2013/03/12

国土地理院は、東北地方太平洋沖地震から2年の地殻変動についての観測データーのまとめを公開

 国土地理院は、東北地方太平洋沖地震から2年の地殻変動についての観測データーのまとめを公開しました。

平成25年2月の地殻変動について-----国土地理院、平成25年3月8日

" 全国の地殻変動概況
別紙1~7は、国土地理院が全国に展開しているGNSS連続観測網の観測結果から求めた2013年1月下旬から2013年2月下旬までの1ヶ月間の地殻変動を表したものです。平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後の余効変動が東日本の広い範囲で見られます。
2月2日に発生した十勝地方南部の地震(M6.5、最大震度5強)では、わずかな地殻変動が検出されました。また、2月25日に発生した栃木県北部の地震(M6.3、最大震度5強)では、地殻変動が検出されました。さらに、火山周辺では、硫黄島において継続的な地殻変動が見られます。

全国          (別紙1[PDF形式:843KB])
北海道地方       (別紙2[PDF形式:414KB])
東北地方        (別紙3[PDF形式:453KB])
関東・中部地方     (別紙4[PDF形式:507KB])
近畿・中国・四国地方  (別紙5[PDF形式:752KB])
九州地方        (別紙6[PDF形式:592KB])
沖縄地方        (別紙7[PDF形式:353KB])

トピックス
〇2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(M9.0、最大震度7)後の余効変動は、東日本の広い範囲で継続していますがその変動速度は小さくなってきています。(別紙8)

〇2月2日に発生した十勝地方南部の地震(M6.5、最大震度5強)に伴い、「えりも1」(えりも町歌別)をはじめとする広い範囲で、わずかな地殻変動が検出されました。(別紙9)

〇2月25日に発生した栃木県北部の地震(M6.3、最大震度5強)に伴う地殻変動が検出されました。水平変動量は「栗山」(日光市川俣)で北西方向に 約3cm(暫定値)でした。(別紙10)

〇箱根山周辺の一部の基線に、2012年末頃から伸びの傾向が見られます。 (別紙11)

〇硫黄島内の「硫黄島1」、「M硫黄島」では2012年4月27日から28日にかけて、通常より大きな隆起を観測しました。その後は沈降を観測しましたが、その傾向は鈍化し、2012年末まではほぼ停滞していました。2013年1月頃から隆起の傾向が見られます。「硫黄島2」では南向きの変動が見られています。(別紙12)

〇霧島山周辺では、「えびの」-「牧園」、「牧園」-「都城2」の基線で、2012年5月頃からわずかに縮みの傾向が見られていましたが、同年9月頃から停滞しています。(別紙13)

〇桜島周辺では、鹿児島(錦江)湾を挟む一部の基線で、長期的な伸びの傾向が続いています。桜島島内の基線では、2011年11月頃から伸びの傾向が見られていましたが、2012年7月頃から伸びの傾向は鈍化しています。(別紙14)
補足説明
〇全国の1年間の地殻変動(2012年2月下旬から2013年2月下旬まで、別紙15)からは、以下のような傾向が見られます。
・北海道から中日本までの広い範囲で、東北地方太平洋沖地震後の余効変動が見られます。
・硫黄島では、島内の地殻変動が見られます。
・その他の地域では、プレート運動による定常的な地殻変動が見られます。

別紙一覧

別紙8  東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動
    8-1 地震後の地殻変動(水平)-1ヶ月- ([PDF形式:512KB])
8-2 地震後の地殻変動(水平)-累積-          ([PDF形式:514KB])
8-3 地震後の地殻変動(上下)-1ヶ月-         ([PDF形式:481KB])
    8-4 地震後の地殻変動(上下)-累積-          ([PDF形式:491KB])
    8-5 地震後の地殻変動(時系列)             ([PDF形式:519KB])
  8-6 地震前後の地殻変動(成分変位と速度グラフ)     ([PDF形式:1054KB])
別紙9  十勝地方南部の地震(M6.5,最大震度5強)の地殻変動 ([PDF形式:768KB])
別紙10  栃木県北部の地震(M6.3,最大震度5強)の地殻変動 ([PDF形式:539KB])
別紙11  箱根山の地殻変動 ([PDF形式:531KB])
別紙12  硫黄島の地殻変動 ([PDF形式:676KB])
別紙13  霧島山周辺の地殻変動 ([PDF形式:552KB])
別紙14  桜島周辺の地殻変動 ([PDF形式:848KB])
別紙15  全国の地殻変動(水平)-1年間- ([PDF形式:866KB])
特集:東北地方太平洋沖地震から2年
「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」発生から2年間わたる地殻変動について
(資料一式 [PDF形式:5841KB])
.......... "

関連
国土地理院 : 平成25年2月の地殻変動について(3月8日)


おすすめのエントリー
週刊GreenPost 64号 2013/3/13- 日版 しなやかな技術研究会

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2012/03/19

今日の図版:#CATDAT Damaging Earthquakes Database 2011 Annual Review / Twitterから

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2012/03/17

今日の図版:全国主要活断層活動確率地図 / Twitterから

 活断層は、調べれば新しいものや、新しい知見がどんどん発見されています。活断層が地図にはなくとも、まだまだ未発見のものが無数に、そしてその地震などに対する挙動も研究半ばです。
 

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2012/03/14

今日の図版: #PlanetSolar Expedition Map / Twitterから

関連エントリー
プラネットソーラー PLANETSOLAR、ソーラー船での世界一周までのこり約2000km!-----再生可能エネルギー GreenPost,2012-03-14

プラネットソーラー PLANETSOLAR 、香港に到着-----自然エネルギー、2011/08/18

プラネットソーラー PLANETSOLAR、太陽光発電による世界一周航海の旅に発進-----しなやかな技術研究会、2010/10/04

・Twitter greenpost : スイス製ソーラーボートついに世界一周の旅に出港 !-----swissinfo http://bit.ly/9C73L1 "9月27日午後、モナコ港から世界一周の旅に向け出港" #PLANETSOLAR #ecoship #renewsolar #pv #solarboat

プラネットソーラー PLANETSOLAR、世界初の大型ソーラー船を2月25日に公開。2011年4月から世界一周の旅へ-----しなやかな技術研究会、2010/03/04

-----[ twilog greenpost : #PLANETSOLAR ]-----

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2012/03/12

今日の図版:東北地方太平洋沖地震時の地殻変動 / Twitterから

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2011/12/22

NEC、NTTコミュニケーションズなどの、アジア9カ国をつなぐ大容量光海底ケーブルプロジェクト APGの海底敷設を受注

 急激に経済、政治的な影響力で拡大するアジア、政治、資源などで多くの課題をかかえてはいえても、その急激なこの地域の発展とともに、まずは通信の分野での関係の強化が進んでいきます。

 NTTコミュニケーションズ、KT(韓国)、中華電信(台湾)など企業が参加し、日本、韓国、中国、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、タイ、マレーシアの9つの国を結ぶ大容量光海底ケーブルプロジェクト、Asia Pacific Gateway(APG)プロジェクトにおいて、NECがケーブルの海底敷設工事を請け負うと発表しました。

 海の上では、領海、国境が問われていても、一本の線はつながっていく。ちょっと希望のもてる話なので、クリッピングしておきます。このAPGは、最新の40Gbps伝送技術を導入し、さらに、将来の100Gbps伝送技術の適用を見据えた設計となっているということです。NECさん、ぜひケーブル敷設作業の様子のビデオクリップを公開してください。(2t)
 
プレスリリース / 日本電気、2011年12月20日
NEC、日本と東南アジア諸国を結ぶ「APG」海底ケーブルプロジェクト契約を締結

Necapgcable
-----image : 同リリースより

" 日本電気株式会社(以下 NEC)はこのたび、日本とアジア諸国を結ぶ大容量光海底ケーブルプロジェクト「Asia Pacific Gateway(以下 APG)」の建設請負契約に調印しました。発注者はNTTコミュニケーションズ(日本)、KT(韓国)、中華電信(台湾)を含む国際コンソーシアムで、アジア域内の9つの国・地域を結ぶ予定です。調印式は本日、中華人民共和国の北京市内で執り行われました。

「APG」は、最新のデジタルコヒーレント技術(注1)並びにOADM技術(注2)を導入した一波長当り40ギガビット/秒(Gb/s)の伝送容量を有するシステムです。総延長は10,400kmとなる予定で、日本(千葉県新丸山(南房総市)並びに三重県志摩(志摩市))、シンガポール、中国、香港、韓国、マレーシア、台湾、タイ、およびベトナムを接続します。当システムの建設によって、北東アジアと南東アジア間の通信需要を満たせる予定です
なお、敷設ルートは別紙をご参照ください。

NECは、過去30年以上にわたり、海洋システム事業を手掛けており、世界の海底ケーブルベンダーのトップスリーの1社です。とりわけ日本を含むアジア・太平洋地域で強みを有しています。NECは、このたびの受注について、これまでの豊富な実績、最先端の技術力、およびプロジェクト遂行力が高く評価されたことによるものと考えております。

NECは、海洋システムをキャリアネットワーク事業における重点領域の1つに位置づけており、今後も継続強化を図ってまいります。
......... "

関連
アジア最大級の設計容量を持つ光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway」の建設について-----NTTコミュニケーションズ、2011年12月20日

" NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、最近の国際間トラフィックの急増に対処と国際ネットワークの信頼性強化に対応するため、各国主要キャリアと共同で、アジア域内を結ぶ新しい大容量光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway」(略称:APG)を建設することに合意し、2011年12月20日に建設保守協定に調印(*1)いたしました。

東南アジアを含むアジア域内では、各国の市場拡大に伴い、クラウドサービスの拡大や、インターネットや企業向けネットワークサービスなどの、広帯域な国際通信に対する需要が増大しています。また、ケーブル故障が発生した際、お客さまの重要な通信に与える影響を最小限に食い止めるため、複数のルートを有する信頼性が確保されたサービス提供が求められています。

APGは、大容量を効率的に伝送できる最新の40Gbps伝送技術を導入し、さらに、将来の100Gbps伝送技術の適用を見据えた設計としています。また、ケーブル故障の原因となる地震や台風などの発生地域を回避できるルートを考慮し、より信頼性の高い光海底ケーブルを建設します。

NTT Comは、建設中の低遅延、高信頼の光海底ケーブル「Asia Submarine-cable Express」に加え、APGの共同建設に参加することにより、アジア域内の保有ケーブル容量をさらに強化するとともに、複数のケーブルルートを提供することで冗長性を確保し、より信頼性の高い国際ネットワーク、クラウドサービスをお客さまに提供していきます。

【APGの概要】
・名称: Asia Pacific Gateway (アジア パシフィック ゲートウェイ)
・総設計容量: 54.8 Tbps
・陸揚げ予定地: 日本、韓国、中国本土、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、タイなど
・参加企業: NTT Com、Chunghwa Telecom、KT Corporation、その他、中国、シンガポール、ベトナム、タイの通信会社など
・運用開始予定: 2014年6月
.......... "

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2011/09/22

イベント 10/16-23 2011 Veolia World Solar Challenge ワールド・ソーラーチャレンジ ダーウィン-アデレード

 オーストラリアのダーウィンからアデレードまで、約3,000kmをソーラーカーで走るWorld Solar Challenge ワールド・ソーラーチャレンジの季節がまたやっていました。今年は、東海大学、芦屋大学、そして、沖縄の中・高・大の異なる年齢の学生スタッフを中心とする約20人からなる「チーム沖縄 Team OKINAWA」が日本から参加します。全世界から40あまりのチームが参加して行われます。

-----イベント案内のサイトから-----

Wsc2011site
-----image : 同サイト

" Scrutineering
Wednesday 12th - Friday 14th October
Foskey Pavilion, Royal Darwin Showgrounds, Winellie

Open from 8am until 5pm
Team members will be registered, drivers weighed and the solarcars themselves will be presented to the scrutineers for inspection and confirmation of their for regulatory compliance and structural integrity. Vehicles will be progressively dismantled for inspection and reassembled in a ‘production line’ process on the scrutineering floor. The hall is surrounded by a balcony from which a good view of the proceedings can be enjoyed.

Science Outside the Square
Friday 14th October
Foskey Pavilion, Royal Darwin Showgrounds, Winellie
10am - 12.30pm
RI Aus will be conducting their fabulous Science Outside the Square program, including interactive sessions with teams and officials. Drop in and participate in the fun.

Qualifying and Speed Trials
Saturday 15th October
Hidden Valley Motorsport Complex, Berrimah
Gates open from 7am (Darwin time).
One of the few times the solarcars and their teams are in the same place with time to talk. Following a team briefing, solarcars take to the track individually to complete a series of dynamic tests ? steering, braking and performance. The timed ‘hot lap’ will determine their starting position the following day. An electrifying atmosphere, with ideal viewing of ‘pit lane’ from the roof of the garages.

Following the pre-event briefing, a specific media briefing will take place. Details of time and venue will be provided to registered media representatives.

Event Start
Sunday 16th October
State Square Darwin
8.30am (Darwin time), on the Grid from 7am
Before the sun is even up, teams start to assemble in the State Square precinct, where final scrutineering checks are performed. At 0830 the Chief Minister will ‘flag off’ the solarcars as they commence their journey south. Solarcars must merge with their support teams once they take to the road ? but will all teams enjoy a smooth start?

Day 4
Wednesday 19th October
On past experience we may see the competition decided late in the afternoon of the fourth day.
Just north of Adelaide, teams cross the ‘Finish of Timing’ checkpoint, effectively determining the overall winner, however the journey is not over. Each solarcar must then proceed under its own power to the ceremonial finish line in Victoria Square in the heart of Adelaide.

The Finish Line
Victoria Square, Adelaide
Formally completing their challenge, the cars cross the finish line to enjoy a quick celebration and the attention of the media and photographers. Then follows final scrutiny, and the assembly of solarcars grows within the event’s public interactive showcase.


World Solar Challenge, Mission Control
Sun 16th to Friday 21st October
The Science Exchange Adelaide, 55 Exchange Place, Adelaide
10am - 5pm (Adelaide time)
Lunch-time talks, meets and greets, race updates at mission control centre. Free, just drop in.


RiAus Film Club ‘Race the Sun’
Monday 17th October
The Science Exchange Adelaide, 55 Exchange Place, Adelaide
6pm - 7.30pm (Adelaide Time)
Halle Berry, James Belushi and Casey Affleck star in the true story of a high school solar car team’s World Solar Challenge entry.
$10 for a 6 month film club membership.

Teams Reception
Friday 21st October
The Science Exchange Adelaide, 55 Exchange Place, Adelaide
5pm - 7pm (Adelaide Time)
Join WSC Officials and lead solar car teams for a competition debrief and refreshments. Free, but bookings essential.

Science outside the Square with Zoz Brooks
Saturday 22nd October
Victoria Square, Adelaide
11am - 3pm (Adelaide Time)
A family friendly event with hands on activities, displays and presentations. Free, just drop in!

Awards Presentation Night
Sunday 23rd October
Adelaide Convention Centre, North Terrace, Adelaide
As a final celebration of the event and the achievement of the teams, participants can finally relax for an evening of cultural performances, visual presentations, awards and of course, yarn-swapping and tales of adventure.

The evening continues with festivities shifting to a local venue and a night of dancing and partying.

* Please note that all references to event and challenge times are Darwin times.
.......... "

関連
World Solar Challenge 2011 Presentation

(worldsolarchallenge,2011/08/18)

-東海大学 : WSC参戦特設ページ - ライトパワープロジェクト
 -worldsolarchallenge.org : Tokai University

-芦屋大学チーム
芦屋大学 : ソーラーカープロジェクト
-worldsolarchallenge.org : Ashiya University Solar Car Projecta

-チーム沖縄 Team Okinawa
 -worldsolarchallenge.org : Team Okinawa

・Twitter : TeamOKINAWA

パナソニック : 【ワールドソーラーチャレンジ】(1) イントロダクション

" 2011年10月16日~23日にオーストラリアで開催される世界最大級のソーラーカーレース、
「ワールド・ソーラー・チャレンジ」。これに参戦する東海大学はパナソニックのHIT太陽電池とリチウムイオン電池を搭載し、総合優勝を目指します。今後はメンバーの大会に懸ける熱い思いや、技術者の開発秘話などを、大会中はレースの模様を毎週UPしていきます "

--(2)-----(3)----(4)

ソーラーカーレース:本番へ準備万端 豪州に車両輸送-----毎日jp,2011年9月4日

2連覇で日本に元気を届けたい - 東海大、豪ソーラーカーレースに参戦を表明-----マイコミジャーナル、2011/08/29

第5回大阪モーターショー2007 - あのギネス乾電池レーサーも登場!-----マイコミジャーナル、2007/12/04

関連エントリー
シャープ製太陽電池を搭載した東海大学のソーラーカーが完成-----自然エネルギー、2009/09/15

パナソニック、MITソーラーチームにリチウムイオン蓄電池を提供-----自然エネルギー、2009/08/03

Global Green Challenge 豪ソーラーカーレースに参加の東海大のチームにシャープが太陽電池を提供-----ソフトエネルギー、2009/06/29

イベント 10/21-28 2007 Panasonic World Solar Challenge-----ソフトエネルギー、2007/10/17

コメント続き

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2011/09/14

全球海洋観測アルゴ計画、観測ブイ Argo floats で海洋の酸性度の観測を開始

 2000年にスタートした全自動海洋観測ブイによる、国際的な全球海洋観測プロジェクトであるアルゴ計画は、これまで全世界の海で3000以上の観測ブイにより、水温・塩分の鉛直分布を計測、世界的な海洋観測データーを日々蓄積してきました。
 観測ブイ、アルゴフロート Argo floats は、黄色の約150cmの長さです。この観測ブイは、「浮力を調整する機能を内蔵し、予め設定された漂流深度(通常1000m)まで沈みます。一定期間(通常10日間程度)その深さで漂流した後、いったん観測最深層(通常2000m)まで降下してから海面に向かって浮上します。最深層から海面に浮上する間に水温や塩分等の鉛直分布を観測し、 海面浮上後にアンテナから電波を発射して衛星経由で観測データを伝送」することができます。

 今回、アメリカ海洋大気庁(NOAA)とカナダの研究者らのグループは、このアルゴフロート Argo floatsで、海水の温度、溶存酸素、酸性度、全炭酸量のデーターから、海洋酸性度を計算する手法を確立したと発表しました。これにより海水の温度変化、二酸化炭素が海洋に吸収されることによる酸性化のメカニズムを解析、生物や海洋の環境調査に役立てるということです。

プレスリリース / NOAA,September 2, 2011
Argo floats help monitor ocean acidity

Argofloats_may2011b
-----image(”Dave O’Gorman prepares to deploy a PMEL Argo float off of the R/V Wecoma in 2007.-Credit: ARGO/NOAA”) : 同リリースより

" Scientists can now remotely monitor the ocean’s changing chemistry with help from some of the five-foot-tall Argo floats that drift with deep ocean currents and transmit data via satellite back to land. A new and innovative method shows how readings of the acidity (pH) and total carbon dioxide (CO2) content of seawater can help scientists understand changes in the chemistry of the world’s ocean.

A U.S.-based research team and their Canadian colleagues developed the new approach by determining the relationships between seawater temperature, oxygen, pH and CO2 from observations collected on previous ship-based expeditions in the region in the last five years. These relationships were then applied to high-resolution observations of temperature and oxygen collected by an Argo float deployed in the North Pacific in early 2010.
..........
The journal Geophysical Research Letters published the new method today. The authors are from NOAA’s Pacific Marine Environmental Laboratory in Seattle, JISAO, and colleagues from the Department of Fisheries and Oceans in British Columbia and Quebec, Canada.

To determine pH and total CO2 content, scientists need measurements of dissolved oxygen concentration; about 10 percent of the floats have the sensors that can measure dissolved oxygen.
..........
The ocean’s absorption of CO2 causes the level of acidity in seawater to rise. This process, called ocean acidification, can have adverse effects on organisms that form calcium carbonate shells, such as corals, mussels, oysters, and feed stock for salmon like pteropods. The NOAA scientists and researchers at the University of Washington will continue investigating how organisms are impacted by these conditions.

Argofloats_may2011

-----image(”NOAA scientists use data from some of the floats in the Argo array to monitor changes in ocean chemistry.”-Credit: NOAA) : 同リリースより "

関連
アルゴ計画・日本公式サイト / アルゴ将来構想検討会

海水温の上昇は、'93-08の16年間で0.1度上昇の意味。Natureに世界的な海洋観測プロジェクト、アルゴ計画のデーター解析が発表されました-----しなやかな技術研究会、2010/06/02

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2011/05/18

テレビ 5/20 ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月-NHK総合午前1:30から再放送決定!


・Twitter GreenPost : TV:NHK【ETV特集】「続々報・ネットワークで作る放射能汚染マップ 人体汚染を食い止めろ!」8/28(日)夜10時 http://t.co/MKtXfwt #fukunp #genpatsu #nuclear #contamination #nhk

テレビ 6/5 続報 放射能汚染地図(ネットワークで作る放射能汚染地図続編!) 夜10時から教育テレビ-----しなやかな技術研究会、2011/06/02

・Twitter greenpost : テレビ 5/28 (土) 再々放送決定! ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月-NHK教育午後3時から  http://bit.ly/lmnnc1 Via- http://bit.ly/lZUjpo #fukunp #radiation #nuclear


 NHKの取材スタッフが命がけともいえる取材を行い、今回の福島原子力発電所事故による核汚染の実態について、貴重な番組を仕上げてくれました。ETV特集で2011年5月15日の夜10時から教育テレビで放送され、多くの反響をもたらしてくれた番組の再放送です。再放送は、NHK 総合で5月20日(金)午前1:30~午前3:02(92分)です。真夜中ですが、今私たちがおかれている状況、福島県やその近県だけでなく、300km圏内で暮らす人にとってはもちろん、全員必見の番組だと思います。
 
ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」(2011年5月15日夜10時)

Nhketvfukunp
-----image : 上記サイト

" 福島原発事故は、周辺地域に未曾有(みぞう)の放射能災害を引き起こした。時間経過とともに拡大する避難エリア。住民たちが自分たちの村や町に、いつになったら帰れるのか、その展望は全く見えない。いま住民たちが求めているのは、被曝(ひばく)による人体影響と、今後の土壌汚染への対策を、客観的かつ冷静に考えてゆくための基礎となるデータ・放射能汚染地図である。
......... "

関連
再放送の情報 : ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」

" チャンネル :総合
放送日 :2011年 5月20日(金)
放送時間 :午前1:30~午前3:02(92分)
ジャンル :ドキュメンタリー/教養>ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養>社会・時事
ドキュメンタリー/教養>文学・文芸

番組内容
 番組では福島原発事故発生の直後から、第一線で活躍する科学者たちとともに、詳細な放射能汚染地図を作成してきた。調査プロセスの中で出会った人々の混乱と苦悩を伝える。
......... "

コメント
 これは、警告でも告発のためのドキュメンタリーではありません。ただ、汚染地帯に福島原子力発電所事故直後から入り、身の危険を顧みず、ただ測定し、サンプルの土壌を集め、それらを全国の放射線の研究者たちが、分析し国とは別の独自のネットワークで放射能汚染地図をつくりあげていく過程が淡々と描かれていきます。その過程で、20km、30km圏の内外、福島市の状況まで、そこに存在する被災者のみなさん。牛、鶏、犬などの姿が映し出されるのです。その姿に息を何度も呑みました。
 そしてこの映像が、世界で有名になってしまった"FUKUSHIMA"の、今も、そしてこれからも続く現実であることに突然気づき言葉を失いました。通常のニュースや圧倒的な情報により鈍感になってきていた頭に、電撃が走りました。やがて、これは"FUKUSHIMA"だけでなく"TOKYO"や"NIHON"、そして世界全体の問題であるといまさらながらに厳しい現時を思い知りました。

 このドキュメンタリーは、おそるべき警告と告発の番組ともなりうる力を得ました。
 ただお願いします。見てください。必見です。

 その後は、NHKのビデオデマンドでも見ることができるようです。

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2011/05/10

風をみるとき! 台風1号 アイレー発生中

 台風1号 アイレーは、12日にも熱帯低気圧に変わり消滅しそうです。しな研では毎年、気象庁、国立情報学研究所のデジタル台風などで、台風情報を収集しています。天気が仕事に直結する情報だからということもありますし、昔から興味の対象だったからです。

 国立情報学研究所の台風情報ポータルサイトソーシャル台風の、タイフーンが来たらツイフーンという、Twitterを使った参加型メディアによる台風情報も提供されていますので、より興味深く実用的な台風情報の収集に利用していきたいと思います。

関連
ソーシャル台風
Socialtyhoon
-----image : 上記サイト

twiphoon ツイフーン

・Twitter twiphoon : お久しぶりです。なんと4524時間ぶりの登場です!今年もフォローや返信など、よろしくお願いします。なお今シーズンから、台風ハッシュタグに加えて、#twiphoon ハッシュタグもテスト中です。(May 7th)

台風空想 / 台風1号

Tyhoonimagination
-----image : 上記サイト

台風情報サイト
気象庁台風情報

デジタル台風

 そして、今年は福島原子力発電所の事故により、さらに積極的に天気や風の情報を収集する必要がでてきてしまいました。本来、風の状況よりも核汚染の拡がりを海外のサイトのように積極的に開示してほしいところですが、わかりやすい情報はいまだ供されていません。当分、風の動きをみながら、自分で判断していく必要がありそうです。デジタル台風版の2011年3月 東北地方太平洋沖地震関連情報において、福島第一原発周辺の風向・風速などの情報提供が3月22日より行われています。

 核汚染という3.11以前には考えられなかった目的のために風や天気の情報に対する関心を高める必要があることは、不幸なことです。しかし、特定の風向きのその日にひどく汚染されることがある懸念は日々高まっています。こうした情報収集にもまずは、慣れることも必要かもしれません。(t_t)

デジタル台風、3月22日より地震関連情報提供開始(福島第一原発周辺の風向・風速など)-----crisis311,2011/04/25

関連
福島第一原発周辺の風向きマップ(Google Mapsタイリング版)

Fukushimawinddtyhoon
-----image : 上記サイト

・Twitter wind_f1 : 【GPV風向】 5月10日0時のデータによると、福島第一原発の周辺では、10日0時は南南西の風、10日6時は南の風、10日12時は西の風、10日18時は北西の風、11日0時は北西の風となるでしょう。 http://goo.gl/gzPmR #genpatsu(福島第一原発周辺の風向き情報)-----wind_f1_en-英語

風況参考
Weather Report : 風向関係

参考エントリー
東京は、どれぐらいの危機に長期間さらされるのだろうか? オーストリア気象局ZAMGの放射性物質の拡散予想-----crisis311,2011/03/30

-----crisis311,2011/03/23

追加情報

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