

-----イベント案内のサイト2より-----

" クリーン発電&スマートグリッドフェア(CSF)2011
日時 2011年10月12日 水曜日 ~ 14日 金曜日 10:00-17:00
会場 パシフィコ横浜 展示ホール、アネックスホール
 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
主催 クリーン発電&スマートグリッドフェア実行委員会
後援 経済産業省、環境省、総務省、神奈川県、横浜市、日本貿易振興機構(ジェトロ)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) (順不同)
特別協賛 電力技術懇談会、次世代電力ネットワーク研究会(事務局:財団法人 エネルギー総合工学研究所)
共 催 アテックス
協 賛 エネルギー・資源学会、 エネルギー総合工学研究所、産業技術総合研究所、他
入場料 2,000 円(税込) ※招待券持参者・Web 事前登録者は無料
.......... "

 詳細、お問い合わせは、イベント案内のサイト-電気自動車開発技術展(EVEX)2011およびイベント案内のサイト-クリーン発電&スマートグリッドフェア(CSF)2011をご覧ください。

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2011/09/22

イベント 10/16-23 2011 Veolia World Solar Challenge ワールド・ソーラーチャレンジ ダーウィン-アデレード

 オーストラリアのダーウィンからアデレードまで、約3,000kmをソーラーカーで走るWorld Solar Challenge ワールド・ソーラーチャレンジの季節がまたやっていました。今年は、東海大学、芦屋大学、そして、沖縄の中・高・大の異なる年齢の学生スタッフを中心とする約20人からなる「チーム沖縄 Team OKINAWA」が日本から参加します。全世界から40あまりのチームが参加して行われます。

-----イベント案内のサイトから-----

Wsc2011site
-----image : 同サイト

" Scrutineering
Wednesday 12th - Friday 14th October
Foskey Pavilion, Royal Darwin Showgrounds, Winellie

Open from 8am until 5pm
Team members will be registered, drivers weighed and the solarcars themselves will be presented to the scrutineers for inspection and confirmation of their for regulatory compliance and structural integrity. Vehicles will be progressively dismantled for inspection and reassembled in a ‘production line’ process on the scrutineering floor. The hall is surrounded by a balcony from which a good view of the proceedings can be enjoyed.

Science Outside the Square
Friday 14th October
Foskey Pavilion, Royal Darwin Showgrounds, Winellie
10am - 12.30pm
RI Aus will be conducting their fabulous Science Outside the Square program, including interactive sessions with teams and officials. Drop in and participate in the fun.

Qualifying and Speed Trials
Saturday 15th October
Hidden Valley Motorsport Complex, Berrimah
Gates open from 7am (Darwin time).
One of the few times the solarcars and their teams are in the same place with time to talk. Following a team briefing, solarcars take to the track individually to complete a series of dynamic tests ? steering, braking and performance. The timed ‘hot lap’ will determine their starting position the following day. An electrifying atmosphere, with ideal viewing of ‘pit lane’ from the roof of the garages.

Following the pre-event briefing, a specific media briefing will take place. Details of time and venue will be provided to registered media representatives.

Event Start
Sunday 16th October
State Square Darwin
8.30am (Darwin time), on the Grid from 7am
Before the sun is even up, teams start to assemble in the State Square precinct, where final scrutineering checks are performed. At 0830 the Chief Minister will ‘flag off’ the solarcars as they commence their journey south. Solarcars must merge with their support teams once they take to the road ? but will all teams enjoy a smooth start?

Day 4
Wednesday 19th October
On past experience we may see the competition decided late in the afternoon of the fourth day.
Just north of Adelaide, teams cross the ‘Finish of Timing’ checkpoint, effectively determining the overall winner, however the journey is not over. Each solarcar must then proceed under its own power to the ceremonial finish line in Victoria Square in the heart of Adelaide.

The Finish Line
Victoria Square, Adelaide
Formally completing their challenge, the cars cross the finish line to enjoy a quick celebration and the attention of the media and photographers. Then follows final scrutiny, and the assembly of solarcars grows within the event’s public interactive showcase.


World Solar Challenge, Mission Control
Sun 16th to Friday 21st October
The Science Exchange Adelaide, 55 Exchange Place, Adelaide
10am - 5pm (Adelaide time)
Lunch-time talks, meets and greets, race updates at mission control centre. Free, just drop in.


RiAus Film Club ‘Race the Sun’
Monday 17th October
The Science Exchange Adelaide, 55 Exchange Place, Adelaide
6pm - 7.30pm (Adelaide Time)
Halle Berry, James Belushi and Casey Affleck star in the true story of a high school solar car team’s World Solar Challenge entry.
$10 for a 6 month film club membership.

Teams Reception
Friday 21st October
The Science Exchange Adelaide, 55 Exchange Place, Adelaide
5pm - 7pm (Adelaide Time)
Join WSC Officials and lead solar car teams for a competition debrief and refreshments. Free, but bookings essential.

Science outside the Square with Zoz Brooks
Saturday 22nd October
Victoria Square, Adelaide
11am - 3pm (Adelaide Time)
A family friendly event with hands on activities, displays and presentations. Free, just drop in!

Awards Presentation Night
Sunday 23rd October
Adelaide Convention Centre, North Terrace, Adelaide
As a final celebration of the event and the achievement of the teams, participants can finally relax for an evening of cultural performances, visual presentations, awards and of course, yarn-swapping and tales of adventure.

The evening continues with festivities shifting to a local venue and a night of dancing and partying.

* Please note that all references to event and challenge times are Darwin times.
.......... "

関連
World Solar Challenge 2011 Presentation

(worldsolarchallenge,2011/08/18)

-東海大学 : WSC参戦特設ページ - ライトパワープロジェクト
 -worldsolarchallenge.org : Tokai University

-芦屋大学チーム
芦屋大学 : ソーラーカープロジェクト
-worldsolarchallenge.org : Ashiya University Solar Car Projecta

-チーム沖縄 Team Okinawa
 -worldsolarchallenge.org : Team Okinawa

・Twitter : TeamOKINAWA

パナソニック : 【ワールドソーラーチャレンジ】(1) イントロダクション

" 2011年10月16日~23日にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカーレース、
「ワールド・ソーラー・チャレンジ」。これに参戦する東海大学はパナソニックのHIT太陽電池とリチウムイオン電池を搭載し、総合優勝を目指します。今後はメンバーの大会に懸ける熱い思いや、技術者の開発秘話などを、大会中はレースの模様を毎週UPしていきます "

--(2)-----(3)----(4)

ソーラーカーレース:本番へ準備万端 豪州に車両輸送-----毎日jp,2011年9月4日

2連覇で日本に元気を届けたい - 東海大、豪ソーラーカーレースに参戦を表明-----マイコミジャーナル、2011/08/29

第5回大阪モーターショー2007 - あのギネス乾電池レーサーも登場!-----マイコミジャーナル、2007/12/04

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シャープ製太陽電池を搭載した東海大学のソーラーカーが完成-----自然エネルギー、2009/09/15

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2011/09/09

福岡県、使用済み蛍光管からレアアースを回収・再資源化へ。全国初!

 福岡県は、福岡県リサイクル総合研究センター、三井金属鉱業(株)、日本イットリウム(株)、(株)ジェイ・リライツ、九州大学平島剛教授らの協力体制のもと、使用済み蛍光管からのレアアースの回収・再資源化の事業化を開始すると発表しました。
 蛍光管には、イットリウム、ランタン、セリウム、テルビウム、ユーロピウムの5つのレアアースが蛍光粉として使用されていて、含まれるレアアースの量は、蛍光管のメーカー、種類、大きさにもよるが、1本当たり2~5gの蛍光粉が使用され、その内約70%がレアアースだということです。蛍光管1本当たりレアアースは1.4~3.5gに達するということです。(三波長蛍光管以外にもレアアースを含まないハロ蛍光管と言われるものもある。以上、添付資料より抜粋))
 本事業の市場規模は、九州で1年間に排出される使用済み蛍光管のすべてが回収されれば、レアアースの回収量は約57t、金額にすると約25億円と推定されるということです。

プレスリリース / 福岡県、平成23年9月6日
全国初!使用済み蛍光管からレアアースを回収・再資源化

Fukuokafllightrc2
-----imag : 同リリース参考資料(PDF)より

" レアアースの新たな供給源に
〇 福岡県、福岡県リサイクル総合研究センター、三井金属鉱業(株)、日本イットリウム(株)、(株)ジェイ・リライツ、九州大学平島剛教授は、使用済み蛍光管からのレアアースの回収・再資源化に一定の目処が立ったことから、共同プロジェクトを立ち上げ、平成23年度中の事業化を目指します。

使用済み蛍光管からレアアースを回収する事業としては全国初となります。

〇 蛍光管には、イットリウム、ランタン、セリウム、テルビウム、ユーロピウムの5つのレアアースが蛍光粉として使用されています。

○ 現在、使用済み蛍光管は、リサイクル企業各社で分解処理され、ガラス、金属、水銀が回収・再利用されますが、蛍光粉に含まれるレアアースについては技術や採算性の課題があり、ほとんど再利用されていません。一方、輸入価格の高騰により、レアアースリサイクルの社会的ニーズが急速に高まってきています。

〇 同センターは、産学官による研究会(座長:平島教授)により事業化可能性について検討するとともに、(株)ジェイ・リライツ、九州大学平島教授と共同で、回収した蛍光粉のレアアースの濃度を上げる技術の研究に取り組んできました。また、三井金属鉱業(株)と日本イットリウム(株)は、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)からの委託事業により、蛍光粉からレアアースを抽出・精製する技術開発を進めてきました。

〇 共同プロジェクトでは、同センターが全体調整、進捗管理などのコーディネートを行い、品質や価格設定の条件等を検討し、平成23年度中の事業化を目指します。

〇 本事業の市場規模は、九州で1年間に排出される使用済み蛍光管のすべてが回収されれば、レアアースの回収量は約57t、金額にすると約25億円と推定されます。

〇 この事業をさらに拡大することにより、輸入に大きく依存しているレアアース資源の安定確保に貢献できると考えています。
【共同プロジェクト関係者】
■福岡県リサイクル総合研究センター
 TEL:略
■三井金属鉱業(株)総務部広報室
 TEL:略
■(株)ジェイ・リライツ
 TEL:略
■九州大学広報室
 TEL:略
..........
参考資料(PDFファイル 139.74KB)
..........
Fukuokafllightrc1
-----imag : 同リリース参考資料(PDF)より
.......... "

関連
福岡県リサイクル総合研究センター

九州大学大学院 工学研究院 地球資源システム工学部門 / 平島 剛

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2011/09/08

ソニー、300Whリチウムイオン蓄電池、300W正弦波インバーター内蔵のコンパクトなデザインの家庭用蓄電池(ホームエネルギーサーバー)、『CP-S300E』『CP-S300W』を発売

 ソニーは、300Whのオリビン型リン酸鉄リチウムイオンを正極に用いた二次電池と300W正弦波インバーター内蔵のコンパクトなデザインの家庭用蓄電池(ホームエネルギーサーバー)、『CP-S300E』(50Hz)と『CP-S300W』(60Hz)を2011年10月より発売すると発表しました。液晶テレビ(40型以下、100W)なら約2時間半、照明器具(25W)なら約10時間の使用が可能とのことです。インバーターは正弦波の300Wを内蔵、最大300Wの電気製品を利用できます。
 価格は、ソニーの市場推定価格で、150,000円前後。売りはなんといっても内蔵するオリビン型リン酸鉄リチウムイオンを正極に用いた二次電池の性能です。室温23℃で1日1回の充電・放電の場合、10年以上の期待寿命とされています。

 一般家庭が蓄電池を設備し、停電や災害に備え、必要な電力を自主的にもつことを検討する時代に入ったのでしょうか。結構価格は、高いですがこうした機器がどこまで普及し、実際に利用されていくのか? 大いに注目していきたいです。

プレスリリース / ソニー、2011年9月5日
“サイクルエナジー”シリーズの家庭用小型蓄電池を新発売

Img_001
-----image : 同リリースより

" コンパクトなデザインと簡単操作でご家庭の節電・停電対策などをサポート

型名
ホームエネルギーサーバー(50Hz出力)『CP-S300E』
ホームエネルギーサーバー(60Hz出力)『CP-S300W』

発売時期 2011年10月
価格 オープン価格

今回発売するホームエネルギーサーバーには、ソニー製のオリビン型リン酸鉄リチウムイオンを正極に用いた二次電池を搭載し、繰り返し長期間※1の使用が可能です。ご家庭のコンセントから直接充電できるほか、約300ワット時の蓄電容量によりテレビなら約2時間半、照明器具なら約10時間の使用が可能※2で、日中の電力ピーク時の節電対策や、停電時の備え、電気料金の節約にも利用できます。さらに、コンパクトなサイズによりご家庭内でも場所をとりません。

※1 弊社加速試験の結果、内蔵する電池について10年以上の期待寿命と算出(室温23℃で1日1回の充電・放電の場合)
※2 記載した電力供給時間・回数は、各機器の想定消費電力に基づく算出値。条件:ACコンセント1口のみ使用の場合で、照明器具(25W)、扇風機(50W)、液晶テレビ(40型以下、100W)

ホームエネルギーサーバー『CP-S300E』『CP-S300W』の主な特長
コンパクト・スタイリッシュデザイン
コンパクトなサイズ(W210mm×H350mm×D270mm)により、スペースの限られた部屋への設置や移動が可能です。また、ご家庭のインテリアにも溶け込むスタイリッシュなデザインを採用しました。

簡単操作
本サーバーは、ご家庭のコンセントから直接充電ができるほか、貯められた電気の残量をワンタッチで確認できます。電気を家庭用機器に供給するときは、本サーバー側面の2つのコンセントに機器を接続し、出力ボタンを押すだけの操作で、分かりやすい簡単な手順で使用できます。

家電機器へ直接電力供給
AC電源で駆動する機器※3を直接接続して使用できます。本サーバーの電池容量である約300ワット時は、例えばLEDなどの照明器具なら約10時間、扇風機なら約5時間、液晶テレビなら約2時間半使用でき、スマートフォンなら約30回満充電することができます※2。

※2 記載した電力供給時間・回数は、各機器の想定消費電力に基づく算出値。条件:ACコンセント1口のみ使用の場合で、照明器具(25W)、扇風機(50W)、液晶テレビ(40型以下、100W)
※3 最大消費電力が300W以上の機器には使用できません

繰り返し長期間 ※1の使用が可能
サーバー内部に搭載するソニー製のオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池の優れた特性により、繰り返し長期間※1使用できます。

※1 弊社加速試験の結果、内蔵する電池について10年以上の期待寿命と算出(室温23℃で1日1回の充電・放電の場合)

高い安全性能
過電流防止機能や保護タイマー、異常温度・異常出力検知機能など、安全性に一層配慮した様々な機能を搭載し、内蔵電池には高い安全性を実現したソニー製のオリビン型リン酸鉄リチウムイオン二次電池を使用しています。

ホームエネルギーサーバーの仕様
型名 CP-S300E(50Hz) CP-S300W(60Hz)
容量 Min.290 Wh typ.300Wh(100Wで約2.5時間使用想定)
入力 DC19.5V 3.9A
出力 AC100V 300W 正弦波 ACコンセント2口
表示 残量表示(4LED)、充電中(1LED)、出力中(1LED)
動作温度 0℃~40℃
充電時間 約6時間
寸法/質量 W210×H350×D270mm/約12kg(付属品を含まず)
付属品 ・ACアダプター
 入力:AC100-240V 50Hz/60Hz
 出力:DC19.5V 3.9A

市場推定価格
ホームエネルギーサーバー 『CP-S300E』『CP-S300W』 150,000円前後
※「市場推定価格」は、発売前の製品について、市場での販売価格を当社が推定したものです。
なお、製品の実際の販売価格は、各販売店により決定されます。
.......... "

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2011/07/28

A123 Systems、中国の風力発電システム用に500kWリチウムイオン蓄電池を供給すると発表

 アメリカ発で世界展開するリチウムイオン蓄電池メーカーのA123システムズ A123 Systems は、中国のDongfang Electric Corporation (DEC)の風力発電所に、付帯設備として、Nanophosphate(TM)リチウムイオン蓄電池500kWを提供する契約をまとめたことをアナウンスしました。急速に発展する中国の風力発電事業においては、送電網の整備と風力発電の変動を吸収し平準化するための蓄電池を必要としています。今回は、A123 Systemsにとっても、初めての送電網向けの蓄電システムとなります。
 世界のメーカーがしのぎをけずる蓄電池市場において、アメリカ企業の大きな一歩が発展しようとする中国で刻まれました。

プレスリリース / A123 Systems,July 26, 2011
A123 Systems to Supply Advanced Energy Storage System to Dongfang Electric Corporation

A123systemssmartgrid
-----image : Smart Grid Stabilization System (SGSS-TM、PDF)より

A123gridinstallationchile16mw2
-----image(”A123 SGSS-TM Grid Installation Chile 16MW”) : Multimediaより「チリの16MWシステム」

" A123 Systems, (Nasdaq:AONE) a developer and manufacturer of advanced Nanophosphate(TM) lithium ion batteries and systems, today announced a contract to supply a 500kW advanced energy storage solution to Dongfang Electric Corporation (DEC), the third largest manufacturer of wind turbines in the People's Republic of China and the country's largest exporter of power equipment. Expected to be installed at DEC's manufacturing facility in Hangzhou city, China Zhejiang Province, by the end of 2011, the system is designed as a demonstration project to help DEC evaluate how advanced energy storage can address the challenges associated with the rapid growth of wind power in China.

"The government has set ambitions goals to increase wind power in China to about 170GW by 2020, and DEC looks forward to doing our part to help reach this target. However, there will be infrastructure and interconnection challenges along the way that must be addressed," said Mr. He, general manager of Dongfang Electrical Machinery Co.
..........
This project will be A123's first energy storage system in China, where only about 72 percent of the country's total wind power generating capacity is connected to the power grid, according to data from the China Power Union.
.......... "

関連
A123 Systems : Electric Grid / Smart Grid Stabilization System (SGSS-TM)
Sgss
-----image : 上記サイトより

Dongfang Electric Corporation (DEC) / Wind Power Project

A123 secures battery deal for wind power in China-----Renewable Energy Magazine,27 July 2011

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