2014/02/13

東京メトロ、非常用バッテリーを使用し東西線西葛西駅 - 南砂町駅間2.7kmを災害等対応の自力走行実験に成功

 東京メトロは、東西線西葛西駅~南砂町駅間2.7kmの区間を、回生エネルギーにより蓄電された、地上置きバッテリーを利用し、自力で走行する実験に成功しました。これにより、震災等の影響により停電が発生したときに、安全かつ迅速に避難するために、駅間や長大橋梁に停止した列車を最寄り駅まで救済する処置が可能となるということです。
 この実証実験は、日立製作所と協力して実施されたもので、同社の昨年10月のリリースによると、EM-B tractionと命名された、蓄電池式回生電力貯蔵装置(B-CHOPシステム)を応用したものになっています。このシステムでは、非常時対応だけでなく、通常時には貯蔵した電力で加速列車をアシストすることが可能です。運行に必要な総電力量の削減に寄与することも期待されます。この装置にはリチウムイオン電池が使用されています。発表によると、リチウムイオン電池を使用した非常用地上バッテリー装置のみによる列車の自力走行は国内初だということです。


プレスリリース / 東京メトロ、2014年1月31日
ニュースリリース / 新たな可能性への挑戦!!  非常用地上バッテリー装置による列車の自力走行に成功!  非常用地上バッテリー装置を使用し東西線西葛西駅~南砂町駅間2.7kmを走行

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-----image : 同リリース

" 東京メトロ(略)では、震災等の影響により停電が発生したときに、お客様に安全かつ迅速に避難いただくため、駅間や長大橋梁に停止した列車を最寄り駅まで救済するための非常用走行バッテリーの研究を進めております。

 平成 26 年 1 月 26 日に、株式会社日立製作所と協力し、「非常用地上バッテリー装置※」に蓄えた電力のみを使用し、東西線西葛西駅~南砂町駅(2.7km)の列車自力走行に成功いたしました。 この装置のバッテリーはリチウムイオン電池を使用しており、リチウムイオン電池を使用した非常用地上バッテリー装置のみによる列車の自力走行は国内初です。

※ 非常用地上バッテリー装置は、駅・駅間等に設置するもので、通常時は回生電力を吸収して蓄えた電力で加速列車をアシストすることで省電力化に貢献しつつ、非常時は電車線に電力を供給することで、駅間や長大橋梁に停止した列車を停電時でも最寄り駅まで救済することを可能にするものです。

今回の列車自力走行実験の結果を踏まえ、お客様にいっそう安心してご利用いただけるような新たな鉄道システムの構築に取り組んでまいります。
........... "

関連
非常用地上バッテリー装置(EM-B traction)を使用した鉄道車両走行試験の実施-----日立製作所、2013年10月7日
Hitachi_kaisei_renewbattery_train
-----image : 上記リリースより

"..........東京メトロ)と共同で、震災等の大規模災害の影響で停電した際に、駅間で停止した列車が最寄り駅へ自力走行する電力を供給する非常用地上バッテリー装置(以下、EM-B traction)を使用した車両走行実験を2014年1月から開始予定です。

日立は2013年3月より、東京メトロと協力してEM-B tractionの研究を進めています。
EM-B tractionは、蓄電池式回生電力貯蔵装置(以下、B-CHOPシステム)で確立した日立の技術を応用したもので、列車の停止や減速の際に発生する回生電力を吸収して蓄電池に貯蔵し、列車の運行に必要な電力として利用するシステムです。通常時には、蓄電池に一時的に貯蔵した電力で加速列車をアシストすることで、運行に必要な総電力量の削減に寄与します。大規模停電などの非常時には、貯蔵した電力を電車線へ供給し、駅間で停止した列車を最寄り駅まで自力で走行させることが可能となります。
.......... "

地球環境と東京メトロ

".....TOPIC2 東京メトロ・エコプロジェクト「みんなでECO.」始動.....西線では、電車がブレーキをかけたときに発生する回生電力を駅舎向けに供給する実証実験を行っている..... "

東京メトロ 2012ニュースリリース / 2012年8月7日 回生電力の有効利用による 駅施設の省エネ推進に向けて 駅舎補助電源装置を導入し実証実験を行います(PDF)
Tokyometro_kaisei_brake
-----image : 上記リリースより

".....三菱電機株式会社と協力し、
電車がブレーキをかけたときに発生する回生電力を駅舎向けに供給する駅舎補助電源装置を平成
24 年 8 月中旬に東西線の西船橋変電所に導入し、約 2 か月間にわたって実証実験を行います。
..... "

関連エントリ
東京メトロ、東西線妙典駅のホーム屋根に280kWpの太陽光発電の整備計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/05/31

参考エントリー
東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証-----しなやかな技術研究会、2012/10/25

"....東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)16000系車両にて採用されている高効率の全閉PMSMとVVVFインバータ装置のシステムにおいて、東京メトロ06系車両に搭載しているIMとVVVFインバータ装置のシステムと比べて、力行の消費電力量を削減し、制御の見直しによる電力回生ブレーキの負担の増加により、営業運転にて39%の消費電力量削減を実現しています。....."

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2013/12/02

つくばエクスプレス(TX)、回生電力の余剰分を売電。電気供給事業の開始

 つくばエクスプレス(TX)を運行している首都圏新都市鉄道は、12月1日より、電車の運行時に発生する、回生電力の余剰分を電力会社に売電する事業(電気供給事業)をスタートさせました。2013年に、つくばエクスプレス(TX)は、全列車に回生ブレーキを採用し、ブレーキをかけてから停止するまでモーターを発電機として電力を発生させて発電した、回生電力の活用をアナウンスさせていました。一年間に列車の運行や駅で使用する電力量の約12〜13%をまかなっていました。そして今回、余剰分の売電を行い、初年度の売電量として、一般家庭の年間電気使用量の600世帯分に相当する、200万kWh程度を見込み、さらに拡大させる予定だということです。

 基本的には、変電所にあるPWM変換装置を対応したシステムに変え、電気ブレーキを回生ブレーキ対応とすることで、すべての鉄道で利用可能なシステムとなります。鉄道各社は、省エネや太陽光発電の設置などにも取り組んでいます。鉄道事業の新しい収益パターンとしての、発電事業としても、注目されそうです。


プレスリリース / 首都圏新都市鉄道、平成25年11月29日
電気供給事業の開始について(12月1日〜) 列車ブレーキ時に発生する回生電力の余剰分を電力会社に売電

Electricity_supply_business
-----image : 同リリースより

" つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社(略)では、12月1日から、回生電力の余剰分を電力会社に売電する事業(電気供給事業)をスタートさせますので、お知らせします。
 TXの列車がブレーキをかけた時に発生する「回生電力」注)については、走行中の他の列車、駅の照明、エレベーター・エスカレーター、冷暖房などの動力・電源として有効活用しておりますが、これらで使用してもなお余剰となる分について、今般、電力会社に売電することといたしました。
 初年度の売電量は200万kWh程度(一般家庭の年間電気使用量の600世帯分)を見込んでおり、今後さらに拡大させる予定です。
 なお、この回生電力の売電は、鉄道事業者における先進的な取り組み事例となります。
つくばエクスプレスにおいては、引き続き、省エネをはじめ電力の有効利用に取り組んでまいります。

注)TXの列車は、加速する時には電気でモーターを回し推進力を得ますが、列車がブレーキをかける時にはモーターから電気が発生します。この電気は「回生電力」と呼ばれています。
......... "

関連
輸送力増強に向けて車両を増備!3編成18両(TX-2000系車両)を導入します。-----首都圏新都市鉄道、平成24年6月18日

" .........
1.増備車両の名称
TX-2000系(交直流車)【TX-71編成、TX-72編成、TX-73編成の計3編成】

2.TX-2000系車両の主な特徴
1)秋葉原〜つくば間の全線で走行が可能な交直流車で、直流区間(秋葉原〜守谷)および交流区間(守谷〜つくば)の二つの異なる電気方式に対応しています。
2)車体の素材にアルミニウム合金を採用し、軽量化とすることで電力消費量の軽減を図っています。
3)ブレーキ動作時に電車のモーターを発電機としてエネルギーを発生させる回生電力を採用しており、高速130km/hから列車停止まで回生ブレーキを使用しています。
.......... "


- つくばエクスプレス概要
".........
保有車両数 222両(37編成)
車両の種類 直流車(TX-1000系)、交直流車(TX-2000系)の2 車種
..........
TX-2000系車両(交直流車)
TX-2000系は、秋葉原〜つくばの直流・交流区間全線を走行する交直流電車です。車内・側面の車号銘板や表記等にはコンセプトカラーである赤を使用しています。
.......... "

- 低炭素社会の実現に向けての取組み
Imgelectricity03
-----image : 上記サイトより
"..........
回生エネルギーの有効利用
全列車に回生ブレーキを採用し、列車がブレーキをかけてから停止するまでモーターを発電機として電力を発生させ、その電力を架線に戻し、他の列車に利用したり、変電所にあるPWM変換装置により駅の電気設備にも利用できるようにして、電力の有効利用を行っています。
これにより、一年間に列車の運行や駅で使用する電力量の約12〜13%をまかなっています。
.......... "

・Wikipedia : 首都圏新都市鉄道TX-2000系電車

"..........
制動方式 CS-ATC連動回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
全電気ブレーキ
.......... "

・Wikipedia : 首都圏新都市鉄道TX-1000系電車

"..........
制動方式 CS-ATC連動回生ブレーキ併用電気指令式ブレーキ
全電気ブレーキ
.......... "


おすすめエントリー

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2012/11/09

JR東日本、蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」を栃木県烏山線非電化区でデビュー

 JR東日本は、蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」を2008年より開発してきました。そして、2012年2月の烏山線と東北本線における実証実験を経て、今回、2014年春頃からの営業運転の開始を発表しました。デビューは、栃木県の烏山線の宝積寺駅から烏山駅まで、20.4kmで全線非電化区です。
 蓄電池駆動電車「NE Train スマート電池くん」は、リチウムイオン蓄電池 9 ユニットを室内に搭載(2009年実証車 600V、163kWh)し、パンタグラフも装備し電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行します。この時、同時に蓄電池を充電することができます。そして、非電化区間では、蓄電池の電力で走行することが可能です。

 JR東日本では、ディーゼルハイブリッド車両(キハE200 系)を開発し、2007 年から小海線で営業運転中ですが、新たな電化区間の環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めてきました。試験車両「NE Train スマート電池くん」での実証実験などを行い、今回の正式採用の発表となりました。「NE Train スマート電池くん」は、ブレーキ時の回生エネルギーも利用できるしくみを備えています。エネルギーの効率的な運用にも大きな期待がかかります。
 JR東日本は、まずは先行車2両1編成を烏山線に導入します。そして、最終的には、烏山線の気動
車全数を新型車両に置き換える予定だということです。


プレスリリース / 東日本旅客鉄道(JR東日本)、2012年11月6日
プレスリリース / 「スマート電池くん」を実用化し、烏山線に導入します [PDF/108KB]

Jreastev_ecotrain0
-----image : 同リリース「別紙 1、2」より-----
Jreastev_ecotrain1

" JR東日本では、非電化区間の新たな環境負荷の低減方策として「蓄電池駆動電車システム」の開発を進め、「NE Train スマート電池くん」を使用して走行試験等により、性能評価や技術的検証を重ねてきました。  このたび、実用性の確認を終了したことから、「蓄電池駆動電車システム」を採用した新型車両の先行車2両1編成を烏山線に導入することとしました。最終的には、烏山線の気動車全数を新型車両に置き換える予定です。

1 車両の概要(別紙1)(別紙2)
 蓄電池駆動電車システムは車両に大容量の蓄電池を搭載して非電化区間の走行を可能にするもので、気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消や、二酸化炭素・騒音の低減を実現します。
 この電車は、電化区間では通常の電車と同様に架線からの電力により走行すると同時に蓄電池を充電します。非電化区間では蓄電池の電力で走行し、烏山駅に設置する専用の充電設備において走行に必要な充電を行います。
 また、室内照明については、すべて LED 化し消費電力の低減を図ります。
〇車両形式:EV-E301 系(Energy storage Vehicle)

2 運転開始時期
 2014 年春頃、営業運転を開始する予定です。

3 運用区間
烏山線(宝積寺~烏山)、東北本線(宇都宮~宝積寺)

*先行投入区間としてCO2 削減(対気動車約60%削減)等の環境負荷低減効果が期待でき、線区長さも蓄電池搭載容量に適しており、かつ直流電化区間との直通運転を行えるメリットのある烏山線を選定しました。

Jreastev_ecotrain2
-----image(”別紙2”) : 同リリースより
.......... "

関連
JR東日本 プレスリリース 2009 / 2009年10月6日 定例社長会見(2009年10月) 「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めています[PDF/82KB]

三菱電機、鉄道の減速時の回生エネルギーを活用できる鉄道事業者向け電力貯蔵システムとシミュレーション技術を開発-----しなやかな技術研究会、2009/11/17
Jrhigashinetrain1
-----image : 上下とも、JR東日本プレスリリース / 2009年10月6日「蓄電池駆動電車システム」の開発を進めています [PDF/82KB]より(上のしな研の記事参照)-----
Jrhigashinetrain2

JR東日本 プレスリリース 2011 / 2012年2月7日 定例社長会見(2012年2月)「スマート電池くん」の実用性を確認する試験を実施します [PDF/404KB]

・Wikipedia : 烏山線


参考エントリー
東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証-----しなやかな技術研究会、2012/10/25

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始-----しなやかな技術研究会、2012/08/01

[ カテゴリー : エコトレイン ]


おすすめエントリー
週刊GreenPost 47号 - しなやかな技術研究会 2012/11/5-9日版

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2012/10/25

東芝は、高効率のモーターと回生ブレーキシステム、そして新開発のインバーターを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、従来比約50%の省エネを実証

 東芝は、高効率のモーター、全閉型永久磁石同期電動機(全閉PMSM)と新たに開発したインバータ装置、4in1VVVFを採用したシステムを阪急電鉄 8000系車両に搭載し、既設のシステムを搭載した車両と比較し、約50%の消費電力量削減を実証したと発表しました。
 今回開発された4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器にインバータ回路を4回路搭載することで装の小型、軽量化を実現したもので、通常運転(力行運転)時に消費電力量約10%削減し、さらに減速時の回生
電力量を約85%増加させ、トータルで約50%の消費電力量削減結果を得ることに成功しました。

 世界的に公共交通として注目される鉄道の分野で、1割の省エネを実現し、回生エネルギーも利用することで総合効率を飛躍的に増大させる技術として注目されます。

プレスリリース / 東芝、2012年10月23日
全閉型永久磁石同期電動機システムを鉄道車両に搭載し従来比約50%の省エネを実証

4in1vvvf
-----image(”新たに開発した4in1VVVFインバータ装置の写真”) : 同リリースより

" ..........阪急電鉄株式会社(以下、阪急電鉄)8000系車両に高効率の全閉型永久磁石同期電動機(以下、全閉PMSM)と新たに開発した4in1VVVFインバータ装置を採用したシステムを試験搭載し、既設の誘導電動機(IM)とGTO素子注1を使用したVVVFインバータ装置のシステムを搭載した車両と比較して、約50%の消費電力量削減を実証しました。

 今回開発した4in1VVVFインバータ装置は、1台の冷却器にインバータ回路を4回路搭載することで装置の小型、軽量化を実現しました。全閉PMSMと組み合わせることにより、力行 注2 の消費電力量を削減するとともに、当社独自の制御方法により電力回生ブレーキ 注3 の負担を増やして回生電力量を増加させ、車両全体の省エネを実現しています。

 当社は、2012年9月に、阪急電鉄8000系車両の同一編成内に全閉PMSMと新たに開発した4in1VVVFインバータ装置のシステムと、既設のIMシステムを搭載して、各駅停車相当の運行パターンにて試運転を実施し、消費電力量を測定して、両者の比較を行ないました。その結果、力行の消費電力量約10%削減、回生電力量約85%増加、トータルで約50%の消費電力量削減結果が得られました。今後は、営業運転にて効果を実証していきます。

 当社は既に、東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)16000系車両にて採用されている高効率の全閉PMSMとVVVFインバータ装置のシステムにおいて、東京メトロ06系車両に搭載しているIMとVVVFインバータ装置のシステムと比べて、力行の消費電力量を削減し、制御の見直しによる電力回生ブレーキの負担の増加により、営業運転にて39%の消費電力量削減を実現しています。

 近年の環境意識の高まりから、鉄道車両は更なる省エネルギー化が求められています。当社は今後も全閉PMSMに代表される高効率の装置を提供するとともに、輸送計画や制御システム、蓄電装置、電力供給システムなど、鉄道システムをトータルで設計することで、さらなる省エネ化を実現する鉄道エネルギーマネジメントシステム(鉄道EMS)に取り組んでいきます。

注1 半導体素子の一種で、素子自身で点弧(ターンオン)・消弧(ターンオフ)出来る機能を持つ。誘導電動機の駆動用インバー  
タのスイッチング素子として使用されている。
注2 電力の供給を受けて車両が走行する状態。
注3 主電動機を発電機として用い、これによって発生した電力を電車線に返す電気ブレーキ。
.......... "

関連
阪急電車 : エコトレイン 未来のゆめ・まち号について

".....神戸線・宝塚線8000系車両(8両編成)
各1編成
京都線8300系車両(8両編成)
1編成
合計3編成
※8000・8300系車両は、ブレーキ時電動機の回転力を活かし、発電機として使用(回生ブレーキという)することで30%~40%の電力を架線に返し、他の加速中の列車の電力として使用する省エネルギータイプの車両です。......."

・Wikipedia : 永久磁石同期電動機


参考
「PMSM」・・・電車用モーターの次のスタンダードとなりうるか?-----ミライヘ / リポート、2012年03月06日

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始-----しなやかな技術研究会、2012/08/01

日立、英国の都市間高速鉄道計画に関する契約を締結。2016年に現地工場も稼動へ-----しなやかな技術研究会、2012/07/26

[ カテゴリー : エコトレイン ]


おすすめエントリー
週刊GreenPost 45号 - しなやかな技術研究会 2012/10/22-26日版

古河電工、コンテナ型50kW(288kWh)鉛蓄電池システムを開発-----ソフトエネルギー、2012/10/25

前田建設、山口県下関市の沖合における3MW機20基、合計60MWの洋上風力発電所建設計画を発表-----ソフトエネルギー、2012/10/24

国土交通省、小水力発電の農業用水路を利用する場合の手続きを簡略化する方針----自然エネルギー、2012/10/22

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2012/08/01

川崎重工、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始

 川崎重工は、JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備 ギガセル の実証試験を開始したと発表しました。JR東日本管内の青梅線内にある古里変電所に、新たに開発した鉄道システム用地上蓄電設備「BPS(Battery Power System)」を設置したとのことです。この鉄道システム用地上蓄電設備「BPS(Battery Power System)」は、回生電力貯蔵装置の運用を行い、大容量ニッケル水素電池「ギガセル」を”き電線”(架線)に直結し、電力を蓄電、放電する世界で唯一の方式だとのことです。今後、2013年2月まで断続的に行われ、稼動時と休止時の比較を行いながら、季節ごとの省エネ、電圧安定化等の性能分析が実施されます。

 ギガセルは、高速充放電が可能で、再生可能エネルギーの利用においても、その急峻な変動に応答できる性能が期待されています。ギガセルは、交通インフラ分野におけるBPSをはじめ、太陽光発電や風力発電の出力安定化や災害時の自立運転システム、船舶向け蓄電装置など様々な分野での用途に展開できる可能性があるとのことです。今後の展開が期待されます。


プレスリリース / 川崎重工、2012年07月02日
JR東日本と鉄道システム用地上蓄電設備の実証試験を開始

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-----image(”BPSギガセルユニット”) : 同リリースより

" 川崎重工は、当社が開発した鉄道システム用地上蓄電設備「BPS(Battery Power System)」を東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)管内の営業路線にある変電所に設置し、同社と実証運用を開始しました。
 当社はJR東日本と共に今回初めて同社管内で回生電力貯蔵装置の試験運用を行い、蓄電池をき電線(架線)に直結できる世界で唯一の方式を用いるBPSを設置することで省エネ効果などを調査します。
今回の試験に際し、当社とJR東日本は共同研究開発契約を結び、当社はBPSの設計・製作および試験データの測定・分析を担当し、JR東日本は試験フィールドの提供およびBPSの運用業務を担当します。BPSは青梅線内にある古里変電所に設置され、蓄電池には当社製の大容量ニッケル水素電池「ギガセル」※を使用しています。BPSの実証運用は2013年2月まで断続的に行われ、稼動時と休止時の比較を行いながら、季節ごとの省エネ、電圧安定化等の性能分析を実施する予定です。

 BPS(Battery Power System)とは
 BPSは、き電線に制御装置を介さずにギガセルを直結したシステムです。ギガセルは高速充放電が可能で負荷応答性能が高く安全性に優れたニッケル水素電池であるため、チョッパ装置などの電力変換器を不要とすることが可能で、設備の低コスト化および小型化を実現しています。また、BPSはこのような制御装置を介さないことから制御遅れや制御損失がなく、高い省エネ効果が得られ、かつ信号設備に対する誘導障害の原因となる高調波を発生させないことを特長としており、鉄道事業の電力の有効利用と輸送の安全・安心に貢献します。
高速充放電が可能なギガセルは再生可能エネルギーの急峻な変動に応答します。ギガセルは、交通インフラ分野におけるBPSをはじめ、太陽光発電や風力発電の出力安定化や災害時の自立運転システム、船舶向け蓄電装置など様々な分野での用途に展開しています。当社は今後もエネルギーの有効利用に貢献していきます。

□ 古里変電所向けBPS システム仕様
機器構成
蓄電池(30-150型ギガセル、43直列1並列)、電池監視装置盤、高速度遮断器、断路器、ヒューズ
公称電圧 1548V
公称容量 150Ah
公称エネルギー容量 232kWh
※ 「ギガセル」は川崎重工の登録商標です。

C31207021
-----image(”古里変電所”) : 同リリースより
........... "

関連
東京モノレール、川重の鉄道システム用地上蓄電設備新型ニッケル水素電池(ギガセルR)を導入-----しなやかな技術研究会、2012/05/25

参考エントリー
双日と明電舎、電鉄用回生電力貯蔵装置キャパポストを含む変電設備一式を、香港企業から受注-----しなやかな技術研究会、2012/05/30

JR東日本、太陽光発電、蓄電池活用の鉄道電力用スマートグリッド技術開発へ。東北本線平泉駅には太陽光発電78kWpと蓄電池 240kWh導入へ-----ソフトエネルギー、2012/05/09

川崎重工、関西電力向け黒部峡谷鉄道用の直流電気機関車を納品-----しなやかな技術研究会、2011/12/19

三菱電機、鉄道の減速時の回生エネルギーを活用できる鉄道事業者向け電力貯蔵システムとシミュレーション技術を開発-----しなやかな技術研究会、2009/11/17


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/7/30-8/1日版

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2012/07/26

日立、英国の都市間高速鉄道計画に関する契約を締結。2016年に現地工場も稼動へ

 日立とイギリス企業の合弁で設立されたAgility Trains社が、ロンドンを中心とした路線の高速化(電化)する都市間高速鉄道計画(IEP : Intercity Express Programme)を正式に受注したとのことです。当初の計画よりも規模は、縮小されているようですが、極めて重要な事業契約の締結となりました。

 電気・ディーゼル両用編成やハイブリッド方式の車両なども検討されている、エコ・スーパートレイン計画が実現しそうです。

英国の鉄道に日本の最新の鉄道技術が! ハイブリッド鉄道の実現なるか?-----しなやかな技術研究会、2009/04/20

 今後、アジリティ・トレインズ社は、約30年にわたり英国主要幹線であるEast Coast Main Line 及びGreat Western Main Lineを走行する車両のリース事業を展開。また日立は、アジリティ・トレインズ社より同社のリース事業向けに、合計596両におよぶ車両の製造、並びに27年半にわたる保守事業につき一括受注する事となります。
 また、鉄道車両の生産拠点として、英国・イングランド北東のダーラム州ニュートン・エイクリフ(Durham County Newton Aycliffe)を第一候補として、新たな拠点を設立する予定です。順調にいけば、2016年にはフル生産を開始、1カ月あたり35両の鉄道車両を生産できる能力を保有する予定だとのことです。新拠点がフル生産を開始する時点では、研究開発スタッフも含めて約730人を新規に採用する見込みとのことで、イギリスにとってもメリットの大きな事業となっています。


プレスリリース / 日立、2012年7月25日
英国の都市間高速鉄道計画に関する契約締結について

"株式会社日立製作所(略)は、このたび、英国運輸省(DfT : Department for Transport)の都市間高速鉄道計画(IEP : Intercity Express Programme)につき、日立が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ(Agility Trains)社」を通じ、正式契約を締結しました。本契約に基づき、アジリティ・トレインズ社は、約30年にわたり英国主要幹線であるEast Coast Main Line 及びGreat Western Main Lineを走行する車両のリース事業を展開します。また日立は、アジリティ・トレインズ社より同社のリース事業向けに、合計596両におよぶ車両の製造、並びに27年半にわたる保守事業につき一括受注する事となります。

なお、本プロジェクトは英国運輸省が主導するPPP(Public Private Partnership)スキームで実施されており、株式会社国際協力銀行および、独立行政法人日本貿易保険による金融支援を受けています。

アジリティ・トレインズ社は、2009年2月12日、英国運輸省から本件に関する優先交渉権を獲得し、正式契約に向けた交渉を実施してきました。2010年2月には、2010年5月に実施された英国総選挙への影響回避を理由として、契約交渉が凍結されたものの、2011年3月より契約交渉を再開し、最終契約締結の運びとなったものです。

また、日立は、IEPを含む今後の英国および欧州における鉄道システム事業強化に向け、欧州における鉄道車両の生産拠点として、英国・イングランド北東のダーラム州ニュートン・エイクリフ(Durham County Newton Aycliffe)を第一候補として、新たな拠点を設立する予定です。現在、設立に向けた最終調整を進めており、2016年にはフル生産を開始する予定です。新拠点は、1カ月あたり35両の鉄道車両を生産できる能力を保有する予定です。新拠点がフル生産を開始する時点では、研究開発スタッフも含めて約730人を新規に採用する見込みです。

日立製作所執行役社長 中西 宏明のコメント

「長い交渉期間を経て、本プロジェクトの正式契約の締結に至ったことを大変うれしく思っています。本件は、日立が社会イノベーション事業を通じてグローバルな成長をめざす上で、非常に大きな一歩です。長きにわたって本プロジェクトの実現に向けて精力的に交渉を進めてこられた英国政府のご努力に深く敬意を表します。これまで強力にご支援いただいた日本国政府をはじめとする関係各位に対して、心より感謝を申し上げます。今後日立は、高信頼・低環境負荷かつ快適な旅客サービスの提供と、世界トップクラスの生産設備を備えた新拠点の設立を通じて、日英両国の良好な互恵関係構築に貢献すべく努力して参ります。」
.......... "

関連
Agility Trains
Agility_trainssite
-----image : 上記サイト
/ News

"25th July 2012

AGILITY TRAINS AND DFT REACH FINANCIAL CLOSE ON INTERCITY EXPRESS PROGRAMME (IEP) LONDON, 25 JULY 2012 - (IEP). The UK Department for Transport (DfT) and Agility Trains (comprising Hitachi Rail Europe and John Laing Investments) today signed the contract for the DfT's Intercity Express Programme (IEP) and confirmed simultaneous financial close for Phase 1 of the project.

Please click here to download the statement. (Adobe Pdf )"

日立、英の高速鉄道500両受注 15年めど現地工場-----日本経済新聞、2012/7/25

・Wikipedia : 日立スーパーエクスプレス

IEP CGI video from Hitachi Rail Europe

(Hitachi Rail, 2012/07/24)

追加情報



おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/7/23-26日版

京都大学、太陽光発電の変換効率の向上にも期待できる、革命的な熱輻射スペクトル変換・集中技術を発表-----ソフトエネルギー、2012/07/26

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2012/05/30

双日と明電舎、電鉄用回生電力貯蔵装置キャパポストを含む変電設備一式を、香港企業から受注

 双日と明電舎は、明電舎の回生電力貯蔵装置「キャパポスト」を含む、変電設備一式を、香港の地下鉄および鉄道ネットワークを運営する香港鉄路有限公司より受注したと発表しました。

 明電舎の電鉄用回生電力貯蔵装置キャパポストの海外での受注は初めてとなるということです。回生電力とは、電車の制動時のエネルギーで、通常であれば熱として環境中に廃棄されるだけのものです。その回生電力を吸収し再利用するしくみが、電鉄用回生電力貯蔵装置です。

今回の変電所一式の受注の特色ともいえる明電舎の回生電力貯蔵装置「キャパポスト」には、蓄電装置として電気二重層キャパシタモジュールが利用され、回生電力の有効利用により、変動の大きい電鉄負荷のピークカットに威力を発揮するということです。国内では、すでに実績があるこの技術で、消費電力を約1割削減が可能になるとのことですから、今後の電力の需給バランスの調整という課題の中で、大いに期待される技術です。

プレスリリース / 双日、2012年5月25日
双日と明電舎、香港で地下鉄向け変電設備一式を受注

120525_01
-----image(”明電舎の回生電力貯蔵装置「キャパポスト」”) : 同リリースより

"回生電力貯蔵装置「キャパポスト」を海外初受注、消費電力を約1割削減

 双日株式会社(略)と株式会社明電舎(略)は、香港を拠点とするジーテック社(GTECH Service Hong Kong Limited)と協力し、香港の地下鉄および鉄道ネットワークを運営する香港鉄路有限公司(MTR Corporation Limited、以下MTR社)向けに、鉄道変電設備を約25億円で受注しました。

 双日と明電舎が受注した機器は、変圧器や開閉装置、更には回生電力貯蔵装置「キャパポスト」など変電設備一式です。キャパポストの海外での受注は、今回が初めてとなります。このキャパポストは、明電舎が独自に開発した電気二重層キャパシタを使用した電力貯蔵装置で、変電所に設置されます。電車が制動(ブレーキ)をかける際、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する事によって生じる「回生電力」を吸収し、他の走行中車両に供給することによって電力を再利用するものです。これにより、消費電力を約5%~10%削減(*1)し、CO2排出量の削減にも貢献します。
. 
 今回受注した機器は、MTR社が建設中(2015年開業予定)の地下鉄新路線である南港島新線(South Island Line)向けのもので、省電力効果の高い鉄道システムとしての評価を受け、同路線への採用が決定しました。建設中の新路線は、香港島のセントラル地域にあるアドミラルティ(Admiralty)駅からサウスホライズン(South Horizons)駅までを接続する全長約7キロの路線で、これにより香港島が初めて南北方向に地下鉄で接続されることになります。双日と明電舎は、アジア有数の鉄道事業者であるMTR社での採用を契機に、今後キャパポストの海外への拡販を進めていきます。
..........

(*1) 消費電力節約量については電車の運行本数、その他諸条件によって変化します。
.......... "


関連
双日と明電舎、香港で地下鉄向け変電設備一式を受注-----明電舎、2012年05月25日
- 明電舎 : 電鉄用回生電力貯蔵装置
- 2008年 西武鉄道(株)納入キャパポスト

参考エントリー
東京モノレール、川重の鉄道システム用地上蓄電設備新型ニッケル水素電池(ギガセルR)を導入-----しなやかな技術研究会、2012/05/25


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2012/05/25

東京モノレール、川重の鉄道システム用地上蓄電設備新型ニッケル水素電池(ギガセルR)を導入

 東京モノレールは、川重の鉄道システム用地上蓄電設備新型ニッケル水素電池(ギガセルR)を導入すると発表しました。
 これにより、停電が発生した場合でもバッテリーに蓄えられた電力により、駅間に停車した列車を最寄り駅まで走行させることが可能となるということです。運河エリアでの停電による途中停止は解消され、非常時の乗客の救済が安全かつ迅速に行えるようになることが期待できるとのことです。
 また、車両がブレーキをかける際に発生する電力を貯蔵する機能も併せ持っており、回生エネルギーの有効利用という効果も期待できるということです。今後、これに対応した省エネ車両を増備することで、回生電力を他の列車の運転用電力に使用することも可能になることで、電力が有効活用され、省エネルギー化も期待されます。

 なお、川崎重工のギガセル(R)は、低床電池駆動LRV SWIMO様々な移動体、そして今回の鉄道システム用 地上蓄電設備(BPS:バッテリーパワーシステム)などに利用されています。
 さらには、風力発電太陽光発電など、マイクログリッド中小規模のビルや工場に適用可能な負荷平準化といった用途での利用が期待されています。

プレスリリース / 東京モノレール、2012年5月15日
ホームページ / 屋地上大容量蓄電設備(ギガセル®)を導入します ~停電時でも最寄り駅までの走行が可能となります~[PDF/130KB]

" 東京モノレール株式会社では、この度、地上大容量蓄電設備(バッテリー)を導入することを決定しました。
この設備の導入により、停電が発生した場合でもバッテリーに蓄えられた電力により、駅間に停車した列車を最寄り駅まで走行させることが可能となり、ご乗車されているお客さまの救済が安全かつ迅速に行えるようになります。
今年度は、品川変電所への設置を予定しておりますが、これにより運河エリアでの停電による途中停止は解消され、さらに来年度、多摩川変電所に設置することにより、全区間の停電に対応することが可能となります。
今回導入するバッテリーは、川崎重工業株式会社が自社で開発した高速充放電が可能な新型ニッケル水素電池(ギガセルR)であり、2011年4月に共同で実証試験を実施し性能を確認したところ、良好な結果が得られたことから導入を決定しました。
また、このバッテリーは、省エネ車がブレーキをかける際に発生する電力を貯蔵する機能も併せ持っており、今後省エネ車両を増備するにあたり、この電力を他の列車の運転用電力に使用することで電力が有効活用され、省エネルギー化も期待されます。
当社では、お客さまに安心してご利用いただけるよう、今後も新技術の導入や設備の改良、並びに省エネルギー化や環境負荷の低減に積極的に取組んでまいります。

導入時期及び導入箇所
2013年3月品川変電所
2014年3月多摩川変電所
.......... "

関連
川崎重工業 : ギガセル / 鉄道システム用 地上蓄電設備(BPS:バッテリーパワーシステム)

Bps_il006
-----image : 上記サイトより

川崎重工業 研究開発 : ギガセル

川重のニッケル水素電池 売上高を大幅引き上げ-----神戸新聞、2012/05/18

".....川崎重工業(神戸市中央区)は、自社開発の大容量ニッケル水素電池「ギガセル」の売上高について、2015年度をめどに現在の約10倍の50億円程度に引き上げる方針を示した。....."


追加情報
東京モノレール向け鉄道システム用地上蓄電設備を受注-----川崎重工、2012年11月19日

"川崎重工は、東京モノレール株式会社(以下「東京モノレール」)から世界で初めて非常時走行を目的とした鉄道システム用地上蓄電設備(Battery Power System、以下「BPS」)を受注しました。
今回受注したBPSは、当社が開発した大容量ニッケル水素電池「ギガセル」※40モジュールで構成される2並列のシステムで、2013年3月に品川変電所に設置されます。本件に引き続き、2013年度には多摩川変電所へ設置される予定で、この2変電所へのBPS設置により、停電等で電車が駅間に停車しても最寄り駅へスムーズに移動させることが可能になり、乗客を安全に退避させることができます。
.......... "


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「ギガセル」によるピークカット機能を備えた太陽光発電システムを初受注 / プレスリリース 川崎重工-----ソフトエネルギー、2005/11/18


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2011/12/19

川崎重工、関西電力向け黒部峡谷鉄道用の直流電気機関車を納品

 川崎重工は、関西電力向け黒部峡谷鉄道用の直流電気機関車を10月に納品したということです。鉄道のクリッピングも増やしたいのですが、電車の話題はなかなか拾えません。今回の車両は、黒部峡谷の宇奈月から欅平まで、約20kmを走る黒部峡谷鉄道で使われる、トロッコ客車や、黒部川(富山県)上流にある水力発電所の改修工事に用いられる資材運搬用貨車を牽引などに利用される車両だということです。下り坂などでのブレーキ時に発生したエネルギーを回生電力に変換し、他の電気機関車の動力へと有効活用できるため、省エネルギー性にも優れた車両となっているとのことです。

 今年の黒部峡谷鉄道のトロッコ電車の営業運転は、11月で終了。来年は、4月から営業運転が再開されるということです。電車の旅の魅力溢れるトロッコ電車の旅、また行ってみたいです。(2t)

プレスリリース / 川崎重工、2011年10月03日
関西電力向け黒部峡谷鉄道直流電気機関車を出荷

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-----imag : 同リリースより

" 川崎重工は、関西電力株式会社向けに黒部峡谷鉄道直流電気機関車を出荷しました。
今回出荷した電気機関車は、トロッコ客車や、黒部川(富山県)上流にある水力発電所の改修工事に用いられる資材運搬用貨車を牽引するもので、輸送効率の向上および資材運搬能力の強化を目的に導入される新型機関車です。
当車両の駆動方式は、直流電源で直流モーターを駆動していた従来の方式から、直流電源をインバータで交流電源に変換して、交流モーターを駆動する方式を新たに採用しています。下り坂などでのブレーキ時に発生したエネルギーを回生電力に変換し、他の電気機関車の動力へと有効活用できるため、省エネルギー性に優れています。
今後とも当社は、高い技術力をもとに更なる信頼性を築き、環境負荷の少ない交通手段である鉄道車両を国内外に提供していきます。

主要諸元ならびに今後の予定は下記の通りです。

□車両の主要緒元
型式:両端運転室型(直流電機)機関車
全長:6,900mm
全巾:1,622mm
全高:2,730mm
軸輪径:860mm
制御方式:VVVFインバータ制御方式、回生/発電ブレーキ付
......... "

関連
黒部峡谷鉄道

川崎重工 : 鉄道車両

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2011/06/06

ヤマト運輸、京都で路面電車 嵐電とリヤカー付き電動自転車を利用した低炭素型集配システムを開始

 ヤマト運輸は、京福電気鉄道の路面電車、嵐電を貸切電車で利用し営業所間の輸送を行い、さらに、嵐山周辺ではリヤカー付き電動自転車を活用して集配を行う低炭素型集配システムの採用を発表しました。京都は、「歩くまち・京都」を掲げ、環境モデル都市を宣言していることもあって、宅急便事業のあらゆる局面で環境負荷の削減を追求する試みを行っていくということです。

 路面電車を見直す動きもとともに、その利用方法もさまざまに工夫されているようです。京福電気鉄道の路面電車、嵐電では、嵐電四条大宮駅で嵐電マルシェによる野菜販売などの企画も行われ、地域とより密接で多様な交通手段としての存在価値がアピールされています。

プレスリリース / ヤマト運輸、平成23年5月17日
路面電車を利用した低炭素型集配システム開始について

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-----image(”イメージ図”) : 同リリースより

" ヤマト運輸株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役社長 山内 雅喜、以下ヤマト運輸)と京福電気鉄道株式会社(本社:京都市中京区 代表取締役社長 西田 寛、以下京福電鉄)は、京都市嵐山周辺のCO2削減をテーマに、路面電車を活用した宅急便の輸送を開始することをお知らせいたします。


1.背景
 ヤマト運輸は、「車両台数の抑制」「低公害な集配車両の導入」「エコドライブの推進」「走行距離の短縮」、さらに「モーダルシフトの推進」といった取り組みを通じ、宅急便事業のあらゆる局面で環境負荷の削減に努めております。
 京福電鉄は、「京都議定書」を採択した地、京都という特に環境活動への関わりが深い地域に本社を置く企業として、また、「環境に優しい」公共交通機関である鉄道の利用促進が環境保全につながることを念頭に置き、鉄道事業のみならず事業活動に関する各分野において環境保全活動を推進しています。
 このたび、「歩くまち・京都」を掲げる環境モデル都市であり、「京都議定書」が発効された京都市において
(1) 物流ターミナル⇔嵐山担当営業所間の輸送に「路面電車~嵐電(らんでん)~」を利用
(2) 嵐山周辺はリヤカー付き電動自転車を活用して集配
 の2点の取り組みを行い低炭素社会を目指すことといたしました。
 なお、ヤマト運輸では、物流ターミナル間の鉄道輸送は既に一部で実施しておりますが、物流ターミナルから宅急便を集配する営業所間でのモーダルシフトは初めてのことです。

2.取り組みの内容
 これまで、京都府久世郡久御山町にある物流ターミナルから嵐山担当営業所へ大型トラックで宅急便を輸送し、そこから2tトラックなどに宅急便を積みかえ配達していました。
 今回の取り組みでは、西院車庫から嵐電の車両を1両貸し切り、リヤカーに装着する集配用コンテナを搭載した台車ごと電車に積み込んで宅急便を輸送します。
 嵐山駅および嵐電嵯峨駅で台車を降ろし、駅でセールスドライバーが受けとって台車をそのままリヤカー付き電動自転車に積み込みお届けします。

3.運行開始日
 平成23年5月18日(水) 毎日1便運行 <西院発・・・平日7:20・休日8:05>

4.今後の展開について
 嵐山駅・嵐電嵯峨駅以外でも同様の取り組みを導入し、嵐電沿線ではできる限りトラックを使わずに集配を実施することでCO2削減に取り組みます。
 また、ヤマト運輸はリヤカー付き電動自転車でカバーできない嵐山周辺を中心とする京都市内エリアにおいて、商用軽電気自動車を今年度中に導入する計画です。

5.その他の京都における取り組みのご紹介
・ ヤマト運輸:「てぶらで観光」のお手伝い・観光案内センター開設(予定)
・ 京福電鉄:交通ICカードを用いたサイクルアンドライド、エコきっぷ

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-----image : 同リリースより
......... "

関連
路面電車を利用した低炭素型集配システム開始について-----京福電気鉄道、2011年05月18日

京都・嵐山の観光に、京都、四条大宮から嵐山、北野白梅町を繋ぐ、嵐電

嵐電ブログ

参考エントリー
ヤマト運輸、三菱自動車、i-MiEVのシステムを組み込んだミニキャブバンベースの電気自動車のテスト開始-----
しなやかな技術研究会、2010/10/25

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