2016/04/17

熊本地震に関して、太陽光発電所ネットワークが注意喚起とお願いを発表

 3.11では、被災した太陽光発電設備の危険性などが認識され、その対策も知られてきています。断線しても、太陽の光が当たれば発電し、電線端に高い電圧が発生し、電流が流れれば感電や火災の原因になる可能性があることが知られています。

 今回の熊本地震に際して、太陽光発電所ネットワークが注意喚起とお願いを発表しました。太陽光発電の利用者はもちろん、支援や片付けで現地入りする方々もまずは一読されることをおすすめします。

特定非営利活動法人太陽光発電所ネットワーク / 2016 年4月 15 日発表
おしらせ / 4月 14 日発生の「熊本地震」に関する太陽光発電設備への注意喚起とお願い(PDF)


参考
太陽光発電協会 / 2016年4月15日
太陽光発電設備が震災によって被害を受けた場合の対処について

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2016/03/24

フランス人冒険家、ラファエル・ディネリ、エコプレーン Eraole で大西洋横断に挑む

 ヨットの冒険で知られるフランス人のラファエル・ディネリ(Google image : Raphael Dinelli)氏は、6月にバイオ燃料と太陽電池と滑空を利用して飛行することができるエコプレーン、Eraoleによる大西洋横断飛行に挑みます。
 ラファエル・ディネリさんは、ヴァンデ・グローブ(Vendee Globe)単独無寄港世界一周ヨットレースでの数々の冒険で知られるヨットマン、そして科学者とのことです。ヨットレースでは、太陽電池や風力発電機も利用され、かつ極度に合理的な運用が求められることから、そうした技術を活用し、今度は海から空へと冒険の巾を広げることになったようです。
 ラファエル・ディネリさんが設立したOCÉAN VITAL FOUNDATIONのサイトに掲載されている情報や報道から内容をまとめると、

 5月から6月の天候がいい時を狙って、北米(たぶんニューヨーク発)からフランスまでの大西洋横断の60時間のフライトに挑むということです。飛行については、autoblogの記事によると、翼の太陽電池で25%、藻由来のバイオ燃料による発電で55%、そして残りの20%はグライダーのような滑空により飛行。
 となると気になるのは、電動飛行機のEraoleの仕様。ところが、現在画像データーなどへのアクセスができない状況です。リリースがありしだい、掲載させていただきたいと思います。

 そこで、以前発表(一昨年のデーター)されたスペックから概要(予測)を見てみましょう。

• 翼長 Span 14m (46 ft)
• 翼面積 Wing area 30.8 sq. m
• 全長 Length 7.5 m (25.6 ft)
• 高さ Height 1.15 m (3.8 ft)
• 最大飛行重量 Maximum takeoff weight: 750 kg
• 巡行飛行速度 Cruising 140 km / h

 この時点のデザインでは、上下にならんだダブルウィングに合計約5.5kWpの太陽電池とLi-Po 蓄電池 80Ah(システム電圧400Vdc)を搭載。モーターは定格50kW(Max100kW,400Vdc)でした。

 YouTubeでご本人自ら機体に太陽電池を取り付けてる貴重な動画を見つけました。機体の様子はこの動画をご覧ください。

Innovation & écologie : Eraole, un avion du futur ? (Vendée)

(TVvendee,2015/10/13)

関連
OCÉAN VITAL FOUNDATION / ERAOLE® : l’avancement de la fabrication avant son premier et proche décollage

・Twitter : DefiAirMer

Hybrid solar and biofuel plane to attempt first zero-carbon trans-Atlantic flight-----inhabitat,03/14/2016

参考
Greener skies: Frenchman prepares for history-making zero-carbon Atlantic flight-----CNN,March 9, 2016

ヴァンデ・グローブ単独無寄港世界一周ヨットレース-----Yamamoto Shunichi,2010/09

".....ラファエル・ディネリ....."

*正式な機体の仕様へのアクセスができない状態なので、Google検索 : New York – Paris flying Eraole® the aircraft of the future 2015のデーターを利用しました。


おすすめエントリー

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2016/03/14

積水ハウス、全戸最新のエネファーム搭載で”売電”できる超高層マンション2棟を発表

 積水ハウスは、大阪市内に事業主として開発する超高層マンション2棟の全戸に、新型燃料電池家庭用燃料電池(エネファーム type S)を搭載、大阪ガスと共同でCO2排出量および一次エネルギー消費量の大幅な削減を実現する次世代のエネルギーシステムを導入すると発表しました。

  新たに開発されたエネファーム type Sは、家庭用固体酸化物形燃料電池(SOFC)の新製品で、定格出力1kW以下の家庭用燃料電池としては、世界最高の発電効率発電効率52%を達成。発電ユニットに貯湯タンクを内蔵し、通常のガス給湯器に接続する仕組みとしたことで、世界最小の機器本体サイズを実現しています。また、余剰電力の買取に対応しています。価格でも、現行品よりも約25万円の低価格となる1,785,000円の価格を実現したことも、評価されるポイントです。
` 実際、各家庭で使われなかった燃料電池発電電力(余剰電力)を大阪ガスへ売電できる仕組みによって、利用者がどれほどの利得を得ることができるのかはわかりませんが、発電システムとしての出口が各戸の用意されたという意味では、将来重要な進歩になるかもしれません。
 もっとも重要なポイントとなる一次エネルギー消費量削減では、従来マンションに比較し約25%を実現しているということです。

 それ以外の教養部分の取り組みとして、停電対応コージェネレーションと備蓄LPGによる非常時の電力供給。自然光を利用できるデザイン。コージェネレーションの排熱とクールヒートチューブを用いた共用部の空調負荷の低減
。雨水の散水利用と、日本の在来種の植栽を用いた都市部での生態系ネットワークの構築など、様々な環境対策や非常時対策も採用され、建物の訴求力の増大が図られています。

プレスリリース / 積水ハウス、3月24日
・世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用(PDF)より
Fuelcell_sekisui
-----image : 同リリースより

" 「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」 「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」

 積水ハウス株式会社(略)は、大阪市内2か所にて事業主として開発する超高層マンション「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」および「 (仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」において、大阪ガス株式会社(略)と共同で家庭用燃料電池エネファーム type S(以下、新型燃料電池)を活用したCO2排出量および一次エネルギー消費量の大幅な削減を実現する次世代のエネルギーシステムを導入いたします。主な特徴は以下の通りです。
 
① 世界初、新型燃料電池を全戸に設置した超高層マンション
② ご家庭で使われなかった燃料電池発電電力(余剰電力)を大阪ガスへ売電が可能に
③ 従来マンションに比較し約25%の一次エネルギー消費量削減を実現
.......... "

関連
世界初、超高層マンションで新型燃料電池を全戸設置し余剰電力を活用「(仮称)グランドメゾン大淀南タワー」「(仮称)グランドメゾン内久宝寺タワー」-----大阪ガス、2016年2月24日
Kyocera_fuelcell
-----image : 上記リリースより

2016/3/12-14 のしなかな技術研究会のクリッピング

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2016/03/01

ホンダ、電動バイク EV-CUB を国内で販売へ

 土曜日から月曜日まで、岩手県遠野市で行われたイベントに参加してきました。土曜日についた時には、雪がなくがっかり。土曜日の夜から朝まで雪が降り、大喜び。しかし、日曜日は晴れ、ほぼ蒸発。ならば残雪を求めて丘に登ろうと思っていたら、月曜日の朝起きたら土砂降りの雨。遠野で雨ですよ。雪ならぬ、ぬかるんだざらめ雪と泥歩きになってしまいました。天候の不規則さ、異常さは、訪問客だけでなく、地元の人の生活にも大きな影響を与えています。
 帰ったら、北海道は荒れて雪が降り被害もでているようですし、、、

 さて、この間の話題のなかで、今日選んだ話題は、「ホンダ、電動バイク EV-CUB を国内で販売へ」です。

ホンダ、電動二輪車のEV-CUBを、2年後をめどに日本で発売 EV-CUB Conceptをベースに開発-----webike、2016年2月24日

 報道によると2018年までに販売とのことです。ホンダの電動バイクとしては、2010年に発売されたEV-neoがあります。しかし、その前の年にコンセプトモデルとして発表された、EV-Cubへの期待が高く、EV-neoの盛り上がりは今一でした。
 そして、今回いよいよ昨年のモーターショーでもお披露目されたモデルをベースとして、量産生産品が市場に登場しそうです。

Honda EV Cub WEB Mr. Bike

(webmrbike、2015/09/29 )
東京モーターショー 2015出店モデル情報! Honda篇-----2015/09/29

 アセアンでの展開も予定しているという報道もあり、電動バイクの世界的な普及にも影響を与えそうです。スペックがはっきりしてきたら、また情報をアップします。


関連



参考
ホンダの電動EV-Cub。カブファンの熱い視線が注がれています-----しなやかな技術研究会、2009/11/10

君は、コルチナホワイトのスーパーカブ110を見たか!?-----しなやかな技術研究会、2010/04/07


2016/2/27-29 のしなやかな技術研究会のクリッピング

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2016/02/24

2016/2/23 のしなやかな技術研究会

 日本の電動アシスト自転車は、アシスト力や効かせ方に一定の決まりがあり、あくまでもアシスト。しかし、海外の事情はまったくことなります。抑制的なヨーロッパでさえ、結構パワーのある電動自転車が快走しています。まあ、日本の道路や環境を考えれば、一定の歯止めをかける必要があるのは理解できるのですが、時にはそんなパワーあふれる電動自転車 E-bikeにまたがって見たいと思うこともあります。

 以前まとめたこれに、新しい”化け物”を加えました。

世界の電動アシストバイク e-bike とんでもなパワーで”爆走中”(Naverまとめ)

 p.2に加えたのは、W.A.V.E. Cycles Edge 10000W High Performance E-Bikeです。日本のの電動アシスト自転車のパワーは250W程度、欧州では500Wまで、たまに800W程度のもーたーを搭載していることもあります。
 しかし、これは10000Wです。キロに直せば、10kWのモーターを搭載しているのです。電気自動車の省エネを意識した設計の場合、搭乗者一人につき1kW-2kWを割り振ればだいたい、動く電気自動車ができると言われていることと比較しても、この10kW。軽い自転車の車体に乗せて、人一人が走るには、十分すぎるパワーを備えていることがわかります。
 では、まずはその走りを見てみましょう。

Edge 10000W High Performance 50mph E-Bike Fast Racing Electric Bicycle

W.A.V.E. Cycles、2016/02/02)

 地味に動いているように見えますが、圧倒的なパワーがなくてはできない動きです。電動自転車というより、100CCぐらいのトライアルバイクの動きに似ています。製品版 Edge Elite 10000Wのお値段は、$ 7,999.00です。まあ、自転車というより、カスタムモトバイクの値段です。
 広い国土の国で交通事情が許せば、一度は乗ってみたいです。

 
関連
W.A.V.E. Cycles Personal Bikes

LA ebike.com
/ Edge Elite 10000W $ 7,999.00
Beautiful_main_pic_1024x1024
-----image: 上記サイトより


参考

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2015/10/16

地熱の開発には、時間がかかります

 3社、出光興産、国際石油開発帝石、三井石油開発は、地熱発電の事業化に向けて2011年より調査を開始した北海道阿女鱒岳(あめますだけ)地域(赤井川村)において、地熱構造試錐井(しすいせい)の仮噴気試験を実施しました。調査開始から4年を経て、今回の仮噴気試験をはじめとした今後の調査結果をもとに、第3段階の調査(試験井掘削、生産・還元試験、貯留層能力評価、環境調査など)への移行を判断するとのことです。

 地熱の開発には時間がかかります。大規模の地熱発電の開発には最低でも10年程度を要するため、国内で複数実施される試錐井の掘削試験の結果が良好でも、地熱発電所が建設されるのは、2020年代の中盤にかかってしまいます。
 地熱発電のポテンシャルとしては、アメリカ、インドネシアについで世界第三位の日本ですが、実際の発電利用の規模では、世界9位の規模です。ポテンシャル一位のアメリカは、発電規模でも一位、二位のインドネシアも三位の発電規模(二位はフィリッピン。フィリッピンのポテンシャルは日本に次ぐ4位)となっています。
 日本の地熱が出遅れている理由の一つに適地のほとんどが国立・国定公園内ということが指摘されてきました。この点については、環境省は公園内の建築物に対する高さ規制を撤廃、さらに規制対象地域の周辺から地下にある地熱資源まで傾斜掘削を認めることになりました。この規制緩和によって地熱発電の導入が拡大することが期待されます。しかし、それでも大規模な地熱発電が働き始めるのは、早くても2020年代の半ばから2030年代です。

 国の長期的なエネルギー政策、手堅い施策が必要です。日本の地熱発電。手堅く地道に、確実に進めたいところです。

おすすめエントリー
出光興産ら3社、北海道阿女鱒岳地域において、試錐井の仮噴気試験を実施-----ソフトエネルギー、2015/10/16


参考

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2014/02/05

走りはじめた、小型二人乗り電気自動車 Honda MC-β(エム・シー・ベータ)

 意外に”とがった顔”をしている。当初の発表では、予想の付かなかった顔だ。ホンダが昨年発表した、超小型EV「MC-β(エム・シー・ベータ)」の話です。

Honda MC-B Driving Review

Honda_mcb_face
-----image : (AutoMotoTV,2013/11/20)より

 MC-β(エム・シー・ベータ)は、こんな車です。

Benefit_image06
-----image : 上下ともHonda :MC-β(エム・シー・ベータ)より-----
Benefit_image04

”Hoda MC-β サイズ(全長×全幅×全高) 2,495×1,280×1,545(mm) 最高速度 70km/h以上 モーター出力 定格6kW/最大11kW バッテリー リチウムイオンバッテリー 最大航続走行距離 80km以上 充電時間 3時間以下(200V) 7時間以下(100V)

二人乗り”

 この二人のりも、前後に並ぶ形なのが面白い。後座席は、運転席の真後ろではなく、ずれているのが上の写真ではわかります。実際に後席にのってどんな感じがするか知りたいところです。そして、2013年11月から熊本県、さいたま市、宮古島市の各自治体と、MC-βを使った共同社会実験が開始され、宮古島では充電ステーションの電源を太陽電池でまかなう試みも開始されました。

Hondaと東芝、宮古島で超小型EV「MC-β」を再エネで運用するプロジェクトを開始-----ソフトエネルギー、2014/02/03

Main_image02
-----image : Honda :MC-β(エム・シー・ベータ)より

 都市での通勤や買い物を支える小さくて燃費のいい車。軽くて取り回しがいい車。シティ・コミューターとも表現される車の未来がはじまりつつある。


参考
超小型EV「MC-β」を発表 ~熊本県、さいたま市、宮古島市と社会実験を開始-----Honda,2013年11月19日

関連
・Honda : MC-β(エム・シー・ベータ)

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2013/10/24

ヤマハ発動機、三輪電動アシスト自転車とリヤカーをセットにした配送業務専用モデル PAS GEAR Cargo 発売

 ヤマハ発動機は、三輪電動アシスト自転車とリヤカーをセットにした配送業務専用モデル PAS GEAR CARGO 発売すると発表しました。
 まずは、三輪車。仕様表によると、前輪は26インチ、後輪は20インチ。全長2215mm×高さ1050mm×幅1035mmで車重が50.5kg。前のかごに3kg、サドルの後ろのスペースに20kgの積載スペースをもっています。アシストモーターの出力は、240Wのブラシレス DC モーター。通常の電動アシスト自転車並みです。ちょっと驚きです。標準のリチウムイオン蓄電池は、8.7Ah(25.2V)で、充電時間は、4.5時間。オプションでより大きな 12.8Ah のバッテリーパックも用意されています。

 そして、アシストは、0km/h以上10km/h 未満は、比例アシスト。 10km/h 以上 24km/h 未満は逓減補助方式で、気になる一充電あたりの走行距離は、強モード 17km(25km)、標準モード 22km( 30km)、オートエコモード プラス 25km(33km)。カッコ内は、三輪車だけの走行距離です。この三輪車は、コーナーでサドルから前の部分が前輪も含めて倒れこむことができる点がとってもクールです。カタログでは、「スイング機構付の五輪走行で、安定した走行性と自然な操縦性を実現 」と説明されています。

 さらに、脱着式リヤカーですが、脱着時には、収納されていた2輪を出すことで、手押し式の4輪カーゴ車として機能します。サイズは、全長1065mm×全幅745mm×高さ980 mmで、重量:26.5kg。荷物は、最大100kgまで載せることができます。配達先で、脱着式リヤカーだけで配達、といった使い方ができるように、デザインされているようです。ストッパー付きです。カタログでは、しっかりとしたケースがサドルの後ろとリヤカー用に配置され、結構な荷物を運ぶことができる感じです。最大で123kgの積載、そして運転者の体重を合わせると200kg近い重さになります。ブレーキや、実際の配達作業中に安全が確保できるような工夫が随所に見受けられます。

  利用にあたっては、リースも設定されているので、メンテナンスなども委託し運用できます。面白い日本製の働くebikeが登場しました。町で見るのが楽しみです。

PAS GEAR Cargo

(YAMAHA PAS,2013/10/21)

プレスリリース / ヤマハ発動機、2013年10月24日
電動アシスト自転車業界初!三輪車と脱着式専用リヤカーを連結した配送業務専用モデル「PAS GEAR CARGO」新発売

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-----image : 同リリースより-----
Topics_asset001844fc2

"ヤマハ発動機株式会社は、三輪の電動アシスト自転車「PAS」と脱着可能リヤカーを組み合わせた専用設計の配送業務専用モデル「PAS GEAR CARGO(パス ギア カーゴ)」を2013年11月1日より法人向けに発売します。販売台数は500台(日本国内・年間)を計画しています。  当社は、環境意識の高い配送業界各社の業務をサポートし、都市部での交通渋滞軽減や低炭素社会の実現に貢献することを目的に「PAS GEAR CARGO」を開発しました。当社独自の車体開発の技術を生かして企画から設計・開発までを新規に行い、重荷重配送にも対応できる仕様としています。

 《「PAS GEAR CARGO」の主な特長》
1)電動アシスト自転車業界で初※1となる三輪車と脱着式専用リヤカーの連結方式を採用した配送業務専用モデル
2)脱着式専用リヤカーは簡単な操作で車体から取り外せ、そのまま台車としての使用が可能
3)リヤキャリヤ20kg、脱着式専用リヤカー100kg、フロントバスケット3kgの合計123kgの荷物の積載が可能
4)リヤカー連結方式により、三輪自転車同様の安定走行と容易な取りまわしを実現
5)車体がスイングすることでコーナーでもスムーズな走行が可能。三輪車の両後輪には大型フィン付ローラーブレーキを装備し、安定した制動力を発揮

なお、選択しているギアと走行速度に合わせてパワフルでなめらかな乗り心地を実現する当社独自の機構「S.P.E.C.3(スペックスリー/Shift Position Electric Control × 内装3段変速)」やトリプルセンサーシステム、残りアシスト走行可能距離※2が表示できる3ファンクションメーターなど、通常のPASシリーズの車両で好評の機能も搭載しています。
また、このPAS GEAR CARGOは、ヤマト運輸株式会社様での採用が既に決定しています。

※1 2013年10月時点、当社調べ。
※2 走行状況やバッテリーの劣化状態により変化します。また積載重量により表示よりも著しく走行距離が短くなることがあります。
.......... "

関連
業務用電動アシスト自転車 パス ギア カーゴ


参考エントリー
お気に入りの自転車 カーゴバイク篇

追加情報
アシスト力の大きいリヤカー付電動アシスト自転車を配送事業に活用する計画を認定しました~産業競争力強化法の「企業実証特例制度の活用」です-----経済産業省、平成26年9月18日

"......政府として、安全性の確保等を条件に、現行法令によるアシスト力の上限の2 倍よりも大きい3 倍のアシスト力を有するリヤカー付電動アシスト自転車について、物流用途に限定して活用できるようにする新たな規制の特例措置を本年4 月24 日付けで整備しました。
この規制の特例措置については、民間企業が政府に対して当該特例措置を活用した新事業活動計画について認定を申請し、政府が認定した場合に限り、活用することができます。....."

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2012/12/07

GSユアサと三菱商事、チリのコクラン石炭火力発電所向けに大規模リチウムイオン電池システムを納入

 GSユアサと三菱商事は、チリの約50万kWのコクラン石炭火力発電所向けに、最大出力20MWの容量約6.3MWhの大規模リチウムイオン電池システムを納入すると発表しました。リチウムイオン電池は、GSユアサ及び三菱商事の出資先であるリチウムエナジー ジャパンが製造し、最終的に40ftコンテナ10本に組み込まれた形で、発電所の隣接地に設置されることになるそうです。
 チリでの一部地域では発電事業者は発電能力の一定量を運転予備用として温存することが義務づけられているということで、今回の案件は、海外における商業ベースで最大級の蓄電システムに日本製のリチウムイオン電池が採用された初めての案件となったということです。

プレスリリース / 三菱商事、2012年12月5日
大規模リチウムイオン電池システムをチリ国に納入

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-----image(”上-システム外観イメージ(隣接地アンガモス発電所) 、下-プロジェクト立地”) : 同リリースより-----
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"株式会社 GSユアサ(略)、三菱商事株式会社(略)は、チリ国※1「コクラン石炭火力発電所」向けに、最大出力20MWの※2運転予備用リチウムイオン電池約6.3MWhを納入いたします。


 リチウムイオン蓄電システムは、同発電所の蓄電システム一式を請け負う米国パーカー・ハネフィン・コーポレーション(社長:Donald E. Washkewicz、本社:米国オハイオ州クリーブランド。以下、パーカー社)より三菱商事が受注し、機器製作をGSユアサが行います。リチウムイオン電池は、GSユアサ及び三菱商事の出資先である株式会社 リチウムエナジー ジャパン(略)が製造、パーカー社Grid Tie Division(米国ノースカロライナ州シャーロット)がトータルリチウムイオン蓄電システムを構築致します。最終的に40ftコンテナ10本に組み込まれた形で、発電所の隣接地に設置されることとなります。


※1チリ国第二位の発電事業者であるAESヘネル社(社長:Luis Felipe Ceron C., 本社:チリ国サンチャゴ市)と三菱商事が同国北部第Ⅱ州メヒジョネス郊外に建設を予定する発電容量net 47.2万kW / gross 53.2万kWの発電所

※2 運転予備(Spinning Reserve) チリでの一部地域では発電事業者は発電能力の一定量を運転予備用として温存することが義務づけられている。


 本件は、海外における商業ベースで最大級の蓄電システムに日本製のリチウムイオン電池が採用された初めての案件です。本件のような発電所の予備電力、あるいは再生可能エネルギーの増加に伴う電力系統の安定化対策として、大型リチウムイオン電池が担う役割は今後さらに大きくなるものと期待されております。GSユアサの長年のリチウムイオン電池開発の経験に基づく技術力、三菱商事の再生可能エネルギー含めた発電事業ノウハウを融合させながら、世界的なクリーンエネルギーへのシフトを支えて参ります。
.......... "

関連
GSユアサ : News / 2012/12/05 大規模リチウムイオン蓄電システムをチリ国に納入(PDF)
Gsyuasa_
-----image(”産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E」シリーズ”) : 上記リリースより
- 産業用リチウムイオン電池LIMシリーズ / LIM50E
Main_lim50
-----image : 上記サイトより

リチウムエナジー ジャパン


おすすめエントリー
週刊GreenPost 51号 しなやかな技術研究会 2012/12/3-7日版

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2012/10/25

東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証

 東芝は、高効率のモーター、全閉型永久磁石同期電動機(全閉PMSM)と新たに開発したインバータ装置、4in1VVVFを採用したシステムを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、既設のシステムを搭載した車両と比較し、約50%の消費電力量削減を実証したと発表しました。
 今回開発された4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器にインバータ回路を4回路搭載することで装の小型、軽量化を実現したもので、通常運転(力行運転)時に消費電力量約10%削減し、さらに減速時の回生
電力量を約85%増加させ、トータルで約50%の消費電力量削減結果を得ることに成功しました。

 世界的に公共交通として注目される鉄道の分野で、1割の省エネを実現し、回生エネルギーも利用することで総合効率を飛躍的に増大させる技術として注目されます。

プレスリリース / 東芝、2012年10月23日
全閉型永久磁石同期電動機システムを鉄道車両に搭載し従来比約50%の省エネを実証

4in1vvvf
-----image(”新たに開発した4in1VVVFインバータ装置の写真”) : 同リリースより

" ..........阪急電鉄株式会社(以下、阪急電鉄)8000系車両に高効率の全閉型永久磁石同期電動機(以下、全閉PMSM)と新たに開発した4in1VVVFインバータ装置を採用したシステムを試験搭載し、既設の誘導電動機(IM)とGTO素子注1を使用したVVVFインバータ装置のシステムを搭載した車両と比較して、約50%の消費電力量削減を実証しました。

 今回開発した4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器にインバータ回路を4回路搭載することで装置の小型、軽量化を実現しました。全閉PMSMと組み合わせることにより、力行 注2 の消費電力量を削減するとともに、当社独自の制御方法により電力回生ブレーキ 注3 の負担を増やして回生電力量を増加させ、車両全体の省エネを実現しています。

 当社は、2012年9月に、阪急電鉄8000系車両の同一編成内に全閉PMSMと新たに開発した4in1VVVFインバータ装置のシステムと、既設のIMシステムを搭載して、各駅停車相当の運行パターンにて試運転を実施し、消費電力量を測定して、両者の比較を行ないました。その結果、力行の消費電力量約10%削減、回生電力量約85%増加、トータルで約50%の消費電力量削減結果が得られました。今後は、営業運転にて効果を実証していきます。

 当社は既に、東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)16000系車両にて採用されている高効率の全閉PMSMとVVVFインバータ装置のシステムにおいて、東京メトロ06系車両に搭載しているIMとVVVFインバータ装置のシステムと比べて、力行の消費電力量を削減し、制御の見直しによる電力回生ブレーキの負担の増加により、営業運転にて39%の消費電力量削減を実現しています。

 近年の環境意識の高まりから、鉄道車両は更なる省エネルギー化が求められています。当社は今後も全閉PMSMに代表される高効率の装置を提供するとともに、輸送計画や制御システム、蓄電装置、電力供給システムなど、鉄道システムをトータルで設計することで、さらなる省エネ化を実現する鉄道エネルギーマネジメントシステム(鉄道EMS)に取り組んでいきます。

注1 半導体素子の一種で、素子自身で点弧(ターンオン)・消弧(ターンオフ)出来る機能を持つ。誘導電動機の駆動用インバー  
タのスイッチング素子として使用されている。
注2 電力の供給を受けて車両が走行する状態。
注3 主電動機を発電機として用い、これによって発生した電力を電車線に返す電気ブレーキ。
.......... "

関連
阪急電車 : エコトレイン 未来のゆめ・まち号について

".....神戸線・宝塚線8000系車両(8両編成)
各1編成
京都線8300系車両(8両編成)
1編成
合計3編成
※8000・8300系車両は、ブレーキ時電動機の回転力を活かし、発電機として使用(回生ブレーキという)することで30%~40%の電力を架線に返し、他の加速中の列車の電力として使用する省エネルギータイプの車両です。......."

・Wikipedia : 永久磁石同期電動機


参考
「PMSM」・・・電車用モーターの次のスタンダードとなりうるか?-----ミライヘ / リポート、2012年03月06日

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始-----しなやかな技術研究会、2012/08/01

日立、英国の都市間高速鉄道計画に関する契約を締結。2016年に現地工場も稼動へ-----しなやかな技術研究会、2012/07/26

[ カテゴリー : エコトレイン ]


おすすめエントリー
週刊GreenPost 45号 - しなやかな技術研究会 2012/10/22-26日版

古河電工、コンテナ型50kW(288kWh)鉛蓄電池システムを開発-----ソフトエネルギー、2012/10/25

前田建設、山口県下関市の沖合における3MW機20基、合計60MWの洋上風力発電所建設計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/24

国土交通省、小水力発電の農業用水路を利用する場合の手続きを簡略化する方針----自然エネルギー、2012/10/22

続きを読む "東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証"

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