2024/01/02

イオンは国内事業所における再エネ調達により、国内店舗の電力需要の約55%を賄うことに成功

 イオンは2023年12月、国内事業所の再エネ調達量が3,706百万kWhに達し、国内店舗の55%の電力を再エネで賄い、2030年の中間目標を7年前倒しで達成。脱炭素ビジョンに基づき、太陽光発電や省エネ取り組みを強化。店舗CO2排出をゼロにするためにオンサイト・オフサイト太陽光を拡大。全国1,383店舗に太陽光発電設備を導入。省エネではLED化や高効率化により、2022年には2%、2023年には3%の電力削減を実現。

 

・イオンは国内事業所における再エネ調達により、国内店舗の電力需要の約55%を賄うことに成功----- greenpost@note,2024/1/2

https://note.com/greenpost/n/n382075e1e96b

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希刊 GreenPost 2024/1
https://note.com/greenpost/m/m7980e7694bc4

 

 

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2016/04/01

H28.4.1より、本日より建築物省エネ法が段階的に施行になります

 H28.4.1より建築物省エネ法が段階的に施行になります。対象となるのは、延べ面積2000m2以上の新築の非住宅建築物で省エネ基準の適合義務化が始まります、さらに2020年までに戸建て住宅も含む全ての新築の建築物で適合義務化が段階的に拡大していくことになります。建物の省エネ基準への適合化により、住宅を含む建築物の省エネ化が進むことが期待されています。
 具体的な規制については、2年間の猶予[適合義務や届出等の規制的措置については、公布後2年以内(平成29年4月を予定)の施行]がありますので、4月1日から関係するのは、建築物省エネ法に基づく表示制度などです。表示制度には、建物の省エネ性能を表す表示(7条)と省エネ基準に適合していることを表す表示(36条)の二種類があります。7条による表示は、どちらかというと適合すていることを外部に知らせ、建物の性能をアピールできるというメリットが強調されています。36条の表示は、適合証となります。

 これら一連の建物に関する省エネに関する法律は、平成27年7月に、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)が公布されたことにるものです。
 全体の施策などについては、建築物省エネ法の概要について■建築物省エネ法の概要パンフレット(平成28年3月11日)がまずはわかりやすいです。


プレスリリース / 国道交通省、平成28年3月11日
住宅・ビル等の省エネ性能表示のガイドラインを策定・公表しました
001124725
-----image : 同リリースより

" 建築物省エネ法に基づく表示制度が平成28年4月より始まります

○平成27年7月に、「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」(建築物省エネ法)が公布されました。
○本法律では、販売・賃貸事業者に対する建築物の省エネ性能の表示の努力義務が規定され、本年4月より施行されます。
○この度、具体的な表示方法等について定めた住宅・ビル等の省エネ性能表示のガイドラインを策定・公表しましたので、お知らせいたします。

1.ガイドラインの概要等
・建築物省エネ法第7条において、建築物の販売・賃貸事業者は、省エネ性能の表示に努めなければならないと規定。
・本ガイドラインでは具体的な表示方法等について提示。「第三者認証又は自己評価の別」、「基準値からの削減率(例:25%削減)」などを下図等により広告物等に表示 など
・本ガイドラインの正式名称は、「建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針(平成28年国土交通省告示第489号)」。平成28年3月11日公布、平成28年4月1日施行
..........
2.参考資料(別添資料)
・ 【別添1】住宅・ビル等の省エネ性能の表示について<パンフレット>
・ 【別添2】建築物の省エネ性能表示のガイドラインについて<参考資料>
・ 【別添3】建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針(平成28年国土交通省告示第489号)
 ※ 制度や支援措置等の詳細は国土交通省HP「建築物省エネ法のページ」参照。
.......... "

関連
「建築物省エネ法のページ」

「建築物省エネ法の表示制度のページ ~2016年4月始動。住宅・ビル等の省エネ性能見える化~」


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2016/03/29

NEDOと清水建設、米大学と消費電力半減目指す省エネビルの実証実験を開始

 NEDOと清水建設、そして、Shimizu North America LLCがニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)に同大学と協力して消費電力半減目指す省エネビルの実証実験を開始しました。
 ニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)は、米国エネルギー省の計画する、省エネ商業ビル推進の計画にのっとった実証プロジェクトとして、学内にZEN Building、つまりゼロ・エネルギー・ビルを建設しました。今回の日米の共同プロジェクトでは、日本の省エネ・創エネ技術が導入され、標準的ビルと比較して、消費電力の半減を目指すとのことです。
 ニューヨーク州 オールバニーのニューヨーク州立工科大学(SUNY Polytechnic Institute)の昨年オープンしたZEN Buildingは、6階建てで400000平方フィート(およそ37161m2)の床面積の研究所や商業利用も可能な多機能ビルです。 M+W Groupという有名企業も居を構えるということで話題になったりしていました。
 今回日本の協力で導入された技術は、清水建設が開発した、ビル・エネルギー・マネジメント・システム(BEMS)で、具体的には設備や環境を統合的に監視・制御するシステムの下で、空調や照明などの負荷設備と太陽光発電やコージェネなどの創エネルギー設備を機器特性や状況に応じて制御することで、省エネやピークカットを実現します。負荷では、建物側中央監視と連動した照明制御やブラインド制御がアピールされています。太陽光発電や燃料電池の創エネ側との協調で、運用が統合され、全体として半分の省エネ効果が実現されると、次は本格的なゼロビルへの応用が計画されることになります。

 アメリカエネルギー省の計画「Net-Zero Energy Commercial Building Initiative」では、2050年までに全ての業務ビルの正味エネルギー使用量をゼロにすることが計画として掲げられています。
 この分野、日本では国内での取り組みが遅れているとされています。省エネ日本の復権のために、国内でも具体的な動きと成果が期待されるところです。


SUNY Poly Partnership with Japan's NEDO Drives Emerging ‘Green’ Technologies at ZEN Building

TheNanoCollege、2016/03/23)

プレスリリース / 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、2016年3月23日
米国ニューヨーク州で省エネルギービル実証を開始

100777748
-----image(上-”今回実証運転を開始したZENビル”、下-”ZENビルに導入した機器”) : 同リリースより-----
100777753

" NEDOと清水建設(株)、Shimizu North America LLCは、ニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)と共同で、2015年に完成したSUNY Poly内のZEN(Zero Energy Nanotechnology)ビルへの省エネルギー実証技術の導入を完了し、3月22日、ZEB実現に向けた実証試験を開始しました。
本事業では、日本の省エネ・創エネ技術を導入し、標準的ビルと比較して、消費電力の半減を目指します。
..........
..........2013年9月16日、NEDOは、ニューヨーク州立工科大学(SUNY Poly)と共同で、省エネルギービルの実証事業を共同で進めていく基本協定書(MOA)を締結し、これまでSUNY Polyが2015年に建設したZEN(Zero Energy Nanotechnology)ビルに対して、ZEB※1実現に向けた技術や機器、システム構築の検討を進めてきました。
 今般、NEDOと清水建設(株)、Shimizu North America LLCは、SUNY PolyのZENビルにおける省エネルギービル実証技術の導入を完了させ、ZEB実現に向けた実証試験を開始しました。
 本実証事業では、NEDOの委託先である清水建設(株)とShimizu North America LLCが、SUNY Polyの建設したZENビルにシミズ・スマートBEMS※2、RFIDを用いた位置情報システム※3、グラデーションブラインド※4、燃料電池システム、太陽光発電システムなどの日本技術を組み込んで、自然と人間の行動に合わせた照明制御など日本が優位性を持つきめ細やかな制御技術を活用したZEBの実証をSUNY Polyと共同で行います。これらの取り組みにより、標準的なビルの理論上の消費電力に対し、約54%に相当する省エネ・創エネ効果を目指します。 また今後、米国における日本の省エネ・創エネ技術の普及を図るとともに、欧州やアジアなどへの世界展開を促進することを目指します。
..........
【用語解説】
※1 ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)
Net Zero Energy Buildingの略で、建築構造や設備の省エネルギー、再生可能エネルギー・未利用エネルギーの活用、地域内でのエネルギーの面的(相互)利用などの対策をうまく組み合わせることにより、エネルギーを自給自足し、化石燃料などから得られるエネルギー消費量がゼロ、あるいは、概ねゼロ、となる建築物のことをいいます。
※2 シミズ・スマートBEMS(ビル・エネルギー・マネジメント・システム)
清水建設が開発した、設備や環境を統合的に監視・制御するシステム。
空調や照明などの負荷設備と太陽光発電やコージェネなどの創エネルギー設備を機器特性や状況に応じて制御することで、省エネやピークカットを実現します。
本事業では、太陽光発電や燃料電池の監視、建物側中央監視と連動した照明制御やブラインド制御を行います。
※3 RFIDを用いた位置情報システム
アクティブ型RFIDタグを用いた、施設内における人の位置情報取得・応用システム。
施設内ゾーン毎の人の在不在や人数などを取得でき、設備制御や施設の使われ方の分析に活用します。
本事業では、ゾーン毎の在室者・人数をリアルタイムに検出し、照明の点滅制御を行います。また、ファシリティマネジメント向けに、滞在履歴情報などを施設利用者に提供します。
※4 グラデーションブラインド
清水建設と立川ブラインド工業、トーソーが共同で開発した、自然光を屋内に採り入れ照明に用いるシステム。
季節・時刻・天候によって変化する太陽高度や日射の影響に応じてブラインドの羽根の角度を制御し、天井間接光として自然光を採り入れ照明負荷を下げる、あるいは熱流入を低減し空調負荷を下げることで省エネを図ります。
.......... "

関連
米国ニューヨーク州で省エネルギービル実証を開始-----清水建設、2016.03.23

SUNY Poly Partnership with Japan’s New Energy and Industrial Development Organization Drives Investment in and Installation of Emerging ‘Green’ Technologies at World-Class ‘Zero Energy Nano’ Building-----SUNY Poly,March 22, 2016
Zenatrium_s
-----image : 上記リリースより

Fullsizerender_5
-----image : SUNY Poly,March 25, 2016より

"SUNY Poly Partnership with Japan’s New Energy and Industrial Development Organization Drives Investment in and Installation of Emerging ‘Green’ Technologies at World-Class ‘Zero Energy Nano’ Building."

Japanese Officials Visit SUNY Poly ZEN Building-----WAMC,MAR 25, 2016

参考



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2016/03/15

豊田合成、世界トップレベル、効率 200 lm/Wの高効率照明用LEDを開発

 豊田合成は、世界トップレベルとなる効率 200 lm/Wの高効率照明用LEDを開発しました。今回発表された「TG White 30 H」のサイズは、3.0×3.0×0.65mmで2016年3月からサンプル出荷、そして2016年4月からの量産が予定されています。サンプル出荷されるのは、LED電球、LED蛍光管、ダウンライト、シーリングライトなど照明用途向け(スマートジャパン調べ)です。
 同社では、さらに高い効率のLEDの開発も視野に入れ、さらなる効率化を推進する模様です。

 比較に関しては、白熱電球が 15 lm/W程度、今目の前にぶら下がっている、ちょっと古いコンパクト蛍光灯が60 lm/Wの効率となっています。そして今回の豊田合成のLEDが、効率 200 lm/W
 なかなか高い性能のレベルに達してきました。
 

プレスリリース / 豊田合成、2016年02月29日
世界トップレベルの高効率照明用LEDを開発
Km_toyota1
-----image(”製品外観”) : 同リリース

" 豊田合成株式会社(略)は、省エネルギー社会の実現に向けたLEDの新製品として、世界トップレベル※1の高効率となる200lm/W※2を実現した照明用LEDパッケージを開発し、サンプル出荷を開始します。

※1 当社調べによる(2016/2時点)
※2 LEDの発光効率の単位で、単位電力あたりの全光束(光の量)を表す

 開発した製品は、青色LEDチップと蛍光体を組み合わせた構造で、主にLEDチップとパッケージ材料の改良によって、世界トップレベルとなる高効率化を達成しました。
 特長は、「小型」「高効率」に加え、熱硬化性樹脂材料を採用することで、耐熱性と耐ガス性に優れる「高信頼性」を実現しています。
 開発した製品のサンプル出荷は3月から開始し、またコスト対応力に優れた185lm/Wの製品も同時に開始します。
 今後は、本年秋ごろを目途に、更に高効率化した製品も開発する予定です。
 豊田合成はLEDのトップメーカーとして、世界のお客様のニーズに合った製品開発を通じ、選ばれるグローバルサプライヤーを目指していきます。

Toyodagosei_led
-----image : 同リリースより
............ "

関連
・豊田合成 : LED製品

豊田合成が世界トップレベルの高効率照明用LEDを開発-----スマートジャパン、2016年03月14日

".....LED電球、LED蛍光管、ダウンライト、シーリングライトなど照明用途向けに3月からサンプル出荷を開始する....2017年には発光効率215lm(ルーメン)/W(ワット)の製品開発を目指している....."


2016/3/15 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/02/29

世界でもっとも”グリーン”なビルとは? シアトルのブリットセンター Bullitt Center の紹介

 ネットエネルギーゼロのビル。まず頭に浮かぶのが、極省エネにして太陽光発電で電力を賄うというような電力自給のビルディングです。
 ということでネットで調べてみると、世界でもっともグリーンな商業ビルはシアトルのブリットセンターだという記事を発見しました。この下の記事は、つい先日刊行された「The Greenest Building: How the Bullitt Center Changes the Urban Landscape(@amazon)」の紹介だったのですが、

The Greenest Building: How the Bullitt Center Changes the Urban Landscape-----Living Future Ins., January 21, 2016

 シアトルに2013年に建設された、ブリットセンター Bullitt Centerは、敷地面積4645平方mの6階建ての商業ビルです。当初から環境に配慮し、エネルギー的にも自立した設計を盛り込んで立てられています。同ビルの機能紹介のページには、紹介すべき17のポイントが紹介されています。その中でこのビルを特長づけていると思われるのは、屋根の太陽電池により電力はすべて賄われている。トイレのし尿は、コンポスト化され肥料と水分ともに植物の生育に供されている。暖房効率、快適さを実現するように屋内空気環境とその循環が整えられている。さらにこれらのエネルギーと水の利用量や、空気のデータは、リアルタイムに表示されて、利用者にこのビルの機能を知らせることができる、など。
 このビルの総工費は、約3000万ドル。建設されてから、数々の賞に輝いている。シンプルなデザインで、強省エネと先進のデザインを組み合わせたビルとなっているようです。


関連
Bullitt Center
Bullitt_center_hp
----image : 上記サイトより
/ Building Features


参考
 このビルの様子がわかる記事と動画を紹介しておきましょう。

Bullitt Center(ブリットセンター):シアトルで成功した太陽エネルギープロジェクト-----Mother Earth News,2015/10/23

Daniel Blumberg assignment 4 Precedent Conditions Research Bullitt Center

(Daniel Blumberg、2016/02/07 )

コメ-同ビルの建築中、運用中の写真を紹介するコーナーもおすすめです。働いている人も自由な感じで、くつろげそうなビルですね。


2016/2/26 のしなやかな技術研究会のクリッピング

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2016/02/21

CAT Phones、赤外線サーモ機能搭載のアンドロイドスマホ「CAT S60」を開発

 CAT Phones、あのキャタピラー社のスマホ開発部門が赤外線サーモ機能搭載のアンドロイドスマホ「CAT S60」を開発したそうです。

 前から欲しかったものとして、手軽に買えて使える赤外線サーモメーターやカメラがありました。家の開口部からの隙間風と放射熱をはかり、エコハウス診断。屋根に登って、太陽電池の面を撮影し、熱の変化や場合によっては不具合の発見。人を測って、いろいろ実験したりとやりたいことはたくさん。森の中にいって、小動物を探すなんてこともできたら便利で楽しいだろうと、考えておりました。ただ、ほとんどの製品が高価で、いつも持ち歩くという使い方には向かない。

 と、キャタピラーが世界初の赤外線サーモカメラ搭載の頑丈系スマホ「CAT S60」を開発したということで、希望が芽生えました。FLIRの赤外サーモグラフィーカメラを搭載し、海外で2016年後半に599ドル(約6万7000円)/649ユーロ(約7万3000円)で発売予定とか、、、。日本での販売はかなり微妙かなぁ。でも、発売するならiPhoneに3月に戻るのをやめて、待ってもいいんだけどなぁ。ほしい。

プレスリリース / CAT Phones、February 18, 2016
CAT® S60 ANNOUNCED AS WORLD'S FIRST SMARTPHONE WITH INTEGRATED THERMAL CAMERA
S60pr
-----image : 同リリースより

関連



参考
 スマホに後付という選択肢としては、FLIR ONE for iOS and FLIR ONE for Androidという手もある。3万円半ばで手に入るようです。

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2013/12/02

つくばエクスプレス(TX)、回生電力の余剰分を売電。電気供給事業の開始

 つくばエクスプレス(TX)を運行している首都圏新都市鉄道は、12月1日より、電車の運行時に発生する、回生電力の余剰分を電力会社に売電する事業(電気供給事業)をスタートさせました。2013年に、つくばエクスプレス(TX)は、全列車に回生ブレーキを採用し、ブレーキをかけてから停止するまでモーターを発電機として電力を発生させて発電した、回生電力の活用をアナウンスさせていました。一年間に列車の運行や駅で使用する電力量の約12〜13%をまかなっていました。そして今回、余剰分の売電を行い、初年度の売電量として、一般家庭の年間電気使用量の600世帯分に相当する、200万kWh程度を見込み、さらに拡大させる予定だということです。

 基本的には、変電所にあるPWM変換装置を対応したシステムに変え、電気ブレーキを回生ブレーキ対応とすることで、すべての鉄道で利用可能なシステムとなります。鉄道各社は、省エネや太陽光発電の設置などにも取り組んでいます。鉄道事業の新しい収益パターンとしての、発電事業としても、注目されそうです。


プレスリリース / 首都圏新都市鉄道、平成25年11月29日
電気供給事業の開始について(12月1日〜) 列車ブレーキ時に発生する回生電力の余剰分を電力会社に売電

Electricity_supply_business
-----image : 同リリースより

" つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社(略)では、12月1日から、回生電力の余剰分を電力会社に売電する事業(電気供給事業)をスタートさせますので、お知らせします。
 TXの列車がブレーキをかけた時に発生する「回生電力」注)については、走行中の他の列車、駅の照明、エレベーター・エスカレーター、冷暖房などの動力・電源として有効活用しておりますが、これらで使用してもなお余剰となる分について、今般、電力会社に売電することといたしました。
 初年度の売電量は200万kWh程度(一般家庭の年間電気使用量の600世帯分)を見込んでおり、今後さらに拡大させる予定です。
 なお、この回生電力の売電は、鉄道事業者における先進的な取り組み事例となります。
つくばエクスプレスにおいては、引き続き、省エネをはじめ電力の有効利用に取り組んでまいります。

注)TXの列車は、加速する時には電気でモーターを回し推進力を得ますが、列車がブレーキをかける時にはモーターから電気が発生します。この電気は「回生電力」と呼ばれています。
......... "

関連
輸送力増強に向けて車両を増備!3編成18両(TX-2000系車両)を導入します。-----首都圏新都市鉄道、平成24年6月18日

" .........
1.増備車両の名称
TX-2000系(交直流車)【TX-71編成、TX-72編成、TX-73編成の計3編成】

2.TX-2000系車両の主な特徴
1)秋葉原〜つくば間の全線で走行が可能な交直流車で、直流区間(秋葉原〜守谷)および交流区間(守谷〜つくば)の二つの異なる電気方式に対応しています。
2)車体の素材にアルミニウム合金を採用し、軽量化とすることで電力消費量の軽減を図っています。
3)ブレーキ動作時に電車のモーターを発電機としてエネルギーを発生させる回生電力を採用しており、高速130km/hから列車停止まで回生ブレーキを使用しています。
.......... "


- つくばエクスプレス概要
".........
保有車両数 222両(37編成)
車両の種類 直流車(TX-1000系)、交直流車(TX-2000系)の2 車種
..........
TX-2000系車両(交直流車)
TX-2000系は、秋葉原〜つくばの直流・交流区間全線を走行する交直流電車です。車内・側面の車号銘板や表記等にはコンセプトカラーである赤を使用しています。
.......... "

- 低炭素社会の実現に向けての取組み
Imgelectricity03
-----image : 上記サイトより
"..........
回生エネルギーの有効利用
全列車に回生ブレーキを採用し、列車がブレーキをかけてから停止するまでモーターを発電機として電力を発生させ、その電力を架線に戻し、他の列車に利用したり、変電所にあるPWM変換装置により駅の電気設備にも利用できるようにして、電力の有効利用を行っています。
これにより、一年間に列車の運行や駅で使用する電力量の約12〜13%をまかなっています。
.......... "

・Wikipedia : 首都圏新都市鉄道TX-2000系電車

"..........
制動方式 CS-ATC連動回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
全電気ブレーキ
.......... "

・Wikipedia : 首都圏新都市鉄道TX-1000系電車

"..........
制動方式 CS-ATC連動回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
全電気ブレーキ
.......... "


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2013/02/12

シャープ、高天井照明や街路灯用100Wクラス 照明用LEDデバイスを開発。発光効率143 lm/W !

 シャープは、高天井照明や街路灯用に利用される、100Wクラスの照明用LEDデバイスを開発したと発表しました。このLEDデバイスは、熱伝導率の高い材料を基板に採用することで放熱性を高め、従来の50Wクラスの照明用LEDデバイスに比べて熱抵抗を約1/3に抑えることに成功しています。これにより、発光効率143 lm/Wを実現。現在高天井照明や街路灯の多くに採用されている、メタルハライドランプや水銀灯を置き換えることが期待されます。

 100Wで光束14,000 lmの大光量を実現することができ、40,000時間の長寿命によりメンテナンスの負担が軽減できるこのLEDデイバスにシャープが付けた愛称は、「銭形 (ZENIGATA)」。直径4cmほどの円形の発光面を意識してのことでしょうか?

 そして、サンプル価格を見て驚きました。
 
 サンプル価格(税込) 9,000円

 思っていたよりもかなり安いです。LEDが特殊なものではなく、本当にメタルハライドランプや水銀灯に置き換わっていく可能性のある価格が最初から設定されています。


プレスリリース / シャープ、2013年2月7日
単一のLEDデバイスで業界最高※1の光束(明るさ)14,000 lm、発光効率143 lm/Wを実現 100Wクラス 照明用LEDデバイスを開発、発売

130207a
-----image : 同リリースより

"シャープは、単一のLEDデバイスで業界最高の14,000 lmの光束(明るさ)を実現した100Wクラスの照明用LEDデバイス<GW7GAL50SGC>を開発、発売します。
..........
品名 照明用LEDデバイス
愛称 銭形 (ZENIGATA)※3
タイプ 投入電力100Wクラス
形名 GW7GAL50SGC
サンプル価格(税込) 9,000円
サンプル出荷時期 3月5日
量産時期 5月27日
月産個数 5,000個

■ 主な特長
1. 単一のLEDデバイスで業界最高の光束14,000 lmを実現
2. 発光効率143 lm/Wと40,000時間の長寿命を実現し、省電力やメンテナンスの負担が求められる高天井照明や街路灯などの製品化に貢献
3. ハンダ付けが不要となるコネクタ接続方式を採用

※1 2013年2月7日現在。投入電力100WクラスのLEDデバイス(標準使用条件)において。当社調べ。

※2 当社従来機種 GW5DAE50MR5(投入電力50Wクラス、発光効率110 lm/W)と当デバイス(投入電力100Wクラス、発光効率143 lm/W)との比較。

※3 LEDチップを高密度に実装した照明用LEDデバイス「銭形(ZENIGATA)」は、当社の登録商標です。

Sharp100wled

-----image : 同リリースより
.......... "

コメント続き

 仮に電気料金20円/kWhとして、

100W 14000lumensのLEDを1日10時間点灯すると、年間の電気料金は、
 100W*10時間/1000*365*20円/kWh=7300円/年(寿命は、40,000時間)

高天井灯にI社のメタルハライドランプ 175W(12000lumens)との比較
175W*10時間/1000*365*20円/kWh=12775円/年(寿命は、9000時間)

 寿命から4年の比較を考えてみると、100WLEDの玉は9000円。I社の175Wの値段は、6552円。寿命を考えると4個なので26208円。4年間の電気料金の差は、(12775円-7300円)*4=21900円。4万円以上の差。

 器具代金や交換などを考えれば、新規ならLED。入れ替えでも検討の価値のある価格と省エネ効果。水銀灯の場合には、玉の値段が2000円しないが、計算すると新規ならLED。

 ほんと、LEDがあらゆる場所に浸透できる体制にむけてまた一歩進んだって感じです。あとは、使用感次第というところですね。

参考
省エネルギーセンター : 学校での省エネルギーを考える

"学校の電気代はおおよそ1kWhあたり18円程度"


おすすめエントリー
週刊GreenPost 60号 2013/2/12-15日版 しなやかな技術研究会

三菱商事とシーテック、愛知県田原市で77MWpのメガソーラーを計画-----ソフトエネルギー、2013/2/12

日本地熱協会が設立されました - 地熱発電所の建設促進を目指した業界団体-----自然エネルギー、2013/02/10
 

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2012/08/30

スーパー保冷剤!? ネオホワイト、アイスバッテリー、、、!?

 移動中に目にしたテレビのニュース番組でスーパー保冷剤のニュースをしていました。ひとつは、ソフトエネルギーでも紹介したJFEエンジニアリングのネオホワイト。

JFEエンジニアリング、既存ビル水蓄熱槽に後付で使える空調の節電対策用蓄冷パック、ネオホワイト(R)を開発-----ソフトエネルギー、2012/05/22


 そして、今回はじめて聞いた。丸ビルに本社を置く、Innovation Thru Energy Co.Ltdのアイスバッテリー。これがすごい!

ITE (Innovation Thru Energy Co.Ltd) / アイスバッテリー(R)システムとは

 すでに導入もはじまっているようです。民生用から、将来家庭用まで、省エネ技術としても注目です。

新たにカテゴリー、ネタの種を作りました。

続きを読む "スーパー保冷剤!? ネオホワイト、アイスバッテリー、、、!?"

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2012/06/22

日立アプライアンス、100W電球相当の明るさをもつ101 [lm/W]のLED電球を発売

 日立アプライアンスは、白熱電球100W形相当(1,520lm [ルーメン])の昼光色相当タイプのLDA15D-Gと白熱電球80W形相当(1,160lm [ルーメン])の電球色相当のLDA15L-Gの電球型LEDを7月13日から発売すると発表しました。
 
 消費電力は、いずれも15Wで、寿命は40000時間。浴室などの密閉型器具にも対応しています。口金はE26エジソンベースです。光拡散カバーとスリット構造ボディで白熱電球のような広がる光を実現しているということです。

 総合光束効率は、
 昼光色相当タイプのLDA15D-G 1,520lm /15 W = 101 [lm/W]
 電球色相当タイプのLDA15L-G 1,160lm /15 W = 77 [lm/W]

 と電球型蛍光灯の効率を凌駕しました。価格は、数倍としても、画期的な製品開発だと思います。はじめての100W電球を置き換えることができるLED電球の性能を早く拝見したいところです。


プレスリリース / 日立アプライアンス、2012年6月19日
業界初*1 白熱電球100W形相当(1,520lm(ルーメン))*2 の大光量を実現 LED電球「一般電球形(E26口金)広配光タイプ 電球100W形相当」を発売

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-----image : 同リリースより

"業界初*1 白熱電球100W形相当(1,520lm(ルーメン))*2 の大光量を実現 LED電球「一般電球形(E26口金)広配光タイプ 電球100W形相当」を発売

*1国内のLED電球一般電球形(E26口金)広配光タイプ(全般配光形)において。2012年6月19日現在。LDA15D-G(昼光色相当)。
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日立アプライアンス株式会社(略)は、国内のLED電球一般電球形(E26口金)広配光タイプにおいて、業界で初めて白熱電球100W形に相当する大光量(1,520ルーメン)を実現したLED電球「一般電球形(E26口金)広配光タイプ 電球100W形相当(昼光色相当)」を7月13日から発売します。

本製品は、高効率LEDモジュールの採用に加え、LEDモジュールから出る熱を効果的に逃がすスリット部の放熱面積を従来機種の約1.3倍*3に拡大した「スリット構造ボディ」と、さらにLEDの光を広範囲に拡散させるとともにカバーの光ムラをおさえる「光拡散カバー」などの技術を継続採用することで、白熱電球100W形相当の明るさと電球のような広がる光の両立を実現しています。白熱電球100W形と比べた場合、消費電力は約6分の1*4、定格寿命は40,000時間*5と40倍長持ち*4します。
さらに、白熱電球100W形相当の明るさで、かつ消費電力が15.0Wと少ないため、白熱電球60W形や40W形対応の器具にも使用できます。これにより、白熱電球から取り替えるだけで手軽に明るさと省エネ性の向上を図ることができます*6。
なお、白熱電球80W形に相当する明るさ(1,160ルーメン)のLED電球「一般電球形(E26口金)広配光タイプ 電球80W形相当(電球色相当)」も同日に発売します。

*2一般社団法人日本電球工業会の定める性能表示等のガイドラインによります。LDA15D-G(昼光色相当)。
*3当社LED電球LDA15D-G(放熱面積約11,700mm2)とLDA11D-G-A(放熱面積約8,600mm2)との比較。
*4当社LED電球(LDA15D-G、定格消費電力15.0W、定格寿命40,000時間)と白熱電球100W形(LW100V90W、定格消費電力90W、定格寿命1,000時間)との比較。
*5定格寿命は、LED単体で定められた温度設計に基づいて算出された設計寿命であり、使用環境・使用温度により寿命が異なります。
*6調光機能の付いた器具や断熱材施工器具など、種類によっては使用できない場合があります。屋外では使用できません。
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[ カテゴリー : 照明/電気製品 ]


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