2016/02/20

2016/2/19 のしなやかな技術研究会

 ウガンダの電動バス+太陽光発電充電システムについての情報をクリッピングしました。

 これまで各国の再生可能エネルギーなどの話題をクリッピングする際には、 #renew+国名というハッシュタグで整理するようにしてきました。今回の#renewugandaは、初出となりました。ウガンダの自動車会社Kiira Motorsは、大統領の国際自動車企業を育て国の産業にするという号令のもとに行われている事業です。イタリアなどの外国に学び、一から車を作る試みをここ15年続けてきたようです。そして、今回の電動バスは、同国内用としてはもちろん、他のアフリカ諸国にも売り込める製品として期待されているものです。以下が、そのプレスリリースです。

Kayoola SolarBus Launch-----Kiira Motors、16th Feb 2016

 アフリカ、ウガンダの国策で造られた自動車会社Kiira Motors が発表したKayoola Solar Bus(電動バス+太陽光発電システム)。ディーゼルエンジンのバスと比べて、100km走行した時に必要なコストを比較すると、Kayoola Solar Busの方が63%となり十分効果があるとのことです。プレスリリースによると、35席の電動バスに搭載されたモーターは、定格100kW(Max.150kW)。搭載されているリチウムイオンバッテリは、意外に小さい。70kWH(180AHとも書かれている)。太陽電池は、せいぜい1.32kWp程度なので、独立というより補充と考えたほうがいいようです。将来的には、充電設備自体に太陽光発電を配する計画もあるようです。一番驚いたのは、イタリアなどの外国に国民を送り学び、一からの設計で車を作っていることです。
 バスも製品化までは、まだ道半ばというところと見受けます。成功を期待しつつ、今後もウガンダの情報を見ていきたいと思います。

 まだまだ、フロンティアはあります。


参考

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2012/09/04

トヨタ自動車、電源車として3kWを100時間供給できる燃料電池バスを開発

 トヨタ自動車は、燃料電池バスから外部へ電源供給できるシステムを開発したと発表しました。このシステムは、各地で運用されている燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」をベースに開発したもので、車内に交流電力(AC100V、1.5kW)を出力するコンセントを2箇所設置し、最大出力3kWの電力を供給することができるということです。このコンセントを利用し、家電製品などに3kWで連続して電力供給する場合、100時間以上使用する能力を有しています。

 さらにトヨタ自動車は、燃料電池バスから建物の電気配線を通じて電力を供給するV2H(Vehicle to Home)システムの開発も進めていて、最大出力9.8kWで、連続約50時間の電力供給能力を目指しているとのことです。この供給量は、学校体育館における照明電力の約5日分に相当し、非常用の電源としての活用が期待されます。

プレスリリース / トヨタ自動車、2012年08月31日
トヨタ自動車、燃料電池バスの外部電源供給システムを開発

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-----image(”FCバスの「外部電源供給システム」及び「V2Hシステム」を使った電力供給のイメージ図”) : 同リリースより

"トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、燃料電池バス(FCバス)の燃料電池で発電した電力を家電製品などに供給できる外部電源供給システムを開発した。このシステムは、中部国際空港、東京都心~羽田空港間、豊田市内などで運行している燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」をベースに開発したものであり、車内に交流電力(AC100V、1.5kW)を出力するコンセントを2箇所設置し、最大出力3kWの電力を供給する。家電製品などに3kWで連続して電力供給する場合、100時間以上使用する能力を有している。

水素を利用し電気エネルギーに変換して走行する燃料電池自動車(FCV)は、今後の自動車用燃料の多様化・ゼロエミッションの実現に向け、有力なエコカーの一つである。さらに、FCVは電気自動車(EV)などに比べ大容量の電力供給が可能であり、中でも水素搭載量が大きいFCバスは、災害時の避難所などでの移動電源車として活用が期待されている。

今回開発した外部電源供給システムを搭載したFCバスは、9月2日に実施される愛知県・豊田市総合防災訓練の「非常時電源供給訓練」において、防災本部テント内の情報モニターに電力を供給する。(外部電源供給システムを搭載したプラグインハイブリッド車(PHV)とあわせて約20台の情報モニターに供給。)

さらにトヨタは、FCバスから建物の電気配線を通じて電力を供給するV2Hシステム*1の開発も進めており、最大出力9.8kWで、連続約50時間の電力供給能力を目指している。この供給量は、学校体育館における照明電力の約5日分に相当する*2。今後は、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証事業」として採択されている「豊田市低炭素社会システム実証プロジェクト」の一環として、2013年度から2014年度にかけて、災害時に避難所となる施設への電力供給を想定した実証実験を行う予定である。

*1 Vehicle to Homeの略。EV、PHVの車載蓄電池やFCVの燃料電池からの電力を、施設の電気配線を通じて供給するシステム
*2 FCバス1台の水素を満充填の状態にして、学校体育館の照明使用電力を約100kWh(1日12時間点灯)とした場合の試算
.......... "


関連
トヨタ、日野、東京都心~羽田空港間での燃料電池ハイブリッドバスの営業運行に車両提供-----トヨタ自動車、2010年12月07日

"..........
【「FCHV-BUS」の概要】

1.開発
・トヨタと日野が共同で開発した燃料電池ハイブリッドバス。
燃料電池システムはトヨタ、車体をはじめバス本体は日野が担当し、両社がそれぞれ培ってきた技術やノウハウを活用。


*今回使用する燃料電池ハイブリッドバスは、中部国際空港内で営業運行を行なっているランプバスと同仕様のもの。内外装を一新し、営業運行に必要な装備を追加している。

2.主な特長
・高圧水素ガスを燃料とする燃料電池とバッテリーを動力源として、モーターを駆動するハイブリッドシステムを採用。地球温暖化の原因であるCO2や大気汚染物質である窒素酸化物などを排出しないほか、エネルギー効率が高く、静粛性に優れている。

Toyotafchvbus_spectable

-----image(”3.主要諸元”) : 上記リリースより
.........."

東京ガス、羽田空港燃料電池バス用の「羽田水素ステーション」を大田区京浜島に設置-----しなやかな技術研究会、2010/12/14

・Wikipedia : トヨタ・FCHV - FCHV-BUS

トヨタ自動車 : 環境技術FCV(燃料電池車)


おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/9/3-4日版

SDEurope2012 参加の千葉大学チーム、おもてなしハウスの建て込みが開始されました-----ソフトエネルギー、、2012/09/04

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2012/08/20

いすゞ自動車、大型路線バス「エルガハイブリッド」を発表

 いすゞ自動車は、大型路線バス「エルガハイブリッド」を発表しました。大型路線バス「エルガハイブリッド」はモーターによるエンジンのアシストや減速時の効率的なエネルギー回生を通じた省燃費走行と、低CO2・低排出ガスを両立した低公害車だということです。発進時は、モーターで始動。走行時はモーターとエンジンのハイブリッド走行、そしてブレーキ時には、回生エネルギーを回収します。さらに、停止時はアイドリングストップと確実に省エネ、低排出性能を発揮できる仕様になっています。ディーゼルエンジンは、8000CC直列6気筒OHC直接噴射式ディーゼル、モーターは44kW、搭載リチウムイオン蓄電池は、リチウムイオン電池 3.9kWh。

 重量車モード燃費は、4.9(km/ℓ)とのことです。発進時の大型路線バス「エルガハイブリッド」の音や排気に注目しています。すぐれた路線バスになるといいですね。

 バスもいよいよ本格的に電動、ハイブリッドバスの時代がやってきそうな世界の動きもありそうです。日本企業の検討も期待されます。


プレスリリース / いすゞ自動車、2012年8月9日
いすゞ 大型路線バス「エルガハイブリッド」を発表

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-----image(”いすゞ 大型路線バス エルガ ハイブリッド ノンステップ 都市型 QQG-LV234L3型”) : 同リリースより

"いすゞ自動車株式会社(略)は経済・環境・安全技術を重視したいすゞSEEテクノロジーを基本コンセプトに、低CO2化による温暖化防止、環境への対応、省燃費などの経済性向上、乗客の安全性向上といった市場を取り巻くニーズに対応した大型路線バス「エルガハイブリッド」を本日より全国一斉に発売します。

 いすゞは2005年より小型トラックの「エルフディーゼルハイブリッド」をラインナップに据え、低公害車の普及拡大に積極的に取り組んでいます。
 今回発表する大型路線バス「エルガハイブリッド」はモーターによるエンジンのアシストや減速時の効率的なエネルギー回生を通じた省燃費走行と、低CO2・低排出ガスを両立した低公害車です。

 優れた環境性能の7.8リットル6HK1-TCCディーゼルエンジンを搭載し、「平成27年度重量車燃費基準」を10%過達、低排出ガス車認定の取得により100%の免税となるとともに、九都県市低公害車指定制度の平成21年基準「優」低公害車に適合しています。また、重量車モード燃費はクラストップレベルの4.9km/Lを達成しています。

主な商品特長は以下の通りです。

【主な特長】
(1) パラレル式ハイブリッドシステム
・エンジンとモーターを併用し必要に応じて使い分け、エネルギー効率が高く環境性能に優れたパラレル方式を採用しています。
・発進時はモーターのみでの走行が可能で、加速時にモーター特性を活かしてトルクアシストを行うとともに、減速時にはモーターがジェネレーター(発電機)となり、制動エネルギーを電力として回収します。
・回生・トルクアシストの両方のモードを効果的に活用させることで特にストップ&ゴーの多い大型路線バスにとって効率的にエネルギーを使用します。

(2) 高入出力・大容量のリチウムイオンバッテリー
・長寿命で充放電効率に優れるリチウムイオンバッテリーを採用しています。

(3) 6速AMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)の採用
・効率的なシフト変速の制御により省燃費走行を実現します。また2ペダル方式の自動変速機により、ドライバーの操作性を向上し運転時の疲労を軽減します。
・発進時、減速した後の再加速時のエネルギー効率を向上させるとともに低騒音を実現しています。
・減速時にクラッチを断接することで減速エネルギーを最大限に回収します。

(4) 安全性能
・本年7月から施行されたシートおよびシートベルトに関する保安基準の改正に適合させるとともに、同時に適用される新ワンマンバス構造要件にも適合させています。

<大型路線バス「エルガハイブリッド」主要諸元>


Isuzuhybridbus2012
-----image : 同リリースより
.......... "

関連
いすゞ自動車 : エルガ ハイブリッド


参考
LEV(低速電気自動車)と電動トラック・バスの世界市場を予測 -拡大続く中国の電動バス、山東省のLEV市場に注目------富士経済、2012/08/10

おすすめエントリー
GreenPost - しなやかな技術研究会 2012/8/15-20日版

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2011/12/20

シムドライブ SIM-Drive、電動低床大型フルフラットバスの試走評価を実施

シムドライブ SIM-Driveは、神奈川中央交通の湘南台駅と慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス間、京浜急行バスの蒲田駅と羽田空港国際線ターミナル間の二路線で電動低床大型フルフラットバスの試走評価を実施すると発表しました。
 この試走評価の実施に際して、モニターを本日12月20日(火)の14時から募集するということです。この試走に際しては、JFEエンジニアリングの電動バスの超急速充電システム、三菱総合研究所がユーザー、バス事業者からのデータ収集・効果検証等、そしてSIM-Driveが実施統括と走行時の燃費をはじめとした各種データの収集、車輌の改修等を担当。評価ポイントは、改良点・課題の把握、事業性・採算性・波及性等の検証等のが予定されているとのことです。

 この電動バスでは、慶應義塾大学で開発した電気自動車「Eliica」の概念を生かし、小径のタイヤ8個に1個ずつモーターを取り付け、バッテリーやインバーターを床下に格納する集積台車という技術を搭載した新しい概念にもとづく車輌であるということです。となると、気になるのは、回転や寄せなどのバスの動きがどのようなものになっているのか、、、、。そして、電動バスですから、音とか振動がとても小さいと思われます。乗車感、ぜひ知りたいですね。(2t)

プレスリリース / SIM-Drive,2011年12月16日
電動低床大型フルフラットバスの試走評価を実施いたします

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-----image : 同リリースより

"  株式会社SIM-Drive(神奈川県川崎市 代表取締役社長 清水 浩)は、「平成23年度環境省チャレンジ25地域づくり事業」の一環として、神奈川中央交通株式会社(神奈川県平塚市)、京浜急行バス株式会社(東京都港区)、JFEエンジニアリング株式会社(東京都千代田区)、株式会社三菱総合研究所(東京都千代田区)と共同で、電動低床フルフラットバス(以下「電動バス」)を、実際の営業バス路線と同じルートで試走・評価し、改良点・課題の把握、事業性・採算性・波及性等の検証等の事業を実施いたします。

 検証にあたっては、バス事業者の観点から導入の経済性や運用性、運転者の操作性等を評価するとともに、公募モニターに試乗をしてもらい、利便性や快適性、安心感等の利用上の様々な評価を行います。この結果を総合的に捉えた上で、実用性・事業性・採算性の検証を行い、電動フルフラットバスの社会普及戦略を、技術面やバス事業者の営業面、利用者側の観点を交えて検討・構築します。

 なお、本電動バスは、これまでのディーゼル車の駆動系をコンバートしたものとは異なり、まったく新しい概念にもとづく車輌です。かつて慶應義塾大学で開発した電気自動車「Eliica」の概念を、バスに応用したものです。小径のタイヤ8個に1個ずつモーターを取り付け、バッテリーやインバーターを床下に格納する集積台車という技術を特徴としております。これにより、環境への配慮はもちろんのこと、低床かつバリアフリーを実現できました。

 また、将来の中距離路線走行に向けた充電インフラを検証するため、本電動バスの充電には、JFEスーパーラピダスを使った超急速充電システムを採用していきます。

本事業における各社の役割
SIM-Drive 実施統括と走行時の燃費をはじめとした各種データの収集,車輌の改修等
神奈川中央交通 実証走行(湘南台駅 ─ 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス間)
京浜急行バス 実証走行(蒲田駅 ─ 羽田空港国際線ターミナル間)
JFEエンジニアリング 電動バスの超急速充電システム
三菱総合研究所 ユーザー、バス事業者からのデータ収集・効果検証等
.......... "

関連
電動低床フルフラットバス実証走行 モニター募集のご案内-----三菱総合研究所、2011.12.16

" 応募方法
モニターの申込受付は 2011年12月20日(火)14時から、本ページ上で行います。
受付開始まで、しばらくお待ちください。 "

平成23年度チャレンジ25地域づくり事業に係る「電動低床フルフラットバス」の実証走行について(お知らせ)-----環境省、平成23年12月16日
1618
-----image[”(2)電動低床フルフラットバスの仕様”] : 上記リリースより

電動低床大型フルフラットバスの試走評価を実施-----JFEエンジニアリング、2011/12/16

現実的なクルマ社会の進化が集結--東京モーターショーの注目点-----CNET Japan,2011/12/02

".. SIM-Drive 電動バス SAKURA.. "

慶應電動バスが公道試乗会を実施-----レスポンス、2011年8月23日

" ..バッテリーは東芝製SCiBを使用している。満充電での航続距離は120km。いすゞが製作を担当したボディもアルミ製となる。.. "

参考エントリー
シムドライブ SIM-Drive情報 / おまとめサイト-----自然エネルギー、2012/03/29

シムドライブ SIM-Drive、次世代電気自動車No.2モデル SIM-WIL を公開。一充電航続距離351km (35.1kW/hリチウムイオン!)-----しなやかな技術研究会、2012/03/29

シムドライブ SIM-Drive、次世代電気自動車の先行開発車 SIM-LEI を公開。一充電航続距離333km達成-----しなやかな技術研究会、2011/05/24

シムドライブ社 SIM-Drive、三菱自など34機関と電気自動車の共同開発に着手-----しなやかな技術研究会、2010/01/25

エリーカの慶大の清水浩教授、電気自動車の新会社シムドライブ SIM-Drive を設立-----しなやかな技術研究会、2009/08/25

[ カテゴリー : エコバス ]

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2011/11/07

日野自動車、東京モーターショーで世界初公開となる商用EVのコンセプトモデルなど働くエコな車を展示

 日野自動車は、12月2日(金)から12月11日(日)まで東京都の東京ビッグサイトで開催される第42回東京モーターショー2011に、商用EVのコンセプトモデル、プラグインハイブリッドトラックなどを出展すると発表しました。
 世界初の公開となる商用EVのコンセプトモデルとプラグインハイブリッドトラック、さらに大型観光バスとして国内唯一のハイブリッドバスや2011年7月に12年ぶりのフルモデルチェンジを果たした日野デュトロ ハイブリッドなど、計7台が展示されるということです。
 EV(電気自動車)バンのコンセプトモデルは、EVならではの軽量・コンパクトなボディに、フルフラットの大きな荷室を備え都市部の短距離輸送に最適なクルマとしてデザインされたということで、各宅配業務などに適していそうです。

プレスリリース / 日野自動車、2011年10月25日
日野自動車、第42回東京モーターショー2011に商用EVのコンセプトモデル、プラグインハイブリッドトラックなどを出展

20111025_1
-----image(”小型EVバン コンセプト”) : 同リリースより

" テーマは「人に、暮らしに、もっとやさしく、もっと便利に」

 日野自動車株式会社(以下、日野)は、12月2日(金)から12月11日(日)まで東京都の東京ビッグサイトで開催される第42回東京モーターショー2011に、世界初公開となる商用EVのコンセプトモデル、プラグインハイブリッドトラックなど参考出展車5台、市販車の小型ハイブリッドトラック日野デュトロハイブリッド2台の計7台を出展します。

 出展テーマを「人に、暮らしに、もっとやさしく、もっと便利に」とし、環境にやさしく、それでいながらタフに「人や物を目的地に届ける」という商用車の使命を果たす日野車たちを、商用車に触れる機会の少ない皆様にも分かりやすくご紹介します。また、環境にやさしい商用車のこれからのあり方についてもご提案します。


日野の出展概要
 日野は東京ビッグサイト東1ホールに出展します。

1.参考出展車
1) 小型EVバン コンセプト
 日野の考える商用EVのコンセプトモデル。電気モーターで走行するため静かで、走行時の排気ガスはゼロ。店舗内や倉庫内など屋内での作業も安心です。エンジン、トランスミッションの代わりにコンパクトな電気モーターをフロントに搭載し前輪を駆動します。これにより低床で大きな荷物スペースを確保することができます。商業施設の密集した都市部等での短距離輸送に最適なワンボックスバンです。

2) 日野デュトロ プラグインハイブリッド
 日野デュトロ ハイブリッドに外部の電源から充電できるようにしたプラグインハイブリッド。減速エネルギーの回生だけでなく、外部の電源から直接バッテリーに充電できるためより多くアシストし、またモーターでの走行距離を延ばすことが可能となり、燃費を向上させることができます。さらに、災害による非常時等にハイブリッドシステムのバッテリーから外部へ電源を供給する機能も備えています。
-----image : 同リリースより

..........

3) 日野セレガ ハイブリッド プレミアム
 大型観光バスとして国内唯一のハイブリッドバス。...........

20111025_3
-----image : 同リリースより

4) HINO 700 Series ダンプ(輸出仕様車)
..........
5) 日野レンジャー ダカールラリー2011参戦車
..........
2.市販車

1) 日野デュトロ ハイブリッド
 2011年7月に12年ぶりのフルモデルチェンジを果たした日野デュトロ ハイブリッド。お客様によるモニター運行や日野社内の試験では相当するディーゼル車に比べて50%近い燃費向上を確認しています。もう、商用車もハイブリッドが普通になる時代が到来しています。ハイブリッドシステムをご確認いただけるよう荷台を透明にしたワイドキャブ車と、通常の荷台の標準キャブ車の2台を展示します。
 日野デュトロ ハイブリッドは2011年度グッドデザイン賞を受賞しました。

20111025_6

-----image : 同リリースより
..........
3.技術展示

1) 日野デュトロ ハイブリッド用ハイブリッドシステムモデル
..........
2) 非接触給電ハイブリッドバス(パネル展示)
.......... "

関連
日野自動車 : モーターショー スペシャルサイト

東京モーターショー2011(2011年12月2日(金)から11日(日)まで江東区・有明の東京ビッグサイトにて公開)

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2011/07/26

韓国科学技術院 KAIST、非接触給電の電動車両 OLEV をソウルのアミューズメントパーク向けに開発

 韓国科学技術院 KAIST(Korea Advanced Institute of Science and Technology)は、地中に埋設されたレールから、常時非接触方式で充電して走行できる、無軌道電動トレイン OLEV をソウルのアミューズメントパーク向けに開発したと発表しました。OLEV オレブは、On-Line Electric Vehicle の略称で、設置されたのは動物園や植物園などがあるソウル郊外のアミューズメントパーク、Seoul Grand Park。OLEV オレブは、この園内の一周2.2kmの巡回ルートで運行され、このうち16% にあたる372.5mの地下15cmのところに、非接触給電用の装置が埋設されているということです。この間で最大100kWの電力をOLEV オレブは、地下の充電用装置から受け取ることができ、その際の電磁波の強さは、国際的な電磁波の基準値である、24.1 mG以下であるということです。
 電気自動車や電動カーの非接触充電については、世界中で開発が進められています。今回のソウルのアミューズメントパークでのそれほど速度が速くない車両への充電は、別の国でも進められています。将来的には、電気自動車が高速道路に入り、決められたレーンを走行するだけで、充電ができるような装置の実用化が研究されています。しかも、高速道路では、その間自動運転となるような、トラックやバスなどの運行形態を大きく変える可能性がある研究も含まれています。今後、その安全性などが認知されれば、可能性のある研究であるかもしれませんね。
 
プレスリリース / Korea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST),2011-07-22
News / Wireless electric trams at Seoul Amusement Park begin full operations.

Koreakaistolev
-----image : 同リリース(”Photo by Hyung-Joon Jun”)より

" Wireless electric trams at Seoul Amusement Park begin full operations.
..........
The Korea Advanced Institute of Science and Technology (KAIST) and the city of Seoul held a ceremony this morning, July 19, 2011, to celebrate their joint efforts to adopt a green public transportation system and presented park visitors with the three On-Line Electric Vehicles (OLEVs), which will be operated immediately thereafter. Approximately one hundred people, including science high school students across the nation, attended the ceremony and had a chance to ride the trams.
..........
The OLEV project was initiated in 2009 as a method of resolving the battery problems of electric cars in a creative and disruptive way. KAIST came up with the idea of supplying electricity directly to the cars instead of depending solely on the onboard battery for power. Since then, the university has developed core technologies related to OLEV such as the “Shaped Magnetic Field in Resonance (SMFIR),” which enables an electric car to collect the magnetic fields and convert them into electricity, and the “Segment Technology,” which controls the flow of electromagnetic waves through an automatic power-on/shut-down system, thereby eliminating accidental exposure of the electromagnetic waves to pedestrians or non-OLEV cars.
According to KAIST, three types of OLEV have been developed thus far: electric buses, trams, and sport utility vehicles (SUVs). The technical specifications of the most recently developed OLEV (an electric bus), the OLEV research team at the university said, are as follows:

・Power cables are buried 15cm beneath the road surface.
・On average, over 80% power transmission efficiency is achieved.
・The distance gap between the road surface and the underbody of the vehicle is 20cm.
・The OLEV bus has a maximum electricity pickup capacity of 100kW.
・The OLEV bus complies with international standards for electromagnetic fields (below 24.1 mG).

The eco-friendly electric trams at Seoul Grand Park consume no fossil fuels and do not require any overhead wires or cables. Out of the total circular driving route (2.2km), only 16% of the road, 372.5m, has the xembedded power lines, indicating that OLEV does not require extensive reconstruction of the road infrastructure. The city government of Seoul signed a memorandum of understanding with KAIST in 2009 as part of its initiatives to curtail emissions from public transportation and provide cleaner air to its citizens. Both parties plan to expand such collaboration to other transportation systems including buses in the future.
.......... "

関連
KAIST introduces environmentally friendly public transportation to Seoul Grand Park in Gwacheon City-----KAIST,2010-03-09
1268124682_0
-----image : 上記リリースより

Seoul Grand Park

走りながら充電する電気自動車「オレブ」が初走行、韓国-----AFP BB News,2011年07月22日

Korea OLEV concept vehicle sees the future, and it's magnets-----CSMonitor.com,March 12, 2010

・Wikipedia : KAIST

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2011/02/04

2011年持続可能な交通賞 2011 Sustainable Transport Award を発表。中国・広州市が受賞

2011年の持続可能な交通賞 2011 Sustainable Transport Award は、中国・広州市が受賞したということです。歩行者、バス、自転車(パークアンドライドを可能にする駐輪場とシェアシステム)、そして既存の車と地下鉄との融合。ビデオクリップをみてその見事さに驚きました。交通開発政策研究所 Institute for Transportation and Development Policyが毎年行なっている同賞には、メキシコ、ペルー、フランス、イランの高速バス運行システムなどがノミネートされたということです。

Guangzhou wins 2011 Sustainable Transport Award -- video

(itdp1,2011年01月28日)

 中国・広州市が今回の賞で評価されたのは、他の交通手段と見事に融合し統合されたソリューションを見せたバス道路および運用システムです。Bus Rapid Transit (BRT) システムと呼ばれ、バスの動きは見事です。

 自転車専用レーン、駐輪場、そしてレンタル自転車。小気味良ささえ感じました。そして、導入コストの安さもアピールされています。まずは上のビデオクリップ、要チェックです!

プレスリリース / World Resources Institute,January 24, 2011
2011 Sustainable Transport Award Winner: Guangzhou, China

2011stalogo-----image : 同リリースより

" Cities in Asia, Middle East, Europe and Latin America focus on integrating transport systems

The city of Guangzhou, China, today won the 2011 Sustainable Transport Award for its new world-class bus rapid transit (BRT) system that integrates with bike lanes, bike share and metro stations. The annual award, created by the Institute for Transportation and Development Policy, goes to a city that made the most progress over the year to increase mobility, while reducing transportation greenhouse and air pollution emissions, and improving safety and access for cyclists and pedestrians.

Following is a statement by Dario Hidalgo, EMBARQ’s Director of Research and Practice:

“China has come a long way in delivering low-cost, highly effective bus transit systems. The Guangzhou BRT is the most important addition to this remarkable growth. The city integrated the new system with its Metro and bike-sharing programs, providing a complete package of sustainable transport worth studying and adapting in other rapidly growing cities. It also re-introduces the concept of direct services: buses come in and out of the busway, reducing the need for transfers and providing passengers with the convenience of ‘one-seat’ service.”

Hildago also recognized the city of Leon, Mexico, one of the nominees, home to Mexico’s first bus rapid transit system. Leon was celebrated for its unsurpassed level of integration, with 69 out of 100 public bus routes physically integrated with the city’s Optibus BRT system.
.......... "

関連
Institute for Transportation and Development Policy(ITDP) : Sustainable Transport Award
/ Guangzhou wins 2011 Sustainable Transport Award?video

Mexico : Optibus BRT

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2010/12/14

東京ガス、羽田空港燃料電池バス用の「羽田水素ステーション」を大田区京浜島に設置

 東京ガスは、羽田空港と結び運行される燃料電池リムジンバスの運用実験用に羽田空港近傍の大田区京浜島に「羽田水素ステーション」を設置しました。これは国内初の天然ガススタンド併設型ステーションで、今後のインフラ整備において、設備と施設の運用実施において、この併設型を一つのモデルケースとして課題の克服うために、問題点の洗い出しなどを行うということです。

 燃料電池バスは、リムジンバスの東京空港交通により、羽田空港-西新宿、羽田空港-東京シティエアターミナル(中央区)間で実際に運転されるそうです。車体はトヨタと日野自動車が製作、ベース車両は、日野ブルーリボンシティ(ノンステップ大型路線バス)で、「FCHV-BUS」燃料電池ハイブリッドバスとして乗車し公道で見ることができます。
 また、同様にHySUT水素ハイウェイプロジェクトとして東京・杉並水素ステーションも開所、合わせて運用されるということです。

プレスリリース / 東京ガス、平成22年12月7日
「水素ハイウェイプロジェクト」における「羽田水素ステーション」の開所について

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-----image(左-”羽田水素ステーション”、右-”燃料電池バスが停車中の羽田水素ステーションと京浜島エコ・ステーション”) : 同リリースより

" 国内初の天然ガススタンド併設型水素ステーション
 東京ガス株式会社(社長:岡本毅、以下「東京ガス」)は、羽田空港近傍の大田区京浜島に「羽田水素ステーション」(以下「本ステーション」)を建設し、本年12月15日に開所いたします。
 本ステーションは、経済産業省の「水素利用社会システム構築実証事業」のひとつである「水素ハイウェイプロジェクト※1」において、同事業実施者である水素供給・利用技術研究組合※2(理事長:吉田正寛)からの委託を受けて建設・運用するものです。
 本ステーションは、既存の天然ガススタンドに併設するもので、日本初の天然ガススタンド併設型の水素ステーションになります。本ステーションでは、都市ガスを改質して水素を製造し、その際に発生するCO2の分離・回収を行います。水素ステーションで供給する水素を製造しながら、CO2の分離・回収の実証を行うのは日本で初めてです。
 本ステーションは、本年12月16日から羽田空港(東京都大田区)~新宿駅西口(東京都新宿区)間、羽田空港~東京シティエアターミナル(東京都中央区)間に定期営業運行する燃料電池バスに水素を供給します。
 東京ガスは本ステーションで、事業化段階に近い稼働条件での運転データの収集や、水素ステーション利用者へのアンケート調査などを実施し、水素供給の事業化に向けた課題の抽出と解決を図ってまいります。

本ステーションの特長
1.天然ガススタンド併設型水素ステーション
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2.都市ガスから水素を製造する際に発生するCO2を分離・回収
 水素は使用時にはCO2を排出しませんが、都市ガスから水素を製造する際にはCO2を排出します。本ステーションでは、水素製造時に発生するCO2を分離・回収し、液化する実証を行います。今回の実証では、1時間あたり、一般のご家庭1件が約半月で使用する都市ガスに相当する19Nm3の都市ガスを原料として、燃料電池自動車(乗用車)約1.5台分※4にあたる50Nm3の水素を製造し、あわせて、10kgのCO2を液体で回収します。回収したCO2については、工業用原料として有効利用する方法などを検討します。
..........
※1 「水素ハイウェイプロジェクト」は、「羽田水素ステーション」、「成田水素ステーション」、「東京・杉並水素ステーション」の3つの水素ステーションを建設・運用し、日本初となる燃料電池自動車の高速道路経由での定期的な運行を行うプロジェクトです。
※2 水素供給・利用技術研究組合は、燃料電池自動車・水素供給インフラ普及に向けた社会実証試験を実行することを目的として2009年7月31日に経済産業大臣の認可を得て設立された法人で、東京ガスを含む13社が参加しています(2010年12月時点)。
※3 「京浜島エコ・ステーション」は東京ガスが大田清掃工場内の土地を東京二十三区清掃一部事務組合から賃借して設置したものです。
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仕様概要
建設・運用 東京ガス株式会社
水素供給方式 都市ガス改質(水蒸気改質 + PSA)
CO2分離回収
圧縮設備 能力 50Nm3/h
圧力 40MPa
蓄ガス設備 内容積 300L×18本
圧力 40MPa
充填圧力 35MPa
主要構成機器 水素製造装置、水素圧縮機、蓄圧器、ディスペンサー、 CO2分離回収装置
所在地 東京都大田区京浜島3-7-1

システムフロー図
2010120701_03
-----image : 同リリースより

水素製造装置:都市ガスの主成分のメタン(CH4)に水(H20)と熱を加え、触媒を用いて水素(H2)、一酸化炭素(C0)、二酸化炭素(C02)に分解します。反応温度は約800℃です。その後、吸着剤を用いて水素以外の不純物ガスを除去し、99.99%の水素を製造します。除去した一酸化炭素などの不純物ガスは、都市ガスとあわせて水素製造時の加熱に利用します。

C02分離回収装置:水素製造装置で除去した不純物ガスから、吸着剤を用いてC02のみを分離し、回収します。回収したC02を運搬しやすくするため、加圧、冷却し、液化炭酸ガスとして容器に詰めます。

水素圧縮機:水素製造装置で製造した水素の圧力を、燃料電池自動車に充填するために必要な圧力まで高めます。
蓄圧器:圧力を高めた水素を貯めておきます。
ディスペンサー:水素を燃料電池自動車の燃料タンクに充填します。
......... "

関連
東京空港交通 : 羽田国際線ターミナル情報

トヨタ、日野、東京都心~羽田空港間での燃料電池ハイブリッドバスの営業運行に車両提供-----日野自動車、2010年12月07日

".....トヨタと日野が、燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」をリムジンバス仕様に改造しHySUTに貸与、東京空港交通が運行を行なう形態をとる。東京空港交通は、営業路線である新宿駅西口~羽田空港間および東京シティエアターミナル~羽田空港間で12月16日からそれぞれ1往復/日、高速道路経由での営業運行を実施する。
..........
トヨタと日野は、燃料電池ハイブリッドバスの実用化に向け、走行実態から取得したデータを検証し、着実に研究開発を進めていく。なお、水素の充填は、12月15日より稼動する東京・杉並水素ステーションならびに羽田水素ステーションの二ヶ所を使用する。


燃料電池ハイブリッドバス「FCHV-BUS」の営業運行計画と車両概要は、以下のとおり。

【「FCHV-BUS」の営業運行計画】
・運行開始日  2010年12月16日(木)
・運行会社   東京空港交通
・運行路線   羽田空港線(東京空港交通営業路線)
午前:新宿駅西口⇔羽田空港
午後:東京シティエアターミナル⇔羽田空港
・使用台数   1台(別に予備車両1台)
・運行ダイヤ  次表のとおり
.......... "

トヨタ、日野、東京都心~羽田空港間での燃料電池ハイブリッドバスの営業運行に車両提供-----トヨタ自動車、2010/12/07

「HySUT水素ハイウェイプロジェクト」における「東京・杉並水素ステーション」が開所-----JX日鉱日石エネルギー、2010年12月 7日
20101207_01_01_0950121
-----image(”東京・杉並水素ステーションのイメージ図”) : 上記リリースより

水素供給・利用技術研究組合(HySUT) / 2010.12.07 水素ハイウェイプロジェクトに関しプレスリリースしました。(PDF/540KB)
- HySUT : FCVと水素ステーションの普及に向けたシナリオ(FCCJ作成)

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2010/11/30

神奈川県、慶應義塾大学、いすゞ自動車等と取り組む「電動フルフラットバス実証研究」EVバスの試作車デザインを発表

 かねてから電気自動車 EVの開発に積極的に取り組んできた神奈川県が、慶應義塾大学、いすゞ自動車等と取り組む「電動フルフラットバス実証研究」EVバスの試作車デザインを発表しました。神奈川県は、2009年より「かながわ次世代電気バス開発・普及検討会」を開催し、大型ディーゼルバスを想定しそれを越える電動バスのデザインの検討を集積台車とインホイールモーターなどの基本特許を所有する慶應義塾大学(環境情報学部 清水 浩 教授)や車体の開発を担当するいすゞ自動車、さらに東芝、JFEエンジニアリング等を加えた、官産学協同体制による次世代電動バスの開発を進めてきました。
 同検討会の資料によると、”自動車によるCO2は国内で18%、アメリカは30%。うち、バス・トラックは4割。”を占めるということです。世界でも電動バスの開発はあまりなく、今年度中にに試作車を完成させ、路上での実証実験を行うということです。自治体も含めた協力体制や開発技術などをみると日本発の本格的な大型電動バス開発計画として世界的にも注目を集めることは間違いありません。
 同資料によると、量産時には

”ランニングコストが既存の車両の約10分の1となり、バスの車体価格とランニングコストを合わせたライフサイクルコストが約半分になる。-400台以上の生産時”

 ということです。「電気自動車「Eliica」の集積台車、新型電池等の技術を応用し、現在のディーゼルバスと比較して走行性能も経済性も同等以上の汎用性が高い、床全体が低く平らな電動バス」、その走行感を一日も早く味わいたいと感じさせるプロジェクトに期待が集まります。

プレスリリース / 神奈川県、平成22年10月26日
県・慶應義塾大学・いすゞ自動車等が取り組む「電動フルフラットバス実証研究」の試作車デザインを発表!

Kanagawaevbasfront
-----image(”イメージ図:フロントビュー”) : 同リリース「添付資料 バスの車体デザイン [PDF]」より

" 今後の第2次プロトタイプ開発に向けた協力体制を立ち上げ
県・慶應義塾大学・いすゞ自動車(株)等が取り組む「電動フルフラットバスの地域先導的普及モデル策定とシステム化の実証研究」(環境省:産学官連携環境先端技術普及モデル策定事業(委託費5億円))(以下、「実証研究」という)による試作車の車体デザインを発表します。
また、CO2削減に貢献するEVバスの本格普及に向けては、さらなる実用化技術の開発・改良が必要となることから、実証研究で培った「神奈川発」の先端技術等を結集し、第2次プロトタイプ(試作車)の開発に向けた産・学・公による協力体制(コンソーシアム)を立ち上げます。
1 電動フルフラットバス(試作車)の車体デザイン発表
(1)バスの車体デザイン
 車体デザインはいすゞ自動車(株)が担当し、将来の路線バスにふさわしい先進性、現実性、景観との調和性を持たせたデザインとしています。(添付資料参照)
(2)今後の予定
 現在、いすゞ自動車(株)及び慶應義塾大学を中心に試作車の開発を進めており、今年度中に完成させ、路上での実証走行を行う予定です。

2 第2次プロトタイプ開発に向けた協力体制(コンソーシアム)の立ち上げ

実証研究成果の実用化を目的に、第2次プロトタイプ(試作車)の開発に向けた協力体制を立ち上げます。
(1)参加企業・団体(コアメンバー)
神奈川県、慶應義塾大学、いすゞ自動車(株)、(株)東芝、JFEエンジニアリング(株)等
(2)今後の予定
コアメンバーによる準備会を設置し、産・学・公一体となった取組を推進するため、国に対して必要となる支援・協力を働きかけるとともに、参加企業・団体の拡大を図ります。
添付資料
バスの車体デザイン [PDF:178KB]
..........
Kanagawaevbasrear
-----image(”イメージ図:リアビュー”) : 上記リリース添付資料より
[(参考)「電動フルフラットバスの地域先導的普及モデル策定とシステム化の実証研究」の概要
代 表 者 慶應義塾大学環境情報学部 清水 浩 教授
経費 5億円(21年度補正予算、委託費)
概要
電気自動車「Eliica」の集積台車、新型電池等の技術を応用し、現在のディーゼルバスと比較して走行性能も経済性も同等以上の汎用性が高い、床全体が低く平らな電動バスを試作する。

(会見者一覧)県 松沢知事
慶應義塾大学環境情報学部 清水教授
いすゞ自動車株式会社 細井代表取締役社長
株式会社東芝 北村執行役専務
JFEエンジニアリング株式会社 小倉代表取締役副社長] "

関連
神奈川県 : かながわ電気自動車普及への挑戦 / かながわ次世代電気バス開発・普及検討会
" ..........
2009年7月13日  第2回 かながわ次世代電気バス開発・普及検討会
議事録 [PDFファイル/300KB]
次第 [PDFファイル/52KB]
資料 [PDFファイル/752KB]
.......... "

電気自動車研究室が、電動バス開発・普及に向けた産学官連携プロジェクトを開始-----慶應義塾大学、2009/08/07

"慶應義塾大学の電気自動車研究室(清水浩・環境情報学部教授)は、環境省の「産学官連携環境先端技術普及モデル策定事業」の採択を受け、神奈川県・いすゞ自動車等と協力し、これまでの研究成果を応用した電動バスの開発・普及に着手しました。"

電動フルフラットバス実証研究プロジェクトに60Ah級の二次電池「SCiB」を納入-----東芝、2010年10月26日

EVバスで初の検討会 関係16団体-----MSN産経ニュース、2009.5.8

参考エントリー
シムドライブ社 SIM-Drive、三菱自など34機関と電気自動車の共同開発に着手-----しなやかな技術研究会、2010/01/25

エリーカの慶大の清水浩教授、電気自動車の新会社シムドライブ SIM-Drive を設立-----しなやかな技術研究会、2009/08/25

エリーパワー & エリーカ情報 / おまとめサイト-----自然エネルギー

-----Google GreenPostサイト横断検索 : 電動バス-----

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2010/06/18

国土交通省、環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験地を選定。電動バス、電気自動車の充電場、小型モビリティ車両の実証実験を夏より開始

 国土交通省が、環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験地を公募し、応募したプロジェクトの中から選び、各地で電動バス、電気自動車の充電場、小型モビリティ車両の実証実験を夏より開始します。

 具体的に実施されるのは、以下。

①電動バス運行に関する実証実験
②駐車場等への充電施設の適切な設置・配置に関する実証実験
③超小型モビリティの利活用に関する実証実験

 ①では、電動バスにおいて実際の充電サイクルが運行にどのように実施されうるのか、問題点などをさぐる。非接触給電タイプの充電施設の実用試験もおこなう。
 ②では、電気自動車を利用した観光レンタカー、カーシェアリングの実証運用がさまざまなコインパーキング等の時間貸し駐車場における充電施設設置などのような実際の利用に即した形でテストされる。
 ③では、ミニカー-1人乗り原動機付自転車(主に4輪)の車両を利用して、中心市街地において専用ルートや専用レーンの設定と運用試験が歩行者(歩道)、車(車道)との交通上での取り合いが実証試験されるということです。

国土交通省 : 街路・連立・新交通 / 平成22年度環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験地域について / 実証実験地域について(PDF)より

" 1.概要
 環境対応車(電動バス、電気自動車、超小型モビリティ)を活用したまちづくりを推進するために、平成21年度に「環境対応車を活用したまちづくり研究会」を設立し、国の関係機関と地方公共団体との協働により、環境対応車の導入に向けた課題の改善や、どのような走行空間、駐車空間、充電施設等を整備するかについての検討を進めてきたところです。
 そこで、平成22年度に国が環境対応車を活用したまちづくりに関する実証実験を実施するにあたり、協働で実証実験を行う地域について、平成 22 年 3 月 12 日から 26 日まで

①電動バス運行に関する実証実験
②駐車場等への充電施設の適切な設置・配置に関する実証実験
③超小型モビリティの利活用に関する実証実験
の3つのテーマについて公募を行い、
 申請のあった応募団体の中から選考作業を行ってまいりましたが、下記のとおり選定地域と主な検証予定内容をとりまとめました。
2.応募状況と実施地域について
 公募に対して申請のあった27都府県市区町のうち、下記のとおり16都府県市区につい
て平成22年度実証実験を実施することとなりました。実施地域の選定にあたっては、公募時に提示した募集条件を満足しているか、検証できる内容が充実しているか、協議会などの実施体制や関係機関との協議調整が進んでいるか等を総合的に評価し、選定を行いました。
3.今後の予定
今後は、必要な手続きを進め、今夏頃から実験を実施する予定です。 "

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 具体的な地域と内容は同発表によると以下です。

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