鉄道のブレーキが電力になる時代-回生電力の10年進化と2026年の最前線
しなやかな技術研究会では、2012年の2月に以下の情報を掲載しました。
・双日と明電舎、電鉄用回生電力貯蔵装置キャパポストを含む変電設備一式を、香港企業から受注——- @greenpost #しなやかな技術研究会 #ymd201205
https://greenpost.way-nifty.com/sinaken/2012/05/post-13d4-1.html
そして、この記事を2026年の4月に、新たな情報を加えて記事として掲載します。14年の歳月を感じることができる記事となることでしょう。
● 捨てられていたエネルギー
電車はブレーキをかけるとき、実は電気を生み出しています。
これを「回生電力」といいます。
しかし以前は、この電気の多くが使われず、
熱として外に逃げてしまっていました。
つまり、
都市の中で大量のエネルギーが捨てられていた
ということになります。
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● キャパポストのしくみ
この問題を解決するのが、明電舎の「キャパポスト」です。
この装置は、
電気二重層キャパシタという高速充放電できる装置を使い、
- ブレーキ時の電力を吸収
- すぐに他の電車へ供給
という流れをつくります。
電気を「ためて、すぐ使う」
というシンプルで強力な仕組みです。
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● 約5〜10%の電力削減
このシステムにより、
- 消費電力:約5〜10%削減
- CO₂排出削減
- 電力ピークの抑制
が可能になります。
鉄道のように電力の変動が大きいシステムでは、
とても効果的な技術です。
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● 香港での採用の意味
この技術が採用されたのは、
香港の地下鉄を運営する MTR Corporation です。
アジアでもトップクラスの鉄道運営会社であり、
ここで採用されたことは、
- 技術の信頼性
- 国際展開の可能性
を示す大きな一歩でした。
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● 2026年の視点で見ると
この技術は、今のエネルギー問題の中でさらに重要になっています。
理由は3つあります。
① 電力不足とピーク問題
再生可能エネルギーの拡大で、
電力の「ゆらぎ」が増えています。
回生電力の活用は、
その調整役になります。
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② 都市の「分散型エネルギー」
大規模発電だけでなく、
- 駅
- 電車
- 変電所
などが小さな発電・蓄電の役割を持つ時代になっています。
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③ “失われていたエネルギー”の回収
新しく作るのではなく、
👉 すでにあるエネルギーを使い切る
という発想です。
これは、まさに
適正技術の考え方に近いものです。
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● 小さな改善が大きな効果になる
1つの路線での削減は小さく見えても、
- 都市全体
- 世界中の鉄道
に広がれば、巨大なエネルギーになります。
これは、
👉 「見えない資源」を掘り起こす技術
とも言えます。
関連記事
・鉄道回生電力の回収・貯蔵技術の発展と系統統合—@greenpost しなやかな技術研究会、2026/04/19
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