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2016/03/08

トヨタ、ミラノで木のボディをもった電気自動車SETSUNAをお披露目

 トヨタ自動車が、イタリア・ミラノにて開催されるミラノデザインウィーク2016向けに、木製のボディをもった電気自動車を発表しました。“人とクルマの新たなつながり”を「木」を用いて具現化したコンセプトカーの名前は、SETSUNA。なんとまぁ、「一瞬一瞬、 ” 刹那 ” という短い時間の繰り返しの中でかけがえのないものになっていく、という想いを込めて名付け」たのだそうです。
 美しい木製ボートみたいな車には、恐れ多くて乗れないでしょうが、もしそれが2016年の今、ポストモダンを想起するために造られた木製の”国民車”のコンセプトカーだと考えると話が違ってきます。永代、手を入れて、メンテナンスをしつつ乗る車。部品点数が少ないといわれる電気自動車なら、そんな使い方が、将来の車には求められる時代が来るかもしれません。

 木製ボディの電気自動車、SETSUNA。次は、走行している動画を見てみたいところです。トヨタさんよろしくお願いします。


プレスリリース / トヨタ自動車、2016年03月04日
トヨタ自動車、ミラノデザインウィーク2016に、“人とクルマの新たなつながり”を具現化したコンセプトカーを出展
Setsuna
-----image(”SETSUNA”) : 同リリースより
Toyotasetsuna_20160304-----image(”SETSUNA W800”左右800ピクセルのより解像度の高い画像です) : 同リリースより

" トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、4月12日(火)~17日(日)イタリア・ミラノにて開催されるミラノデザインウィーク2016*1に、クルマが家族の積み重なる想いを受け継ぎ、歳月を経て変わっていくことを愛でる、という“人とクルマの新たなつながり”を、「木」*2を用いて具現化したコンセプトカー「SETSUNA」を出展する。

 「SETSUNA」は、一瞬一瞬、「刹那」という短い時間の繰り返しの中でかけがえのないものになっていく、という想いを込めて名付けている。クルマと一緒に過ごした時間や出来事を積み重ね、愛着を持って労わり手をかけて受け継いでいくことで、家族だけの新たな価値となっていくことを提案するコンセプトカーである。

 本コンセプトの具現化に適した材料として、外板やフレームなどに「木」を採用。「木」は、①環境(温湿度の変化)や使われ方で色や風合いが変わっていくことで味わいや深みが増し、唯一無二の存在となる、②手をかけることで、世代を超えていつまでも使い続けることができる、などの特長があることから、これまでのクルマに存在しえない新しい価値観を持たせることができる。

 「SETSUNA」の開発責任者である辻賢治は「コンセプトの表現方法について様々な検討を行う中、外板は杉、フレームには樺といった用途に応じた木材の選定をし、一つ一つのパーツの大小や配列にもこだわった。また、組み付け構造には釘やネジを使用しない日本古来の伝統技法である送り蟻*3などを取り入れ、ボディラインは船のような美しいカーブを描くSETSUNAが完成した。さらに、世代を超えて時を刻む100年メーターや、機能美と木の優しい色合いが融合したシートなど、歳月を経て輝きを増すSETSUNAの様々な表情を想像していただきたい」と出展への想いを述べた。
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SETSUNA主要諸元
全長(mm) 3,030
全幅(mm) 1,480
全高(mm) 970
ホイールベース(mm) 1,700
乗車定員(人) 2
パワートレーン 電動モーター
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トヨタ出展概要
開催期間 4月12日(火)-4月17日(日) 11:00 - 21:00
プレスプレビュー 4月11日(月) 11:00 - 18:00
会場 ミラノ市内・トルトーナ地区(Via Tortona 31, Milan)
*1 イタリア・ミラノで行われる世界最大のデザインエキシビション。家具メーカーやファッションブランドが独自性をアピールする様々なイベントを開催。ミラノサローネとも呼ばれる。
*2 車両外板は住友林業株式会社と共同開発。
*3 梁(はり)や鴨居(かもい)をつくるときに用いる接合のしかた。
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