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2026/04/19

鉄道のブレーキが電力になる時代-回生電力の10年進化と2026年の最前線


 しなやかな技術研究会では、2012年の2月に以下の情報を掲載しました。

 

・双日と明電舎、電鉄用回生電力貯蔵装置キャパポストを含む変電設備一式を、香港企業から受注——- @greenpost #しなやかな技術研究会 #ymd201205

https://greenpost.way-nifty.com/sinaken/2012/05/post-13d4-1.html

 

 そして、この記事を2026年の4月に、新たな情報を加えて記事として掲載します。14年の歳月を感じることができる記事となることでしょう。

● 捨てられていたエネルギー

 

電車はブレーキをかけるとき、実は電気を生み出しています。

これを「回生電力」といいます。

 

しかし以前は、この電気の多くが使われず、

熱として外に逃げてしまっていました。

 

つまり、

都市の中で大量のエネルギーが捨てられていた

ということになります。

 

 

● キャパポストのしくみ

 

この問題を解決するのが、明電舎の「キャパポスト」です。

 

この装置は、

電気二重層キャパシタという高速充放電できる装置を使い、

 

  • ブレーキ時の電力を吸収
  • すぐに他の電車へ供給

 

という流れをつくります。

 

電気を「ためて、すぐ使う」

というシンプルで強力な仕組みです。

 

 

● 約5〜10%の電力削減

 

このシステムにより、

 

  • 消費電力:約5〜10%削減
  • CO₂排出削減
  • 電力ピークの抑制

 

が可能になります。

 

鉄道のように電力の変動が大きいシステムでは、

とても効果的な技術です。

 

 

● 香港での採用の意味

 

この技術が採用されたのは、

香港の地下鉄を運営する MTR Corporation です。

 

アジアでもトップクラスの鉄道運営会社であり、

ここで採用されたことは、

 

  • 技術の信頼性
  • 国際展開の可能性

 

を示す大きな一歩でした。

 

 

● 2026年の視点で見ると

 

この技術は、今のエネルギー問題の中でさらに重要になっています。

 

理由は3つあります。

 

① 電力不足とピーク問題

 

再生可能エネルギーの拡大で、

電力の「ゆらぎ」が増えています。

 

回生電力の活用は、

その調整役になります。

 

 

② 都市の「分散型エネルギー」

 

大規模発電だけでなく、

 

  • 電車
  • 変電所

 

などが小さな発電・蓄電の役割を持つ時代になっています。

 

 

③ “失われていたエネルギー”の回収

 

新しく作るのではなく、

 

👉 すでにあるエネルギーを使い切る

 

という発想です。

 

これは、まさに

適正技術の考え方に近いものです。

 

 

● 小さな改善が大きな効果になる

 

1つの路線での削減は小さく見えても、

 

  • 都市全体
  • 世界中の鉄道

 

に広がれば、巨大なエネルギーになります。

 

これは、

 

👉 「見えない資源」を掘り起こす技術

 

とも言えます。

 

 

 

関連記事

・鉄道回生電力の回収・貯蔵技術の発展と系統統合—@greenpost しなやかな技術研究会、2026/04/19
https://greenpost.way-nifty.com/00/2026/04/post-f2080f.html

 


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